著者
辻川 正人 橋本 哲 川本 信
出版者
公益社団法人 日本鋳造工学会
雑誌
鋳物 (ISSN:00214396)
巻号頁・発行日
vol.64, no.8, pp.526-530, 1992-08-25 (Released:2011-06-25)
参考文献数
7
被引用文献数
6

Thermit reaction was induced in molten aluminium silicon alloy by addition of coarse silica particles with stirring. Exothermic reaction commenced in the Al-Si eutectic melt at 1023 K. All silica particles were reduced into silicon in a brief period. Reduced silicon resolved into matrix melt. This thermit reaction produced α-alumina particles. These oxides were as large as added silica particles. After solidification, microstructures of specimens exhibited eutectic matrix, large primary silicon crystals and the oxide particles. A series of experiments were executed with magnesium addition before silica particles mixing. Magnesium quickened the dispersion of silica particles into matrix melt. So the thermit reaction occurred more rapidly and the highest temperature attained by the reaction was higher than those attained by the experiments without magnesium addition. The oxide particles resulted by experiments with magnesium showed a proof that the thermit reaction took place from outside to inside of silica particles gradually under high temperature.
著者
齋藤 良治 橋本 哲司
出版者
日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.N83-N86, 1997-04-01
著者
橋本 哲 HASHIMOTO Satoshi
出版者
名古屋大学文学部
雑誌
名古屋大学文学部研究論集. 哲学 (ISSN:04694716)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.1-33, 2016-03-31

Certainty is one of the themes which Wittgenstein was interested in. His thoughts are left in the form of notes named On Certainty. He has put down in it a series of remarks on the usage of such words as ʻknowledgeʼ, ʻdoubtʼ, ʻbeliefʼ, ʻcertaintyʼ, etc. and the foundation of language-games related to them. I try in this paper to illuminate how the ordinary language-games about knowledge, doubt, belief, etc. relate with ʻunshakeable things (Moore-type propositions (Marie McGinn), hinges (Danièle Moyal-Sharrock))ʼ. Certainty belongs to ʻunshakeable thingsʼ that underlie all our ordinary language-games. Knowledge and certainty belong to different layers of our epistemic capacities (different categories). McGinn showed that Moore-type propositions can not be used in epistemic context. Moyal-Sharrock showed that hinges are rules of grammar and that they can manifest themselves only in what we say and do. But they could not definitely distinguish the certainty of the ʻunshakeable thingsʼ from their causes.
著者
松廣 達也 橋本 哲也 北岡 見生代 ア デイビッド 落合 翼 渡辺 秀行 片桐 滋 大崎 美穂
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.1295-1308, 2018-04-15

最近,識別学習法の1つ,最小分類誤り(MCE: Minimum Classification Error)学習法が,大幾何マージン最小分類誤り(LGM-MCE: Large Geometric Margin Minimum Classification Error)学習法に拡張された.LGM-MCE法は,利用可能な学習用標本上の分類誤り数損失の最小化と,標本空間における幾何マージンの最大化とを同時に行うものである.学習用標本に対する過学習を抑制することで,この新しいLGM-MCE法は,理想的な最小分類誤り確率状態に対応する分類器状態を近似する.その有効性は,プロトタイプ型分類器用に実装され,様々な固定次元ベクトルパターンの分類課題において実証されている.本稿は,可変長パターンに対しても過学習が抑制された望ましい分類が実現されることを目指し,状態遷移モデル型分類器を用いて可変長パターンのための幾何マージンを新たに導出し,それを用いたLGM-MCE学習法を構築し,その有効性を3種の音声認識課題において評価した結果を報告するものである.実験では,LGM-MCE学習法と,その基盤となったMCE学習法とを比較する.実験の結果,いずれの課題においても,LGM-MCE学習法が,過学習を抑制し,未知の試験用標本上で高い分類精度を達成することが示される.比較実験に用いるLGM-MCE学習法の実装は,適応型損失最小化手段である確率的降下法を用いている.本稿では追加的に,高速な並列処理に適したRPROP法に基づく実装も行い,その動作確認結果も報告する.
著者
橋本 哲 Hashimoto Satoshi
出版者
名古屋大学文学部
雑誌
名古屋大学文学部研究論集 (ISSN:04694716)
巻号頁・発行日
no.61, pp.75-96, 2015

Strawson argues that there is another way with scepticism which is not an attempt directly to refute it by rational argument drawing on commonsense or theological or quasi-scientific considerations. Vis-à-vis traditional scepticism he proposes the naturalist position. He considers a response which dose not so much attempt to meet the challenge as to pass it by. In characterizing the position he yokes Wittgenstein to Hume. In his naturalism Strawson dose not examine the reason for the certainty with 'unshakeable thing', but argues only the causes of them. According to Wittgenstein, certainty belongs to 'unshakeable thing' that underlies all our ordinary language-games. In the entire system of our language-games 'unshakeable thing' belongs to the foundation of it and the whole language-games rests on this kind of certainty. Ordinary language-games such as about knowledge, doubt, belief, etc. make sense only when our language-game has 'unshakeable thing' as foundation. The status of 'unshakeable things' can be conceived as propositions of grammar; in the system of our empirical propositions they have a peculiar logical role, that is, they have the character of a rule. Strawson fails to grasp the point of view about the system of our language-games.
著者
橋本 哲 寺野 真明 杉浦 敏浩 中村 政治 川瀬 貴晴 近藤 靖史
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.93, pp.67-76, 2004-04-25
被引用文献数
11

室内環境は,オフィスワーカーや学校生徒など建物居住者のプロダクティビティや健康に影響する.近年,室内環境の改善によるプロダクティビティ向上が,費用対効果の高い投資であることを強調する文献が目立ってきている.このような状況の中,筆者らは,この分野の研究や応用商品の開発が国内で活発化する可能性について調査を行ってきた.本稿ではまず,海外の研究動向を紹介する.次に,現在,様々な見解や方法が提案されているプロダクティビティの概念・定義,および,測定方法について,その解釈と今後の方向を考察する.
著者
松田 忠久 斉藤 雅人 阿部 昌弘 橋本 哲也 小林 裕之 渡辺 泱
出版者
社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.78, no.8, pp.1417-1422, 1987-08-20 (Released:2010-07-23)
参考文献数
12
被引用文献数
2

1982年6月から1985年10月までに, 京都府立医科大学泌尿器科学教室を受診した腎腫瘤症例で, 腹部CT, 腎超音波検査, 腎血管造影などにて診断が確定し得なかった10例に対して, 選択的腎生検を施行した.選択的腎生検にて得られた組織診断は, 腎細胞癌6例, 乳頭状腎細胞癌1例, 移行上皮癌1例, 血管筋脂肪腫1例, 膜性増殖性糸球体腎炎1例で, それにより各々の症例の治療のために極めて重要な情報が得られた. また生検を契機とした腫瘍細胞の播種をはじめとした合併症は, 認められなかった.よって腎腫瘍に対する選択的腎生検は, 従来の諸検査では診断できなかった腎腫瘍の診断に非常に有用であると思われた.
著者
野崎 智義 洲崎 敏伸 坪井 敏文 守屋 繁春 津久井 久美子 松崎 素道 橘 裕司 石田 健一郎 小保方 潤一 橋本 哲男 金子 修 稲垣 祐司 井上 勲 永井 宏樹 黒田 誠 永宗 喜三郎
出版者
国立感染症研究所
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2011-04-01

真核生物の進化、及び、オルガネラ(細胞内小器官)の進化は、生物学の最も重要な基本命題である。一般に葉緑体・ミトコンドリアなどのオルガネラは細菌の内部共生によって生まれ、真核生物に革新的な代謝機能を与えた。本研究は(1)オルガネラ進化につながる一次・二次共生関係を生物界から広く検出し、共生を可能とする仕組みを理解する、(2)進化過程にある共生・寄生オルガネラの機能と維持機構を解明する、(3)「内部共生体に駆動される真核生物進化」という新しいパラダイムを確立する、(4) オルガネラ移植等の細胞工学手法による試験管内生物進化に必要な技術基盤を確立することを目指し研究を展開し成果を生んだ。
著者
冨田 智彦 安成 哲三 斉藤 和之 吉兼 隆生 日下 博幸 安成 哲三 斉藤 和之 吉兼 隆生 日下 博幸 山浦 剛 橋本 哲宏 坂元 勇一
出版者
熊本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

本研究計画では、我が国の夏季水資源管理にとって重要な梅雨降水の年々変動特性、関連する大規模大気循環場、そして西太平洋における大気海洋相互作用の役割を議論する。主な研究成果は、(1)黒潮域の大気海洋相互作用が10 年規模の梅雨前線活動に及ぼす影響を明らかにした点、(2)エルニーニョ/南方振動現象が梅雨前線の北進中にその活動度をいかに変質させるか、を解明した点、そして(3)梅雨前線活動に2-3 年周期、3-4 年周期、そして新たに6 年周期変動の卓越を見出し、各時空間変動特性を明らかにした点、の3 点である。
著者
土屋 武彦 法村 俊之 須藤 清二 橋本 哲明
出版者
産業医科大学学会
雑誌
産業医科大学雑誌 (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.213-220, 1985-06-01

原子力関連華葉所は一般的に市街地と遠く離れた場所に立地しており, また施設的にも放射線防護の関係から他と隔絶された作業環境となっている. そこでこのような特殊な環境で作業している原子力関連事業所の放射線作業従事者がどのような健康意識をもっているかについて, CMI健康調査表を用いて調査した. その結果, 原子力関連事業所の放射線作業従事者は他の一般工場勤務者あるいは医学関係研究者ならぴに診療放射線技師の放射線作業従事者と比較して, 特に問題となる事象を示すようなものは認められなかった.(1985年2月27日 受付)
著者
杉浦 敏浩 橋本 哲 寺野 真明 中村 政治 川瀬 貴晴 近藤 靖史
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.123, pp.11-22, 2007-06-05
被引用文献数
1

室内環境は,建物在室者のプロダクティビティや健康に影響する.したがって,プロダクティビティに着目すれば,プロダクティビティ向上を意図した室内環境計画や室内環境改善を行うことも想定できる.しかし,これらに対する投資判断や実施効果を確認するための評価方法が整備・標準化されておらず,室内環境をより高品質なものにする取り組みは充分には進められていない.このような状況の中,筆者らはできるだけ簡単に,かつ確実に実施できる標準的なプロダクティビティ評価方法について検討を行った.本報ではまず,既往のプロダクティビティ評価方法と最近の研究動向を整理する.次に,一般的な建物で利用できる標準的な評価方法の要件を整理し,これをもとに評価票を提案する.さらに今後の課題を整理する.
著者
橋本 哲夫 本間 悟 兼田 朋廣
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.147-154, 2002-03-05 (Released:2009-03-13)
参考文献数
15

爆心地からほぼ500m地点で採取した長崎被爆瓦の溶融表面に白雲母を検出材として固定し, 原子炉中性子照射に基づくフィショントラック (FT) を観測した. その結果, 残留核分裂核種を含む微粒子 (残存ホットパーティクル, HP) に由来する典型的な星状FTを裏面に比較して数十倍の高密度で観察できた. 20個の星状FT解析から0.72~5.7×107Pu原子がHP中に残存していると見積もれた. 更に, FT長が短いことを基に, HPが瓦表面から少々深い箇所に存在していることを確認した. 一方, 爆心から700mに位置する広島城被爆瓦からは, 石英粒子を抽出し, 再現法を用い青色熱ルミネセンス (BTL) 測定により, 13.0Gyの被曝線量を評価できた. 次いで, 長崎被爆瓦表面のルミネセンスの熱処理特性変化から, 約0.5mmの溶融被膜を除去した部位でも, 1100℃以上の被熱を受けていることを明らかにした. したがって, 残存HPはこの被熱温度をはるかに超えた融点の物質から成っていると判断した.
著者
橋本 哲男 石田 健一郎 稲垣 祐司
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

フォルニカータ生物群は嫌気環境に生育する鞭毛虫からなる系統群であり、環境DNA解析から多様な生物種の存在が示唆されている。これまでに調べられたいずれの生物も、酸素呼吸を行う典型的なミトコンドリアをもたず退化型のミトコンドリアをもっているため、ミトコンドリアの縮退進化を解明する上で適切なモデル系と考えられる。しかしながら、実際に単離・培養されているフォルニカータ生物の種類は必ずしも多くないため、自然環境中から新奇フォルニカータ生物を見出すことを目的として研究を行った。これまでに数種のフォルニカータ生物を含む10種以上の新規嫌気性真核微生物の単離・培養株化に成功し、一部については記載を行った。