著者
曽山 典子
出版者
天理大学人間学部総合教育研究センター教職課程
雑誌
天理大学教職教育研究 (ISSN:24346039)
巻号頁・発行日
no.3, pp.53-59, 2020-12

2020年度春期のコンピュータ入門はWebClassを使ったオンデマンド形態の授業を実施することになり,全クラスで同じ学修内容と成績価方法で行った。パソコンを使った演習でアプリケーションソフトの使い方を習得することも学修目的の1つである科目において,オンデマンド授業形態による学習方法にどのような問題があるのか,またその問題を解決する方法を探るため,オンライン授業に関する意識調査を行った。本稿ではその結果を報告する。
著者
古賀 正史 村井 潤 曽我 純子 斎藤 博
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.11, pp.841-848, 2013

異常ヘモグロビンはHbA1cが異常値を示すために血糖コントロール状態の判断を誤る危険性がある.今回,人間ドック受診者でHbA1c(NGSP値)の異常低値(4.2 %未満)を契機に発見した異常ヘモグロビンの5例を報告する.HPLC法で測定したHbA1c(HPLC-HbA1c)の異常低値例に対して,グリコアルブミン(GA)および免疫法によるHbA1c(IA-HbA1c)を測定した.HPLC-HbA1cがGAおよびIA-HbA1cと乖離した非糖尿病の5例全員に<i>β</i>鎖グロビンのヘテロ変異(Hb Shizuoka 1例,Hb Moriguchi 2例,Hb G-Szuhu 2例)を認めた.HPLC-HbA1cが異常低値を呈し,GAおよびIA-HbA1cとの乖離を認めれば,異常ヘモグロビンが強く疑われる.HPLC-HbA1cが異常低値を示す例に対して我々が用いている診断のためのフローチャートを併せて提示する.
著者
山本 有悟 荒川 翔平 川合 健太郎 有馬 健太 丸山 龍治 林田 洋寿 曽山 和彦 山村 和也
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.415-416, 2020

<p>我々は,大気圧マイクロ波プラズマCVMを用いた中性子顕微鏡用Wolterミラーマンドレルの数値制御加工に取り組み,形状精度約0.5 µmを達成した.実用的な集光性能を得るためには表面粗さの改善が不可欠であるが,プラズマCVMの適用のみでは目標とする表面粗さの実現には至っていない.本報では加工後のマンドレル表面をPSD解析し,プラズマCVMの加工特性を評価した.</p>
著者
曽我部 真裕
出版者
朝日新聞出版
雑誌
Journalism
巻号頁・発行日
no.355, pp.67-74, 2019-12-10
著者
篠田 悠斗 宮原 大輝 品川 和雅 水木 敬明 曽根 秀昭
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2020論文集
巻号頁・発行日
pp.1260-1266, 2020-10-19

将棋などの2人で行うボードゲームでは,ゲームを始める手番(先手・後手)によって取りやすい戦略が異なり,プレーヤーごとに得意な手番があるため,プレーヤーの希望を踏まえた上で公平に手番を決めるのが良い.しかし,取りたい手番をそのまま相手に伝えてしまうと,自身の戦略が相手に漏れてしまう.したがって,お互いに取りたい手番の情報は秘匿したまま,自分が持ちたい手番はできるだけ取れるように手番を決定できれば嬉しい.この問題は,現在一般に行われている振り駒やじゃんけんなどでは解決できない.本稿では,この問題の定式化を行い,この問題を解決する「希望に基づく秘匿先手決定プロトコル」を物理的なカード組を用いて構成する.これに加えて,問題を多人数に拡張し,希望者のみから公平かつ秘密に抽選する「隠密抽選プロトコル」も提案する.
著者
劉 雨晨 曽我 千亜紀
出版者
大阪産業大学学会
雑誌
大阪産業大学人間環境論集 = OSAKA SANGYO UNIVERSITY JOURNAL OF HUMAN ENVIRONMENTAL STUDIES (ISSN:13472135)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.1-24, 2020-03-30

In recent years, game applications from China have entered the Japanese market and have had a big impact. In this paper, we analyze the characteristics of several representative titles from Chinese game applications. We try to answer the following questions. Are Chinese products treated as a different culture by the Japanese market and users? Are “Japanese-style games” always made by Japanese or Japanese game companies? We show that the traditional views about and defining “Japanese-style games” are changing under the influence of globalization and the restructuring of the game industry.
著者
斯波 廣大 Chih-Chieh CHEN 曽我部 完 坂本 克好 山口 浩一 曽我部 東馬
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.4B3GS102, 2020 (Released:2020-06-19)

ゲート方式の量子コンピュータを用いた最適化問題の解法は、VQEアルゴリズムを用いたものやQAOAアルゴリズムを用いたものが存在し、実社会の最適化問題に対する解法の1つとして、現在注目を集めている。ゲート方式の量子コンピュータを用いた最適化問題の計算手法は、量子アニーリングによる計算手法よりも拡張性が高く、様々な種類の最適化問題に対応できる可能性がある。しかしながら、複数の制約条件を考慮した複雑な最適化問題において、正しい最適解を計算する手法は未だ確立されていない。そこで今回は、制約条件を考慮した、より実問題に近い最適化問題に対する計算手法の1つであるハミルトニアン混合型手法を応用するとともにその有効性を検証する。
著者
祓川 摩有 田辺 里枝子 曽我部 夏子 山田 麻子 五関‐曽根 正江
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.271-277, 2015 (Released:2015-12-18)
参考文献数
36
被引用文献数
1 1

高脂肪食にビタミンK2 (メナキノン) を添加し, アルカリホスファターゼ (ALP) への影響について検討を行った。7週齢のSD系雌ラットを対照 (C) 群, メナキノン-4 (MK-4) を添加したビタミンK食 (600 mg/kg diet) (K) 群, 高脂肪食 (F) 群, 高脂肪食にMK-4を添加した高脂肪ビタミンK食 (600 mg/kg diet) (FK) 群の4群に分けた。実験食開始83日後において, 十二指腸のALP比活性はK群がC群に比べて有意な高値を示し, FK群がF群に比べて有意な高値を示した。また, 大腿骨のALP比活性において, K群がC群に比べて有意な高値を示し, FK群はF群に比べて有意な高値を示した。以上の結果より, 高脂肪食摂取時においてもビタミンK摂取により, 小腸および大腿骨のALP活性が上昇することが明らかになった。
著者
永井 成美 亀田 菜央子 小橋 理代 西田 美奈子 堀川 千賀 江川 香 吉村 麻紀子 北川 義徳 阿部 圭一 木曽 良信 坂根 直樹 小谷 和彦 森谷 敏夫
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.60, no.5, pp.257-264, 2007-10-10 (Released:2009-01-30)
参考文献数
22

L-カルニチンがヒトの空腹感に及ぼす影響を明らかにするために, 若年健常女性12名 (21.3±0.3歳) を対象として, L-カルニチン300mgを含有するフォーミュラ食と通常のフォーミュラ食を用いた二重盲検プラセボ対照試験による検証を行った (ウォッシュアウト : 1週間)。前夜からの絶食の後, フォーミュラ食を朝食として摂取させ, 食前および食後6時間まで満腹感スコア (ビジュアルアナログスケールズ ; VASs), 唾液コルチゾール, 血清カルニチン濃度, 血糖値, および心拍変動パワースペクトル解析を用いた自律神経活動指標を経時的に測定した。実験結果から, L-カルニチン摂取により主観的空腹感が軽減される可能性があること, および, 空腹感の軽減には血清総カルニチン濃度が関連していることが示唆された。さらに, 唾液コルチゾールはL-カルニチン摂取30分後, 2時間後には低値を示したが, 空腹感軽減との明確な関連は明らかではなかった。
著者
松田 光彦 坂田 隆造 伴 敏彦 曽根田 純一 西村 和修
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.1109-1112, 1986-04-15 (Released:2011-10-07)
被引用文献数
1

セルセーバーを用いて行われた心臓手術症例において、これを用いなかった症例との間で、術前後のヘマトクリット値、血中蛋白の変動について検討した。セルセーバー使用群では、時に術直後、ヘマトクリットが異常に高値をとったり、蛋白の改善が非常に遅い症例がみられた。特に、術後1日目のヘマトクリットが、セルセーバー使用群で高く、蛋白、特にグロブリンに低い値がみられ、これは術後の回復、感染に問題があると思われた。セルセーバーを心臓手術の症例全部に使用するには問題があり、使用する場合には一手術例あたりの使用回数(即ち、処理後の再利用血液量)に限界があると考えられる。
著者
小木曽 洋一
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.350-355, 2015 (Released:2020-02-19)
参考文献数
2

福島第一原発の事故以降,全国の原発は全て停止し,再稼働に向けた動きも始まっているが,容易ではない状況にある。また,我が国の原子エネルギー政策の基幹である核燃料サイクルは稼働できない状態が長きにわたって続いている。原子力産業が右肩上がりであった1980年代から90年代にかけて,核燃料サイクルの中心に位置づけられるプルトニウムの生物影響リスクを評価するために,我が国で初めての動物実験施設「内部被ばく実験棟」が放射線医学総合研究所に建設され,実験研究が行われた時期があった。その一翼を担った研究者の立場から,実験棟の設計,建設,運用に携わった経緯を織り交ぜながら,プルトニウムを実験動物に吸入曝露あるいは注射投与して発がんのリスクを評価する研究を進めていった体験を概説する。
著者
曽我 昇平
出版者
Research Institute for Mathematical Sciences, Kyoto University
雑誌
数理解析研究所講究録別冊 = RIMS Kokyuroku Bessatsu (ISSN:18816193)
巻号頁・発行日
no.81, pp.123-145, 2020-04

"Study of the History of Mathematics 2019". September 2-4, 2019. edited by Naoki Osada. The papers presented in this volume of RIMS Kôkyûroku Bessatsu are in final form and refereed.Nakane Genkei presented a way to arrive at an 12 equal temperament by opening one octave into the 12th root in his Ritsugen-hakki [律原発揮]. His achievement was that his calculation-methods were groundbreaking at the world history level. It can be explained because he had clearly more advanced computational power than other music researchers in his era and had the ability to handle higher-order and exponential calculations freely. In this paper, I consider based on the comparison of Nakane Genkei 's Ritsugen-hakki and Cai Yuan-ding's Lülüxinshu [律呂新書]. And, I clarify the following four points by investigating historical documents. i)Why did Genkei, a famous mathematician , participate in the study of system of tuning? And what was his purpose? ii)What was the underlying mathematical thought of his pursuit? iii)What are the characteristics of the mathematics used in his pursuit? iv)What was his influence on academic research in Japan?
著者
坂本 修一 天野 成昭 鈴木 陽一 近藤 公久 小澤 賢司 曽根 敏夫
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.351-357, 2004-07-01 (Released:2017-06-02)
参考文献数
17
被引用文献数
2

親密度と音韻バランスを統制した単語リストを用いた単語了解度試験を実施し,モーラ位置ごとの正答率に及ぼす親密度の影響を調査した。その結果,試験語が実単語であることを被験者に教示しない場合でも,単語了解度に親密度の影響が見られ,更に,第1モーラの正答率は,低親密度単語では単音節明瞭度と同程度であるのに対し,高親密度単語では単音節明瞭度より高くなることが示された。本結果は,非単語の回答を許すような聴取実験を行う際にも,親密度が結果に影響を及ぼすため,試験単語の親密度の統制が必要であることを示唆する。
著者
曽篠 恭裕 宮田 昭 柿本 竜治
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学)
巻号頁・発行日
vol.74, no.5, pp.I_141-I_154, 2018

本研究では,海外の災害対応における,国際赤十字の仮設診療所資機材の輸送の改善に向けた示唆を得ることを目的として,災害の種類,被災地の地理的特徴,輸送の所要日数,診療活動の開始日,輸送された救援資機材の使用状況に注目して,過去の資機材輸送の比較分析を行った.その結果,突発災害対応において,救援資機材が到着する空港におけるボトルネックや,陸路の寸断による小型機,ヘリコプターを用いた優先する物資の輸送が発生していた.本研究を通じて,今後の資機材輸送の改善に向けて,災害の種類に応じた資機材輸送,梱包の小型軽量化,災害の種類に応じた資機材の選定,輸送資機材の標準化と事前備蓄,国際支援受入国による資機材輸送支援が課題であることが明らかとなった.