著者
水越 興治 及川 みどり 伊藤 夕子 小林 和法 今村 仁 松本 克夫
出版者
The Society of Cosmetic Chemists of Japan
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.262-268, 2007-12-20 (Released:2010-08-06)
参考文献数
6
被引用文献数
5 2

本研究では10代から50代の, 248名の日本人女性の顔面を対象とし, 目立つ毛穴の実態調査を行った。その結果, 20代から30代で目立つ毛穴には角栓が存在し, 角栓の組成を分析した結果, タンパク質成分が約7割を占めることが判明した。一方40代以降では角栓が存在せずに開大した状態の目立つ毛穴が存在することが明らかとなった。また毛穴の開口部面積は10代から20代と, 30代から40代で各々急増するという, 2段階の変化を示す一方, 皮脂量との関連性は年齢とともに低下した。これらの結果から, 若年層では毛穴は角栓が詰まることによって目立ち, 年齢とともに毛穴の中に角栓が存在しなくなっても目立つ構造に変わっていくことが推察された。この調査結果から目立つ毛穴に対するケア方法は画一的ではなく, その性状, 年齢に応じて異なるべきであることが示唆された。
著者
鈴木 三男 能城 修一 小林 和貴 工藤 雄一郎 鯵本 眞友美 網谷 克彦
出版者
日本植生史学会
雑誌
植生史研究 (ISSN:0915003X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.67-71, 2012

Urushi is the lacquer produced by Toxicodendron vernici!uum. In Japan, Urushi products is known since ca. 9000 years ago from a remain at the Kakinoshima B site and became common since the early Jomon period. Archaeological woods of T. vernici!uum, however, had not been reported until ca. 10 years ago, when identi!cation of its woods from those of close allies was made possible. Since then, re-identi!caiton of excavated woods revealed that T. vernici!uum was commonly grown around settelments since the early Jomon period, but also indicated the existence of a sample of the incipient Jomon period from the Torihama Shell Midden site, Fukui Prefecture, which is too old to be considered as an introduction from the Asian continent to Japan. Here, we measured the radiocarbon age of this sample as 10,615 ± 30 14C BP (12,600 cal BP) in the incipient Jomon period, 3600 years before the oldest remain at the Kakinoshima B site. Most botanists consider that T. vernici!uum is not native and introduced to Japan by ancient people. Thus, the presence of T. vernici!uum wood in the incipient Jomon period seems to mean that Urushi was introduced from the Asian continent already in that period.
著者
小林 和夫
出版者
Japan Society of Photogrammetry and Remote Sensing
雑誌
写真測量とリモートセンシング (ISSN:02855844)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.42-48, 1991-07-10 (Released:2010-03-19)
参考文献数
4

We have been provided confusion to some extent by several explanations of dissimilar meanings with respect to a scientif ical terminology.This paper shows a semantic problem concerning stochastic error term stood for “mean square error” (MSE) which does not exhibit only “root of mean of squared errors” in surveying and photogrammetry, but also indicates “average of squared errors” (or residuals) in statistics.Therefore, it is highly recommended even in surveying and photogrammetry that precision and accuracy illustrated a dispersion and an extent of measurements, respectively, should be utilized variance and MSE (square of “RMS” (root mean square) error) which can be obtained with sum of squared differences between measurements and most probable parameter (or true value), divided by number of observations, or redundancy of them. Similarly, definition of “MSE” in statistics makes variance added to squared bias (systematic error) .
著者
舘野 隆之輔 小林 和也
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-07-17

本研究は、針葉樹一斉造林地を有用広葉樹からなる広葉樹林へ誘導する際にどのような樹種の組み合わせを選定すれば、木材生産、地力維持、養分流出抑制など生態系の持つさまざまな機能を多面的に発揮できるのかを明らかにし、実用化に向けた課題を抽出することを目指す。本研究では、現存する発達した天然林における樹種の成長や動態を明らかにするとともに、生物群集の多様性と生態系機能との関係を明らかにする。また種子、実生、成木など様々な生育段階において、樹木の成長パラメータや植物と微生物間の相互作用、土壌養分や養分流出が、樹種の組み合わせでどのように変化するかを野外調査やポット実験、モデルなどを用いて明らかにする。
著者
三沢 岳志 小池 秀雄 小林 和人
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第16回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.73-77, 2019 (Released:2019-06-14)

特許出願の件数の推移は、その特許出願が技術的に関連する製品の出荷台数推移や製品のライフサイクルステージと大きな相関を持つことが考えられる。本稿では、明細書にその応用製品が記載された特許出願の件数推移とその将来予測、製品コア技術の特許出願件数推移とその将来予測から、製品の将来の出荷台数を予測することで、製品ライフサイクルステージの特定が可能であることを示す。なお予測の基本方式としては、それぞれの特許出願件数推移にBassモデルによる近似式を適用した。現状では市場の状況の事後的な把握でしか確認することのできない製品ライフサイクルステージを、知的財産の情報に基づいて予測できれば、知的財産戦略の立案にも有効であるとともに、事業戦略の転換時期の決定においても参考にもなるものと考える。
著者
城倉 正祥 ナワビ 矢麻 伝田 郁夫 渡辺 玲 小林 和樹 石井 友菜 根本 佑
出版者
早稲田大学東アジア都城・シルクロード考古学研究所
巻号頁・発行日
pp.1-23, 2016-07

早稲田大学東アジア都城・シルクロード考古学研究所 調査研究報告 第1冊
著者
小林 和幸
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤史学 (ISSN:04506928)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.1-32, 2001-03
著者
中村 浩 小林 和彦 山田 英一
出版者
農林省野菜試験場
雑誌
野菜試験場報告 A (ISSN:03875407)
巻号頁・発行日
no.8, pp.p33-51, 1981-11
被引用文献数
1
著者
奈良岡 聰智 小林 和幸 笹部 剛史 萩原 淳 小宮 京 大石 眞 赤坂 幸一 村井 良太 大山 礼子 葦名 ふみ 内藤 一成 伊東 かおり 原口 大輔
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究は、衆参両院事務局などが所蔵する膨大な未公開資料群の本格的活用を通して、近現代日本の政治史を「議会政治」という観点から再検討した。具体的な成果は、以下の3点に要約される。①「議会政治」の展開過程、議会事務局・議会官僚の役割を多面的に検証した。②新出史料「河井弥八日記」を翻刻出版した。③イギリスの制度を参照しつつ、議会関係資料の保存・公開体制のあり方について検討を行った。
著者
小林 和弘
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1249, pp.137-140, 2004-07-05

江角マキコさんの事件をきっかけに大きくクローズアップされた年金未納、未加入の問題。そして年金保険料を使った福祉施設や情報管理の問題、直近では元長官が逮捕されるなど、この半年ぐらい、社会保険庁は多くの方から批判を受けてきました。いずれも社会保険庁に対する信頼を損なうことばかりです。
著者
小林 和貴子
出版者
慶應義塾大学
雑誌
研究年報 (ISSN:09174281)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.220-235, 2003

1. Psychologische Wirkung des Rundfunks auf den Hörer und die Innere Bühne2. Die Dramaturgie der Inneren Bühne3. ,,Darfst du die Stunde rufen"- die Handlung und die wichtigen Figuren4. Die Abfolge der Dialoge5. Der Aufbau der Belauschsituation6. Die Gefühle des Hörers - die Innere Bühne im Hörer
著者
清水 浩 小林 和生 岩田 博夫 雨宮 浩 阿久津 哲造
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR ARTIFICIAL ORGANS
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.203-208, 1991

ハイブリッド型人工膵臓では、ラ島は血管系から切り放されさらに半透膜で被われている。このためハイブリッド型人工膵臓の血糖値変化に応答したインスリン分泌は、当然自然の膵臓からのインスリン分泌とは異なるであろう。本研究では、ハイブリッド人工膵臓の形状、半透膜の膜厚や膜中の高分子濃度等がインスリン分泌に与える影響を、実験と理論の両面から検討を加えた。よく実験値を再現できる数式モデルを組み立てることができた。数式モデルによる解析より、インスリン分泌の動特性に与える影響は、ハイブリッド型人工膵臓の形状よりはラ島を包むハイドロゲル膜の膜厚が大きな影響を与えることがわかった。本研究により、ハイブリッド型人工膵臓作製のための、基礎データを得る膜透過試験評価システムまたインスリン分泌の数式モデルを構築でき、これらは今後新規な封入材料を選定したり、新たなシステムを作製する有効な手段になり得ると考えられる。
著者
中川 昌子 木内 みどり 小尾 道子 殿塚 雅克 小林 和美 日野 亨 舟越 和久
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.304-312, 1975
被引用文献数
17

The reaction of tryptamine with δ-valerolactone in tetralin gave δ-hydroxyamide (3) as the main product and the lactam (4) as the minor product. However, the reaction of 5, 6-dihydro-2-pyrone with tryptamine or aniline afforded a mixture of the corresponding αβ- and βγ-unsaturated lactams, whereas, 2-pyrone did not react with either tryptamine or aniline to give the corresponding pyridone. Cyclization of 3 or 4 by Bischler-Napieralski reaction and followed NaBH<SUB>4</SUB> reduction provided a convement synthesis of 1, 2, 3, 4, 6, 7, 12, 12b-octahydroindolo [2, 3-α] quinolizine (23).