著者
吉川 友也 岩田 具治 澤田 宏
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.485-490, 2015-03-01 (Released:2015-03-05)
参考文献数
13

Group recommendation is a task to recommend items to groups such as households and communities. In this paper, we propose a non-linear matrix factorization method for group recommendation. The proposed method assumes that each member in groups has its own latent vector, and behavior of each group is determined by the probability distribution of the members' latent vectors. Recommending items is performed by using non-linear functions that map the distributions of the groups into scores for items. The non-linear functions are generated from Gaussian processes, which are defined by the similarities between distributions of the groups. We can efficiently calculate the similarities by embedding each distribution as an element in a reproducing kernel Hilbert space. We demonstrate the effectiveness of the method using two synthetic datasets and two real datasets in two prediction tasks.
著者
岩田 博夫 雨宮 浩 阿久津 哲造
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.1324-1327, 1989

直径約10mm、厚さ1-2mm程度のハイドロゲルにラ島を封入したゲルタブレットタイプのハイブリッド型人工膵臓を試作した。ゲルタブレット作製には光架橋性ポリビニルアルコール(PVA-SbQ)を用いた。PVA-SbQ水溶液とラ島の混合液に光照射することで、ラ島封入ゲルタブレットを作製した。ゲルタブレット内に封入されたラ島をin vitroで長期間培養したところ、ラ島は本来の球形の形態を保持し続け、さらに培養開始から20日すぎまではインスリン分泌量は急速に低下したが、その後はほぼ一定のインスリン分泌量を示した。さらにゲルタブレットタイプは、たとえゲルの一部が破損したとしても影響を受けるラ島は少なく、移植部位から比較的簡単に取り出せ、さらに厚さを薄くすることで、グルコース濃度変化に素早く応答してインスリンを分泌できる等々の利点があり、今後ハイブリッド型人工膵臓として有望なタイプであると考える。
著者
岩田 宗一
出版者
大谷学会
雑誌
大谷学報 = THE OTANI GAKUHO (ISSN:02876027)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.37-47, 1973-12
著者
岩田 茂樹
出版者
東京国立博物館
雑誌
東京国立博物館研究誌 (ISSN:00274003)
巻号頁・発行日
no.624, pp.55-59,6, 2010-02
著者
岩田 充永 梅垣 宏行 葛谷 雅文 北川 喜己
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.330-334, 2008 (Released:2008-07-14)
参考文献数
5
被引用文献数
4 3

目的:夏季の高温多湿が進む日本では,熱中症が増加することが予想されるが,高齢者の熱中症については十分な検討がなされていない.高齢者熱中症の特徴を明らかにするために,65歳以上高齢者で入院となった熱中症例について検討した.方法:2006年の7∼9月とおよび2007年の7∼9月に名古屋掖済会病院救命救急センターを熱中症で受診し,入院となった65歳以上高齢者を対象に,発症日の気候,同居家族,発症環境,空調設備の有無や利用状況,基本的ADL,かかりつけ医の有無,認知症の有無,介護サービスの利用状況,重症度,入院期間,転帰について調査した.結果:研究期間中の熱中症受診104例中31例(31%)が入院となり,そのうち65歳以上高齢者は25例中20例(80%)で,若年者79例中11例(13.9%)に比較して有意に入院率が高かった(p<0.001).平均入院期間は20.6±17.8日で,65歳以上入院群27.5±18.6日,65歳未満入院群5.3±3.0日と高齢者群の入院期間は有意に長期となった(P<0.001).自宅内発症の熱中症は16例で,全例65歳以上で入院を必要とし,65歳以上高齢者の入院熱中症症例(20例)の80%を占めた.自宅内発症例の多くは,最高WBGT 28°C以上(14例),空調設備を有していない(11例),ADL自立(10例),認知症(12例),介護サービス未利用(11例),独居もしくは配偶者と2人暮らし(14例)などの特徴を認めた.入院症例のうち12例(60%)が自宅に退院できなかった.結論:高齢者は通常の自宅生活でも熱中症を発症する危険があり,WBGT28°C以上の日は特に危険が高い.高齢者の熱中症を予防するためには,(1)ADLが比較的保たれ介護サービスを受けない高齢者や独居もしくは配偶者と2人暮らしの高齢者に対する見守り体制の構築,(2)住居における空調設備の設置援助と適正利用への啓発と見守り体制の構築の2点が重要である.
著者
岩田 正美
出版者
東京都立大学人文学部
雑誌
人文学報. 社会福祉学 (ISSN:03868729)
巻号頁・発行日
no.14, pp.1-21, 1998-03-25

「個人」と「社会」に分解された近代社会において、その両者を「個人のニーズ」充足を介して「社会のゴールに奉仕する」ものとして出発した社会福祉的統合が今日どのように限界をもつに至っているかを明らかにする。とくに、近代社会の「自立する個人」と「普通の生活」に基盤をおいた自立、権利といった、この統合をつなぐ社会福祉の諸概念がもつ基本的な矛盾について検討する。またこれを克服する方向として、社会福祉の分野論的発想を超えた問題把握を前提とした諸概念のオールタナテイヴを模索する。
著者
田口 達也 岩田 吉生 小塚 良孝 浜崎 通世
出版者
愛知教育大学
雑誌
教養と教育 (ISSN:24335339)
巻号頁・発行日
no.17, pp.16-23, 2017-10

聴覚障害学生に対する授業経験が少ない(または皆無の)英語教員にとって、手話に頼らないインクルージョン教育方法の開発は大きな課題である。本稿では,海外での研究及び教育実践の文献に基づいて、教員が手話を用いることなく、聴覚障害学生と健聴学生が合同で受講する英語授業において効果的と考えられる具体的な授業運営および指導方法を考察する。特に、(1)授業運営や指導に際しての環境整備や基本的配慮事項、(2)聴覚障害学生に対する教育実践の中から、健聴学生にも有効と考えられる技能別指導方法、とりわけ語彙指導、文法指導、リーディング・ライティング指導、そして音声関連指導、(3)ICT機器の使用方法と教材、の三つの側面に焦点を当て、それぞれに関連する配慮事項や教育実践方法を最近の文献から抽出し、それらを実りのある方法で統合した指導法を探る。
著者
宮本 悟 池内 恵 岩田 拓夫 佐野 康子 横田 貴之
出版者
聖学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究の目的は、国連安保理決議によって禁止されても継続しているアフリカ諸国に対する北朝鮮の武器貿易や軍事支援を調査することにある。本研究では、亡命者や韓国の情報機関の過去の記録、現地のメディアの報道などで北朝鮮と関係があるアフリカ諸国を特定し、さらにアフリカ現地で資料収集やインタビューを実施した。その結果、複数のアフリカ諸国で北朝鮮との軍事協力が発見された。調査結果は国連安保理制裁委員会への報告のみならず、書籍や論文、雑誌記事、さらにテレビやラジオ報道などで発表した。本研究は、北朝鮮とアフリカ諸国の軍事協力が拡大していることを日本のみならず、国際的に広めることにも大きく寄与したといえる。
著者
岩田 尊夫 平井 明夫 稲場 土誌典 平野 真史
出版者
石油技術協会
雑誌
石油技術協会誌 (ISSN:03709868)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.62-71, 2002 (Released:2015-06-05)
参考文献数
26
被引用文献数
13 22

The Offshore Joban Basin, which constitutes the southern-most part of the forearc basins located along the Pacific coast of the northeast Japan, extends about 170 km in NNE-SSW direction with 50 km width. The Upper Cretaceous and younger sediments distribute widely with maximum thickness of more than 5,000 meters. The Iwaki-oki gas field located in the Offshore Joban Basin, which is the only commercial offshore gas field in the Pacific Ocean off northeast Japan, has been producing gas since 1984. The Paleogene and Maastrichtian coals and coaly mudstones, deposited in a confined basin along continental margin, are the most likely source rocks of the gas. The basin modeling simulation in the basin depo-center west of the gas field estimates present vitrinite reflectance (Ro) values at the source rock horizon to be in the range from 1.0 to 1.3%. The simulation also indicates that maturation of the source rocks were accelerated by rapid subsidence since Miocene, and that peak gas generation and expulsion occurred during middle Pliocene. Therefore, the basin depo-center is considered as the kitchen area. Main reservoirs are the shallow marine sandstones intercalated in the Lower Miocene and the basal part of the Oligocene. The former is the producing reservoir of the Iwaki-oki gas field. Both sandstones are sealed by the extensive and thick mudstones. Primary hydrocarbon traps are NNE-SSW trending anticlines, which were formed before Middle Miocene. These anticlines are cut by NNE-SSW trending faults at their flanks. As the reservoir sandstones are about 2,000 meters vertically apart from the source rocks in the kitchen area, it is considered that expelled hydrocarbon migrated vertically through faults. Although forearc basins are not generally considered to be prospective for hydrocarbon exploration, there could be relatively good hydrocarbon system existing as shown above in the Offshore Joban Basin.
著者
足立 由深 竹下 千恵 若槻 有香 岩田 京子 加藤 由加里 上野 ゆき穂 見尾 保幸
出版者
JAPANESE SOCIETY OF OVA RESEARCH
雑誌
Journal of Mammalian Ova Research (ISSN:13417738)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.64-70, 2005 (Released:2005-06-04)
参考文献数
13
被引用文献数
7

ヒト初期胚発生過程の非侵襲的連続観察を目的に,Time-lapse cinematographyを構築した.倒立顕微鏡ステージ上に純アクリル製ミニチャンバーを置いた.ミニチャンバー周囲の水槽を通してCO2ガスを加温加湿後注入した.培養用マイクロドロップ(3 μl)を作製し,ミニチャンバー内に静置した.マイクロドロップが至適培養条件(37℃,pH: 7.45±0.02)に維持できるよう設定温度,CO2ガス流量を調節した.ICSIの適応で,本研究に同意の得られた症例(n=65)のICSI後卵子1個を無作為に選択し,非侵襲的一定条件下に40時間連続観察した.ICSI卵子(n=65)中84.6%(n=55)が正常受精し,分割卵に発育した.形態良好胚(G1, 2)率は76.4%(n=43)であった.形態良好胚群と不良胚群に分け,胚発生の時間経過,核小体前駆体配列および卵細胞質辺縁透明領域(halo)出現の有無を比較した.胚のクオリティと胚発生過程の時間経過,NPB配列には一定の傾向はなく,halo出現が初期胚のクオリティとの関連性を認めた.