著者
吉田 正人 鈴田 和之 上門 潤一郎 新井 幸三
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.190-199, 2014-09-20 (Released:2016-09-20)
参考文献数
18
被引用文献数
2

化粧品分野では,毛髪の損傷低減,損傷した毛髪の修復などに様々なタイプのケラチンタンパク質が応用されている。側鎖に非対称性のジスルフィド基をもつ水溶性のS-カルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチン (CMADK) タンパク質が,羊毛繊維のチオグリコール酸ナトリウム塩による還元処理と,それに続く過酸化水素による酸化処理により合成された。SDS-PAGE法により,この新しい誘導体化タンパク質の分子量は約64 kDaおよび48 kDaであることがわかった。また,CMADKタンパク質に含まれるジスルフィド基量は4.4×10-4 mol/gであった。非対称性のジスルフィド基をもつ水溶性タンパク質と毛髪中のフリーのチオール基とのSH/SS交換反応を通して共有結合しうるタンパク質による毛髪表面の修飾が期待された。毛髪のねじり応力評価法からCMADKタンパク質で処理した毛髪の剛性率は増加した。洗髪のシミュレーションモデルを用いた繰り返し処理を行っても,毛髪の剛性が維持されることがわかった。
著者
新井 智 田中 政宏 岡部 信彦 井上 智
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.60, no.5, pp.377-382, 2007-05-20
参考文献数
20

世界保健機関(WHO)の勧告によると、犬の狂犬病は流行している地域の犬の70%にワクチン接種を行うことによって排除または防止できるとされている。近年、Colemanらは米国、メキシコ、マレーシア、インドネシアで報告された犬の狂犬病流行事例を利用した回帰分析の結果から犬の狂犬病流行を阻止できる狂犬病ワクチン接種率の限界値(Pc)の平均的な推定値を39-57%と報告している。しかしながら、上限95%信頼限界でのPcの推定値は55-71%であり、ワクチン接種率が70%の時に96.5%の確率で流行を阻止できるとしている。理論的にはPcが39-57%の場合でも流行の終息が可能と報告されているが、公衆衛生上の観点から流行を長引かせないで被害の拡大を最小限に押さえるためには、狂犬病の発生を的確に発見して流行を迅速に終息させる追加施策が必要になると考えられる。
著者
上村 亮介 増田 浩通 新井 健
出版者
社団法人日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会論文誌 = Journal of Japan Industrial Management Association (ISSN:13422618)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.450-469, 2006-12-15
参考文献数
11
被引用文献数
4

情報化の進展により複雑化を増した消費者行動を理解する一手段としてマルチエージェントシミュレーションによる研究を試みた.エージェント同士の情報伝達や個々の選好,影響の受けやすさ,過去の購買経験などの要因,さらに広告による情報を加えることで消費者の購買行動を記述し,それらの総体としての市場全体での消費者動向を表現できるモデルを構築した.特に消費者を「人対人の対面コミュニケーションを主体に置いた情報伝達」と「ネットを介した情報伝達」を行うグループに分類して情報伝播現象を表現する.映画を事例として消費者を取り巻く外部環境の変化やマーケティング戦略が購買行動に与える影響をシミュレーションで分析した.
著者
新井 健一 小野 諭
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.125(2003-AVM-043), pp.183-188, 2003-12-19

放送品質映像を効率的に編集・混合するための映像プラットフォームの構築について述べる.放送品質映像の伝送に際しての要求条件は,(l)品質:連続したノイズフリーな映像の保持,(2)同期:複数映像/音声の正確な同期の維持,(3)スムースフェールオーバ:伝送時のフェールオーバにおける映像/音声データと時間軸品質の確保,である. 本論文では,(1)品質と(2)同期に関して,非同期網を介して複数の放送品質映像の同時性と時間軸を保証して伝送させるために開発したUnisync映像伝送システムの有効性を,ATM技術を基盤としているJGN上に構築された長距離テストベッドを介して伝送されたSMPTE-314M映像の品質から評価したので報告する.品質評価は,最大8万kmの超長距離ATM伝送路を介して伝送された映像のPSNR(peak-signal to Noise Ratio)を測定することによって実施した.
著者
五島 史行 堤 知子 新井 基洋 小川 郁
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.113, no.9, pp.742-750, 2010 (Released:2011-05-28)
参考文献数
17
被引用文献数
7 9

めまい患者の身体症状とストレスに着目し調べることを目的とした. めまいの治療のため集団リハビリテーション治療を目的として入院した患者145例を対象とした. 今回作成した問診票を用いて調査した. 質問項目の内容は現在有している身体症状としてめまい, 頭痛, 不眠, 下痢, 便秘, 腹痛, 胸痛, 心臓がドキドキする, 息が切れやすい, 疲れやすいの項目, さらに現在感じているストレスの内容として仕事 (学業), 家庭内の問題, 社会に対して, 金銭面, 自分の健康, 生活環境, 近所づきあいの項目について数値評価尺度 (Numerical Rating Scale: NRS) によって回答するものである. また不安, 抑うつの程度, めまいによる障害度をHADS (hospital anxiety and depression scale), DHI (dizziness handicap inventory) にて評価を行った. 身体症状として疲れやすい, 不眠, 頭痛を多く認めた. これらの症状は抑うつや不安にしばしば認められる症状である. NRSにて数値化しためまいと頭痛症状の間には相関関係が認められた (R=0.48, P<0.0001). 今回の結果, めまい患者はめまい以外にもさまざまな身体愁訴を有していることが明らかになった. めまい患者の治療においてはめまい以外の身体症状に焦点をあて, 適切に症状聴取を行い対応していくことが必要である.
著者
新井 民江 蒔本 亜紀 工藤 祐子 木下 伸 伊藤 壮平 外 須美夫
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.349-351, 2002-08-31

高血圧以外には全身的に問題のない69歳の女性に,硬膜外局所麻酔下で婦人科手術が予定された。硬膜外カテーテル留置後,aspiration testは陰性であったが,初回の局所麻酔薬投与後に,急激な頻脈,血圧上昇とともに意識消失発作が出現した。局所麻酔薬中毒を疑い,ベンゾジアゼビンを少量投与し,セボフルランによる全身麻酔へ切り替えた。手術は問題なく終了し,明らかな後遺症なく帰棟した。その後の血中濃度の結果から局所麻酔中毒と診断した。原因と対処を含めて考察した。
著者
新井 恒雄 鈴木 陽介 菅原 吉隆 中藤 善次郎 穂坂 邦大 中橋 昌弘
出版者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
雑誌
関東甲信越ブロック理学療法士学会 第26回関東甲信越ブロック理学療法士学会 (ISSN:09169946)
巻号頁・発行日
pp.16, 2007 (Released:2007-07-30)

【目的】 第5中足骨基部骨折は足部の中でも高頻度に見られる骨折の1つである。転位の軽度な骨折には、ギプス固定などによる保存的治療が選択されることが多い。しかし、こうした固定は屋内等履物を変える頻度の多い日本人には馴染まない。また、足関節の拘縮や松葉杖使用による活動制限が生じる。今回我々は、この骨折に対しテーピング誘導により、早期から歩行を許可する保存的療法を施行し、良好な成績を得たので報告する。 【方法】 対象は手術適応のない第5中足骨基部骨折8例を対象とした。内訳は男性が5例6足、女性が3例3足、年齢は14歳から65歳平均46.3歳。受傷してからテーピング開始までの期間は0日から15日の平均は6.5日。受傷原因としては転落が3足、転倒が4足、交通事故が2足、いずれも内返しによる受傷であった。 今回テーピングは後足部回内位、外果挙上。前足部は第5列外がえし誘導、第1列底屈誘導を実施した。歩行時の第5列への荷重をMedicapteurs社製Win-podで足圧として確認、測定した。 【結果】 テーピング期間28~67日(平均38.4日)。疼痛除去期間 8~47日(平均38.4日)。骨癒合期間21~41日(平均30.4日)。合併症 可動域制限、偽関節、皮膚症状 なし。テーピング後、立位歩行時の足圧は内側へ移動、足趾の推進機能も働いた。 【考察】 第5中足骨基部骨折患者は足部外側への荷重により疼痛が生じる。外側荷重痛は骨折部に対するメカニカルストレスであり、骨癒合を促すため立位、歩行ではこれを回避しなければならない。そのため足部内側荷重を促す必要があるが、一般的な外反固定のテーピングでは、身体重心や足圧中心をふまえた歩行分析をすることはない。こうした立脚期中の前足部機能が働かない足部機能が低下した跛行は、骨癒合が得られた後も継続することが見うけられる。よって、跛行を防止する為には骨折部へのメカニカルストレスを抑えつつ、最大限足部の機能を働かせる必要がある。テーピング後の歩行では、内側に足圧が移動しながらも前側部、足趾への荷重が促されている。担当医とレントゲンでの骨癒合を確認しながら歩行分析を行いテーピング誘導することで、跛行を回避することが可能になったと考える。 【まとめ】 転位の軽度な第5中足骨基部骨折に対し、テーピング誘導による保存的治療を施行した。松葉杖を使うことなく除痛、早期荷重、良好な骨癒合を得て、骨癒合後の跛行もなかった。第5中足骨基部骨折の保存療法の1つとして、動作分析を行いながらのテーピングは有効な治療法と考える。
著者
金子 伊樹 高橋 珠実 新井 淑弘
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集 第67回(2016) (ISSN:24241946)
巻号頁・発行日
pp.150_1, 2016 (Released:2017-02-24)

免疫力の向上は、疾患を事前に防ぐ効果があり、よりよい生活を営む上で重要な因子となっている。現在、運動不足や偏食、ストレスなどの生活習慣の乱れから免疫力の低下が問題となっている。定期的な運動習慣は、生活リズムの改善、また健康に良いことが知られているが、そのメカニズムはあまり明らかになっていない。そこで我々は、多種多様な場面で行われているレジスタンス運動を用いて、習慣的な運動の効果を免疫関係の因子に着目して研究を行った。運動習慣のない学生を対象者として集め、トレーニング群とコントロール群の2群に無作為に分け、1か月のトレーニング期間を設けた。1か月のトレーニング期間の前後に、2群に一過性のレジスタンス運動を行わせ、運動前、直後、30分後の3時点で採血を行い、抹消血中の白血球数と免疫機能調節因子の濃度を調べた。その結果、1か月のトレーニング期間後の運動直後に、白血球数と免疫機能調節因子の濃度がコントロール群対してトレーニング群で増加した。これらの結果から、習慣的に行われるレジスタンス運動は一過性運動時の免疫力増加の可能性を示唆した。
著者
新井 良一 赤井 裕
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1995

本研究は、日本産タナゴ類の分岐分類によって提唱された3属について、分析形質セットの特徴から、3属の仮説が中国や朝鮮半島のタナゴ類にも適用されるか否かを検証することを目的とする。結論として、3属の仮説は中国や朝鮮半島のタナゴ類にも適用されることが、形態形質およびミトコンドリアの遺伝子による系統解析によっても反証されなかった。以下に具体的な研究成果を年度ごとに報告する。1.平成7年度は中国の採集標本および海外の博物館から借用した標本を基にして分類学的に混乱している種の整理をした。すなわち、Rhodcus sinensisの地理的変異、体色斑紋を研究、また、中国から初めてTanakia lanccolataを発見した(Arai et al,1995)。2.平成8年度は中国、浙江省で染色体数2n=46の種を発見した(Ueda et al.,1996)。また、アジア大陸および日本のタナゴ亜科魚類の系統解析のため、日本産15種-亜種、中国産9種-亜種、朝鮮半島産1種、ヨーロッパ産1種の頭部感覚管の比較解剖を行った。3.平成9年度はアジア産および日本産のタナゴ類のミトコンドリアの12S rRNA遺伝子の塩基配列を研究し、分子系統樹を構築した。その結果、形態および分子による系統樹に矛盾は見られず、Acheilognathus属の単系統性が確認された。また、中国産タナゴ2種の核型を明らかにする(Ucda et al.,1997)とともに、Rhodeus sinensisの種の整理を終えた(Akai and Arai,1998)。
著者
新井 良一 鍾 俊生 楊 君興 劉 煥章 伍 漢霖 解 玉浩 陳 宜ゆー 赤井 裕 鈴木 伸洋 大嶋 雄治 館田 英典 上田 高嘉 YANG Junxing LIU Huanzhang WU Hanling XIE Yuhao CHEN Yiyu ZHON Junsheng 陳 宣瑜 鐘 俊生 植田 徹
出版者
東京大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1995

中国大陸におけるコイ目タナゴ亜科魚類の系統分類と生物地理学的研究(平成7年度〜平成8年度)のため、平成7年度は、新井、赤井および研究協力者の石鍋は平成7年6月7日から7月12日まで、また大嶋は平成7年6月8日から6月27日まで、研究協力者の木村は平成7年6月8日から7月13日まで訪中し、上海市、浙江省奉化市、湖北省武漢市、雲南省昆明市で、それぞれタナゴ類の採集を行い、形態学的研究、核型およびDNA実験の一部を行った。また、武漢市の中国科学院水生生物研究所および昆明市の中国科学院動物研究所で中国各地のタナゴ類の保存標本を観察した。平成8年度は、新井、赤井および研究協力者の石鍋は平成8年9月3日から10月11日まで、また上田および研究協力者の滝沢は平成8年10月1日から10月11日まで、研究協力者の松井は平成8年9月3日から9月25日まで訪中し、山東省済南市、遼寧省遼陽市、湖北省武漢市、上海市、浙江省金華市で、それぞれタナゴ類の採集を行い、形態学的研究、核型およびDNA実験の一部をおこなった。また、天津市の自然史博物館および武漢市の中国科学院水生生物研究所で中国各地のタナゴ類の保存標本を観察した。平成7〜8年度の主な成果を以下に示す。1.浙江省で採集され、形態的特徴からRhodeus atremiusと同定された標本の染色体がn=23であることが判明した。n=23のタナゴ類は中国では初記録であり、核型からも、従来、九州特産とみなされていたカゼトゲタナゴが中国にも分布することが支持された(Ueda et al.,in press)。2.n=23と考えられるタナゴ類が山東省、遼寧省、湖北省でも採集された。3.Rhodeus lightiおよびTanakia himantegusの核型が詳しく調べられた(Ueda et al.,in press)。4.従来、中国の固有種と考えられていたRhodeus lightiおよび朝鮮半島の固有種と考えられていたR.uyekiiが中国産のR.sinensisと同一種であり、命名の古さから、R.sinensisが本種の有効名であることが判明した(Akai and Arai,in press)。5.Acheilo-gnathus meridianusのシノニムが整理された。A.meridianusの総基準標本は2種からなるので、後基準標本を指定し、急いで発表する必要がある。6.中国で無視され、これまで日本と朝鮮半島にのみ分布すると考えられていたヤリタナゴが遼寧省から再発見された(Arai and Akai,1995)。7.上海市から初めてアブラボテ属のタナゴ類が採集された。8.中国産のAcheilognathus tabiro(=A.tabira)を日本産のA.tabiraと比較研究した結果、中国産のA.tabiroは未記載種であることが判明した。9.中国で初めて秋に産卵するタナゴ類が発見された。10.中国産9種・亜種、日本産15種・亜種、朝鮮半島1種、ヨーロッパ産1種の成魚の頭部感覚管及び眼下骨の比較解剖を行い、頭部感覚管で9分析形質、眼下骨で6分析形質を識別することができた。バラタナゴ属では、幼魚の特徴を維持している種がみられることから、幼形成熟と種分化の関係が示唆された。11.頭部感覚管について、日本産より特殊化の進んだ種が中国産にみられた。なお、今回採集したタナゴ類のDNAおよび核型の分析を続行中である。
著者
新井 宏
出版者
「古代史の海」の会
雑誌
古代史の海 (ISSN:13415522)
巻号頁・発行日
no.83, pp.2-17, 2016-04
著者
世木 選 新井 智貴 福島 槙一郎 細井 厚志 藤田 雄三 武田 一朗 川田 宏之
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.851, pp.16-00571-16-00571, 2017 (Released:2017-07-25)
参考文献数
15
被引用文献数
1

Fatigue properties of the thick carbon fiber reinforced plastic (CFRP) laminates with toughened interlaminar layers in the out-of-plane direction (Z direction) and in the in-plane transverse direction (T direction) were evaluated experimentally. Spool specimens were machined from the thick mother plates which were laminated prepregs of T800S/3900-2B unidirectionally. The specimens were attached to metal tabs to apply loads in the thickness direction of the specimen. The tensile strengths in Z and T direction were measured by static tensile tests and S-N curves were obtained by fatigue tests at a stress ratio of R=0.1. As the results, the tensile strength in Z direction was 24% lower than that in T direction. Fatigue strength in Z direction at 106 cycles was also 25% lower than that in T direction. It was observed using a digital microscope that the fracture occurred in intralaminar layers in both static tensile tests and fatigue tests in Z direction. The thermal residual stress which was generated during the fabrication process and the stress distribution by mechanical loadings in spool specimens were calculated by finite element analysis. The calculated results showed that compressive residual stress applied in intralaminar layers in T direction by restraining the thermal deformation. It is found that the static tensile and fatigue properties in Z direction were almost the same as those in T direction by evaluating with the stresses applied in the nearest intralaminar layer to the minimum cross-section in the spool specimen.
著者
栗山 巧 坂井 信幸 新井田 紀光 古川 宗 大西 久美子 三上 朋子 奥町 英世 今村 博敏 坂井 千秋
出版者
Japanese Society of Radiological Technology
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.68, no.12, pp.1652-1661, 2012-12-20
参考文献数
23
被引用文献数
1

<i>Purpose</i>: We made the fusion image of both stent and platinum coil after embolization of an unruptured aneurysm. <i>Method</i>: After scanning with cone beam computed tomography, we made three dimensional (3D) images of stent and coil and fused them. <i>Conclusion</i>: We can evaluate unruptured aneurysm after embolization by using a fusion image. 3D-fusion image is useful on clinical cases.