著者
山岸 三郎 小山 泰正 深草 佑一 興村 伸夫 大石 洵一 浜道 則光 新井 正
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.91, no.3, pp.351-357, 1971-03-25 (Released:2008-05-30)
参考文献数
24
被引用文献数
14 21

The metabolites of Streptomyces luteoreticuli KATOH et ARAI were investigated. Four new compounds, luteoreticulin, (V), C19H19O5N, luteothin, (VI), C22H25O5N, metabolite X, (X), C15H12O3N2, and metabolite XI, (XI), C15H14O3N2, were isolated from the acetone extract of the mycelial cake. 1-Methoxyphenazine (VII) and methyl phenazine-1-carboxylate (IX), which were first isolated from natural origin, were obtained in addition to aureothricin (I), thiolutin (II), aureothin (IV), and 1, 6-dimethoxyphenazine (VIII). The other two metabolites (III and XII) were also isolated but not identified.
著者
新井 智 鈴木 里和 多屋 馨子 大山 卓昭 小坂 健 谷口 清州 岡部 信彦
出版者
The Japanese Association for Infectious Diseases
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.79, no.3, pp.181-190, 2005
被引用文献数
1

ヒトエキノコックス症は, 1999年4月から施行された感染症法に基づく四類感染症, 感染症発生動向調査全数報告疾患に規定され, 国内患者サーベイランス (感染症サーベイランス) が実施されている.1999年4月から2002年12月までの感染症サーベイランスの結果から, 単包虫症が3例 (27~81歳, 中央値55歳), 多包虫症51例 (15~86歳, 中央値64歳) が報告されている.多包虫症については, 年齢が上昇するにつれて報告数も増加し, 71歳以上の報告が最も多かった.3例の単包虫症は全て本州からの報告で推定海外感染例として報告された.全報告症例のうち症状を伴っているとされた症例は17例であった.感染経路が明らかであった症例は認められなかった.多包虫症は, 51症例中50例までが北海道の保健所からの報告であった.北海道を6地区に分類し症例を地域ごとに集計したところ, 報告数は石狩・胆振・後志地区 (20例), 根室・網走・釧路地区 (15例) が多かったが, 住民人口10万人あたりの報告数とすると, 根室・網走・釧路地区 (2.13/10万人) についで, 宗谷・留萌地区 (2.05/10万人) の順であった.これらの結果は, 数年以上前の感染発生状況を示しており, 1999年4月から2002年12月までのサーベイランス実施時期の感染発生状況は不明であった.

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著者
新井白石 著
出版者
吉川半七
巻号頁・発行日
vol.巻4, 1954
著者
新井 道子 森田 康治 矢作 和行 内藤 幸雄
出版者
The Society of Cosmetic Chemists of Japan
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.125-132, 1995-09-10 (Released:2010-08-06)
参考文献数
9
被引用文献数
2 2

The formation of split ends is one of the most important problems especially for women to present a good appearance. For the primary split ends care, the mechanical recovery of damaged hair fibers is of special importance since hair does not self-recover. In this work, the effects of cosmetic treatments on the generation of split ends have been investigated by auto-brushing machine as an accelerative method which is closer to the actual hair care process. These results strongly suggested that the important factor of the split ends formation was due to the structural changes of amorphous matrix proteins of hair fibers. We found that a diethylene glycol monoethylether (Ethyl Carbitol; EC) treatment was the most effective of all treatments we tested in inhibiting the split ends generation of permed hair, and EC treated permed hair behaved almost identically with untreated normal hair as far as the percentage of split ends generation was concerned.
著者
岡本 恵子 井上 美智子 大政 里美 新井 志津子 山口 美穂 錦織 絵理 川崎 光記
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
日本理学療法学術大会 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.E1171-E1171, 2007

【はじめに】軽度運動機能障害児(以下、軽度児)は、運動制限や学習の遅れに加え、ソーシャルスキル獲得や自我発達の遅れの課題も抱えているが、運動機能以外の課題に対する支援や周囲の障害理解が不足している。この結果、集団の中で自分を認められる経験や達成感を積めず、小学校高学年頃から孤立することが多くなる。当センターでも、学校の中で自己実現できない学童児が多いことが個別治療を通じて見えてきた。<BR> よって今回、軽度児が集団の中で認められる経験を積み、学校の中で主体的な生活を送れるように、「わいわいクラブ」を立ち上げ、集団による生活支援に取り組んだので報告する。<BR>【目的】軽度児同士の仲間を作り、集団の中で自己実現ができるように支援する。集団の中で軽度児の課題を明確化し、主体的に生活する力を蓄えられるように支援する。<BR>【対象】小1~小6の応用歩行から杖歩行可能な軽度運動機能障害児11名。地域の小学校に通い、知的障害の程度も軽度。<BR>【支援内容】月に1回、放課後に1.5時間のクラブを開催。活動は、楽しくて達成感を積めるもの・集団や仲間を意識しやすいものとし、1年目はクッキング、2年目は太鼓の演奏を行った。1回の内容は、ウォーミングアップのゲーム→メインの活動→クールダウンのおやつタイム。支援スタッフは、保育士6名とPT1名。<BR>【支援経過】第1に、環境設定と精神的サポートを支援の土台とした。環境設定として、活動中の姿勢変換を減らし楽な姿勢で活動に集中できるようにした。説明や指示は単純明確にし絵や具体物も提示して、内容を十分に理解した上で活動を開始した。精神的サポートとして、自分なりにやってみることが大事だと伝え、その後に認められる嬉しさを実感できるようにした。これらの結果、苦手意識を持たず十分に達成感を積め、受身ではなく積極的に活動参加できる児が増えた。<BR> 第2に、発表や意見交換の場を設け集団意識が芽生える工夫をした。集団の中で自分について話すことから始め、徐々にクラブの仲間について発表するテーマに変えていった。すると、自分中心の言動が多かった児が、友達にも目を向け周囲の状況に沿った言動をとることが増えた。<BR> 第3に、チーム制の活動を通じ集団の中で主体性を引き出す工夫をした。チームで一人ずつに役割を作り、相談し工夫する場面も設けた。この積み重ねにより、大人の介入が減り児同士で活動を展開することが増えた。<BR>【まとめ】今回の支援を通じて、児が自分を出せる場・自信を持てる場を作ることが必要だと分かった。今後は、低学年児には精神発達のサポート・高学年児にはソーシャルスキル獲得という生活年齢課題別の支援を工夫することが課題である。<BR> また、生活支援をするには個別治療だけでは限界があり集団での取り組みが重要であると実感した。今後も、軽度児に関わることの多いPT自身が広い視点を持ち、集団による生活支援に取り組んでいきたい。
著者
新井 洸三 中村 国昭 小松 剛 中川 鶴太郎
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.71, no.9, pp.1438-1442, 1968-09-05 (Released:2011-09-02)
参考文献数
20
被引用文献数
5

高重合度ポリスチレン(分子量約400~600万)のメチルエチルケトン,ベンゼン,トルエンの各2%溶液を毛細管中で急速に流過させ,1×104から50×104sec-1までの種々の速度勾配の下における溶液中の高分子鎖の切断について調べた。その結果, 同一の溶媒を用いた系では速度勾配が大きいほど主鎖の切断を激しく受け, 試料ポリスチレンの分子量が減少することがわかった。さらに切断に対して良溶媒よりは貧溶媒, 高粘性溶媒よりは低粘性溶媒のほうがより大きな影響を及ぼす傾向があ ることも見い出した。また,種類の異なる溶媒を用いた実験では,切断に対する溶媒能の効果と溶媒の粘性率の効果とが確実に分離され得ないという欠点があるので,前者の影響を独立して調べる目的で組成比率を変えたベンゼンーメタノール混合溶媒系で同様な実験を行った。この結果から良溶媒より貧溶媒のほうが切断に関してより大きな影響を及ぼすという前記の結論を裏づけることができた。
著者
藤田 彬 松崎 拓也 登藤 直弥 新井 紀子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.366, pp.17-21, 2014-12-16

機械翻訳器の日常会話翻訳に対する性能を評価する試みについて紹介する.前もって日本語に機械翻訳された英語の対話文完成問題を被験者が解き,その得点を用いて翻訳器の外的な評価を行った.300名超の被験者を集めた大規模な調査により,評価対象とした翻訳器のうち一つが「人間が文脈を考慮せずに行った翻訳」と同等の性能を有することが明らかになった.本発表では,この調査の内容及び結果を詳述するに加え,一般的に用いられる内的な評価(自動・手動)との比較結果を紹介する.また,人間の対話理解において重大な障害をもたらす翻訳誤りとそうでない誤りを分類し,定量的に分析した結果を報告する.
著者
新井 紀子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.7, pp.598-599, 2017-06-15
著者
山本 貞明 田中 賢 角南 寛 新井 景子 高山 あい子 山下 慈京子 森田 有香 下村 政嗣
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学 (ISSN:03885321)
巻号頁・発行日
vol.27, no.9, pp.502-510, 2006-09-10 (Released:2007-06-15)
参考文献数
59
被引用文献数
1 1

Patterned surface topographies play vital roles in cellular response such as adhesion, proliferation, and differentiation. Here, we characterized adsorption of fibronectin (Fn) as a typical cell adhesion protein onto honeycomb-patterned porous films (“honeycomb film”) of poly (ε-caprolactone) (PCL) incubated in a Fn phosphate-buffered saline (PBS) solution by using atomic force microscopy (AFM) and confocal laser scanning microscopy (CLSM). In order to determine how cells respond to a honeycomb film, focal adhesion of porcine aortic endothelial cells (PAECs) cultured on the Fn coated honeycomb films in a serum free medium were characterized by using immunofluorescencet labeling of vinculin and focal adhesion kinase autophosphorylated at the tyrosine residue 397 (pY 397 FAK). Fn adsorbed around the pore periphery of a honeycomb film to form fibriller aggregates in a ring-shape structure. The sites of pY 397 FAK and vinculin were overlapped and agreed well with the adsorption site of Fn fibrils. This demonstrated that PAECs adhered onto the honeycomb films at focal contact points localized around pore periphery. The expression of pY397FAK determined by an immunoprecipitation method was 3 times higher than that on a PCL flat film as a reference. These results imply that the signaling mediated by a integrin receptor-Fn binding were activated on honeycomb films and this type of signaling was activated effectively on a honeycomb film compared with on a flat film. The cell response to honeycomb films (adhesion pattern and phosphorilation of FAK) was supposed to originate from the regularly arraigned adsorption pattern of Fn determined by the pore structure of the film.