著者
駒田 元希 山本 寛 中村 勝一 高橋 卓 山崎 克之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.417, pp.17-22, 2011-02-11

本研究では,超高速のインターネット衛星WINDSの通信特性を再現できるネットワークシミュレータ(NS2)のモジュールを開発することを目的とする.このために,WINDS上でTCPの基本的な通信特性の計測を行い,RTT,ジッタ,パケットロスの特性を明らかにした.これらの特性の中で,本研究ではTCPの通信性能に大きな影響を与えるパケットロスに着目した.評価結果より,パケットロスの原因である伝送路上のエラーがポアソン過程で発生することが分かった.また,WINDSの伝送フレームの構造に起因する,伝送路エラー発生時に同時にロスするパケット数は1または6となる頻度が高いことが分かった.そこで,このようなWINDSに特徴的なパケットロス特性をモデル化LNS2のモジュールとして開発した.
著者
山崎 征子 小田 義隆 上村 晶
出版者
高田短期大学
雑誌
高田短期大学紀要 (ISSN:09143769)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.81-90, 2011-03

近年の保育者を目指す学生は、少子化の影響もあり、入学までの間に、職場体験などによる保育所・幼稚園体験以外に、実際に子どもに関わる経験をもつものが非常に少なくなっている。そこで、子ども学科「保育原理」の授業で、学生の子ども理解を深める姿勢を作るべく「子ども発見ノート」の取り組みを2009年度から始め、その効果に関する研究を開始している。本稿は2年間の短大生活における「子ども理解」の成長に関する縦断的研究の1年目の分析にあたる。
著者
山崎 恭 小松 尚久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.8, pp.1335-1346, 1996-08-25
被引用文献数
22 7

個人の身体的特徴・特性の一つとしてオンラインで取得された筆跡情報に着目し, より信頼性の高い筆者認識手法の確立に必要となる新たな個人性の抽出手法を提案する. 従来の筆者認識研究では, 個人の特徴を反映するパラメータ (特徴パラメータ) が, 個人の特徴の現れやすい部分から抽出されたものであるか否かということは, 必ずしも問題とされていない場合が多い. これに対して筆者らの提案する個人性の抽出手法では, 複数のグループ (カテゴリー) に特徴パラメータを分類し, 個人の特徴の現れ方に応じて特徴パラメータに重み付けを施すことで, 従来よりも筆跡情報に現れる個人性をより明確化することが可能となる. また, 提案手法では, 字種への依存度を可変とする特徴パラメータを使用しており, 筆者照合方式へ適用した場合, テキストを固定する従来の署名照合方式に対し, 登録時と照合時に異なる字種を用いることの可能な, 字種選択の自由度が高い照合方式を構築することができる. 本論文では, 筆跡情報からの個人性の抽出手法を提案すると共に, 実際の筆記データを用いたシミュレーション実験により, 提案手法の信頼性を評価した結果について報告する.
著者
山本 寛 近藤 喜芳 佐々木 力 阿野 茂浩 山崎 克之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.96, no.10, pp.1226-1229, 2013-10

本研究では,大規模なイベントの安全確保や宣伝などのために,参加者がもつAndroid端末に向けてIPマルチキャストを利用して様々なコンテンツを配信する新しい情報配信システムを提案する.約40万人が参加する長岡花火祭りにおける提案システムの実証実験では,情報配信地点から250[m]離れた位置に対して音声情報を提供できることを確認した.
著者
沢田 篤史 多鹿 陽介 山崎 達也 美濃 導彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.242, pp.19-24, 2004-07-26
被引用文献数
4

本稿では,ホームネットワークにつながれた家電,センサ,ロボットなどが協調して生活支援サービスを提供するためのプラットフォーム「ゆかりコア」について紹介する.各種アプライアンスを単機能に分解し,機能を単位に接続・協調させ,家庭全体で最適なサービスの提供を可能とする点がゆかりコアの大きな特長である.本稿では,このゆかりコアの設計と実装について報告するとともに,ゆかりコアを家電サービス構築基盤としてより高機能なものとするために今後取り組まなければならない課題について概観する.
著者
遠峰 菊郎 黒崎 一成 山崎 充 小野塚 裕也 黒木 祐樹 菅原 広史
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.437-445, 2003-06-30

熱気球は比較的に安価で,通常用いられる気象用気球よりも積載能力が大きく,ガス飛行船と比較して,管理が容易である.この熱気球を観測用プラットホームとして使用し,大気境界層中の気温を観測することを試みた.今回の実験では,熱気球より温度センサーを懸垂して気温を測定する場合,直径17mの熱気球から40m以上離して気温を測定すれば,熱気球水平飛行時及び下降時には±0.2℃より高い精度で気温を測定できることが示された.ただし熱気球が鉛直運動をする際に生じる,温度センサーの応答の遅れによる測定誤差を0.05℃より小さくするためには,応答時間が1秒以下の温度センサーを用いることが望ましい.
著者
山崎 昶
出版者
社団法人日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.656-657, 1989-12-20
著者
山崎 靜太郎
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.29, no.347, pp.767-769, 1915-11-25
被引用文献数
2
著者
藤原 鎮男 荒田 洋治 渡部 徳子 石塚 英弘 磯谷 順一 古田 直紀 山崎 昶
出版者
The Japan Society for Analytical Chemistry
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.23, no.13, pp.88R-111R, 1974

本進歩総説は前回に続き, 1972年初めから1973年末 (一部1974年のものも含む) までの文献を採用した.磁気共鳴に関する論文は近年その数を著しく増し (1973年にはNMR約8000件, ESR約4000件), しかもきわめて広い範囲にわたっている.したがってこれらの文献を漏れなく集録することはもはや不可能であり, また単に測定法のごく一部として磁気共鳴を利用したものまで含めて網らすることは意義があるとは考えられない.この点を考慮し, 本総説では重要と考えられる項目にっいて重点的に文献を集録する.なお, 合成高分子については別に項目があるのでここでは省略する.
著者
山崎 法子
出版者
国立音楽大学
雑誌
音楽研究 : 大学院研究年報 (ISSN:02894807)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.45-60, 2013

本稿は、フーゴ・ヴォルフのHugo Wolf(1860〜1903)の《メーリケの詩による歌曲集》を研究対象とし、その演劇的表現の諸相について考察することを目的としている。 今回この歌曲集を選んだのは以下の理由にある。第1に《メーリケ歌曲集》がヴォルフのその後の歌曲創作の出発点となったこと、第2にその創作のなかに、以後の《アイヒェンドルフ歌曲集》、《ゲーテ歌曲集》などの手法を確立するヴォルフの最初の独創性が示されていることにある。 ヴォルフの独創性については、先行研究においても、大きく見て3つの観点から論じられてきた。第1に朗唱法の観点(エッガー)、次にピアノ・パートの構造の観点(エップシュタイン)、最後に形式の観点(ガイアー)からである。しかしこれらの研究は、それぞれの楽曲の構造上の特徴を導き出しているものの、ヴォルフの表現の本質を論じるには至っていない。筆者は歌手としての立場から、ヴォルフの歌曲の本質は演劇的な要素を伴った表現にあるのではないかと考えている。ヴォルフの音楽からは、今、そこで、そのことが生起しているようなリアリティーを感じるからである。本稿で述べる「演劇的」とは、「観客を前に、俳優が舞台で身ぶりやセリフで物語の人物などを形象化し、演じてみせるようなもの」である。ヴォルフ自身も、歌手が舞台で演技を行うような表現を、メーリケ歌曲において思い描いていたと推測される手紙を残していることから、それがいかなるものであるかを明らかにすることが、これらの歌曲の本質を探ることにつながる。このことを考察するためには、従来研究されてきた朗唱法、ピアノの描写的効果に加え、歌唱旋律のリズム、音楽の間や呼吸感などを加味する必要がある。本稿は、歌唱旋律に重点をおきながら、この特質を導き出し、ヴォルフがメーリケの詩から鋭敏に読み取って音楽で表現した演劇的並びに心理的な側面を明らかにした。 構成と内容は以下の通りである。第1項ではメーリケの詩の特質をならびにヴォルフの《メーリケ歌曲集》について述べた。第2項では、ガイアーの分類で「リートに近い形式」に属する〈捨てられた少女Das verlassene Magdlein〉と「拡大された形式」に属する〈エオリアンハープに寄せてAn eine Aeolsharfe〉をとりあげ、詩と楽曲の分析を、それぞれシューマンとブラ-ムスの歌曲と比較しながら行った。そして分析の結果、韻律の置き換えやダーシの音楽化など音楽の"間"を通して、「私」をめぐる感情や出来事が、瞬間、瞬間のものとして表現されていることが明らかにされ、手法に差異はあるものの、いずれの楽曲においても、メーリケの詩に即した生き生きとした表現がみられることが導きだされた。 ヴォルフは、音高や音の長さ、休符、強弱、リズムといった音楽要素を媒介して楽譜に記しているが、さらにメーリケの詩に即して、ダーシ、コンマ、余白、といった詩語以外のサインについても意味解釈を行って音楽化している。これらは語り手(あるいは登場人物)の心を写実的に表すことにつながるもので、その演奏は広い意味で「演劇的」と述べてよいと、筆者は考えている。ヴォルフの歌曲を演奏するということは、これを読み解き、演奏によってこれを再現することである。
著者
堀江 義一 山崎 幹夫 宮木 高明 宇田川 俊一
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.12, no.6, pp.516-519, 1971-12-05 (Released:2010-03-01)
参考文献数
11
被引用文献数
1

Fungal content of 24 samples of various types of spices of which a half was domestic and the others were collected from the markets in U.S.A., was surveyed from the hygienic point of view on foodstuffs. From 15 mold-positive samples, 12 were estimated under heavy contamination. Twenty eight fungi were isolated from these spices and were identified. Except a few Fungi Imperfecti and Mucorales, the majority of the species was found to be belonging to the genera Aspergillus and Penicillium. In the genus Aspergillus, the members of A. glaucus, A. flavus, A. niger, A. terreus and A. versicolor groups were the predominant species on the Japanese samples. In Penicillium, the series commonly found was P. chrysogenum only appearing in paprika of Japanese sample. The important contaminants in U.S.A. samples were identified as representatives of the A. glaucus group. No aflatoxins were detected in CHCl3 extracts of the rice culture of A. flavus which were found in Japanese sage and pepper. Since some spices such as garlic powder are known to have a bacteriostatic or bacteriocidal property, it may be suggested from the result obtained that some spices are not subject to spoilage.
著者
田島 祐奈 山崎 洋史 岩瀧 大樹
出版者
昭和女子大学
雑誌
學苑 (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.892, pp.105-111, 2015-02-01

The rate of young people leaving their jobs has increased in recent years. One reason given for this is their failure to develop interpersonal relationships in the workplace. We think educators must cultivate young people's communication skills and the ability to work in teams. This paper examines modern youths' interpersonal motivations and conforming behaviors. We conducted questionnaire research with 148 university students to obtain basic psychological data that we hope will enable us to support them in constructing smooth interpersonal relations. The analyses showed that interpersonal motivations had an influence on conforming behavior. One of the interpersonal relationship styles, conforming to others overtly, has led to difficulties in and dilution of reliable relationships. These characteristics may negatively affect interpersonal relationships in the workplace. Understanding the importance of interpersonal relationships and achieving self-understanding might help young people to develop healthier interpersonal relationships. In addition, we hope that these results will be helpful to those working to support young people in choosing and establishing careers.
著者
山崎 鉄也 高 云燕 韓 愛鴻 林 静容 村田 靖次郎 小松 紘一
出版者
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
雑誌
基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.324-324, 2004

C60を側鎖に有するポリチオフェンの前駆体として、ドナー性を強めたターチオフェン部分と、メチル基またはシアノ基を骨格上にもつアクセプター部位となるフラーレンが、エチニル基あるいはヘプチニル基で連結した化合物を合成した。これら4種類のターチオフェン-C60連結体は、ターチオフェン由来の非可逆な酸化波とC60部分の三段階の可逆な還元波を示した。特にシアノ付加体は、その電子求引効果によりC60とほぼ同程度の高い電子親和力をもつことが判った。これらを3価の鉄酸化剤を用いて化学的に酸化したところ、赤紫色の固体が得られ、MALDI-TOF MS分析により10量体までのオリゴマーが生成していることが明らかとなった。こうして生成したオリゴチオフェンの電気化学的性質などについても報告する予定である。
著者
小林 賢一 山崎 徹 今福 健一 塩川 克久 伊東 圭昌 名倉 英紀 石上 さやか 中山 舞美
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
機械力学・計測制御講演論文集 (ISSN:13480235)
巻号頁・発行日
vol.2013, pp."509-1"-"509-11", 2013-08-25

Most robot craft construction courses held by regional administrative organs are temporary events, so that it is very difficult to communicate between participants only in the event day. The purpose of our project is to construct the partnership among our small collaborations, such as small collaboration between NPO NPO-RIC and Kanagawa Univ, between Kanagawa Univ. and the after school daycare facility "Okaeri", and between Kanagawa Univ. and Trans Cosmos Ltd., and so on. In this paper, not only the robot craft construction course but also the process of collaboration among our organization with each different output are reported.