著者
田村 毅 市村 彰英 加藤 吉和 岸田 泰子 久保 恭子 中村 正 田崎 知恵子 倉持 清美 及川 裕子 伊藤 良子
出版者
東京学芸大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

子育て家族の追跡調査から、子育て家族システムの特徴、特に里帰り出産、祖父母の役割について明らかにした。また、海外在住の子育ての課題について明らかにした。児童虐待が発生する家族システムの特徴とそれを支援する福祉システムの困難さと課題について明らかにした。ジェンダーの視点から男性が子どもを虐待するメカニズムを解明し、虐待関係にある家族への支援の方策として父親グループ活動のプログラムを開発した。
著者
市村 哲 松下 温
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.33, no.7, pp.955-963, 1992-07-15
被引用文献数
9

今や電子メイルはコミュニケーション媒体としてオフィスなどで広く用いられるようになってきたところが既存の電子メイルは 一方向にメッセージを転送するための手段を提供しているにすぎず 人間の対話や協調活動そのものを支援する機能を備えていないこの問題に対し 人間の意図を正確に伝えることができるような電子メイルシステムを構築するという方向からアプローチを行ったわれわれは メッセージを受け取った受信者がどのように振る舞えばよいのかを送信者がナビゲートできる仕組みを電子メイル上に実現し PilotMailシステムと名付けたPilotMailを使用することにより 送信者は誤りなく意志を受信者に伝えることができ また 電子メイル上での人と人の情報交換作業が迅速かつ柔軟に虹るシステムは オブジェクトを転送する機能と クラス階層化管理機能をサポートしており Objectworks/Smalltalk上で実装されたさらに 会話の遷移モデルに基づく会話管理機能とプロシジャを転送できる機能を融合し より人間の協調構造に密着した対話支援を可能にしたPilotMailはグループの協同作業を支授することが目的であり これまでにわれわれが行った利用実験から 協同作業促進のために有効であると評価された本論文では 設計思想 特徴的機能 システムの適用・評価について論じる
著者
浦田 耕二 福井 美佳 藤井 寛子 鈴木 優 酒井 哲也 齋藤 佳美 市村 由美 佐々木 寛
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.36, pp.23-29, 2004-03-26
被引用文献数
6

ユーザからの質問に対し、映像・音声・取扱説明(テキスト)などで構成される表現力豊かなマルチモーダルコンテンツの検索技術、および、質問内容を理解しユーザが必要としている情報に対して的確に回答する質問応答技術を融合することにより、より分かりやすい情報提供を実現した質問応答型マルチモーダルヘルプを開発した。このシステムを用いて、オーブンレンジ、デジタルカメラの取扱説明書データ(テキスト160ページ、映像108分)を登録し、質問データ123件による実験を行い、次のような知見が得られた。(1)質問応答技術により取扱説明情報の探索作業が軽減される見込みを得た。(2)映像、音声、取扱説明書の該当ページの表示を併用することにより,取扱説明に関するわかりやすさが向上すること確認した。映像収集、編集について、作業の軽減と質の向上を支援する必要がある。We have developed a user-friendly help system by integrating multimodal content retrieval technology and question answering technology. Multimodal content retrieval enables the user to access contents with a rich power of expression such as those comprising video, speech and textual instructions, while question answering enables pinpoint access to the required information. We conducted a preliminary experiment using the manuals of a microwave oven and a digital camera (160 pages of text and 108 minutes of video) as the knowledge source, with 123 questions. Our findings are: (1) Question answering technology enables efficient access to the desired instructions; and (2) Responses in video/audio accompanied by presentation of a relevant manual page helps the user understand the instructions better. However, we need a mechanism for facilitating gathering/editing of video contents and for improving their quality.
著者
桂川 泰祥 佐藤 将 小嶋 徹也 山下 静雨 市村 洋 水野 忠則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.706, pp.39-46, 2002-03-01
被引用文献数
2

インターネットの普及と相俟って遠隔教育は,企業社員教育や学校教育の場において,試用から実用の段階に入ろうとしている.これらの教育の対象教科は論理・科学分野である.学問・教育には,論理や科学分野以外に芸術・体育・技能等の分野がある.この分野の遠隔教育は現在実用期に入ろうとしている論理・科学分野の次に来る次世代遠隔教育と言えよう.我々は,このような分野における次世代遠隔教育をペン字・書道を事例として,インターネットの陸路があっても,稽古手書き文字に対して美しさ・躍動感のある添削結果を実時間で師範が弟子に遠隔指導するための通信方式を研究している.朱書き添削結果に構造を与え,その添削構造情報を事前に遠隔地にいる弟子宛にファイル転送しておき,遠隔実時間指導では添削への構造情報化と実時間音声とポインタ同期方式を提案する.
著者
市村 哲 紙田剛 岡田 謙一 松下 温
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.12, pp.149-156, 1994-01-27

個人用アプリケーションの場合は,随時そのアプリケーションを起動できることが望ましいが,在席会議システムの様なグループウェアを起動する場合は,あらかじめ協同作業者間で作業開始時刻の了解ができているのが普通である.他の人の見ているスクリーン上に突然アプリケーション画面が出現し,その人に仕事を押し付けることになるのを避けるためには,作業開始時刻を情報ならびにアプリケーションと関連づけて管理しなければならない.この視点から,ファイル管理システムとスケジュール管理システムを融合するグループウェアプラットフォームTeamDeskを開発した.TeamDeskは,作業,情報,時間の関係を一括管理できる.We are not permitted to work together impolitely; nevertheless, the windows of a multi-user application suddenly appear on collaborators' screens in an intrusive way. There have been few discussions about how we should start real-time groupware applications. Obviously we all know how to initiate a collaborative session. We have to make an appointment with collaborators before we work with them. In this paper, a groupware platform named TeamDesk is proposed. The system integrates a group-data management function with a group-schedule management function in a seamless way.