著者
三雲 健 大塚 道男 尾池 和夫
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.213-225, 1970-09-28 (Released:2010-03-11)
参考文献数
17
被引用文献数
1

The focal mechanism of 20 microearthquakes in the Wakayama region have been determined from the seismograms recorded at ten temporary stations and eight routine network stations covering the region.The hypocenters of the earthquakes have been determined for five different crustal models (with a continuously varied velocity profile), to estimate the accuracy of their location and the emergent angle of seismic rays at the focus. The radiation pattern of P wave first motions for the 15 shocks, which was corrected for an appropriate crustal structure, can be interpreted by the double-couple type mechanism with dipping nodal planes.The average of the maximum pressure axes is oriented nearly horizontally along the N70°W-S70°E direction, while the axes of the maximum tension show a steep dip in many cases. If a slip dislocation is assumed to be a likely model of the earthquakes, the source would be thrust faulting with a predominant component of dip slip. The other five earthquakes shows, however, the radiation pattern inconsistent with the double-couple type mechanism.
著者
大塚武松 編
出版者
日本史籍協会
巻号頁・発行日
vol.第1, 1926
著者
大塚 義孝
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学年報 (ISSN:04529650)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.61-63, 1964-03-30

2 0 0 0 OA 川路聖謨文書

著者
大塚武松, 藤井甚太郎 共編
出版者
日本史籍協会
巻号頁・発行日
vol.第二, 1934
著者
平田 令子 大塚 温子 伊藤 哲 髙木 正博
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.96, no.1, pp.1-5, 2014
被引用文献数
5

スギ挿し木コンテナ苗の植栽後2年間の地上部と地下部の成長を裸苗と比較した。植栽時のコンテナ苗の苗高と根量は裸苗よりも小さかった。2生育期間の伸長成長量は苗種間で差はなく, 結果として, コンテナ苗の苗高は裸苗よりも低いままであった。また, 植栽後の根量の増加もコンテナ苗の方が少なく, コンテナ苗の優位性は確認できなかった。T/R比 (地上部/根乾重比) は両苗種とも植栽後に低下したことから, 両苗種ともにプランティング・ショックによる水ストレスを受けたと考えられた。ただし, コンテナ苗のT/R比は裸苗より早く増加したことから, コンテナ苗の方が水ストレスからの回復が早いと推察された。本調査からは, コンテナ苗が水ストレスから早く回復する利点を持つと推察されたが, それは, 裸苗の苗高を上回るほどの伸長成長量にはつながらなかったことが示された。現時点では, 下刈り回数の省略に対して過度の期待を持ってコンテナ苗を導入することは危険であると考えられた。
著者
八木 文雄 蒼本 秋 瀬尾 宏美 武内 世生 大塚 智子
出版者
高知大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究の目的は,AO(態度・習慣領域評価)方式,教科型(英語・数学)方式,問題解決能力試験(KMSAT)方式による入学者の,入学後における動向を長期間にわたって継続的に追跡調査・解析することを通して,平成15年度から開始したAO方式による入学者選抜の妥当性について詳細に検証することである。そこで,本年度は,平成15年度入学者が平成21年3月に,6年間の全課程を修了したので,平成15年度全入学者90名を対象として,全履修科目成績,学生間ピア・レヴユーによる態度・習慣領域評価スコア,共用試験(OSCE, CBT)成績,医師国家試験合格率を,各選抜方式による入学者群で比較・解析した。その結果,学生間ピア・レヴユーによる態度・習慣領域評価では,ほとんどすべての評価項目においてAO方式による入学者のスコアが有意に高く,また,1〜3年次および5・6年次の全履修科目およびOSCE(4年次末)の成績は,AO方式による入学者群において有意に良好であった。さらに,教科型方式とKMSAT方式による一般選抜群には6年間の過程において数名の留年者が出現するのに封して,AO方式による入学者にはそのようなケースはほとんど認められなかった。以上のように,AO方式による入学者の入学後における動向が,他の2方式による入学者の動向を凌駕していることから,長時間をかけた態度・習慣領域評価による入学者選抜の有効性が強く示唆された。なお,1〜4年次の研究結果は学術論文として,「大学入試研究ジャーナル」(2007年第No.18)等においてすでに公表した。しかし,医師国家試験の合否は平成21年3月末に判明するため,平成15年度全入学者の入学後6年間の動向に関する本年度における研究成果については,平成21年度4月以降に公表せざるを得ない。現在は,その研究成果の「医学教育」への投稿を準備している段階である。
著者
大塚 泰正
出版者
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
雑誌
広島大学心理学研究 = Hiroshima psychological research (ISSN:13471619)
巻号頁・発行日
no.13, pp.243-249, 2013

本研究は,公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が指定する臨床心理士養成大学院に対してアンケート調査を行い,産業領域に関する臨床心理士養成の現状を明らかにすることを目的とした。48校から得られた回答をもとに分析を行った結果,産業臨床を専門とする専任教員は27.1%の大学院に配属されていることが明らかになった。産業臨床に関する講義科目は25.0%,実習科目は4.2%,課外実習は10.4%,セミナ一等の開催は8.3%,研究所・研究会などの設置は4.2%の大学院に認められた。一方,大学院生については,22.9%の大学院に産業臨床に関する研究テーマを持つ大学院生が存在し,8.3%の大学院に調査時点において何らかの産業臨床に関する活動を行っている大学院生が存在した。また,過去5年間のうちに産業領域に就職した大学院生は38名存在したが,その多くは大学院生時代に産業臨床に関する講義や実習などを受講することなく,現場に配属されている可能性が示唆された。産業臨床に関する専門家を養成するには,今後さらに大学院における教育プログラムを充実させる必要があるといえる。
著者
松原 仁 佐藤 理史 赤石 美奈 角 薫 迎山 和司 中島 秀之 瀬名 秀明 村井 源 大塚 裕子
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

人工知能の新しいグランドチャレンジとしてコンピュータに星新一のようなショートショートを創作させるプロジェクトを開始した。知性を理性と感性とに分けるとこれまでの人工知能はもっぱら理性を対象としていたが、ある程度理性はコンピュータに扱えるようになってきた。芸術作品の創作ができればコンピュータにも感性が扱えると示せたことになると考える。ここでは本プロジェクトの概要について述べる。
著者
猪子 英俊 岡 晃 遠藤 高帆 大塚 正人 良原 栄策 平山 令明
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2007

摂食障害は90年代後半より若年層を中心に急増した精神疾患であり、治療法や予後予測法の確立が待ち望まれる。我々は、マイクロサテライトを用いたゲノムワイドな相関解析法により新たに見出した拒食症感受性遺伝子群について、その分子機能解明の鍵となる多数の相互作用を同定するとともに、83アミノ酸から成る領域等、創薬ターゲットとして有望な機能ドメインを特定した。
著者
髙木 亨 田村 健太郎 大塚 隆弘 佐藤 竜也 佐藤 亮太 清水 康志 高橋 琢 吉池 隆 鳥海 真弘 浜田 大介
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.100235, 2012 (Released:2013-03-08)

東日本大震災を起因とする福島第一原子力発電所の事故は、福島県を中心に甚大なる放射性物質による汚染被害をあたえ、今なお多くの住民に避難を強いている。 今回の原子力災害では、県内をはじめ各地域で、避難「する」「しない」といった住民の「分断」が見られる。これは、住民間に対立を生み、地域コミュニティの崩壊を招く恐れがある。本研究では、このような分断を発生させる要因について、一つの集落での住民の避難行動を分析することによって明らかにし、「分断」の予防について検討することを大きな目的としている。今回の報告では、以前から交流のある福島県いわき市川前町高部地区を事例に、住民の原発事故発生直後の「避難する・しない」の判断をさせた要因について明らかにする。 高部地区は福島第一原子力発電所から半径30km圏のすぐ外側、31~32kmに位置しており、事故発生直後からその影響が心配された地区であった。事故発生当時はどの程度の放射能汚染があるかははっきりと把握できなかった。このため事故発生直後、高部地区外へ避難した住民と避難しなかった住民とに二分される結果となった。表1は事故発生直後に避難した住民への聞き取り調査結果である。避難先は、福島第一原子力発電所から遠いところであり、遠方にいる親戚や子息を頼って避難している。避難理由は様々であり、親族の病気や娘の避難の呼びかけに応じて、というものである。しかし、避難先での暮らしが窮屈なこともあり、早々に避難先から高部地区へ戻って来ている。 一方、避難しなかった住民は、住民同士が声を掛け合い、15日あたりから集会所に集まって過ごしていた。17日には屋内待避指示の関係で福岡県警の警察官が集会所に常駐、放射線の観測機器等を持っていたことから、住民に安心感を与える事となる。避難しなかった理由は、仕事の関係、家畜の飼育などの理由であった。 「避難した・しなかった」は、住民間にとっても微妙な問題である。個々の住民が抱える状況によってその行動に差異が生じている。このため住民間のコンフリクトを引き起こし、地域コミュニティの崩壊につながる可能性があった。一方で、一時避難から戻って来た住民を「受容」するなど、コミュニティ維持への「知恵」ともいうべきものがみられた。
著者
平澤 一浩 大塚 康司 伊藤 博之 上田 百合 白井 杏湖 鈴木 衞 永井 義幸 加藤 紀和 櫻井 衛
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.107, no.7, pp.529-533, 2014 (Released:2014-07-01)
参考文献数
20
被引用文献数
3

Intranasal steroids are widely used to treat olfactory disorder, and are known to have fewer side effects than systemic steroids. However, there are some reports that intranasal steroids have induced adrenal insufficiency, even when the steroid dosage is appropriate. We encountered a case of secondary adrenal insufficiency after using intranasal betamethasone for olfactory disorder within the usual dosage. In this case, we were not aware of instructing the patient not to swallow the steroid which had dripped into her pharynx. Thus, a large amount of steroids which had passed through her nasal cavity might have been absorbed in the oropharyngeal mucosa and also ingested. That is possibly the main cause of developing adrenal insufficiency. Recently, Toki-shakuyaku-san, a traditional Chinese medicine, has started to be used for olfactory disorder after a cold. Because of its minimum side effects, it may be safely used for patients with the risk associated with steroid use.
著者
横田 賀英子 大塚 祐輔 倉石 宏樹 和智 妙子 渡邉 和美
出版者
Japanese Association of Forensic Science and Technology
雑誌
日本法科学技術学会誌 (ISSN:18801323)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.19-30, 2014

Characteristics of male offenders arrested in Japan for exhibitionism (<i>N</i> = 414) and features of their offences were investigated. In analyses, their behavioral consistency was also examined by focusing on 87 repeat exhibitionists. The results indicated that many offenders were well-adjusted persons: 71% were employed, 30% were married, and 23% were graduates. Moreover, 66% of the offences were committed in daytime, and 64% targeted victims aged 10-20 years. In 24% of cases, the distances between offenders' residences and crime scenes were less than one kilometer, whereas 40% of offenders lived over 5 kilometers away. In terms of behavioral consistency, offences in "trains or buses" and public spaces were shown to be consistent for repeated arrests, even after taking the occurrence rate into consideration by measures of adjusted standardized residual (ASR) and forward specialization coefficient (FSC), which is suggestive of behavioral consistency. Finally, less frequent behaviors, such as nighttime offences and offences targeting victims aged 30 years or older occurred less consistently in the series of offences. The results suggested that many exhibitionists rationally decided when and where to commit crimes, based on their calculation of risk and reward. The fact that many offenders were well-adjusted persons might be one of factors explaining offender's rational decision making. The findings in the current study can contribute to the police investigation to prioritize their investigative targets. The current research can form the basis of understanding of the nature of male exhibitionists.<br>
著者
梶本 修身 白市 幸茂 大塚 雅生 妹尾 敏弘 川添 尚子 杉野 友啓
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.31-41, 2012 (Released:2012-04-06)
参考文献数
20
被引用文献数
3

本試験では,新開発 LED 照明による室内環境制御による快適性について,睡眠改善効果および日中使用時の生体への作用により検証するため,成人男性を対象としたランダム化 2 試験区クロスオーバー試験を実施した.ピッツバーグ睡眠質問票 (PSQI) にて睡眠障害の基準である 5 点以上を示す 12 名において,新開発照明または従来照明の条件下で,睡眠 (22:00~7:00) および 4 時間の精神作業負荷を実施した. その結果,睡眠評価において,新開発照明(試験色 1)は眠り SCAN による睡眠状態の評価,セントマリー病院睡眠質問票による主観的評価により,顕著な睡眠改善効果が確認された.さらに,日中使用時の評価において,新開発照明(試験色 2)は,照度が低いにも関わらず,作業能率の低下をはじめ日中の作業時において悪影響となる作用は認められなかった. 新開発 LED 照明は就寝前の適切な照度および色温度の環境をつくり,室内環境の快適性を高める有用な機器であると考えられた.
著者
栗山 貴久子 内藤 岳史 橋田 哲夫 大塚 拓治 日比 成美 今宿 晋作 澤田 淳
出版者
特定非営利活動法人 日本小児血液・がん学会
雑誌
日本小児血液学会雑誌 (ISSN:09138706)
巻号頁・発行日
vol.12, no.5, pp.359-363, 1998-10-31 (Released:2011-03-09)
参考文献数
21

12歳で悪性貧血 (PA) を発症した男児例を報告した.患児は全身倦怠, 顔色不良を主訴に入院した.入院時, RBC 1.21×106/μl, Hb 4.7 g/dl, MCV 113.9 fl, MCH 39.2 pgと大球性高色素性貧血と好中球減少がみられた.血清のvitamin B12は低下し (190 pg/ml), 抗内因子抗体, 抗胃壁細胞抗体が陽性であった.骨髄検査では, 赤芽球の異形性と巨赤芽球性変化, 巨大後骨髄球, 好中球過分葉を認めた.胃内視鏡検査にて萎縮性胃炎が確認された.Schilling試験は57Co標識内因子, 58Coとも血中濃度が1.43%, 0.41%と著しく低値で, McIntyre II型PAと診断した. Vitamin B12の補充療法を開始したところ速やかに全身症状, 血液所見は改善したが, 萎縮性胃炎には高率に胃癌を合併する可能性があり, 定期的な内視鏡的検索が必要と思われた.