著者
松本 孝夫
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.10, no.5, pp.544-546, 1987

1. 昭和60年7月から昭和62年3月までの間に,主として東京地区を中心に在住する男性同性愛者413名につき,抗HIV抗体を検索した.<br>2. 413名中17名(4.1%)が陽性であった.内訳は日本人352名中10名(2.8%),在日外国人61名中7名(11.5%)が陽性を示した.<br>3. 抗体陽性者13名のうち無症候キャリア7名(53.8%),いわゆるARC 5名(38.5%), AIDS (カポジ肉腫発症)が1名(7.7%)であった.

4 0 0 0 OA 熱中症とは

著者
松本 孝朗
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.5-6, 2015 (Released:2015-01-25)
被引用文献数
1 1
著者
松本 孝朗 小坂 光男 菅屋 潤壹
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.65-69, 1999-08-01 (Released:2010-10-13)
参考文献数
20
被引用文献数
1

暑熱に繰り返し暴露されると, 暑熱による負荷を軽減する適応が生じる.規期の暑熱順化では, 発汗能の亢進により熱耐性が獲得される.一方, 長期暑熱順化した熱帯地住民は, 非蒸散性熱放散能に優れ, 少量の発汗で有効に熱放散を行える.その発汗抑制には発汗中枢の活動性抑制と汗腺のアセチルコリン感受性低下の両者が関与する.発汗量を減少させる長期暑熱順化は, 暑熱環境での生存のための経済性を重視した適応戦略であり, 発汗量を増加させる短期暑熱順化は暑熱環境下での行動能率を重視した適応戦略と言えよう.後者は脱水の危険をはらんでおり, 体液・浸透圧調節の面からは, 前者が優れている.発汗反応の点からは両者は両極に位置するが, 果たして短期暑熱順化の延長線上に長期暑熱順化が位置するのか否か, 興味深い.地球温暖化が危惧されている今日, 暑熱環境への適応は重要な課題となるであろう.
著者
樊孟 松本 孝朗
雑誌
中京大学体育学論叢
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.33, 2016-03-15
著者
松本 孝三
出版者
加能民俗の会
雑誌
加能民俗研究 (ISSN:09125965)
巻号頁・発行日
no.49, pp.65-83, 2018
著者
松本 孝 /若林 ゆう /池田 啓一 /山倉 文幸 若林 ゆう 池田 啓一 Keiichi IKEDA Fumiyuki YAMAKURA
出版者
昭和女子大学近代文化研究所
雑誌
學苑 = GAKUEN (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.818, pp.35-39, 2008-12-01

Peroxynitrite, which is formed from the reaction of superoxide radical and nitric oxide, can cause specific structural modifications in proteins such as the addition of a nitro group onto aromatic residues. These modifications can cause perturbations in the properties of the proteins, such as conformation, catalytic activity, susceptibility to proteolysis, and immunogenicity, resulting in several human diseases. Finding a specific peroxynitrite scavenger is, therefore, of considerable importance. Accordingly, we assessed the scavenging ability of several biomolecules purchased from commercial sources on nitration of a protein by peroxynitrite at physiologic CO2 condition in vitro. In sixteen molecules tested, reduced redox-cofactors, and polyphenol-compounds were effective scavengers against peroxynitrite-mediated protein nitration in vitro and one of these, epigallocatechine was the most effective. It was also noticed that tryptophan and serotonin creatinine sulfate possessed relatively high scavenging abilities against peroxynitrite-mediated protein nitration in vitro.
著者
小坂 光男 大渡 伸 松本 孝朗 山下 俊一
出版者
長崎大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1989

【緒言】暑熱順化の形成過程における個体レベルの反応は急性の神経性・亜慢性の内分泌性調節変化に引き続いて器質性変化の誘発がある。この器質性変化と言えども細胞レベルにおいては温度刺激後の比較的早期に誘起される可能性は否めない。温熱生理学的手法に加えて、昨今、がん温熱療法のハイパ-サ-ミア分野で脚光を浴びている温熱感受性・熱耐性に関連の深い熱ショック蛋白(Heat shock proteins:HSPs)の誘導の有無を検索し、暑熱負荷時の生体反応、特に暑熱順化機序を個体および細胞レベルで解析・究明することを研究の目的としている。【方法】ナキウナギ、ラット、家ウサギに熱ショック(直腸温:42℃,15分)や寒冷ショック(直腸温:20℃,30ー120分,平成2年度はさらに筋肉・脳温を42℃,15分間加温負荷)を加え、各種体温調節反応を記録、動物は20時間後 10%SDSーPAGEによって、肝・腎・脾・副腎・脳・筋肉の各組織のcytosol fractionに新しい蛋白質(HSPs)の誘導の有無を検索、一部、HSP 70抗体によるWestern Blotting法によって詳細な分析を加えた。【結果】1熱ショック負荷方法(直腸温42℃に到達時間20ー30分が至適)で多少結果に差異が生じるが、2家ウサギで肝の cytosol fraction に 68KD の HSP の誘導、3ラットでは殆んど全組織で HSPs 70KD の誘導、4ナキウナギでは5例中1例において肝ーcytosol frction で 70KD 誘導、他の組織では HSPs の誘導困難、5寒冷ショックによる Cold shock protein(CSP)の検出に関してはラットの肝の cytosol fraction で 32KD の蛋白質が寒冷ショックによって消失する1例を観察している。6すべての動物の筋肉および脳のcytosol fraction で HSP の誘導はやや困難であるが、熱ショック負荷方の改善筋および脳(被殼)温度を42℃,15分間、直腸温43℃によって陽性の結果を得ており、今後更に検討を行う。【まとめ】熱耐性に関連の深い熱ショック蛋白(HSPs)が暑熱負荷20時間以後には細胞内に誘導される本研究結果は暑熱順化機序解明に光明を与える快挙である。
著者
山岸 美穂 松本 孝 池田 啓一 山倉 文幸 Miho YAMAGISHI Takashi MATSUMOTO Keiichi IKEDA Fumiyuki YAMAKURA
出版者
昭和女子大学近代文化研究所
雑誌
学苑 (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
no.782, pp.53-56, 2005-12

トリプトファンとペルオキシナイトライトを反応させてからすぐに逆相HPLCで分離させ,ニトロソ化物,ニトロシル化物等不安定な物質を同定することや,前報でトリプトファンの方がチロシンよりも未確認の生成物が多く検出されたということから,これらの未確認生成物を同定することを目的として,実験を進めた。その結果,キヌレニン,7-ニトロトリプトファン,6-ニトロトリプトファン,4-ニトロトリプトファン,5-ニトロトリプトファンが確認された。また,反応直後と数日後の比較から,報告にあるニトロソ化物,ニトロシル化物以外の,不安定な生成物が確認された。
著者
武田 直人 関谷 栄 礒沼 弘 内藤 俊夫 津田 恭彦 江部 司 松本 孝夫 渡邉 一功
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.74, no.10, pp.828-833, 2000-10-20 (Released:2011-02-07)
参考文献数
17
被引用文献数
2

健康成人に発症したサイトメガロウイルス (CMV) 肝炎の臨床的特徴をEpstein-Barrウイルス (EBV) 肝炎と比較検討することによって明らかにした. 当科における最近5年間の統計ではCMV肝炎の増加傾向がみられるEBV肝炎と比べCMV肝炎は有意に発症年齢が高く, リンパ節腫脹, 咽頭痛, 咳嗽の出現頻度は有意に少なかった. 白血球数, 異型リンパ球数, GOT, GPT, LDH, CRPに関してはEBV肝炎とCMV肝炎の間に有意差を認めなかった.
著者
松本 孝朗 山下 直之 伊藤 僚 樊 孟 稲葉 泰嗣 渡辺 新大
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.69, pp.130_1, 2018

<p> 2020東京オリンピックとパラリンピックが開催される真夏の東京の「高温・多湿」の暑さは、選手はもちろん、観客、スタッフやボランティアにとっても大きな問題であり、熱中症の大量発生も危惧される。【方法】2017年7・8月、東京オリ・パラのマラソンコース(国立競技場⇔浅草雷門)1km毎の21地点に、携帯型WBGT計(黒球式熱中症指数計、タニタ)を設置し、1分毎のWBGTを記録した。時間を横軸に、スタートからの距離を縦軸にとり、18℃~23℃(黄色)、23℃~28℃(褐色)、28℃~31℃(赤色)、31℃以上(黒色)の色スケールでWBGTを表し、「WBGT(時間×位置)マッピング」を作成した。【結果・考察】2017年の東京は涼夏であったが、実測した6日間のうち暑い方の2日においては、午前7時半(スタート予定時刻)~10時のコースほぼ全体が、WBGT28℃~31℃(赤色:熱中症リスク極めて高い、市民マラソン競技を行なってはならない)、31℃以上(黒色:原則運動中止)であった。スタート時刻を1時間繰り上げることで、大きく緩和できることが示された。【結語】スタート時刻の繰り上げを提言したい。</p>
著者
松本 孝徳
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1596, pp.126-129, 2011-06-20

「北条鉄道が社長を公募」。新聞記事の募集要項が目に飛び込んできたのは2009年の10月のことでした。私は兵庫県西宮市で育ち、子供の頃から鉄道好きでした。いわゆる「乗り鉄」です。高校2年生の時、友達と国鉄加古川線の支線をすべて乗ろうとやってきたのが北条鉄道の前身である国鉄北条線。記事を見た途端、当時を思い出し居ても立ってもいられなくなりました。
著者
川井 正弘 松本 孝芳 升田 利史郎
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌 (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.2, pp.108-114, 1994
被引用文献数
1

アルギソ酸はβ-1,4結合したbマンヌロン酸(以下Mと略す)とα-1,4結合したL-グルロン酸(以下Gと略す)から構成される酸性高分子多糖である.著者らはアルギン酸-酢酸水溶液系でゲルが形成されること,また,そのゲル化濃度はアルギン酸分子中のマンヌロン酸/グルロン酸比に影響されG成分に富んだアルギン酸がより低濃度でゲル化すること,さらに,その原因はG成分に富んだアルギソ酸の方が分子鎖が剛直であるためであることを明らかにした.他方,アルギン酸水溶液に適当な二価金属イオソを添加すると溶液がゲル化することはよく知られている.著者らは,アルギン酸水溶液をゲル化するに要する添加塩量がSrCl<SUB>2</SUB><CaCl<SUB>2</SUB><MgCl<SUB>2</SUB>の順で増加し,G成分に富んだアルギン酸の方が少ない添加塩量でゲル化することを見つけた.また,それらの原因はアルギン酸に対する二価金属イオソの親和性がSr<SUP>2+</SUP>>Ca<SUP>2+</SUP>>Mg<SUP>2+</SUP>の順で減少するためと,G成分に富んだアルギン酸の方が二価金属イオンに対する親和性が高いためであることを示した.本報文では,上記の結果を総括し,さらに,アルギソ酸水溶液をCaCl<SUB>2</SUB>,SrCl<SUB>2</SUB>でゲル化した時のゲル化点の構造を小角X線散乱測定を通して明らかにする.
著者
清元 晃 加藤 哲夫 大塚 宗臣 並川 和男 中村 弘 由布 雅夫 松本 孝一 光野 利英 大島 和海 仲村 保広
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.654-658, 1978

昭和45年から48年までの4年間の熊本県の胃癌死亡者の死亡個票を調査した.<br>総数2783名, 各年度ほぼ700名前後, 男女比は1.4:1と低く, 最多罹患年令層は70才台前半であつた. 官公立病院における死亡は約25%, 診療所では約20%, 自宅死亡者は漸減していたが約45%と半数近かつた. 期間不明を除いた2282名の80%弱の1794名が1年以内に死亡し, 5年以上生存したものは24名であつた. 死亡診断書記入医師の所属は官公立病院においては内科外科のみであり, 外科からの比率がふえていたが, 診療所及び自宅においては外科からの診断書(25%)より内科からの診断書(50%)が多く, その他の診療科からのものも10%前後認められた. 熊本県の胃癌死亡者には進行癌が多く見られ, この原因究明のための逆視的追求の必要性について論じた.
著者
田井村 明博 松本 孝朗 大渡 伸
出版者
長崎大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1995

本研究ではこれまでの水泳中の発汗量(体重減少量),水分摂取量についての結果を踏まえたうえで,水温,運動強度(泳速度)が発汗量および体温におよぼす影響と(実験1),水泳選手の体温調節反応の特性(実験2)を検討することを目的とした.対象は実験の目的,方法についての説明を行い,被験者として協力の承諾が得られた大学男子選手5名であった.実験1では水温2種類(26.4℃,29.2℃),泳速3種類(1,500m自由形ベスト記録の90%,95%,97.5%の泳速度)の条件で1,500m自由形を行わせた.測定は1,500mの記録,体温,心拍数,自覚的運動強度(R.P.E.)および体重減少から求めた発汗量であった.実験2では人工気象室内26℃,33%rhの条件にて,Water Bath法により温熱刺激を与え,下肢局所加温時の局所発汗量,発汗波,鼓膜温,皮膚温,を連続記録した.実験1では,心拍数,R.P.E.,体温変化は泳速(運動強度)による有意な差が認められ,泳速によって上昇することが認められたが,水温による有意な変化は認められなかった.発汗量は泳速,水温において有意な差が認められ泳速の上昇に伴い,また水温が高いほど発汗量が多くなった.以上の結果より,本研究で設定した水温の範囲では水泳中の体温は水温よりも泳速に影響されると考えられる.水温が高くなると発汗量が増えるので,水温が30℃前後あるいはそれ以上の水温での泳速度の大きい水泳トレーニングでは,水泳中の脱水予防と過度の体温上昇を押さえるために発汗に応じた水分摂取が必要であることが示唆された.実験2では陸上種目の鍛練者と比較して発汗開始時間が早く,発汗量が多い傾向にあった水泳選手の体温調節反応の明確な特徴は見いだせなかった.今後の検討課題としたい.
著者
川井 正弘 松本 孝芳 升田 利史郎
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌 (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.10, pp.1184-1187, 1993-10-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
13
被引用文献数
1 2

アルギン酸は,β-1,4結合したD-マンヌロン酸とα-1,4結合したL-グルロン酸から構成される酸性高分子多糖である。アルギン酸ナトリウム水溶液は,適当な二価金属イオンを添加するとゲル化することが知られている。しかしながら,ゲル化に及ぼす添加イオン種の影響は明らかでない。本研究では,その影響をレオロジー測定を通して研究した。レオロジー測定は10wt%アルギン酸ナトリウム水溶液に種々の濃度で塩化カルシウム,塩化ストロンチウムを添加した系について,円錐-円板型レオメーターを用いて測定温度25℃で行った。ゲル化するに要する添加塩量は,塩化ストロンチウム,塩化カルシウム,塩化マグネシウムの順で増加した。これは,アルギン酸に対する二価金属イオンの親和性が,Sr2+>Ca2+>Mg2+ の順で低下するためと考えられる