著者
文 康一 土井 智晴 小倉 庸敬 山本 孝次 葭谷 安正 松浦 由貴
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp._2A1-Q12_1-_2A1-Q12_2, 2011

The small tricycle type electric vehicle: MEGURU-1 was made by the Yodogawa Manufacturing Ltd. in Osaka Prefecture Moriguchi City in 2009 fiscal year. In this year, the Yodogawa company and Osaka Pref. College of Technology will produce a second model of the vehicle. In this paper, we show that development and evaluation of MEGURU-2. MEGURU-2 is the motorcycle with sidecar in the security standard of the road transport vehicle in Japan. We design the body of MEGURU-2 to suit the security standard of the road transport vehicle in Japan. The power source of MEGURU-2 is the sealed lead acid battery. It is important that knowledge of basic performance of the use battery. There we research the charge and discharge performance.
著者
脇坂 しおり 小橋 理代 菱川 美由紀 山本 百希奈 池田 雅子 坂根 直樹 松永 哲郎 森谷 敏夫 永井 成美
出版者
日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 : Nippon eiy◆U014D◆ shokury◆U014D◆ gakkaishi = Journal of Japanese Society of Nutrition and Food Science (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.297-304, 2009-12-10
参考文献数
29
被引用文献数
2 4

胃電図は, 腹部に装着した表面電極から経皮的に胃筋電活動を記録する非侵襲的な胃運動評価法である。本研究では, 胃電図を指標として朝食欠食と朝の胃運動の関連を検討するために, 朝食摂取習慣のある女性11名 (21.5&plusmn;0.2歳) に, 1週間の朝食欠食および1週間の再摂食試験を連続して行った。各試験の前後に検査日を設け, 前夜から絶食した被験者の体組成, 空腹感と食欲 (Visual analog scaleによる) を測定し, 午前9時より胃電図と心電図を同時に記録した。得られた胃の電気信号を解析し, 1分間に約3回生じる正常波パワー (Normal power), 正常波パワー含有率 (% Normal power) およびその出現頻度 (Dominant frequency; DF) を定量した。心電図からは心臓自律神経活動を定量した。1週間の朝食欠食は, 有意ではないが% Normal powerとDFを低下させた。DFは欠食後から再摂食後にさらに低下した (<I>p</I>=0.074 <I>versus</I> baseline) 。朝食欠食後の空腹感スコア (<I>r</I>=0.55, <I>p</I>=0.077), 食欲スコア (<I>r</I>=0.60, <I>p</I>=0.051) と % Normal powerの相関には有意傾向が認められた。以上の結果より, 1週間の朝食欠食が習慣的に朝食を摂取している若年女性の胃運動を減弱させる傾向が認められたこと, および, 胃収縮運動の強さが空腹感や食欲の強さと関連している可能性が示唆された。
著者
山本 哲朗 瀬原 洋一 中森 克己 森岡 研三
出版者
The Japan Landslide Society
雑誌
地すべり (ISSN:02852926)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.41-50_1, 1997-12-15 (Released:2011-02-25)
参考文献数
16

山口県宇部市における三郡変成岩からなる丘陵地の斜面で発生した地すべりの特徴を明らかにするために, 地質学・岩石学・土質工学の立場から斜面の調査を行った。その結果, 斜面地盤は蛇紋岩のホルンフェルス, 透角閃石岩の破砕片と風化土が互層をなす透水性が比較的高いことが素因となり, また斜面末端部の切取りと豪雨が誘因となって, 地すべりが発生したと判断された。地すべり面の緑泥石からなる粘土の不撹乱試料の残留強度は, 通常の逆算法で求めた値と一致した。最後にスケンプトンの残留係数を用いてすべりの発生機構を考察した。
著者
川本 健治 片山 祐介 櫻木 悟 西原 大裕 辻 真弘 市川 啓之 横濱 ふみ 谷本 匡史 大塚 寛昭 山本 和彦 田中屋 真智子
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.S2_152-S2_157, 2016

<p></p><p>症例は74歳,女性.前医のホルター心電図にて50%を超える心室期外収縮や非持続性心室頻拍を認めた.心室期外収縮は,下壁誘導でのpeak deflection indexが0.66と0.6を超えており,心外膜側起源が疑われた.さらに心室期外収縮は,単形性で,右脚ブロック型+下行軸,Ⅰ誘導でrS,V5-6でS波を認め,下壁誘導にてノッチは認めなかった.大心静脈(以下,GCV)遠位部にて,局所電位はQRS起始部に30ms先行し,perfect pace mapが得られた.さらに,GCV遠位部近傍の左室心内膜側にてactivation mappingを行い,QRS起始部に12ms先行し,good pace mappingが得られた.GCV遠位部での通電も考慮したが,まず左室心内膜側の最早期興奮部位からの焼灼を行うこととし,焼灼開始25秒で心室期外収縮は消失し,その周囲に追加通電を行い,その後,再発を認めない.</p>
著者
土田 邦博 下田 直之 山本 由弦 佐藤 隆一 辻 喜弘 ビラロン ロドリゴ マルドナド トバル エンリケ レジェス セスペデス エクトル ロペス ゴンサレス ホセ ビセンテ オルテガ ボルボラ ヘラルド バスルト
出版者
The Japanese Association for Petroleum Technology
雑誌
石油技術協会誌 (ISSN:03709868)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1, pp.70-76, 2011

Deepwater area in the Southern Gulf of Mexico is one of the most attractive areas for future petroleum exploration. JOGMEC carried out a petroleum system evaluation study jointly with PEMEX-E&P in this region using existing wells and seismic data acquired by PEMEX-E&P. The study consists of 1) 1D thermal modeling at the well locations to obtain heat flow variation, 2) map-based modeling to identify effective kitchen areas and migration paths for the hydrocarbon generated in the source rocks, 3) tectonic restoration on the 2D seismic sections along the migration paths, and 4) 2D petroleum system modeling to understand hydrocarbon charge history in the study area. Due to complicated geology with salt intrusions and thrusts, conventional modeling workflow is not valid to fully reveal the hydrocarbon charge processes in the study area. In this paper, authors briefly introduce a suitable modeling workflow and the methodologies which we applied to the study.
著者
梶田 悦子 伊木 雅之 飛田 芳江 三田村 純枝 日下 幸則 緒方 昭 寺本 路夫 土田 千賀 山本 和高 石井 靖
出版者
The Japanese Society for Hygiene
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.893-900, 1995-10-15 (Released:2009-02-17)
参考文献数
41
被引用文献数
11 9

We recruited community-dwelling women for participation in a study to investigate the effects of risk factors in lifestyle on bone mineral density (BMD). The subjects were 177 women aged 35 years and over living in a rural area in Fukui Prefecture. Their BMD of the lumbar spine (L2-L4) was determined by dual energy X-ray absorptiometry (DXA). In addition to measurements of height, body weight and grip strength, the lifestyles of the women, including physical load in work, sporting activities, smoking habits, calcium intake, and history of bone fracture were interviewed in detail.Adjusted for age, the BMD significantly correlated to body weight (r=0.337, p<0.05 for premenopausal women and r=0.289, p<0.01 for postmenopausal women) and body mass index (kg/m2) (r=0.291, p<0.05 for premenopausal women and r=0.190, p<0.05 for postmenopausal women). These results indicated the lower body weight to be a risk factor for the osteoporotic process in middle-aged and aged women. With respect to the grip strength as a physical fitness indicator, a significant correlation coefficient (r=0.267, p<0.01) with BMD was obtained for postmenopausal women independent of age and body weight.In univariate analysis, BMD showed no significant correlations with sporting activities, smoking habits, lower back pain and history of bone fracture for either premenopausal women or postmenopausal women. In multiple regression analysis using age, calcium intake, physical load in work, body weight, grip strength, and sporting activities, the latter three variables had significantly increasing effects on BMD, while aging and menopause had significantly negative effects on BMD.Thus, physical excercise was suggested to protect middle-aged and aged women from the osteoporotic process, probably through either maintaining or enhancing muscle strength.
著者
本間 大輔 窪内 篤 山本 泰司 畑山 朗 木村 克俊
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海洋開発論文集 (ISSN:09127348)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.927-932, 2005 (Released:2011-06-27)
参考文献数
1
被引用文献数
1 1

On September 8, 2004, Typhoon No.0418 (Typhoon Songda) moved north along the western coast of Hokkaido, bringing high winds to wide areas in the storm zone. Omori Bridge, a 429-m-long I-girder bridge on National Highway 229, suffered the collapse of a 159-m-long section. The bridge spanned a reef that is surrounded by wave-dissipating blocks on the seaward side and precipices on the landward side. On the day of the collapse, waves were extremely high and winds were strong, and abnormal tide levels were attributed to the effect of the local topography. In this research, hydraulic model tests were performed to study the damage mechanism of the bridge and the wave forces that acted on it, in order to assess the safety of the truss bridge that will be erected for temporary restoration. The splash patterns were also examined to determine the conditions under which vehicles can safely run after the restoration.
著者
山本 功 岡村 康弘 上石 俊之
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.263-266, 1990

JR山陽本線は、出陽鉄道によって1888[明治21]年11月1日、兵庫・明石駅間開業以来100年以上を経てきている。その間、様々な鉄道構造物が建設、改築され現在に至っているが、これらの鉄道構造物の中には古レールを用いた構造物をいくつか見ることができる。<BR>その古レールも、関西地方の鉄道会社が発注したものが多いが、中には横浜鉄道といった還隔地のものも見られる。また、初期はアメリカを中心とした外国からの輸入のみであったが、1910年以降は国産も見られ、1930年以降は国産のみとなっている。
著者
山本 淳
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.29, no.11, pp.838-844, 1955

1. 弱イオン交換樹脂及び電子交換体樹脂として知られているHg-F及び其の酸化に依つて得られるQ-Fが共にメルカプタン類を良く選択的に吸着する事を見出した.<br> 2. エチルメルカプタンを用いて,両樹脂の等温吸着量を測定した結果,共に吸着量は温度及び溶媒に依り支配される.又Q-Fに比してHg-Fの方が吸着能率が良い.<br> 3. 吸着速度の測定結果,両樹脂共に其の吸着速度が桜田氏の不均一系二次反応速度式で良く表わされる事が分つた.又吸着速度を支配するものは拡散速度であると思われる.<br> 4. Hq-Fは水蒸気蒸溜に依り吸着メルカプタンを脱着,再生出来,反覆使用が可能である.又これを利用してメルカプタン類の分析等に利用し得ると考えられる.<br> 5. 清酒の精製にHq-Fを使用して,石当り15~20gの少量で繭香等完全に除去出来る.
著者
山本 俊哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.731, pp.106-110, 2002-11-11

金融機関や商業施設を狙った強盗犯が増えている。ただし,防犯性が高まっても,閉鎖的な空間になっては商売の支障になる。金融機関や商業施設の防犯対策は開放性との両立がカギだ。建物内にいる従業員や客の安全を確保することも必要になる。模倣犯が多いことから,設計者も事件に学ぶ姿勢が求められている。
著者
舟川 勲 牛島 栄 宮川 豊章 山本 泰彦
出版者
コンクリート工学
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.43, no.11, pp.3-11, 2005
被引用文献数
1

本稿は, 2005年4月に発刊された土木学会コンクリートライブラリー119「表面保護工法設計施工指針 (案)」について, その概要を取りまとめ, 紹介するものである。すなわち, 指針 (案) では, 有機系被覆工法, 無機系被覆工法, 表面含浸工法, 断面修復工法の4種類の工法を包括した表面保護工法の適用の基本的な考え方を規定し, 「表面保護工法工種別マニュアル編」では, それぞれの工種別の設計・施工方法および維持管理方法を記述している。ここでは, 指針 (案) の概要について紹介するとともに, 各工法の適用事例について併せて紹介する。
著者
村上 清明 松永 奈美子 赤松 亜弥 大川 高司 山本 俊一郎 マツナガ ナミコ アカマツ アヤ ヤマモト シュンイチロウ Matsunaga Namiko Akamatsu Aya Yamamoto Shunichiro
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学政策研究 (ISSN:2185985X)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.167-176, 2015-03-31

熊本市中心市街地へ通勤する人々が「もっと楽しく!もっと元気に!もっと健康に!」朝を過ごせるような通勤方法「通勤班」を提言する。小学校時代に誰もが経験した集団登校のように、勤務先が同一または近い者同士が集まり、コミュニケーションを図りながら一緒に通勤することで、気軽に楽しく運動ができ、朝から元気になれるのではないだろうか。そこで、熊本市役所周辺を目的地として通勤する「通勤班」を提言する。
著者
山本 隆太
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2019年大会
巻号頁・発行日
2019-03-14

日本のジオパークでは学校教育との定期的な教育連携活動が見られる。出前講座や実験演習といった比較的一回性の教育イベントとなりやすい教育活動に対して,地域学習(郷土学習,ふるさと学習)では,年間あるいは学校修学年限(3年・6年),場合によっては学校種を横断した一貫性あるカリキュラムが構想されている地域も少なくない。近年では持続可能な開発のための教育(ESD)の進展に伴い,ESDカレンダーのような体系的な教育カリキュラムが求められており,これまでの総合的な学習に加え,各教科の横断的なカリキュラムも認められている。こうしたカリキュラムを作成するにあたっては,学年配列と学習内容のマトリクスをたたき台としながらジオパークと関連する学習内容を当てはめていくことで,見かけ上のカリキュラムを作成することが従来は可能であった。しかし,新学習指導要領の最も基本的な転換点は,PISAに象徴されるようなコンピテンシーへの能力論的な展開であるといえ,つまりは育むべき能力と位置付けられた資質・能力(コンピテンシー)と,それを受けた各教科での見方・考え方が教育活動の軸に据えられるようになる。その結果,コンピテンシーはコンテンツ(学習内容)に先んじることとなり,カリキュラムも育成すべきコンピテンシーによって再構成されていく。ただし,学校現場レベルでは移行期間としてコンテンツベースが続くことも考えられるが,その場合でも,コンテンツに準じながらもコンピテンシーを意識せざるをえない状況に迫られる。そこで本発表では,ジオパークで育まれるコンピテンシーに関して,とりわけ地域学習のカリキュラム開発に資すると考えられるシステム思考とそのコンピテンシーの理論ついて取り上げた上で,コンテンツベースからコンピテンシーベースのカリキュラムへの移行についてシステム思考の援用を具体的に論ずる。システム思考コンピテンシーは,把握対象をシステムとして捉えるのみならず,システム的な問題解決の能力として教育分野で開発されてきた。日本の新指導要領でもコンピテンシーの問題解決能力に着目しており,その意味では地域学習も問題解決能力に資する部分を明示する必要がある。そのためには,問題解決能力の全体像を示すことが前提となるが,システム思考のコンピテンシーモデルが説明モデルとして適応できる。またジオパークの特性を生かすということは,ジオパークの持つシステマティックな特性とシステミックな特性を整理した上でカリキュラム開発に寄与することといえる。その際,システマティックな特性については従来のコンテンツベースカリキュラムでカバーしきれるためいわゆる内容の読み替えが適応可能である。一方,システミックな特性についてはESDやSDGsにおいて重視されているものの学校教育では扱いきれていない部分であり,この点についてはジオストーリーが概念的に近いが,地域学習カリキュラムの開発のためには,静的で固定されたジオストーリーではなく操作可能なジオストーリーの在り方が求められることが考えられる。
著者
足立 仁志 井形 勉 西村 敏弘 山本 祐紀恵 瀬津田 愛 中野 博
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 (ISSN:09152032)
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.95, 2006

【始めに】<BR> 重症心身障害児者(以下重症児者)においては、咳嗽反射の低下による喀痰困難や脊椎側彎症の増悪などによる換気能力低下から慢性気管支炎等の呼吸器疾患へと移行し、ひいては外出日数の減少や在宅における健康管理上の問題となる.これらの問題に対し、体位ドレナージや呼気胸郭圧迫法(いわゆるSqueezing)等を用いての排痰援助が用いられるが、手技の習熟度、実施頻度、手技自体の限界などから十分な排痰を行うことが困難な症例がある.近年このような重心児・者に対して、肺内パーカッションベンチレーター (Intrapulmonary Percussive Ventilator: 以下IPV)やCough Machine (以下CM) 等の機器を用いての気道クリアランスの有効性が報告されており、当院においても使用する機会を得た.今回は、気管切開を行っていない2症例に対し呼吸音解析による検討とともに、その受け入れ状態の変化の観察を行い、その有用性及び課題について若干の考察を行った.<BR>【実施方法】<BR>排痰は一日一回実施した.呼吸音の記録には、コンデンサーマイクロホン及びパソコンを用いて記録し、その後時間軸波形及びサウンドスペクトログラムでの解析を行った.<BR>【結果】<BR>〔症例1〕23歳、男性 レノックス・ガストー症候群 気管支喘息 慢性気管支炎<BR>脊椎の高度な右凸側彎変形が認められ、呼吸音は、左肺呼吸音は弱く時折crackleが聴取された.排痰援助として開始当初CMの使用を試みたが、不快感が強いためIPV後に吸引を行う方法をとった.この症例においては従来の方法との排痰効果の比較を行う目的で、Squeezing時 とIPV( Percussionaire社製 IPV-1 使用しフェイスマスクにて実施)実施時各4回づつ前後での呼吸音の記録・解析を行った. その結果、IPV後は、4回全てにおいてcoarse crackleが著明となったがSqueezingでは、2回で同様の変化が認められたが、その程度はIPVより小さいものであった.<BR>〔症例2〕3歳、男性 滑脳症 水頭症 食道逆流現象症 慢性気管支炎<BR>常時crackle聴取されるとともに喉頭部での痰貯留音も認められ、1,2時間ごとの吸引処置が必要であった.主治医よりCMによる排痰が有効かとの依頼があり検討を行った.CMはレスピロニクス社製 Cough assist CA-3000 使用し、フェイスマスクを用いて実施した.CM前後での呼吸音の比較を4回行った結果、CM後でのcrackle及び喉頭部の痰貯留音の減少が全ての回において認められた.<BR>〔受け入れの状況〕症例1においては、当初CMを数回試みたが、不快感のため全身の筋緊張の亢進や息こらえ等のため実施困難と判断し、IPVに変更したところ、その状況に改善が見られ継続実施可能となった.この点についてはIPVの場合、自発呼吸をあまり妨げられないことなどが関係していると考えられた.症例2では、CM実施当初は不快な様子で開口し、頚部を反らせる等の行動が見られ、呼吸パターンも不規則になるため、手動にて呼吸に合わせ実施したが、4回目以降にはその様子も落ち着き、オートモードでの使用が可能となった.<BR>【考察】<BR>重症児者では、側彎変形や四肢の関節拘縮により、体位ドレナージやSqueezing等の効果が得られにくく、また最終的な喀出段階で難渋する場合が多いが、今回経験した二例も同様の症例であった.今回の結果からこのような排痰困難例に対し、これらの機器は有用であると考えられた.その一方、今回のようなマスクを使用する場合、顔面・口腔周囲の過敏性をいかにクリアーするかといった点や自発呼吸とのマッチングをうまく図ることなどが、スムーズな導入への重要な課題と考えられた.
著者
後藤 牧生 田中 達哉 南 雅範 山本 治男
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 25.28 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.49-53, 2001-03-16 (Released:2017-06-23)

カラー複写機の色補正処理は, カラースキャナからの入力信号RGBをカラープリンタへの出力信号CMYKに変換する。色補正処理RGB→CMYK変換のうち, スキャナ部の変換(RGB→L^*a^*b^*)を入力モデル, プリンタ部の変換のうちCMY信号(L^*a^*b^*→CMY)を出力モデル, K信号の変換(L^*a^*b^*→K)を黒生成モデルとして, それぞれニューラルネットワークを用いて3つの独立したモデルを構築した。この3つのモデルを使用して色補正を行うことにより良好な複製画を得ることが可能となった。
著者
廣野 哲朗 横山 友暉 金木 俊也 小笠原 宏 矢部 康男 松崎 琢也 山本 裕二 徳山 英一 Tullis C. Onstott Martin Ziegler Durrheim Ray Esterhuizen van Heerden Bennie Liebenberg The ICDP DSeis team
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2019年大会
巻号頁・発行日
2019-03-14

Drilling into seismogenic zones of M2.0-M5.5 earthquakes in deep South Africa gold mines (DSeis Project) was undertaken in 2017–2018 near Orkney, South Africa, to understand principal mechanism of earthquakes nucleate and propagate. Drilling at two main holes, Hole A (817 m) and Hole B (700 m), was completed at the Moab Khotsong mine, and the latter hole penetrated the fault zone that slipped at the 2014 M5.5 earthquake. Fault-related material and its surrounding host rocks were successfully recovered from the hole, and the samples were analyzed in the Center for Advanced Marine Core Research, Kochi University, Japan. The main damaged zone is characterized by highly fragmented fault breccia with high amount of talc and amorphous material, which is likely to related to recent earthquake event. Nondestructive continuous measurements of physical properties (X-ray CT image, density, magnetic susceptibility, and natural gamma ray) are in progress. We will show the preliminary results about the characteristics of the M5.5 fault zone and its implication for generation of the M5.5 earthquake.
著者
一色 信彦 山本 ゆき子 前田 秀夫
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.92, no.1, pp.81-87, 1999-01-01 (Released:2011-11-04)
参考文献数
16
被引用文献数
1 4

A 40 year-old woman with adductor spasmodic dysphonia was successfully treated with type 2 thyroplasty, that aimed at lateralization of the vocal folds. Her voice had been characteristic of spasmodic dysphonia; strained, constricted and requiring effort. She had not responded to voice therapy.Under local anesthesia, the thyroid cartilage was incised at the midline and the incised edges were pulled apart to lateralize the vocal folds. A perforation was created at the anterior commissure to enhance the lateralization. The hole was closed with a free composite graft, and the incised thyroid alae were kept 4mm apart with silicone shims. A part of the sternohyoid muscle was shifted medially to cover the free graft for better survival and to block the space between the graft and the silicone shim to prevent infection.The postoperative course was uneventful, and the voice has been restored to normal, without any sign of recurrence as of 1 year postoperatively.The advantages of the technique include: 1. node privation of the physiological functions; 2. less likelihood of recurrence because no nerve regrowth is involved; and 3. revisionis simple in the unlikely event of recurrence (the silicone shimis replaced with a wider one).