著者
酒本 義司 小木曽 凡芳 渡邉 圭四郎
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.74, no.10, pp.899-902,a1, 2006-10-01 (Released:2011-08-11)
参考文献数
10

湖底にヘドロが堆積すると, 湖沼内の水を浄化しても, ヘドロより栄養塩類が溶出し湖沼の浄化は進まない。したがって, 現在はヘドロを湊深し水質浄化を図っている。しかし, ヘドロの湊深は工事費用が高価である。今回, 湖底に堆積したヘドロを, 湖面まで吸い上げ, 酸素を供給した後湖底に沈殿させることにより湖底のヘドロを浄化する安価な技術を開発し, 現場で実験した。同実験結果を得たので以下に報告する。(1) 実験結果の要約汚泥の色: 灰色→茶色。硫化物: 0.06→0.01mg S/g/d(2) 経済比較 (計算値) 湊深の場合=1,625円/m2提案技術の場合=53.5円/m2
著者
山根 貴夫 宮島 綾子 八田 一葉 藤田 俊広 曽我 直弘 亀岡 信悟
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.952-956, 2017 (Released:2018-12-28)
参考文献数
23

今回われわれは一般的な治療に効果を認めなかった下痢型の過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS)を有する虫垂炎患者に対し虫垂切除を行うことによりIBSの症状が改善した2例を経験した.症例1は47歳の男性,元来1日平均10回の水様便を認める下痢型IBSであった.今回心窩部痛を主訴に受診,急性虫垂炎の診断で腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.術後より1日1~2回の普通便となりIBSが改善した.症例2は42歳の女性,心窩部痛を伴う1日平均3回の軟便~水様便をきたす下痢型IBSであった.今回右下腹部痛を主訴に受診,急性虫垂炎の診断で腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.術後より2日1回の普通便となりIBSが改善した.医中誌で検索しうるかぎり虫垂切除により下痢型IBSが改善した報告例はなく,若干の文献的考察を加え報告する.
著者
久曽神 昇
出版者
東北大学
巻号頁・発行日
1962

博士論文
著者
曽我 昇平
出版者
日本評論社
雑誌
数学セミナ- (ISSN:03864960)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.23-27, 2001-01
著者
曽田 武史 矢倉 千昭 高畑 哲郎 岡 真一郎 田原 弘幸
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.515-519, 2008 (Released:2008-10-09)
参考文献数
23

[目的]本研究では,背臥位から腹臥位,続いて立位に姿勢変化させたときの血圧レベルの変動について調査した。[対象と方法]健常成人54名(男性27名,女性27名,平均年齢22.0±2.7歳)を対象に各姿勢における収縮期血圧(SBP),拡張期血圧(DBP)および脈拍数(PR)を測定した。[結果]腹臥位は背臥位や立位に比べてSBPが有意に低下し,背臥位に比べてPRが有意に増加した。立位は背臥位や腹臥位に比べて有意にDBPは上昇し,PRも増加した。[結語]本研究の結果から,背臥位から腹臥位への姿勢変化における短時間の血圧レベルの変動は,背臥位から立位への姿勢変化に比べてDBPやPRの変動が少なく,SBPが低下する可能性があることが示された。
著者
谷本 圭志 土屋 哲 長曽我部 まどか
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.513-520, 2020-10-25 (Released:2020-10-25)
参考文献数
9
被引用文献数
1

日常生活を支えるための生活サービスには様々な種類があり,公共交通,買い物など多岐に及ぶ.今後は人口減少や高齢化の進行に伴い,小規模な自治体では生活サービスの消費者のみならず供給する人材の減少に直面することが予想される.そのためこれらの自治体では,サービス施設の集約や複合化など,生活サービスを維持するための政策立案が必要となる.その際,どれだけの人口規模ならびに地域特性のもとで存続可能性が危うくなるかを事前に把握できれば,生活サービスを維持するために,政策立案の適切な時期を検討する上で有用である.そこで本研究では,地方の小規模自治体における生活サービスの存続可能性をいくつかの観点から評価する.具体的には,サービスを供給する事業所数を一般化線形モデルにより推計するとともに,その推計結果に基づいて,存続可能性に影響を及ぼす要因,業種ごとの特性,消滅と存続の境界にある人口規模を実証的に検討する.
著者
曽野 綾子 安原 ゆかり
出版者
日経BP社
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.343, pp.100-103, 2011-06

──昨年9月に出版された『老いの才覚』が96万部のベストセラー。ミリオン達成までもうすぐですね。「貧しさを知らないから豊かさが分からない老人が増えてきた」、「年をうまくとる作業を、年を取ってから始めたのでは遅い」といった辛口のメッセージが女性を中心に支持されています。 どうやったらベストセラーが書けますかとよく聞かれますが、全くの運次第ですね。
著者
小曽根 淳
出版者
Research Institute for Mathematical Sciences, Kyoto University
雑誌
数理解析研究所講究録別冊 (ISSN:18816193)
巻号頁・発行日
vol.B50, pp.109-123, 2014-06

"Study of the History of Mathematics". August 27~30, 2012. edited by Tsukane Ogawa. The papers presented in this volume of RIMS Kôkyûroku Bessatsu are in final form and refereed.
著者
小曽根 淳
出版者
京都大学数理解析研究所
雑誌
数理解析研究所講究録別冊 (ISSN:18816193)
巻号頁・発行日
no.50, pp.109-123, 2014-06

It is dominant theory that the table of trigonometric functions was first introduced into Japan in chóngzhēn-lìshū (『崇禎暦書』) on 1727. We have found a document indicating that the Dutch taught trigonometry to the Administration of the Tokugawa Shogunate in 1650. In addition, the Dutch let the Japanese copy the table of trigonometric functions and told them its meaning. Regrettably, they did not seem to understand the lecture sufficiently. In this paper, we have two purposes as follows. One is to identify the table which was used then. The second is to discuss the relationship between the 1650's table and 1727 's table. Then, we will conclude the fact that Pitiscus was the author of both tables. At last, we would like to point out that argument above is based on the 17^{mathrm{t}mathrm{h}} century data found on Google books and several University' s libraries.
著者
小木曽 秀紀 酒井 浩晃 藤永 真史 松本 悦夫
出版者
関東東山病害虫研究会
雑誌
関東東山病害虫研究会報 (ISSN:13471899)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.59, pp.39-42, 2012-12-01 (Released:2013-12-27)
参考文献数
6

アスパラガス茎枯病菌の伝染源を減少させる目的で,大型バーナーを利用した畝面焼却によるアスパラガス茎枯病の防除を試みた。大型バーナーとして,灯油式バーナー (マンモスバーナー P-100型: ピリオン製) およびガス式バーナー (デルタLPバーナー PDL-3型: 新富士バーナー製) を供試した。2009~2010年に長野市において実施した試験では,晩秋処理区,早春処理区,晩秋+早春処理区を設置し,灯油式バーナーにより畝面を焼却した。薬剤防除を行わない条件下で,立茎後から経時的に茎枯病の発病を調査した。その結果,立茎開始47日後となる2010年6月11日に,無処理区の発病度が39.8であったのに対し,晩秋処理区11.8,早春処理区14.6, 晩秋+早春処理区7.5であり,いずれも高い防除効果が認められた。2010~2011年に塩尻市で実施した試験では,前試験と同一の試験区に加え,ガス式バーナーによる早春処理区を設置した。薬剤による慣行防除下で,経時的に茎枯病の発病を調査したところ,立茎開始31日後となる2011年8月4日に,無処理区の発病度が10.8であったのに対し,晩秋処理区1.7,早春処理区1.7, 晩秋+早春処理区1.5,ガス式バーナー早春処理区1.7であり,いずれも高い防除効果が認められた。以上により大型バーナーによる畝面焼却は,アスパラガス立茎開始後の初期防除に有効であると考えられた。
著者
北浦 健生 太田 和宏 吉田 誠 曽我 綾香 野路 稔 伊藤 智司 岡田 英孝 北 宜裕
出版者
神奈川県農業技術センター
巻号頁・発行日
no.160, pp.1-6, 2016 (Released:2016-09-14)

青首総太り品種が主流となっている現在のダイコン生産・流通体系において,特色あるダイコン新品種の開発を目的に、白首総太りダイコンの一代雑種品種を,神奈川県農業技術センター,民間育種家及び横浜植木株式会社の3者で育成した。花粉親系統については当所と県内育種家が育成を担当し,2003年から‘大蔵’及び‘晩野路’を交配母本に用い,集団選抜法により根形が円筒形の系統を育成した。2009年の集団選抜第6世代以降,形質の分離幅が縮小したため,横浜植木(株)保有の雄性不稔系統を種子親としたF1交雑検定を並行して実施した。計25の交雑系統から有望な系統‘UON’を選抜し,特性検定及び現地適応性試験を実施した。その結果,‘UON’は根部が首部を含め全体が白色で円筒形,甘味が強く,‘耐病総太り’と同等の食味評価を確認したことから,‘湘白’と命名し,2013年3月5日に品種登録出願し,2015年6月19日に品種登録を受けた(農林水産省登録番号第24375号)。
著者
曽我 篤嗣
出版者
東方キリスト教圏研究会
雑誌
東方キリスト教世界研究 (ISSN:24321338)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.75-86, 2017-05-01

本書評ではアズィズ・アティーヤ (1898-1988) の『東方キリスト教の歴史』を取りあげる。本書はカルケドン公会議で異端とみなされた東方諸教会の歴史について,これらの教会が辿った歴史や各教会の神学的な特徴を網羅的に記したものである。本書は日本でも馴染みが薄いこれらの研究分野の概説書としての意義を持つと評者は考えるが,2014年に村山盛忠によって日本語訳も刊行された。このことに関してはII章で詳述する。次にこの書評の構成を説明すると,まず第I章において本書の概要を記し,第II章においてその意義を記す。そして第III章においてそれらを総括する。
著者
曽我 篤嗣
出版者
東方キリスト教圏研究会
雑誌
東方キリスト教世界研究 (ISSN:24321338)
巻号頁・発行日
no.1, pp.75-86, 2017-05-01

本書評ではアズィズ・アティーヤ (1898-1988) の『東方キリスト教の歴史』を取りあげる。本書はカルケドン公会議で異端とみなされた東方諸教会の歴史について,これらの教会が辿った歴史や各教会の神学的な特徴を網羅的に記したものである。本書は日本でも馴染みが薄いこれらの研究分野の概説書としての意義を持つと評者は考えるが,2014年に村山盛忠によって日本語訳も刊行された。このことに関してはII章で詳述する。次にこの書評の構成を説明すると,まず第I章において本書の概要を記し,第II章においてその意義を記す。そして第III章においてそれらを総括する。
著者
高木 佐恵子 松田 憲幸 曽我 真人 瀧 寛和 志磨 隆 吉本 富士市
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会誌 (ISSN:02859831)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.386-396, 2003 (Released:2004-02-29)
参考文献数
17
被引用文献数
3

絵画は,心を豊かにするための重要な研究テーマの一つである.これまで,絵画に関する多くの研究では,実際の画材を再現するような機能を提供するばかりで,ユーザが描いた絵を評価し,アドバイスを与えるようなものはなかった.そこで,我々は,初心者のための基礎的な鉛筆デッサンの学習支援システムを提案する.提案システムは,モチーフに関するデータとユーザが鉛筆で画用紙に描いたデッサンの画像を入力とし,ユーザへのアドバイスを出力とする.提案システムでは,次の四つの機能により,処理が行われる:モチーフの特徴解析,デッサンの特徴解析,誤りの同定,アドバイスの生成と提示.提案システムの有効性を確かめるため,扱う対象を基礎的なモチーフに対する主要なアドバイスに限定したプロトタイプシステムを開発し,実験を行った.その結果,提案システムの有効性が確かめられた.
著者
槻本 康人 木股 正樹 夜久 均 田中 大 曽田 祥正 松本 恵以子 柴田 奈緒美 松尾 洋史 並河 孝 藤原 克次 岡野 高久
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.Da1000, 2012

【はじめに、目的】 開心術後リハビリテーションは、二次的な廃用症候群や術後肺炎などの合併症予防に有用のみならず、早期離床を可能とし早期退院に有用である。当院でも二次的合併症の予防や術後運動耐容能を改善する目的で、クリティカルパスに沿って理学療法士が術後早期から介入を行っている。術後リハビリテーションでは、日本循環器病学会の開心術後クリティカルパスを用いている施設も多い。開心術の対象疾患である心臓弁膜症と虚血性心疾患は、術前の病態や重症度は異なる。しかし、同一の開心術後クリティカルパスで術後リハビリテーションを行った結果、体力の低下に不安を抱えて退院する患者も散見される。今回開心術後リハビリテーションに関連する術前の因子について、心臓弁膜症と虚血性心疾患の間で検討した。【方法】 対象は、平成21年4月から平成23年10月までの間に当院で待機的に開心術を行った76例のうち、急性心筋梗塞および複合手術を除く心臓弁膜症患者(20例)および虚血性心疾患患者(25例)である。入院時の性別、年齢、身長、体重、BMIおよび移動能力を調査した。移動能力の指標として、アメリカ胸部学会のガイドラインに従って術前6分間歩行テストを行った。また予備調査として、性別、年齢、身長および体重をもとに6分間歩行距離の予測値を算出した。統計処理はWilcoxon順位和検定を行い、5パーセント未満を有意水準とした。【倫理的配慮、説明と同意】 本研究は、対象者へ研究の趣旨と内容、調査結果の取り扱いについて説明し、同意を得た上で調査を実施した。【結果】 性別は心臓弁膜症が男性10名、女性10名、虚血性心疾患は男性17名、女性8名であった。年齢は心臓弁膜症74.8±9.2歳、虚血性心疾患69.3歳±8.7歳と心臓弁膜症が有意に高かった。身長は心臓弁膜症156.8±10.7cm、虚血性心疾患162.3±9.5cmと有意差はなかった。体重は心臓弁膜症55.2±9.8kg、虚血性心疾患64.2±8.9kgと虚血性心疾患が有意に高かった。BMIは心臓弁膜症22.3±4.4、虚血性心疾患24.3±2.4と虚血性心疾患が有意に高かった。また6分間歩行距離は心臓弁膜症302.1±92.0m、虚血性心疾患は379.2±83.8mと虚血性心疾患が有意に高かった。予測6分間歩行距離は心臓弁膜症503.8±41.9m、虚血性心疾患は491.2±45.9mと有意差はなかった。【考察】 今回の予備調査では、予測6分間歩行距離に心臓弁膜症と虚血性心疾患の間で有意差はなかったが、実際の6分間歩行距離では心臓弁膜症に有意な低下が見られた。近年リウマチ熱等による若年者の大動脈弁狭窄症は減少し、高齢者の動脈硬化性大動脈弁狭窄症が増加傾向にある。加齢による移動能力の低下が、心臓弁膜症患者の6分間歩行距離低下に影響したと推察された。また、心臓弁膜症患者は、左室拡張末期圧の上昇等で労作時の胸部症状が出現し、日常生活活動の低下や活動量が減少している症例が見られる。これら日常生活の不活発化が、6分間歩行距離の低下に影響を与える可能性が示唆された。虚血性心疾患患者は心臓弁膜症患者と比較してBMIが高く肥満傾向であったが、若年者が多く加齢による移動能力の低下が少なかった事、亜硝酸薬の内服で運動制限が少なく良好な日常生活を過ごしていた事などが影響し、6分間歩行距離が有意に高かったと推察された。よって、術後リハビリテーションでは、心臓弁膜症患者は活動量の増加や移動能力の向上を目的に、歩行トレーニングを中心とした低負荷長時間の運動療法が重要であると思われる。また虚血性心疾患患者は肥満傾向にあったので、冠危険因子を是正し再イベントの発生を回避するため、減量指導や継続して有酸素運動を中心とした心臓リハビリテーションが重要であると思われる。【理学療法学研究としての意義】 心臓弁膜症患者と虚血性心疾患患者の間で術前調査を行った。心臓弁膜症患者は、胸部症状の出現や加齢により移動能力が低下、虚血性心疾患患者は肥満傾向にある事が示唆された。本研究より、開心術後リハビリテーションでは、同一のクリティカルパスであっても両疾患の特性に応じたリハビリテーションが提供されるべきであると思われる。
著者
曾麻男 [ソマオ] 曽麻男
出版者
龍南會
雑誌
龍南會雜誌
巻号頁・発行日
vol.83, pp.55-60, 1900-11-30