著者
熨斗 秀夫 小林 昇二 山田 照幸
出版者
繊維学会
雑誌
繊維学会誌 (ISSN:00379875)
巻号頁・発行日
vol.33, no.9, pp.T470-T477, 1977-09-10 (Released:2008-11-28)
参考文献数
3
被引用文献数
1

The sensory value for rhythm according to moving skirt were obtained by sensory test. The moving type of skirt is circular arc-reciprocation and skirt is dressed on the nude damy.The obtained results are as follows.(1) The relation between the moving type and sensory value for rhythm.(a) When the velocity of reciprocation is about 40cycle/min, the maximum sensory value for rhythm on each arc angle is obtained, in case of range of arc angle 30°C-170°C.(b) The maximum sensory values are classified into two groups. In the first group, the sensory values on each arc angle increase with increasing the arc angle, and in the second group, those become nearly same in spite of the arc angle.(2) The effect of the kinds of cloth and the constructive factors on skirt for the sensory value of rhythm.(a) In case the train-circumference of skirt is long, the sensory value becomes large.(b) The length of skirt gives little effect on the sensory value.(c) The properties of cloth give a little effect on the sensory value.In case both the length and the train-circumference of skirt are long, the sensory value under thick cloth becomes large, and in case both are short, the sensory value under thin cloth becomes large on the contrary.(d) The sensory value of rhythm becomes large, in case the node on skirt is deep.
著者
山田 庸介
出版者
日本社会情報学会
雑誌
日本社会情報学会全国大会研究発表論文集 日本社会情報学会 第22回全国大会
巻号頁・発行日
pp.258-261, 2007 (Released:2010-01-22)

サイバースペースという空間についての考察を行う。特にウィリアム・ギブスンのSF小説に端を発する“脳と電子ネットワークの接続によって実現される電子社会空間”としてのサイバースペース以外の可能性を考察していく。また、空間自体の考察とともに、サイバースペースを人間の生活空間として、“都市”空間のようなイメージで捉えることによって、より社会的な面から見たサイバースペースの可能性について考察をする。
著者
山田 直史 太田 晴子 岡本 紗季 小橋 華子 榊原 紗稀 秋山 史圭 植田 絵莉奈 郷田 真佑 正 千尋 妹尾 莉沙 中村 宜督
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.25, 2013

【目的】食品に含まれる抗酸化活性が注目される中、食品の相互作用による抗酸化活性の変化について研究を進めてきた。本研究では、キュウリによるトマトの抗酸化活性の低下作用を、抗酸化活性、ビタミンC含有量およびポリフェノール含有量の測定から解明を試みた。また、サラダの盛りつけを意識して接触状態での影響についても検討を行った。【方法】キュウリホモジネート、トマトホモジネートを1:1で懸濁し、抗酸化活性をDPPHラジカル捕捉活性法で、ビタミンC含有量をヒドラジン法で、ポリフェノール含有量をフォーリンチオカルト法で測定した。また、輪切りにしたキュウリをトマトの断面に接触させたのちに、トマトの抗酸化活性を測定した。【結果】キュウリホモジネート、トマトホモジネートを1:1で懸濁させることで、抗酸化活性およびポリフェノール含有量が、総和から期待される値よりも小さくなった。一方で、総ビタミンC含有量はキュウリとトマトの総和から期待される値とほぼ等しくなったが、酸化型ビタミンCの割合が大幅に増加していた。この結果から、キュウリに含まれるアスコルビン酸オキシダーゼがトマトの抗酸化活性の低下に大きく関与すると考えられた。また、トマトとキュウリを5分間の接触によって、トマトの抗酸化活性はわずかながら低下した。これらの結果から、キュウリにってトマトのアスコルビン酸の酸化が敏速に起こることが示唆された。
著者
山田 滋
出版者
日経BP社
雑誌
日経ヘルスケア : 医療・介護の経営情報 (ISSN:18815707)
巻号頁・発行日
no.306, pp.95-97, 2015-04

第16回 ある特別養護老人ホームでショートステイを利用していたAさん(92歳、体重32kg)。重度の認知症のAさんには毎食後、介護職員が薬を飲ませていましたが、利用者の取り違えによる誤薬事故が発生しました。間違えて飲ませた薬は、Aさんと同じ姓の利用者Bさん…
著者
古川 雅子 柳沼 良知 山田 恒夫
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.161-164, 2005
被引用文献数
2

本研究では, 学習者特性に応じた映像教材の効果的な提示方法を明らかにするため, 学習者にマルチアングル映像を呈示した場合の「気づき」の内容や再生箇所や注視箇所が, 社会文化的背景など学習者特性によって差異があるかどうかを検討した.マルチアングル映像に対応した観察ツールの開発を行うとともに, 面接映像を観察者21名に視聴させ評価実験を行なった.その結果, 日本人学生は映像の非言語情報に着目しがちであるなど, 観察者の属性によって映像の観察傾向が異なることが明らかになった.
著者
菊本 智樹 川端 信義 丸山 大輔 山田 眞久
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集F (ISSN:18806074)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.448-459, 2007

本論文は,小型道路トンネル火災の熱気流(煙)挙動特性について,3次元シミュレーションを行い検討したものである.シミュレーションの小断面トンネルに対する再現性は,火災模型実験との比較から確認した.また,小型道路トンネルの想定火災である乗用車の発熱速度(熱対流成分)および煙発生速度は,既往の実大火災実験に対してシミュレーションを試行錯誤し,それぞれ1.8MW,9g/s(最盛期)と決定した.小型道路トンネルにおける乗用車火災のシミュレーションから,普通道路トンネルに比べて煙が短時間・短距離で降下し,充満しやすいが,煙先端の移動速度は普通道路トンネルのバス火災時より遅く,普通乗用車および大型乗用車の単独火災時にそれぞれ最大で約0.8m/s,約1.0m/sであることを明らかにした.
著者
田中 俊実 小山田 正美
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.171-175, 1991-09-02
被引用文献数
1

全国35地点の水田土壌を採集し、ナプロアニリドの除草活性の変動要因と考えられる土壌特性との関連性について検討した。 1) ナプロアニリドのイヌホタルイに対する除草活性I_<90>値は、35地点の土壌のうち29地点は0.5〜2.0 ppmの範囲にあったが、北海道(南幌)、栃木(宇都宮)、茨城(牛久)、神奈川(藤沢)の土壌で除草活性の低下が認められた。4地点の土壌に共通する特徴は、炭素含有率が高く、ナプロアニリドやNOPに対して強い土壌吸着を示した。 2)土壌特性のうち、炭素含有量、窒素含有量、ナプロアニリドおよびNOPの土壌吸着係数の各要因とナプロアニリドの除草活性との問に高い相関が認められた。 3) ナプロアニリドの除草活性は土色の明度、色相b、彩度との問にも高い相関があり、これらの特性はナプロアニリドおよびNOPの土壌吸着係数との問にも相関が認められた。 4)以上の結果から土壌有機物を多く含む水田土壌では、ナプロアニリドおよびNOPが強く吸着されるため除草活性が低下すると考えられる。また、除草活性の変動を知る方法として土色の識別が利用できる可能性が示された。
著者
津田 博幸 佐藤 信一 遠藤 慶太 佐野 誠子 山口 敦史 市田 悟 一色 知枝 稲生 知子 遠藤 慶太 奥田 和広 木下 綾子 笹生 美貴子 布村 浩一 保坂 秀子 三品 泰子 村本 春香 本橋 裕美 山田 純 湯浅 幸代 尤 海燕
出版者
和光大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

『経国集』対策部の諸写本の写真・コピーを全て入手し校訂本文を作成した。その上で「対策」全26首の注釈をほぼ完成した。合わせて、「対策」をベースにして、古代文学・思想・文化・宗教・古代史などに新たな光を当てる領域横断的研究に着手し、現在、各メンバーが論文を執筆中である。
著者
櫻井 聖大 山田 周 北田 真己 橋本 聡 原田 正公 木村 文彦 高橋 毅
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.132-140, 2013-03-15 (Released:2013-05-29)
参考文献数
22
被引用文献数
1 2

重症感染症ではしばしばdisseminated intravascular coagulation(DIC)を合併することで虚血性の多臓器障害を惹起し,その予後は不良となる。感染症自体のコントロールと適切な抗DIC療法を併せて行うことが重要である。わが国において現在,感染性DICにおいて最も推奨される抗DIC薬はアンチトロンビン(AT)製剤であるが,最近リコンビナントトロンボモデュリン(rTM)製剤の有効性が相次いで報告されている。当院で治療を行った感染性DIC症例に対して後ろ向きに調査し,rTM単独投与群と,rTMとAT併用投与群での臨床効果の比較検討を行った。両群間で患者背景や治療開始時の重症度には有意差はなく,DIC離脱率,7日以内のDIC離脱率,28日後生存率といった予後にも有意差を認めなかった。また血液検査での炎症系マーカー,凝固・線溶系マーカー,日本救急医学会の急性期DIC診断基準のスコア(以下,急性期DICスコア)は,rTM投与により有意に改善したが,rTM単独群とAT併用群の両群間では,その改善の程度に有意差を認めなかった。以上のことから,rTMにATを併用しても必ずしも予後の改善に結びつくとは限らず,rTM単剤でも臨床効果が期待できる可能性があると思われた。
著者
山田 仁 Hitoshi Yamada
雑誌
Ex : エクス : 言語文化論集
巻号頁・発行日
no.4, pp.87-102, 2006-03-31
著者
山田 正夫
出版者
富山大学
雑誌
富山大学工学部紀要 (ISSN:03871339)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.75-79, 1958-03

Recently Hirano has presented new theories about the mechanism of the age hardening phenomenon. They are summarised as follows: The G.P. zoaes formed during the low temperature ageing are shown to be neither the nucleous of the stable precipitate nor the transition precipitate and then G.P. zones are produced even after the precipitate phase has appeared. In this report this theory is established successfully by means of reversion treatment using light alloys. Al-4%Cu alloy is shown the reversion phenomenon at the stages of the initial and the secondary rise in the agehardening curves, but the same alloys added little amount of third element In or Cd, which are extremely retarted the formation of the G.P. zones, are not shown.丁度52年前,Wilmがジュラルミンの時効硬化現象を発見して以来,この現象に関しては非常に多くの研究がなされ,殆んどその機構に関しては究明し尽されたかの感さえある。しかし乍ら,細部に汎ってその時効過程を検討した場合,未だ解明されざる幾多の問題が残されている。特に,第二次大戦後は,低温時効に関する研究,特にG.P.zoneの生成ならびにその特性に関しては極めて活発な研究討論が行われている。従来,時効過程特にG.P.zoneの生成過程について二説のあったことは周知の通りである。即ち,連続説と不連続説とであるが,最近平野氏がG.P.zone生成機構に関して新しい説を立て時効現象の統一的解釈を試みたが,この前は何れかと云うと不述続説の立場にあり,現在のところこの方がより妥当と考えられるに至っている。平野説によれば,G.P.zoneそのものは必ずしも過飽和固溶状態より生成するものではなく,その条件さえ適当であれば他の析出相の存在とは無関係に如何なる状態からでも生成し得るとし,その生成機構を転位論の立場より考察究明した。(この考え方では,G.P.zoneそのものは必ずしも時効過程に附随するものでは無い。)一方,復元現象に関しては,多くの実験結果よりG.P.zone消滅の過程であると云うことは既に明らかにされている。そこで,復元と云う立場より時効硬化機構の検討が可能な訳で,既にKöster等によって試みられた。他方,Al-Cu合金に微量のSn, In或いはCdの内の一元素を第三元素として添加した湯合,そのG.P.zone の生成は極度に抑制されると云うことも,著者等及びHardyの研究結果よりこれまた明らかな事実である。以上の観点より,著者はAl-Cu合金及び前記第三元素を添加した三元合金に復元操作を施すことにより,効果的に時効硬化機構の検討を試み,その結果,平野説の妥当性を確かめることが出来た。