著者
小口 正弘 布施 正暁
出版者
日本LCA学会
雑誌
日本LCA学会研究発表会講演要旨集 第7回日本LCA学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.53, 2011 (Released:2012-02-16)

製品の使用年数分布は耐久財のストックや排出量を推計する上で不可欠な情報である。日本では比較的多くのデータが報告されているが,推定に費用と労力,詳細な情報が必要であることから特に海外の情報は不足している。本研究では,基礎情報が比較的入手しやすい自動車を対象に世界各国の使用年数分布を推定し,各国間の比較を行った。また,分布パラメータの一般化を検討し,より簡易な使用年数分布推定の可能性を示した。
著者
芥田 暁栄 伊福 靖
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.243-246, 1963-08-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
12

1. 各種の強化味噌汁をつくり、調理中の島およびB2の変化と、玉葱としじみを具に使用して、これらのビタミンの損失におよぼす影響を研究した。2. 味噌汁をつくるとき、遊離のB1およびB2を強化すると、他の強化味噌の場合に比して、煮返しによる損失が大きく、具を使用しない場合もそれぞれ20%、15%の減少率を示した。3. 前項の強化味噌汁の場合、玉葱を具に使うと、B2には特別の作用を示さなかったが、B1の煮返しによる損失を防ぎ、しじみを使用すると、アノイリナーゼの存在するため、煮沸中にB1の減少が大であった上、煮返しによる減少率も他区に比し大きかった。4. B2に対しては、しじみは意外にも煮沸までの損失も大きく、煮返しまでの損失も最大であって普通強化味噌の場合でも、その傾向が認められた。5. 仕込時強化された味噌中のビタミンは温湯中で短時間攪拌しただけでは充分水に溶出されず、煮沸によってよく溶解するに至る。仕込時に強化剤を添加した普通強化味噌は、麹菌のフラビン生産力を利用した兵庫農試式強化味噌に比し、煮返しによるB2の損失が大きいが、一般に両者とも味噌汁調理時に強化した方法に比し安定度高く、煮返しによる損失は具を使用しない場合B1では2%に達せず、B2については前者は15%、後者は5%程度であった。6. 玉葱を具に使用すると、前項の両強化味噌汁の場合とも、具を使用しない時と同じくB1の損失は少いが、しじみを使用した場合は、煮沸後は玉葱区に比し約20%対照区より10%少くなり、煮返し後の含量も他区と平行して減少した。7. B2については、しじみを使用した場合、両味噌汁とも煮沸後他区より15~20%減少して最少となり、兵庫農試式強化味噌汁では対照区と平行して煮返し後の減少は少なかったが、普通強化味噌を用いた味噌汁は調製時強化した味噌汁と同じ傾向で急減した。故にしじみは遊離B2を減少する要素を含むものと考えられ、兵庫農試式強化味噌の場合は麹菌の生産したB2が結合型であるため対照区、しじみ区とも減少が少ないものと考えられる。
著者
暁鐘成 作・画
巻号頁・発行日
1850
著者
杉山 幸丸 三谷 雅純 丸橋 珠樹 五百部 裕 ハフマン マイケル A 小清水 弘一 大東 肇 山越 言 小川 秀司 揚妻 直樹 中川 尚史 岩本 俊孝 室山 泰之 大沢 秀行 田中 伊知郎 横田 直人 井上(村山) 美穂 松村 秀一 森 明雄 山極 寿一 岡本 暁子 佐倉 統
出版者
京都大学学術出版会
巻号頁・発行日
2000-09

食う-食われる,エネルギー収支,どうやって子孫を残すか……サルたちはさまざまな生物的・非生物的環境とどのように関わりながら暮らしているのだろうか.本書によって,霊長類社会の研究者はその社会の生物学的背景をより深く理解でき,他の生物の生態研究者は霊長類における生態学的研究の最前線に触れられる.

11 0 0 0 OA 暁斎絵日記

著者
暁斎 [著]
出版者
暁斎
巻号頁・発行日
1876
著者
寺田 暁彦 日野 正幸 竹入 啓司
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.112, no.8, pp.503-509, 2006 (Released:2006-12-02)
参考文献数
25

御蔵島火山ヤスカジヶ森溶岩ドームに分布する「冬に白煙を上げる穴」の成因を明らかにするため,2005年~2006年にかけて温度,湿度計および観測カメラによる連続観測を行った.その結果,冬季には外気より最大で17℃高い温度の空気が穴から噴き出ていること,夏季には逆に外気が穴内部へ吸い込まれていることを確認した.見積もられる放熱量は冬期間で合計約22 GJ程度で,一般的な火山性噴気孔からの年間放熱量に比較して数桁小さい.穴周辺での地中温度計測,周辺河川での水温,電気伝導度およびpH計測からも,火山性の熱水活動の活発化を示唆する値は得られなかった.以上の結果は,穴が火山の熱活動とは無関係な温風穴であることを示唆する.高感度カメラ等の整備が進み,活火山表面の常時監視能力が高まりつつある現在,火山の熱活動とは無関係に白煙を上げる温風穴について,その分布を把握しておくことが重要である.
著者
畢 暁恒 田中 哲朗
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.25-30, 2015-10-30

これまでの人狼ゲームの戦略に関する研究の多くは村人と人狼しかいない場合を扱ってきた.占い師のいる先行研究もあったが,占い師が吊られた時に人狼でないことが分かるという異なるルールが適用されていた.本研究では,本来のルールの元で占い師と狩人を導入した上で,双方に制約を加え,最適の戦略を計算することを試みた.双方の最適な戦略は純粋戦略ではなく,混合戦略となるため,ϵ-ナッシュ均衡を計算するのにCFR+アルゴリズムを用いる.この結果,ゲームに関していくつかの考察を得た.
著者
木村 暁夫 犬塚 貴
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.106, no.8, pp.1564-1570, 2017-08-10 (Released:2018-08-10)
参考文献数
14

傍腫瘍性自己免疫性脳炎は,腫瘍の遠隔効果として発症する脳炎・脳症である.髄液検査や画像検査で異常を認めないこともあり,しばしば診断に難渋し治療開始が遅れることも少なくない.また,様々な精神・神経症状の出現が腫瘍の発見に先立つことも多く,常に腫瘍の合併を念頭に置き,診療を進める必要がある.時に,神経と腫瘍に共通する抗原を認識する特異的な自己抗体が,神経細胞内もしくは細胞膜・細胞外抗原に対する自己抗体として検出されることがあり,診断マーカーとして重要である.また,抗体と背景腫瘍の間には一定の傾向がみられることから,腫瘍マーカーとしても重要である.合併腫瘍に対する治療が自己免疫性脳炎の治療としても優先される.
著者
落合 裕隆 白澤 貴子 島田 直樹 大津 忠弘 星野 祐美 小風 暁
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.70, no.6, pp.452-457, 2010-12-28 (Released:2011-06-30)
参考文献数
28
被引用文献数
1

10 0 0 0 OA 暁斎絵日記

著者
暁斎 [著]
出版者
暁斎
巻号頁・発行日
1876
著者
吉岡 暁 門前 達哉 久保 雄器 河野 優斗 千葉 篤郎 内堀 歩
出版者
日本神経感染症学会
雑誌
NEUROINFECTION (ISSN:13482718)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.154, 2022 (Released:2022-05-12)
参考文献数
8

【要旨】コロナウイルス(COVID-19)感染後に四肢筋力低下をきたし、Guillain-Barre 症候群(Guillain-Barre Syndrome:GBS)の診断で救命し得た症例を2 症例経験したので報告する。症例は 70 歳代と 50 歳の男性で、感冒症状出現からそれぞれ 15 日後、17 日後に四肢遠位優位の脱力が出現した。先行感染のある四肢筋力低下、腱反射消失を認めた。ICU にて気管内挿管、人工呼吸器管理とした。免疫グロブリン大量療法、単純血漿交換療法の両方を施行したが、四肢はほぼ完全麻痺にいたり、長期人工呼吸器管理となった。リハビリテーション病院に転院し、ADL は自立まで回復した。COVID-19 感染症が蔓延し、重症患者を診療する病床が不足するなかにおいても、COVID-19 感染後 GBS は重症であり、治療のための病床確保が必要である。
著者
平井 智也 上出 直人 重田 暁
出版者
一般社団法人 日本地域理学療法学会
雑誌
地域理学療法学 (ISSN:27580318)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.31-38, 2023 (Released:2023-03-31)
参考文献数
40

【目的】日常生活動作(以下,ADL)障害を有する地域在住高齢者における入院および死亡イベント(以下,イベント)発生を識別する運動機能のカットオフ値を算出し,イベント発生との関連を調査した.【方法】当院通所リハビリテーションに通所する65歳以上かつBarthel indexが100点未満の利用者143例(81.4±6.7歳,女性102例)を対象とし,最大3年間追跡した.イベント発生を識別する運動機能(握力,膝伸展筋力,快適歩行速度)のカットオフ値を算出し,イベント発生に関連する運動機能を調査した.【結果】追跡期間中に,65例(44%)の利用者にイベントが発生した.イベント発生を識別する握力のカットオフ値は 15.6 kg,膝伸展筋力は 15.2 kgf,快適歩行速度は 0.89 m/sと算出され,握力 15.6 kg未満および快適歩行速度 0.89 m/s未満であることはイベント発生に関連することが示された.【結論】ADL障害を有する地域在住高齢者におけるイベント発生の識別には握力と快適歩行速度の評価が有用であることが示唆された.