著者
中岡 寛 須田 和裕 西原 明法
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ジョイント・シンポジウム講演論文集 : スポーツ工学シンポジウム : シンポジウム:ヒューマン・ダイナミックス : symposium on sports engineering : symposium on human dynamics
巻号頁・発行日
vol.2000, pp.204-208, 2000-11-08
被引用文献数
2

For rising competition abilities, it is important to do feedback of player's characteristics in or after the game. In this study, We abstracted and resolved characteristic of movement excursion from beginners and experts. Because of feedback of movement excursion will be able to contribute to cradling of players. In the present analysis method, player's information on the position was gotten by estimation with eyes and using recorded videotape. But, these methods are not objective judge and take enormous time as it is unable to do feedback subjective information right after the game. Therefore, We carried out REAL-TIME DIFFERNCE IMAGE PROCESSING SYSTEM developed by Nishihara et al. With this trace analysis system, We estimated the position information of the actual coat of badminton players on the screen in real time. Game was arranged by separately the beginner and expert group of university students, and organized with 11 points match game. From these games, the data including time of rest period as interval of rally, work period as rally, distance of mobility and velocity of mobility were collected. In view of the analytical results in the games, it was clarified that, comparing the expert group with the beginner group, there was no difference in velocity of left-right mobility direction, but the former moved more rapidly in before-behind mobility direction than the latter. As a result of comparing between beginners' and experts' staying time at the court divided into 6×6 segments, the former stayed much longer at the left side in front of the court and the latter stayed longer at the both side in back of the court in significant. Beginners took rest period significantly longer than experts, however there was not difference during work period. Also, movement of excursion, when got and lost points, made players' weak-points obvious easily. Our study shows that this system is effective for improving competition abilities as players can get momently their characteristics of excursion after the game immediately.
著者
小村 健 原田 浩之 生田 稔 島本 裕彰 富岡 寛文 釘本 琢磨
出版者
一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
雑誌
日本口腔腫瘍学会誌 (ISSN:09155988)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.132-139, 2014-12-15 (Released:2015-01-09)
参考文献数
10
被引用文献数
1

今日,口腔の進行再発癌に対して最も高い根治性を希求しうる治療としては,唯一,手術療法と考えられる。しかし進行再発癌であるがゆえに切除範囲や手術侵襲も大きくなり,術後の機能面や整容面での障害も大きくなる。また可能なら術後に放射線療法や化学療法などの補助療法が考慮されるが,その予後は悪い。原発巣再発癌の手術適応については,rT1-4aと一部のrT4b(咀嚼筋間隙浸潤や翼状突起浸潤例は適応あり,頭蓋底浸潤例や内頸動脈包含例は適応なし)と考えてきた。進行原発巣再発(rT3,rT4)例で救済手術を施行しえた症例の治療結果は,他院初回治療例では13例中9例が無病生存し,当科初回治療例では9例中5例が無病生存中であった。進行局所再発癌の手術においては拡大手術が必要となり,それに伴い再建手術が必須となる。一次治療において手術が行われている症例では,再建皮弁や吻合血管にも制約が加わることがあり,術前には十分なICとともに,周到な治療計画の立案と,術後には支持療法を含めより慎重な管理が必要と考えられる。
著者
藤岡 寛之
出版者
福岡工業大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は、スプラインベースドアプローチにより、手書き文字の静的画像から文字筆順を復元し、その復元筆順情報から書字者の書字速度・加速度パターンなどのいわゆる動的書字スキルを抽出するための手法を確立する、ことが目的であった。特に、(A) 手書き文字の静的画像からの筆順復元法の枠組みの開発、(B) 骨格スプラインモデルの理論とアルゴリズムの開発、(C) 動的書字スキル抽出法の開発、といった3つの課題に取り組んだ。特に、課題(B)では、ペンタブレットなどのデジタル機器上での筆記時にしばしば起こる「筆滑り」までを考慮した全く新しい骨格モデリングの手法を開発した。
著者
本多 満正 田邉 康夫 村石 幸正 小松 寛 前田 香織 山岡 寛人
出版者
日本教科教育学会
雑誌
日本教科教育学会誌 (ISSN:02880334)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.37-42, 2005-12-01 (Released:2018-05-08)

中学校理科の学習項目である「電磁誘導」と技術・家庭科の電気領域の学習項目である「エネルギー伝送」と「交流」について視覚をともなって学習する教材を開発し,実験授業でその学習効果を調べた。開発した教材は,豆電球2個を抵抗値の大きいニクロム線で並列に接続した回路に交流を流す実験,そのニクロム線部分の前後に昇圧用・降圧用の変圧器を組み込んだ回路に交流と直流を流す実験,および電磁誘導の実験から構成される。変圧器によって高電圧・低電流で送電した場合には電圧降下が少なく,豆電球2個の明るさの違いが目立たない。変圧器の有無によって,明るさが違うことから変圧器の働きを理解する。変圧器に直流を流し豆電球が点灯しないことから変圧器の仕組みと交流の作用を学習する。本教材による実験授業の結果,送電における変圧器の働きと仕組みに関する認識の定着が向上することが明らかとなった。
著者
片岡 寛子 高田 正幸 岩宮 眞一郎
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.76, no.10, pp.562-571, 2020-10-01 (Released:2021-03-10)
参考文献数
20

保育施設から発生する音の影響を体系的に把握することを目的として,音環境実測調査と近隣住民に対する意識調査を行った。幼児の声や運動会の音は,多くの回答者に好感が持てると判断されたが,それらを不快に感じる回答者もいた。不快な音は,特になしとの回答が多かったが,保育士の声や送迎車の音などに対する指摘も見られた。実測調査と意識調査の対応から,保育施設から発生する音に対する好感や不快感は,その発生時間の長さやA特性時間平均音圧レベルの大きさに必ずしもよらないことが分かった。また,保育施設で行われる行事への参加経験や参加の意思がある人ほど,保育所の新設により肯定的であることが示された。
著者
近藤 紀章 松本 邦彦 石原 凌河 笹尾 和宏 竹岡 寛文 中野 優
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画報告集 (ISSN:24364460)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.448-455, 2022-03-03 (Released:2022-06-08)
参考文献数
95

本論では、文献から「散歩」に関する研究の拡がりを明らかにするために、都市空間や都市デザインとの関係性の観点から95編の文献を整理した。散歩の定義や目的として、実社会の要請に応えるために「都市活動」が定着した時期が転換期といえる。また、研究の拡がりとしては、人を対象とした研究は蓄積されているものの、空間や文献を対象とした研究、時系列比較や国際比較の研究の蓄積が少ない。目的を持って歩くことが実際の都市空間に適用されることで、「いかに人を(より)歩かせるか」という計画の視点が組み込まれている。しかし、「人はなぜ無目的に歩くのか」という原論が求められた初期の方が、自由で大胆な発想が、散見された傾向がある。
著者
西岡 寛兼 鳥海 不二夫 石井 健一郎
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第23回 (2009)
巻号頁・発行日
pp.3G3OS127, 2009 (Released:2018-07-30)

信頼性の高い人工市場シミュレーションを行うために,人工市場が十分に実市場を近似しているか評価する必要がある.そこで本研究では,板情報に基づいて市場の時系列分析を行う手法を考案した.本手法では,板情報から注文の規模を推測し,注文規模の分布がどのように変化するかという点に注目して時系列分析を行う.時系列データの類似度に基づき市場の時刻識別を行ったところ,十分な精度で識別可能であることが確認できた.
著者
盛岡 寛史 仲谷 美江 西田 正吾
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌. C, 電子・情報・システム部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. C, A publication of Electronics, Information and System Society (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.125, no.8, pp.1266-1275, 2005-08-01
参考文献数
13
被引用文献数
1

This paper proposes an algorithm for synthesizing music suitable for emotions in moving pictures. Our goal is to support multi-media content creation; web page design, animation films and so on. Here we adopt a human dance as a moving picture to examine the availability of our method. Because we think the dance image has high affinity with music. This algorithm is composed of three modules. The first is the module for computing emotions from an input dance image, the second is for computing emotions from music in the database and the last is for selecting music suitable for input dance via an interface of emotion.
著者
常岡 寛 柴 琢也 高橋 洋子
雑誌
日本眼科學会雜誌 (ISSN:00290203)
巻号頁・発行日
vol.105, no.4, pp.237-243, 2001-04-10
参考文献数
11
被引用文献数
11
著者
本岡 寛子 赤羽 紗季
出版者
近畿大学 心理臨床・教育相談センター
雑誌
近畿大学心理臨床・教育相談センター紀要 (ISSN:24349933)
巻号頁・発行日
no.5, pp.23-33, 2021-03-15

[要旨]ウィズコロナ・アフターコロナ時代において心身の健康を保ちながらテレワークを定着させるためには,心理的ディタッチメントを保つことが必要だと考えられる。本研究は勤務時間外の連絡に対する意識尺度を作成し,意識による心理的ディタッチメントと職業性ストレスの差異を検討することを目的に20代から60代の男女93名を対象に調査研究を行った。探索的因子分析の結果,勤務時間外の連絡に対する意識尺度において「業務遅延/迷惑懸念因子」「評価懸念因子」「返信不急因子」の3因子が抽出された。3 因子を基にクラスター分析を行った結果,「不急意識優位型」,「葛藤型」,「返信懸念優位型」に分類された。このことから,勤務時間外は,「返信を保留する意識」を有している者が一部存在するといえる。一方,「返信懸念優位型」のように周りとの調和が乱れたり,迷惑がかかる可能性を懸念する傾向が強い者も存在した。「葛藤型」は周りとの調和を乱れることや迷惑がかかることを懸念しつつも連絡に応じないタイプであり,3型の中で最も活気が低く,イライラ,疲労,抑うつ,身体愁訴の得点が高いことからも,「葛藤型」はストレスを蓄積しやすいと考えられる。
著者
正岡 寛司
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.22-41,113, 1968

以上において、根場部落における同族組織と親族組織を検討したが、最後に簡単な要約をもって結語にかえたいと思う。<BR>根場部落における同族関係は本家が直接・間接の分家を包摂するほど発達した同族団に展開しなかった。同族関係はかなりはやくから水平的な結合関係に変化し、先祖を共通にするという意識にもとずいた同族神祭祀や先祖祭りを中心とした固有の儀礼的な交際を持続してきている。<BR>そこで、日常的な交誼や協力関係は、オヤコ、とりわけイチオヤコの間において展開している。イッケシュが日常的な交誼や協力のあるいは家族行事へ参上する場合には、オヤコ関係のいくつかの段階区分に一定のきまった地位(多くの場合、イトコないしイトコナミ)を与えられて参与している。イッケシュをオヤコ関係のうちへとりいれて日常的な社会関係を展開している事実は、性質を異にする複数の集団や組織の存在を調整する処置であると考えられる。キンジョやオヤブンをもこの関係に組入れていることは、この事実を証明するものであろう。したがって、オヤコ関係は部落内の家と家との関係ないし瀋密度を表現する意義をももった親族組織であるといえよう。このことからも根場におけるオヤコ関係が決して同族関係の解体にともなって機能を顕在化するにいたったのでないことが理解されるのである。
著者
島崎 早智 多田 信洋 藤岡 寛之 日高 章理
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.189-190, 2019-02-28

本研究では、ヒトの書字運動をヒントにした動的フォント法をもちいて毛筆体文字を生成する問題を考える。特に、一定の太さをもつ文字からかすれ等をもつより自然な毛書体文字を生成するためにニューラル画像対画像変換法であるCycle GANを導入する。その際の学習用のデータとしては、衡山毛筆フォント2273文字の画像データと、それらをZhang-Suen法により細線化をした画像データの集合データを用いる。実験において生成例を示すことで、本手法の有用性を示す。
著者
赤本 伸太郎 石井 正之 間 浩之 富岡 寛行 奥本 龍夫 塩見 明生 絹笠 祐介 齊藤 修治 山口 茂樹
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.13-18, 2012 (Released:2012-07-25)
参考文献数
12

【目的】一時的回腸人工肛門に対して人工肛門閉鎖術を施行した患者における器械吻合と手縫い吻合との吻合方法により合併症発生率に違いがあるかを検討した.【対象と方法】2002年から2006年までに回腸人工肛門閉鎖が行われた129例を手縫い吻合(以下,手縫い群)57例,器械吻合(以下,器械群)72例に分け,手術時間,在院日数,創感染,イレウスに関して検討した.【結果】手術時間は両群に有意差を認めなかった(手縫い群:63.8±14.4分vs器械群:61.7±19.0分,p=0.225).器械群では有意に術後在院日数が減少した(手縫い群:10.0±6.1日vs器械群7.1±1.2日,p=0.00004).創感染は両群に有意差を認めなかった(p=1.000).イレウスは器械群で有意に減少した(手縫い群:14/57vs器械群:3/72,p=0.001).【結語】器械吻合によるストマ閉鎖術は術後イレウスを減少させると考えられた.
著者
長田 賢一 岡 寛 磯村 達也 中村 郁朗 富永 桂一朗 高橋 忍 小島 綾子 西岡 久寿樹
出版者
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
雑誌
臨床リウマチ (ISSN:09148760)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.19-28, 2008-03-30 (Released:2016-11-30)
参考文献数
13

The fibromyalgia impact questionnaire (FIQ) is a 10-item, patient-reported outcome measure to capture the total spectrum of symptoms and problems related to fibromyalgia. The original version of the questionnaire was developed in English and psychometrically validated. It has been translated into 8 languages and used worldwide as the only disease-specific questionnaire for measuring patient’s fibromyalgia status. In order to develop a Japanese version of the FIQ, we translated the original into Japanese and performed a linguistic validation of the translated questionnaire. The translation and evaluation were performed in a standard manner to ensure conceptual equivalence between the original and its translation: 1) forward-translation by two independent Japanese translators (English to Japanese); 2) back-translation by an English native translator (English to Japanese); and 3) a pilot testing for comprehension in patients with fibromyalgia. The original developer and two Japanese clinicians were involved throughout the validation process. As a result of the evaluation, the translation of daily activities such as “walking several blocks” and “doing yard work” proved challenging. Cultural difference was the main cause in finding equivalents. The numerical rating scales were not always completed properly; therefore, detailed scale instructions were attached to the front page of the questionnaire. Through multiple procedures, a linguistically validated Japanese version of the FIQ (JFIQ) has been successfully developed.
著者
松木田 啓嗣 藤岡 寛之
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成25年度電気関係学会九州支部連合大会(第66回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.337, 2013-09-13 (Released:2016-01-17)

本研究では,手書き文字フォントの書体を整形および再設計する枠組みを開発する.まず,ペンタブレットを用いて書字運動を計測し,いわゆるダイナミックフォントと平滑化スプラインの理論を用いて文字フォントモデルを生成する.次に,そのような文字フォントの美的品質を向上させるために,文字書体を整形する方法を安本らにより提案されている非線形変換法を基礎に開発する.この変換法はBスプライン関数の制御点に対するオペレータとして定義され,書体整形に要す計算量が軽減できる.さらに,書体整形後の文字を書道で見られるような草書体文字へと再設計する方法を示す.その有用性は実験およびアンケートによる調査結果により示す.
著者
西 優輔 長森 茂之 佐野 敏広 難波 加奈 松岡 寛之
出版者
関西病虫害研究会
雑誌
関西病虫害研究会報 (ISSN:03871002)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.21-25, 2021-05-31 (Released:2021-09-01)
参考文献数
21

岡山県内の促成栽培イチゴで採集したナミハダニ黄緑型8個体群に対する殺ダニ剤10剤の殺虫効果,11剤の殺卵効果を調査した。さらに,ビフェナゼート剤とアシノナピル剤に対する各個体群雌成虫の半数致死濃度(LC50 値)を調べ,抵抗性比を求めた。その結果,雌成虫に対する殺虫効果は,エマメクチン安息香酸塩剤,ミルベメクチン剤,クロルフェナピル剤,アセキノシル剤,テブフェンピラド剤,シエノピラフェン剤,シフルメトフェン剤およびピフルブミド剤について,多くの個体群において低かった。アシノナピル剤とビフェナゼート剤の殺虫効果は総じて高かった。2剤のLC50 値を調査したところ,アシノナピル剤は,すべての個体群において抵抗性比が1以下であった。一方,ビフェナゼート剤では,抵抗性比が最大で42.04を示し,感受性低下が疑われた。殺卵効果は,エマメクチン安息香酸塩剤,ミルベメクチン剤,エトキサゾール剤,クロルフェナピル剤,テブフェンピラド剤,シエノピラフェン剤,シフルメトフェン剤およびピフルブミド剤について,多くの個体群で低かった。一方,アセキノシル剤,ビフェナゼート剤およびアシノナピル剤の殺卵効果はほとんどの個体群で高かった。