著者
丹 信介 曽根 涼子
出版者
山口大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

本研究では、異なる運動強度での運動トレーニングが、視床下部室傍核でのCRFとAVPの両者を含有する神経細胞の割合にどのような影響を及ぼすかについて検討を試みた。実験には6週齢のラットを用い、トレーニング群とコントロール群に分けた。トレーニング群のラットは、さらに3群に分け、各群それぞれ、10m/分、20m/分、30m/分の速度でのトレッドミル走を、1日30分、週5回の頻度で、4週間あるいは8週間行わせた。コントロール群のラットは通常のケージで飼育した。30m/分の速度でのトレーニング群の体重当たりの副腎重量は、4及び8週間のいずれのトレーニング期間においても、コントロール群や他のトレーニング群のそれと比較して、有意に(p<0.05)重かった。各トレーニング群及びコントロール群の脳切片を浮遊法によるCRF及びAVP抗体を用いた免疫組織化学的二重染色に供し、視床下部室傍核でのCRF、AVP含有神経細胞の同定を試みた結果、両者を含有する神経細胞数は、各群とも、4及び8週間のいずれのトレーニング期間においても平均数個程度であり、いずれのトレーニング期間においても、各群の間で有意な差は認められなかった。染色法の妥当性については、CRFとAVPの両者を含有する神経細胞数が視床下部室傍核で著しく増加するとされている副腎摘出ラットを用いた染色結果から確認ができている。したがって、走行スピード30m/分、1日30分、週5日、4あるいは8週間の走行トレーニングは、それより低い走行スピードでの同様の走行トレーニングに比べて、副腎重量の増大は生じるが、視床下部室傍核のCRFとAVPの両者を含有する神経細胞の数には影響を及ぼさないことが示唆された。
著者
上村ゼミナール 上村 信幸 小池 真央 遠藤 楓也 新井 崚太 高田 雄太郎 山杢 海 滝澤 樹 東 美菜萌 七尾 玲音 安曽 晃平 吉沢 瞳 関根 聡志
出版者
国士舘大学政経学部附属政治研究所
雑誌
国士舘大学政治研究 (ISSN:18846963)
巻号頁・発行日
no.12, pp.109-126, 2021-03

目 次1 はじめに2 スタディツアーの概要3 スタディツアー初日の活動4 パヤタスでのフィールドワーク5 路上教育フィールドワーク6 むすびにかえて
著者
山瀬 勝 曽布川 裕介 石田 鉄光 岡田 智雄
出版者
公益社団法人 日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科学会誌 (ISSN:18834426)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.137-144, 2017 (Released:2017-05-30)
参考文献数
33
被引用文献数
4 3

目的:日本歯科大学附属病院におけるCAD/CAMレジンクラウンの臨床応用実態を把握するために,小臼歯に装着された補綴装置の装着本数を調査した.方法:平成26年4月から平成28年3月までの24カ月間に日本歯科大学附属病院で装着されたCAD/CAMレジンクラウン,硬質レジンジャケットクラウンおよび全部金属冠の本数を調査した.CAD/CAMレジンクラウンについてはトラブルの割合を調査し,その原因を検証するため装着操作に関するアンケート調査を行った.結果:CAD/CAMレジンクラウン,硬質レジンジャケットクラウン,全部金属冠の装着数はそれぞれ474個,196個,818個であった.CAD/CAMレジンクラウンの装着本数は徐々に増加し,平成28年3月では小臼歯補綴の51.3%を占めた.脱離・破折といったCAD/CAMレジンクラウンのトラブルの割合は5.7% であった.装着操作についてはサンドブラスト処理が37.8% の症例でしか行われていなかった.結論:CAD/CAMレジンクラウンの装着数は増加しており,小臼歯の補綴装置として認知されてきていることが示唆された.しかし脱離・破折症例も認められたため,適応症の選択や接着操作に留意することが示唆された.
著者
高畠 貴志 柿沼 志津子 廣内 篤久 中村 正子 藤川 勝義 西村 まゆみ 小木曽 洋一 島田 義也 田中 公夫
出版者
一般社団法人 日本放射線影響学会
雑誌
日本放射線影響学会大会講演要旨集 日本放射線影響学会第50回大会
巻号頁・発行日
pp.153, 2007 (Released:2007-10-20)

放射線誘発胸腺リンパ腫は、放射線発がんメカニズムの解析だけでなく、発がん感受性に影響する遺伝的要因についての研究にも有用なモデル実験系である。我々は、放射線誘発胸腺リンパ腫を誘発しやすいC57BL/6系統、誘発しにくいC3H系統、およびこれらを親とし比較的誘発しやすいC3B6F1系統とB6C3F1系統で放射線誘発した胸腺リンパ腫を対象として、DNAコピー数の異常をゲノム網羅的にアレイCGH法で解析した。胸腺リンパ腫発症に関与することが知られているIkarosやBcl11bなどの遺伝子座での変異や15番染色体のトリソミー以外に、5番染色体、10番染色体、16番染色体での異常が系統依存的に高頻度であること、および、14番染色体のトリソミーが系統によらず高頻度であることを見出した。さらに、T細胞受容体ベーター遺伝子領域の2つの対立遺伝子で共に遺伝子再構成が生じている頻度は、C3H系統でのリンパ腫より、C57BL/6系統でのリンパ腫で高頻度に検出された。このことから、C57BL/6系統では異常なV(D)J組換えを起こしやすいためにリンパ腫を誘発しやすい、という可能性が示唆された。また、C3B6F1系統やB6C3F1系統でのリンパ腫における、これら各種異常の頻度や染色体上での異常頻発領域の分布は、C57BL/6系統で誘発されたリンパ腫についての結果と似ていた。さらに、F1系統での腫瘍についてのヘテロ接合性消失の解析と合わせると、IkarosやBcl11b遺伝子座でのヘテロ接合性消失は主として欠失型異常により生じ、他方Cdkn2やPten遺伝子座では主として片親性ダイソミーにより生じると示唆された。これらの結果は、放射線によりリンパ腫が誘発される際に変異が蓄積される機構や、放射線により胸腺リンパ腫を誘発しやすい系統と誘発し難い系統が存在することの原因を知る上で重要な知見となる。本研究は青森県からの受託事業により得られた成果の一部である。
著者
曽我 太佐男 小林 二三幸 佐々木 秀昭 白井 貢 保川 彰夫
出版者
The Japan Institute of Electronics Packaging
雑誌
サーキットテクノロジ (ISSN:09148299)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.97-109, 1992-03-20 (Released:2010-03-18)
参考文献数
10
被引用文献数
2 3

プリント板上に搭載したFP (Flat Package) のはんだ付け継手部において, 温度サイクル試験によるクラック進展長さを定量評価し, 熱疲労による劣化メカニズムおよび熱疲労劣化要因について検討した。FP構造では, 熱応力が弾性体のリードを介して継手に作用するため, 破壊メカニズムがフリップチップ等の剛体構造に比べ複雑である。セラミックFP継手のクラック進展は, 高温から低温に変化したとき, 継手のかかと部に開口状に作用するリードの曲げに起因する。FP継手のクラック進展長さは, 温度サイクル数に対して, ほぼ直線的に増加する。クラック進展に及ぼすリードの曲げ剛性, プリント板の熱膨張係数, 継手欠陥の形状, はんだ厚さ, 加速条件, 浮きリードによるクリープを伴う複合疲労等について明らかにした。また, 各種FP継手に対して, 継手形状, 寸法等で継手の信頼性を容易に判定できるマクロな簡易解析法の有効性を確認した。本手法による平均相当応力が3kgf/mm2以下であれば, -55~150℃, 1サイクル/hの条件で, 1500サイクルに耐えられる高信頼継手が期待できる。
著者
古川 功一郎 舟越 節彦 川内野 寿博 高崎 真司 下條 敏一 平山 開一郎 曽我部 敏明 嶋村 武夫 野原 真一
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.125, no.1, pp.53-64, 2005 (Released:2005-04-01)
参考文献数
10
被引用文献数
1 1

This paper describes how to smoothly restore the power system from blackout using a hydro power plant. Various kinds of abnormal phenomena could occur during the period of blackouts and restoration. Taking various possible abnormal phenomena into account, the authors first performed an analytical study of power system restoration processes using the proposed method with a simplified power system model consisting of a generator, some transmission lines and transformers. Based on this study, an actual power system test was then carried out. A transformer voltage goes to increase after its voltage application. This voltage increase causes an over voltage problem to a transformer. The authors are proposing practical countermeasures on the over voltage problem at restoration with a hydro power plant.
著者
海野 敏 曽我 麻佐子 平山 素子
雑誌
じんもんこん2021論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.276-281, 2021-12-04

著者らは現代舞踊の振付創作を支援するために,プロダンサーの実演から収集した 3Dモーションデータを合成するシステム“Body-part Motion Synthesis System (BMSS)”を開発した.このシステムがプロ振付家の創作活動でどのように使用されるかを分析するために,3 人のプロ振付家がそれぞれBMSS を用いてオリジナル作品を創作し,劇場で上演する実験を2 回行った.6 つの舞踊作品とBMSS で生成したCG との対応関係を分析した結果,(1) プロ振付家の作家性はBMSS の使用法に表れることと,(2) プロ振付家はBMSS の使用に習熟することで多様な使用法を発見できることが明らかになった.
著者
曽禰 正夫
出版者
The Japan Institute of Marine Engineering
雑誌
日本舶用機関学会誌 (ISSN:03883051)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.121-130, 1981
被引用文献数
1

To find out an optimum cycle of the ship bottom sweeping from the standpoint of service economics, an accurate increase in delivered horsepower due to the ship's bottom fouling was grasped and a statistical analysis was made referring to the deck logbook and the engineer's logbook in parallel with speed tests with actual vessels.<BR>Some findings are as follows: (1) Values measured in speed tests before and after docking under conditions of 6200 tonne dwt and a given speed revealed that the annual increase in delivered horsepower due to the ship bottom fouling would be about 1000PS. (2) Variations in a decade, taking the initial service as the original point, both in delivered horsepower and in fuel consumption was at between about 10 and 15% increase.
著者
福庭 雅洋 本間 之夫 阿曽 佳郎
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科学会雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.83, no.9, pp.1410-1416, 1992
被引用文献数
6

30例の前立腺肥大症例に対し, フランステクノメドインターナショナル社製プロスタトロンを用いて経尿道的単回高温度療法を試み, 自覚的症状, 他覚的所見の変化を検討し, その効果を判定した. 治療方法は, 外来通院患者を対象とし, 尿道に挿入した冷却装置付きの20Frのカテーテルから前立腺に対し1,296MHzマイクロ波照射を1時間, 1回のみ施行した. 治療中の最高出力は症例によって異なり, 20~40W (37.5±5.7W: mean±S. D.) であった. 30例全例で有効性を判定した. 効果判定には, 自覚症状, 他覚的所見 (残尿量, 平均尿流量率) をスコア化し, 治療前と治療後8週でスコアを比較した. 自覚症状ではスコアが減少したものは26例 (87.7%), 他覚所見では21例 (70%) であった. 自覚症状, 他覚所見の各スコアを総合した判定では, スコア合計値の減少率が25%以上のものを『有効』とすると, 有効性を24例 (80%) に認めた. 副作用としては, 血尿, 尿意切迫感を全例に認めたが, 重篤なものはなかった. 単回の外来治療で80%の有効率を得たことは, 前立腺肥大症に対する本治療の有用性を示すものである.
著者
石橋 広樹 曽我 美朋子 大塩 猛人
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, 2009

腹腔鏡下噴門形成術において,肝外側区域が視野の妨げとなるため,手術操作に先立ち,これを頭側に挙上・圧排して視野を展開する必要がある. working spaceの限られた小児では,この操作が特に重要と思われる.一般には,スネイクリトラクターや圧排鉗子を用いて挙上することが多く,また,伸縮性神経テープを裂孔上縁に縫着しV字型に肝を挙上する方法も報告されている.今回,この視野展開にフックリバーリトラクターを用いたので,手技について提示し,その有用性や注意点について報告する.
著者
山本 晃輔 曽我 千亜紀 Menant Julien
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.187-190, 2021
被引用文献数
1

<p>We developed the Japanese version of the Game Engagement Questionnaire (GEQ). In the survey, 600 participants completed the GEQ, the Buzz-perry Aggression Questionnaire (BAQ) and the Dissociative Experience Scale-II (DES-II). Factor analysis verified the four-factor structure (absorption, immersion, flow, and presence) and demonstrated it to be an acceptable reliability (Cronbach's α=.74–.86). The validity of the questionnaire was also confirmed by significant correlations of the total score between each subscale of the GEQ and the BAQ, or each subscale of the GEQ and the DES-II. The results indicated the acceptable validity and reliability of the questionnaire.</p>
著者
曽我 千亜紀 ムナン ジュリアン 山本 晃輔
出版者
大阪産業大学学会
雑誌
大阪産業大学人間環境論集 = OSAKA SANGYO UNIVERSITY JOURNAL OF HUMAN ENVIRONMENTAL STUDIES (ISSN:13472135)
巻号頁・発行日
no.20, pp.89-104, 2021-03-31

本論ではインターネットというヴァーチャルな空間の中でも,とりわけ,ゲームの世界に注目し,それがどのような空間なのかを問う。世界中からアクセスすることが可能なオンラインゲームの空間は,グローバル化されたものなのだろうか,それともローカルなものに留まるのだろうか。 ゲームの世界は一般に,共通の趣味と興味を有しているメンバーによって構築されているという理由によって,フラットな空間を維持していると考えられている。しかし,この空間もまた社会や文化の影響を受ける以上,ローカルな発展,あるいは,分断が進んでいる可能性がある。 ゲーム空間はプレイヤーにとってどのような空間なのか。もし,プレイヤーに等しくゲーム空間が開かれている可能性があるならば,それはどのような意味においてなのかを明らかにする。
著者
曽我 芳枝
出版者
一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.67, pp.67-78, 2022 (Released:2022-02-05)
参考文献数
43

The present study, based on a literature review, was conducted to clarify the role of music in the development of modern physical education in Japan by focusing on the relationship between physical education and musical accompaniment, as exemplified by light gymnastics at the Taiso Denshu Jo (National School of Gymnastics), which were introduced with the aim of establishing modern school physical education. The results obtained were as follows. 1. G.A. Leland and gymnastics instructors believed that performing gymnastics with musical accompaniment would be very effective, based on the gymnastics books “Shinsentaisousyo” and “Shinseitaisouhou”. 2. It appears that Clara Matsuno was actually hired as a part-time employee specializing in gymnastics accompaniment until the Taiso Denshu Jo became attached to the Tokyo Normal School. 3. From the records of the “Ongaku Torishirabe Gakari Jidai Bunshotsuzuri” (Documentary Files on the Research and Musical Educational Institution) held by Tokyo University of the Arts, it seems that Watson's gymnastics book was used at the Taiso Denshu Jo. 4. From the above records, it became clear that G.A. Leland recommended that Japanese samurai descendants should sing exercises songs from an early age in order to strengthen their bodies because of their weak lungs. 5. The above records revealed that tuning repair and rental of gymnastics pianos were often carried out. This suggests that a lot of gymnastics practice was performed with piano accompaniment at the Taiso Denshu Jo.
著者
秋吉 駿 古居 彬 平野 陽豊 隅山 慎 棟安 俊文 三戸 景永 曽 智 笹岡 貴史 吉野 敦雄 神谷 諭史 中村 隆治 佐伯 昇 吉栖 正夫 河本 昌志 山脇 成人 辻 敏夫
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.Annual57, no.Abstract, pp.S236_2, 2019 (Released:2019-12-27)

【目的】ヒトの疼痛を客観的に定量評価することを目的として,著者らは末梢交感神経活動を反映する血管剛性と電気刺激時の主観的疼痛度の間に有意な関係があることを見出した.本報告では,血管剛性から筋交感神経信号の分散を非侵襲推定し,推定した分散から主観的疼痛度をより高精度で客観的に定量評価する方法を提案する.【方法】広島大学・医の倫理委員会承認のもと事前にインフォームド・コンセントが得られた健常成人男性22名(22.7±1.0歳)を対象に皮膚電気刺激実験を行った.刺激中の心電図,血圧,指尖容積脈波から求めた血管剛性を用いて筋交感神経信号の分散を推定した.その後,ウェーバー・フェヒナー則を用いて筋交感神経信号の分散と主観的疼痛度の関係をモデル化し,モデルによる推定値と実測値との相関解析を行った.比較のため,血管剛性と主観的疼痛度の間においても同様の解析を行なった.【結果】筋交感神経信号の分散から推定した主観的疼痛度と実測した主観的疼痛度の相関は,血管剛性の場合と比較して上昇した(提案法: r = 0.60, p < 0.001, 血管剛性: r = 0.47, p < 0.001).【結論】提案法は主観的疼痛度を従来法より高精度かつ客観的に定量評価可能であった.
著者
高野 美香 西村 正幸 林 紀孝 利谷 昭治 曽爾 彊 久野 修資
出版者
日本皮膚科学会西部支部
雑誌
西日本皮膚科 (ISSN:03869784)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.276-280, 1992

症例は40歳の福岡県出身の主婦で初診の1年前, 躯幹に紅色丘疹を生じ, 2ヵ月前より同様の皮疹が全身に播種状に認められるようになった。組織学的に真皮上層から中層に異型性のあるリンパ球様細胞の浸潤がみられ, 表皮内にも異常リンパ球が認められた。浸潤細胞の大半はT cellの表面マーカーを有し, cutaneous T cell lymphomaと診断した。初診の2年後, 全身倦怠感と著しい皮疹の増悪, 表在リンパ節腫脹とともに末梢血に異常リンパ球13%を認めるようになった。化学療法(VEPAMなど)を開始したが効果なく, 初診後3年半(白血化してから1年半)の経過で死亡した。