著者
大塚 秀春 申 基詰 市村 光 石井 麻紀子 松田 敦至 三上 晃一郎 谷田部 一大 大橋 敏雄 林 丈一朗 辰巳 順一
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.199-207, 2009
参考文献数
39
被引用文献数
2

音波エネルギーを応用した歯ブラシは,現在では広く一般に用いられるようになっている.超音波歯ブラシの臨床的な効果についての報告はこれまでにもあるが,歯周ポケット内の歯周病原細菌に対する影響を調べた研究はほとんどない.超音波歯ブラシDENT.EX systema ultrasonic®は,1.6MHzの超音波発振と高度テーパード毛を特徴としている.バス法で用いることにより,歯周ポケット内のプラークを除去できるようにデザインされている.本研究の目的は,超音波歯ブラシの歯肉縁下の細菌に対する影響を検討することである.被験者は,明海大学歯学部付属明海大学病院に来院した慢性歯周炎患者14名(男性5名,女性9名,35〜69歳,平均年齢48.6±12.4歳)とした.Probing Pocket Depth(PPD)が4mm以上の部位が1ヵ所以上ある小臼歯および大臼歯の56歯を被験歯として,実験側に超音波歯ブラシを,対照側に手用歯ブラシを用いた.ブラッシングは,バス法により1日2〜3回行うよう指示した.診査項目は,(1)Plaque Index(P1I),(2)Bleeding on Probing(BOP),(3)Gingival Index(GI),(4)PPDおよび(5)Gingival Crevicular Fluid量(GCF)および細菌検査としてPCR法による(1)総細菌コピー数および(2)歯周病原細菌(Actinobacillus actinomycetemcomitans,Porphyromonas gingivalis,Prevotella intermedia,Tannerella forsythia)コピー数を診査した.BOP,GIおよびPPDは,両群ともに経時的な改善が認められたが,両群間に有意差はなかった.P1Iの近遠心面に限った比較によると,実験群の4wが有意に改善を示した(p<0.05).実験群の歯周病原細菌コピー数は,経時的な減少傾向がより顕著に観察された.GCFは,4wの実験群において有意に減少した(p<0.05).1.6MHzの超音波歯ブラシが,慢性歯周炎患者の歯周ポケット内の細菌に影響を与えることが示唆された.
著者
大塚武松 編
出版者
日本史籍協会
巻号頁・発行日
vol.第二, 1935
著者
大塚 紀弘
出版者
史学会 ; 1889-
雑誌
史学雑誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.125, no.6, pp.1120-1129, 2016-06
著者
恐神 貴行 大塚 誠
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.221-226, 2015-04-01

人が選択肢集合の中から最も魅力的な選択肢を選ぶときに,各選択肢の魅力は他の選択肢に何があるかに強く影響を受ける.特に,魅力効果,妥協効果,類似効果は,人の選択に影響を与える代表的な効果として知られている.ところが,標準的な選択モデルである多項ロジットモデルは,これらの効果を表現することはできず,人の選択を予測する目的において,その予測精度が問題になることがある.これらの効果を定量的にデータから学習するために,制限ボルツマンマシンを用いた選択モデル(RBM選択モデル)が最近提案された.本稿では,このRBM選択モデルをわかりやすく解説する.
著者
鈴木 継美 今井 秀樹 小林 香苗 本郷 哲郎 柏崎 浩 大塚 柳太郎 鈴木 久乃 石田 裕美
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.91-102, 1988
被引用文献数
5 10

食材料 (生鮮67種, 加工・調理済70種) を一般市場より購入し, 某女子大生の食事記録に基づき83種の料理を作成した。これらの食材料と料理のセレン含量をWatkinsonの方法によって測定し, その値を文献値と比較した。これらの値に基づき, 食品群別セレン含量を定め, 国民栄養調査の結果 (昭和60年) を用い, 日本人1人1日あたりセレン摂取量を推定した。<BR>1) 生鮮食材料のうち高値を示したものは, 魚介類, 肉類, 卵類であった。文献値と比較すると, 生鮮, 加工両食材料ともにかなり食い違うものがみられた。<BR>2) 1人1回分の料理のセレン含量の大きかったものは, めん類, 卵料理, 肉料理, 魚介類の料理であったが, 料理のエネルギー含量100kcalあたりでみると, もっとも大きいものは魚料理であった。なお, 調理によるセレンの損失の可能性が一部の料理に認められた。<BR>3) 日本人1人1日あたりの推定摂取量は, 調理損失を考慮しないと, 104.2μgであった。
著者
奥原 俊 大塚 孝信 吉村 卓也 奥村 命 橋本 創 田中 雅章 伊藤 孝行
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第9回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.103-107, 2012 (Released:2012-10-09)
参考文献数
8

本論文は協調学習のグループ形成を支援するシステムを実装し,その評価を行った.協調学習の背景および CSCL の先行研究から協調学習の課題を述べた.その課題が解決できる手法として,グループ形成の最適化を支援するシステムを提案し実装した.次に実装したシステムの概要,システムの流れ,システムの活用方法を示した.実証実験により,一斉学習,グループ学習,協調学習の授業形態およびグループ形成の違いを比較した.3つのケースの教師への質問・生徒間の質問と課題の評価点・標準偏差から,学習効果を比較・評価し本システムの有効性を示した.
著者
林 翠芳 大塚 薫 渡辺 春美
出版者
高知大学総合教育センター修学・留学生支援部門紀要編集委員会
雑誌
高知大学総合教育センター修学・留学生支援部門紀要 (ISSN:18831508)
巻号頁・発行日
no.3, pp.103-117, 2009-03

本稿は、文部科学省等関係省庁により発表された留学生万人計画実現に向けての本学における留学生の受入れから卒業後の進路までを見据えた体系的な対応策について提言したものである。本学における①留学生受入れのための全学的な情報の一元化及び教員の受入れ体制の構築、②県内の高等学校及び海外の協定校への進学説明会等リクルート活動の推進、③渡日前入学許可の推進及びアジア諸国をターゲットとした大学独自の入試制度の導入、④ダブル・ディグリーの取得や英語のみで修了できるコース等魅力あるカリキュラムの導入やコースの設置、⑤民間アパートの借り上げ拡充等宿舎の充実及び朝倉地区への国際交流会館の設置、⑥国際交流基金を原資とした大学独自の奨学金の継続・拡充、⑦留学生に一定枠を確保する授業料免除制度の改善、⑧協定校からの交換留学生拡充のための日本語補講授業の単位化、⑨アジア人財資金構想プログラムに伴う産官学の連携による留学生の就職支援体制の構築、⑩海外拠点における交流会等の実施による卒業後のフォローアップ体制の充実等の問題点において、提言を行った。
著者
大塚巧芸社 編
出版者
大塚巧芸社
巻号頁・発行日
vol.第2輯, 1938
著者
大塚 竜児
出版者
北海道大学法学部
雑誌
北大法学論集 (ISSN:03855953)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.p1345-1372, 1989-08