著者
三浦 菊佳 山田 一郎 小早川 健 松井 淳 後藤 淳 住吉 英樹 柴田 正啓
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.408, pp.53-58, 2009-01-19

大量に蓄積されている放送番組から目的の映像を検索する際、細かいシーン単位で取り出せればより有効に映像を二次活用することができる。本稿では、レギュラー番組におけるクローズドキャプションから、あるコーナーを特徴づけたり、場面転換を表したりする繰り返し出現する表現(反復句)を教師なしで自動獲得することで、番組を分割する手がかり語を捉える。生物の進化をモデルに、番組中に毎回偏って繰り返し出現する語に着目し、Fisherの正確確率検定を利用したセグメントアラインメント、スクリーニングを行い反復句を抽出する手法を提案する。情報番組を対象とした実験を行った結果を評価し、提案手法の有効性を確認した。
著者
横川 正美 菅野 圭子 柚木 颯偲 堂本 千晶 吉田 光宏 浜口 毅 柳瀬 大亮 岩佐 和夫 駒井 清暢 山田 正仁
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.E3O2227-E3O2227, 2010

【目的】昨年の日本理学療法学術大会において、地域住民を対象に認知症予防として実施した認知機能プログラムと運動機能プログラムの効果を調べたところ、前者のみならず、後者のプログラムでも記憶機能の改善が示唆されたことを報告した。本研究では、同様のプログラムを再度実施し、プログラムに参加していない対照群との比較を行った。<BR>【方法】一昨年度および前年度に地域で実施された脳健診の受診者から、明らかな脳疾患を有する者、および臨床的認知症尺度(Clinical Dementia Rating; CDR)が1以上のものを除いた806名に研究参加を募った。参加への同意が得られた37名のうち、介入前後の評価を実施できた31名を介入法の対象者とした。対照群として、本研究の趣旨を説明し協力の同意が得られたグループデイ参加者20名のうち、介入群と同時期に評価を実施できた13名を対象者とした。グループデイは概ね65歳以上で、週1回以上自主的に運営し活動するグループであり、本研究の介入法には参加していない。介入法では、参加者を無作為に2つのプログラムのうち、次のいずれかに振り分けた。一つは認知プログラム(n=17)で認知症の前段階で低下しやすいと考えられている実行機能を重点的に高める内容であり、具体的には旅行の計画立案と実施を行った。もう一つは運動プログラム(n=14)で認知機能に効果的とされる有酸素運動を主体としており、体調確認の後、準備運動、ウォーキング(10-15分)、柔軟体操を行った。2つのプログラムはどちらも週1回約1時間、合計8回実施した。介入法参加者と対照群には介入前後に認知機能検査としてファイブ・コグを施行した。<BR>【説明と同意】参加者に本研究の趣旨を説明し、書面にて同意を得た。本研究は所属する機関の医学倫理委員会の承認を得た。<BR>【結果】参加者の平均年齢は72.8±4.3歳、平均教育年数は10.0±2.0年であった。認知プログラム、運動プログラム、対照群の間で対象者の年齢、教育歴による差はみられなかった。ファイブ・コグの下位項目(運動、注意、記憶、視空間認知、言語流暢性、思考)の各評価得点について、2つのプログラムと対照群のうち、どれに参加したかという「プログラム」因子と、参加前か参加後かという「時間」因子による二元配置分散分析を行ったところ、交互作用が認められた項目はなかった。次に参加前、参加後の各評価得点をプログラム間で多重比較したところ、有意差が認められた項目はなかった。各プログラム内での多重比較では、認知プログラムにおいて、運動(22.4±5.6点→24.8±6.3点; p<0.05)と記憶(13.4±6.5点→17.1±6.1点; p<0.01)の得点が参加後、有意に改善した。運動プログラムにおいても同じく運動(19.4±6.5点→22.7±6.4点; p<0.01)と記憶(12.4±7.3点→15.6±5.7点; p<0.05)の得点が参加後、有意に改善した。対照群では、参加前後で有意に変化した項目はなかった。<BR>【考察】対照群では認知機能検査において有意な改善が認められた項目がなかったのに対し、認知プログラムと運動プログラムでは記憶の項目が改善した。2つのプログラムは昨年も同様の結果が得られている。プログラム間で改善した認知機能に差異がみられる傾向にあるが、どちらのプログラムも有効性が示唆されたことから予防事業で用いる場合に効果が期待できると考えられた。<BR>【理学療法学研究としての意義】運動療法を用いた認知症予防の方法を提案するためのエビデンスを蓄積する。
著者
前田 博之 森 千恵子 山田 英清 浦木 増太郎 湯浅 亮 森 貫一
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.339-344, 1988-05-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
16

現在, わが国において一般的に用いられている各種と殺方式, とくにと豚をけい留場から電殺室へ移動する手段が, 肉質に及ぼす影響について検討した. その結果, (1) と豚の狂騒による騒音とPSEやDFDなどの “生理的異常肉” の発生を示唆する早期温体硬直と体の発現率は, 誘導路・V字型レストレーナー方式から動床コンベアー方式に変更することにより著しく低下した.(2) 放血の良否を示す筋肉内残留血液量は, レストレーナー方式に比べて, 他のと殺方式で低かった.(3) と殺前の興奮と筋運動を反映すると殺後10分の枝肉の温度は, レストレーナ.方式に比べて動床方式で低かった.これは, 血液中乳酸量でも裏付けられた.(4) 死後解糖の亢進の程度を示す枝肉のpHは, 動床方式に比べてレストレーナー方式と実験的CO2麻酔と殺で急激に低下した. このことは, 筋肉内グリコーゲンの減少率や, 筋肉内乳酸量でも裏付けられた.(5) 死後硬直の発現と関連する筋肉内ATP関連化合物は, 動床方式と打額と殺に比べてレストレーナー方式と実験的CO2麻酔と殺で分解傾向にあった. これは, R値でも同様であった. これらの調査研究により, 現行と殺方式としては動床コンベアー方式が優れていることが示された. なお, と豚に対するストレスを少なくし, 肉質の向上や血液の有効利用の観点から, CO2麻酔と殺方式を導入したと殺システムの検討が必要と思われる.
著者
太田 俊也 塚谷 秀範 根津 定満 柏尾 栄 近藤 正 山田 泰博 田中 郁夫 今林 泰
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.17, no.35, pp.171-176, 2011

For the central stations in big cities that serve regional area, it is impossible to discontinue the railway operations and difficult to transfer the railway tracks. The passengers' safety and convenience need to be secured at first in order to start the development of the stations. This paper describes the case of JR Hakata Station project which solved such issues in the large central station development which were restricted by urban conditions, using various structural methods and techniques.
著者
鈴木 豊 阿部 賢史 山田 英一 秋山 承太郎 雨海 正純
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.267, pp.45-48, 2005-09-01

近年半導体パッケージの統合化、微細化、小ピッチ化に伴い開発されたスタック・ダイ・パッケージの内部構造の影響が与えるダイのストレスについて、ストレスセンサーを使用して定量的に評価した。ストレス測定は信頼性試験下で行い、各試験下におけるダイのストレスを測定した。また、4点曲げ試験との相関を取ることで、ストレスセンサーの定量的な応力の測定を行った。
著者
山田 明夫 宮原 和郎 井上 千春 亀谷 勉
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.41, no.10, pp.709-713, 1988-10-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
14

著者らは先の報告で, 乳用経産牛の腎石の存在状況と組成を検索し, その96.4%の症例に腎石が存在し, 潜在性尿石症が高率に認められたことから, 牛尿石症に対する早期診断法の0確立の必要性を強く指摘した.今回は超音波検査による牛尿石症の早期診断の可能性を検討する目的で, 牛62例の腎臓78検体 (右腎62検体, 左腎16検体) での超音波映像所見と剖検所見との関連を検索した.超音波所見で78検体中52検体に腎石の存在が指摘され.腎石エコーの形状は, 3タイプに分類された.タイプI (5検体) は, 腎杯内に貝殻状の結石エコー (SE) とその後方にSEと同じ幅の音響陰影 (AS) が見られたもので, 剖検所見では全例とも腎杯を満たすように腎石が存在していた. タイプII (33検体) は, 5~10mmの斑状SEとその後方に明瞭な線状のASが観察されたもので, 剖検所見では全例とも腎杯内に10mm程度の腎石が単在または1.5mm程度の腎石が10数個集まって存在していた.タイプIII (14検体) は, 点状あるいは不明瞭なSEとその後方に細い線状のASが観察されたもので, 剖検所見では1検体を除いて, 米粒大の腎石が単在あるいは0.5mm程度の微細な腎石が集まって存在していた.超音波所見で腎石エコーの存在が指摘できなかった26検体中4検体は, 剖検所見で腎石が存在したが, 腎石の大きさはいずれも3.5mm以下であった.超音波縁による腎石の有無の的中率は93.6%で, 2~4mm程度の腎石が存在すれば, これを超音波所見で指摘できたことから, 超音波検査法は牛尿石症の早期診断法としてきわめて有用であると思われる.
著者
田中 正敏 一森 哲男 山田 茂
出版者
日本生産管理学会
雑誌
生産管理 (ISSN:1341528X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.7-12, 2002-07-10 (Released:2011-11-14)
参考文献数
13

本論文では, 発見されたフォールトの修正も考慮したとき, 与えられたテスト労力量をどのように配分すれば単体テストのモジュールで発見されるフォールト数の期待値が最大になるかを議論する.ここで, 投入されるテスト労力量と達成されるソフトウェア信頼性を関係づけるために, テスト労力依存型ソフトウェア信頼度成長モデルを適用する. また, 以上の結果を数値例により具体的に示す.
著者
山田 哲也 Yamada Tetsuya 塚本 敏夫 Tsukamoto Toshio 小野 直俊 Ono Naotoshi 小田 寛貴 Oda Hirotaka 中村 俊夫 Nakamura Toshio
出版者
名古屋大学年代測定資料研究センター 天然放射性元素測定小委員会
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.10, pp.87-96, 1999-03 (Released:2010-05-25)

第11回名古屋大学タンデトロン加速器質量分析計シンポジウム(平成10 (1998)年度)報告 名古屋大学タンデトロン加速器質量分析計第1号機の研究実績と1号機,2号磯の利用計画
著者
湯浅 龍彦 根本 英明 木村 暁夫 吉野 英 山田 滋雄 西宮 仁
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.55, no.12, pp.601-605, 2001-12-20 (Released:2011-10-07)
参考文献数
16

慢性硬膜下血腫除去術の直後に発症したCreutzfeldt-Jakob病(CJD)を経験した. これはきわめて特殊な経過であり, 術前にはもちろん, 術後においてもCJDの診断を下すことは困難であった. そのなかで, 進行性に悪化する臨床症状に加えて拡張強調MRIがCJDの診断の糸口になった. つまり, 脳波に未だ周期性同期性放電(PSD)の出現していない発病初期の脳MRIにおいて, T1強調画像やT2強調画像にほとんど変化がみられないのに対し, 拡張強調MR画像に明瞭な病変がみられたことは特異なことであった.また, 本例においてはCJDの初期の臨床症状は明らかな左右差をもって発症しており, かつ, 同時期の脳MRIの病変分布にもまた著しい左右差が見られた. これは先行した慢性硬膜下血腫がCJDの脳病変の発現経過に影響を与えたものと推論され興味深いことであった.さらに本例は, CJD患者が外科手術を受ける事態が現実に起こりうることを示すものであり, CJDの診療に当る施設においては, 感染防御対策の面からだけでなく, 手術を受け入れるために必要な整備と具体的な手順書を早急に整えるべきであろう.
著者
山田 侑平
出版者
人間総合科学大学
雑誌
人間総合科学 (ISSN:13462598)
巻号頁・発行日
pp.十一-三十三, 2001-03-31
著者
植屋 清見 山田 直弘 澤邊 直人 小町 昂史 比留間 浩介
出版者
山梨大学
雑誌
教育実践学研究 : 山梨大学教育学部附属教育実践研究指導センター研究紀要 (ISSN:13454161)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.72-83, 2009

初等体育科教育学は本学教育人間科学部にあっては将来,小学校の教師を目指す学生にとって小学校教諭普通免許1種の必修科目であり,本授業の単位取得なしでは教員免許はおろか卒業も不可能となる重要な科目である。そのような重要度の高い授業でありながら,実際の授業は半期完結制のもと,僅か15回の授業で終了してしまう。本学においてはこの15回の授業をボール運動と陸上運動の指導に当てている。それ故,陸上運動に使える回数は僅かに7回程度である。本研究は僅か7回しか使えない授業にあって,受講生が将来小学校の教師となったときに,走り高跳びの指導が可能になって欲しいと願って行われている授業である。本研究においては小学校体育の陸上運動の一つの種目である走り高跳びを取り上げ,如何にして受講生の走り高跳びへの興味関心を引き出し,彼らの走り高跳びに関する指導力(知識,経験,実技能力,師範能力等)を育成するかを命題に行われる実践報告的論文である。具体的には小学校体育における走り高跳びの目標の" 記録向上"を求めるのではなく,小学生には危険な跳躍法とされているベリーロールや背面跳びをクリアランス後のセーフティ・マットへの落下の気持ちよさを実感し,また果たして,ベリーロールや背面跳びは小学生にとって危険な跳躍法といえるのかの回答を得る授業として行われる。結論的にはベリーロールや背面跳びは必ずしも小学生にとって危険な跳躍法ではないとする回答が多数であった。加えて,このような指導を通して,受講生の体育の授業に対する態度(喜び・評価・価値)得点は有意に高まっている実態も確認された。尚,本研究の検討の対象の授業は2002 年から2008 年の前期までであった。
著者
本田 瑞穂 清水 剛 清水 理恵子 永山 敦 屋ヶ田 和彦 山田 裕明 山田 宏文 山根 深一
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第11回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.7-11, 2014 (Released:2014-11-17)

新規事業の立ち上げのアプローチとして、自社の技術を組み合わせようとすることはよくあるが、実際にやろうとすると、自社に多様な技術があるにもかかわらず、その全容はつかみきれていないことが多い。本検討では、シーズからのアプローチの試みとして、自社の技術の棚卸しを行うことにより、自社技術の強み・弱みを分析し、新たな事業の提案を行うための手法を、事例を用いて検討した。(1)自社技術のコア技術の抽出の手法、(2)コア技術と他の技術の組み合わせの手法、を中心に報告する。
著者
山田 雅子 齋藤 美穂
出版者
一般社団法人日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.183-194, 2007-09-01
被引用文献数
1

顔からその人の性別を判断する際、肌色という要素も手がかりとして作用する。そして、その作用は専ら肌色が持つジェンダーステレオタイプに沿ったもの、すなわち、男性は色黒、女性は色白という方向性を持つものであることが報告されている(山田・齋藤、2004)。本研究では更に顔の形態パタンの変化に着目し、肌色と形態の両要素の連関を検討した。種々の実験の結果、特に男女の顔合成率が拮抗する場合には、肌の色がステレオタイプ的に作用することが分かった。逆に、顔の形態が男女の何れかに近い場合は、肌の色の作用は消失する傾向にあった。つまり、肌色が作用するためには顔の形態的要素における条件があるといえる。また、観察条件や課題の種類が既述の2要素の連関に影響する可能性も得られた。

1 0 0 0 経済通論

著者
山田勇, 江見康一 著
出版者
春秋社
巻号頁・発行日
1965
著者
山田勇 著
出版者
日本評論社
巻号頁・発行日
vol.内地・朝鮮・台湾の部, 1942
著者
山田勇 著
出版者
勁草書房
巻号頁・発行日
1961