著者
黒田 格 黒田 萌 清水 洋介 小川 太志 大浦 誠 小林 直子 山城 清二
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.29-31, 2020-03-20 (Released:2020-03-25)
参考文献数
7

筆者らは2019年6月,トロント国際家庭医療研修プログラム(Toronto International Program to Strengthen Family Medicine and Primary Care)に参加し,家庭医療の重要なエッセンスを学んだ.長い歴史を持つカナダの家庭医療を土台に,患者レベル・地域レベル・国際レベルで各層において日本の家庭医療の課題を考察する事ができた.
著者
黒川 正剛 小林 繁子 楠 義彦
出版者
学校法人 天満学園 太成学院大学
雑誌
太成学院大学紀要
巻号頁・発行日
vol.20, pp.225-235, 2018

本稿は,科研費の助成を受けた公開シンポジウム「魔女とマス・メディア―ヨーロッパ近世の他者のイメージをさぐる」(2017年11月19日・太成学院大学)の報告である。シンポジウムでは,ヨーロッパ近世社会における他者として魔女と犯罪者を取り上げ,それらと当時のマス・メディア(ビラ,パンフレット,木版画等の図像)の関係について報告した。全体は,黒川正剛「魔女はなぜ信じられるようになったのか?」と小林繁子「犯罪者と悪魔―近世ドイツの印刷メディアから―」の二つの研究報告と楠のコメント「魔女とマス・メディア」から構成される。

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著者
林家 正蔵(七代目)
出版者
ビクター
巻号頁・発行日
1935-04
著者
小林 浩 吉田 昭三 春田 祥司 重富 洋志 吉澤 順子 野口 武俊
出版者
奈良県立医科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

子宮内膜症からの癌化機序として遺伝子不安定性等を検討した。繰り返す月経血の逆流による酸化ストレスにより、子宮内膜症自体に遺伝子変異が生じており、脱落膜化機能に関連した遺伝子群がメチル化され発現低下していた。これはすでに子宮内膜症患者の正所子宮内膜においてもその発現変化を確認できた。毎月おこる月経血に含まれるヘモグロビンによるヘムや鉄により酸化ストレスによりG→T変異を起こし遺伝子変異が惹起された。元来胎児期から子宮内膜に遺伝子変異を有していると推定された女性が、生後に繰り返す出血により広範囲な遺伝子変異が発生し、鉄による酸化ストレスの影響を受けて子宮内膜症から発がんする機序を検討した。
著者
熊谷 広治 明瀬 大輔 平井 隆次 植木 實 林 嘉彦
出版者
近畿産科婦人科学会
雑誌
産婦人科の進歩 (ISSN:03708446)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.178-183, 2003 (Released:2003-06-24)
参考文献数
14

2001年に厚生労働省の研究班が行った全国9モデル県での調査によると,性感染症のうちもっとも無症候化しつつ拡散しているのは性器クラミジア感染症であり,男性より女性の罹患率が高い.われわれは,2001年6月から2002年5月までの1年間に公立甲賀病院産婦人科において,甲賀郡・蒲生郡に在住する480例の後腟円蓋部から子宮頸管分泌物を採取し,polymerase chain reaction(PCR)法によりクラミジア・トラコマチスのDNAを検出した.クラミジア抗原陽性率は, 15~19歳群で17.8%と最高値を示し,おおむね年齢が若い群ほど高値を示した.居住地域別の陽性率は,各町のそれぞれで0.0~13.9%の値を示した.陽性者の主訴は,帯下感,下腹部痛,不正性器出血,挙児希望,無症状がそれぞれ, 23.3%,43.3%,6.7%,3.3%,23.3%を占めていた.滋賀県に在住する10~30歳代の女性に対して,症状の有無にかかわらず,積極的にクラミジア検査を行うべきである. 〔産婦の進歩55(2):178-183, 2003(平成15年5月)〕
著者
小林 哲治
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
年次大会
巻号頁・発行日
vol.2019, 2019

<p>Recently the hardware & software technology is improved, many kinds of technologies are developed and adopted to NDT. Especially, in oversea country, the robotics technology is used positively for NDT work. The reason why these technologies are used in oversea is the convenience at first. The advantage of using robotics technology is that it can get the reliable inspection data, reduce outage time & costs for the project. And using robotics technology, it can access the location where an engineer cannot access with safety, for example, Confined spaces (Tank inside), Elevated pipes (pipes at the production facility). Additionally, other main reason is the manpower. Same as recent Japanese industrial market, the lack of manpower is big problem in oversea country. And more, the labor accident during the work at confined spaces, height location and hazardous environment is critical issue same as Japan. Although robotics technology is not perfect, the usage of robotics technology can solve many problems in the present industry. The following is example which the robotics technology is used for NDT work to do the plant maintenance.</p>
著者
片岡 洋平 渡邉 敬浩 林 恭子 穐山 浩
出版者
[日本食品衛生学会]
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.269-274, 2018 (Released:2019-05-27)

チョコレートとココアは,カカオ豆から作られる主な製品である。これらの製品は,土壌などの環境に由来するカドミウム(Cd)を含むことが知られている。Cd濃度を調査するために,国内流通していたダークチョコレート,ミルクチョコレート,ホワイトチョコレート,ココア粉末製品を購入した。分析には誘導結合プラズマ質量分析計による妥当性確認された分析法を用いた。チョコレートおよびココア粉末中のCd濃度は,それぞれ0.00021~2.3および0.015~1.8mg/kgの範囲であった。各製品のCd濃度を製品のラベルに記載されているココア固形分の含有量に基づき評価した結果からは,Cd濃度とココア固形分の含有量との間に弱い正の相関があることが示された。調査した180種類のチョコレート製品のうち8製品,140種類のココア粉末製品のうち26製品中のCd濃度は,EUが設定した基準値を超過していた。
著者
森下 高行 小林 慎一 三宅 恭司 石原 佑弌 磯村 思无 中島 節子 中島 捷久
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.66, no.7, pp.944-949, 1992-07-20 (Released:2011-09-07)
参考文献数
12
被引用文献数
1 2

インフルエンザウイルス感染症診断のPCR法による迅速性, 有用性の確立を目的としインフルエンザウイルスAH1, AH3, B型それぞれのHA遺伝子検出のためのプライマーを作製し, その検出感度, 特異性について検討した. また, インフルエンザウイルス集団発生から得られたうがい液からPCR法によりインフルエンザウイルスHA遺伝子の検出を試み, MDCK細胞による分離と比較有用性を検討した.今回, 我々が作製した3種類のプライマー対は亜型および型特異性を示し, いずれのプライマーも他の亜型, 型のインフルエンザウイルスに対し特異バンドを示さなかった. 検出感度はH1プライマーでは2pfu/50μl, H3では3.5pfu/50μl, Bは1.1pfu/50μlであった. PCR法によるうがい液からのインフルエンザ遺伝子の検出率はMDCK細胞によるウイルス分離率と比較し2-3倍高く, PCR法のインフルエンザ感染症診断における迅速性, 有用性が示唆された.
著者
大澤 啓志 井上 剛 瀧 寛則 屋祢下 亮 天石 文 林 聡 横山 理英
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.87-92, 2018-08-31 (Released:2019-05-10)
参考文献数
21
被引用文献数
1

硝酸イオンを吸着・除去する水質浄化装置の有無による,都市型ビオトープ池の水生昆虫相及び水質や藻類の繁茂状況の影響を検討した。4 年間のモニタリングの結果,15 科29 種の昆虫が確認された。浅場での水生昆虫相の種構成・個体数には大きな差は認められず,装置設置池の方が非設置池よりもトンボ目の多様度指数は高かった。装置を設置した池では,夏季のクロロフィルa 量の極端な増加は生じず,設置後3 年目からは藻類発生の抑制効果が確認された。また夏季の池底最深部の昆虫類群集の極度の貧弱化が抑えられるとともに,池底のヘドロ様の堆積泥厚にも顕著な差が認められた。本装置設置によって池底での夏季の過度の富栄養化が抑制されていた。
著者
八木沢 就真 栗林 伸行 川又 均
出版者
日本歯科薬物療法学会
雑誌
歯科薬物療法 (ISSN:02881012)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.195-199, 2019 (Released:2020-03-31)
参考文献数
12

In this study, we examined the effectiveness and adverse events of pilocarpine hydrochloride (pilocarpine) gargle in the treatment of xerostomia in Sjogren's syndrome (SS). Dryness of the mouth, salivary flow rate, adverse events associated with oral administration or gargle method were compared before and after 4 weeks of administration in the eight SS patients enrolled in this study. Dryness of the mouth in seven patients was significantly improved by oral administration. Gargling also improved dryness of mouth but did not reach statistical significance. The salivary flow rate based on the gum test was significantly increased with the gargle method as well as with oral administration. The salivary flow rate by the Saxon test also increased with both oral administration and gargling but did not reach statistical significance. Increased rate of salivary flow was equally observed in both methods. An adverse event associated with oral administration was sweating, and one patient could not continue the study due to uncomfortable sweating and palpitation. In contrast, the gargle method induced slight sweating alone in six of seven patients. These results indicate that the gargle method, compared with oral administration improves xerostomia with equivalent efficacy without inducing excessive sweating.
著者
小林 護 村上 優香 大槻 涼
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2020年度日本地理学会春季学術大会
巻号頁・発行日
pp.151, 2020 (Released:2020-03-30)

外邦図とは、明治以降第二次世界大戦終戦まで、旧日本軍参謀本部・陸地測量部などが作成した、日本領土以外の地域の地図である。外邦図の多くは軍事用に制作されたため、実情は秘密にされてきた。また、大戦末期のひっ迫した状況や終戦時の混乱によって多くの資料が消失したため全体として何種類、何枚作られてきたかというようなデータは残っていない。また日本の敗戦直後、連合軍が進駐してくる前に多くの外邦図が焼却された(塚田・富澤2005)。 戦後70年以上が経過し、現在の景観と比較すれば、環境や土地利用、都市域など様々な変化を長期的な視点で読み取ることができると考えられる。 駒澤大学には9481枚の陸図外邦図が所蔵されている。しかし、これまでは一覧形式の目録しか作成していなかったため所蔵地図の分布や網羅状態の直感的な把握は難しかった。また、外邦図と現代では地名が大きく異なる地域が多いため、必要な地図を探すには緯度経度の数字から探すほかなかったため活用するのに多大な労力がかかっていた。そこで、目録に掲載されている図郭範囲の緯度経度データを基にインデックスマップを作成した。駒澤大学以前には岐阜図書館によるものや、それを元に発展させた東北大学附属図書館/理学部地理学教室による外邦図デジタルアーカイブ内で公開されているインデックスマップが知られている。 インデックスマップの作成にはGISソフトであるArcGIS10.7.1(ESRI)を使用した。駒澤マップアーカイブズ(2015)の各図幅の緯度経度情報を基に四端のポイントを自動処理で作成し、ArcGISの追加ツールである「ジオメトリ変換ツール」を用いてその4ポイントをつなぐ四角形のポリゴンを作成した。外邦図の中には陸地測量部が一から作成したものの他に占領時に現地で徴用しそのまま複製したものも多く含まれる。それらの地図には本初子午線を一般的な英グリニッジではなく独自の子午線を用いているものがある。それらはいずれも英グリニッジを基準とした経度に補正して用いた。また、測地系はWGS84を用いた。戦前に作られた外邦図は当然WGS84ではなくベッセル楕円体などの旧来の測地系を採用しているため多少の誤差が予想される。(1)所蔵外邦図の分布や傾向が明らかになり、面的把握が容易になったことによって従来の目録ではわかっていなかった様々な事実が後述のように明らかになった。(2)ESRI社が提供するベースマップと重ね合わせたところ予想の通り数100mの誤差が確認できた。これは前述の通り測地系の違いによるものと、当時の未熟な測量技術による測量誤差が複合して発生したものと考えられる。 駒澤大学の外邦図コレクションは東北大学らのコレクションと比較すると不完全なものであることは経験則で把握されていたが、地図の形になったことによりはっきりとわかるようになった。 従来全図幅がほぼそろっていると考えられていた地域についても実際には相当量の歯抜けがあることが判明した。 駒澤大学が所蔵する外邦図の中には緯度経度の情報がないものも一定数存在している。座標がない地図はGISを用いた処理でインデックスマップを作成できないため今後、手作業での同定が必要となる。 また、目録作成時の入力ミスと考えられる不自然な形状の地図も幾分か発見された。従来は目視による確認のみとなっていた目録記載情報の新たな確認方法としての活用も期待できる。

1 0 0 0 OA 世界地理精義

著者
小林房太郎 著
出版者
南光社
巻号頁・発行日
vol.下巻 其の1, 1930