著者
渡辺 一正
出版者
海人社
雑誌
世界の艦船
巻号頁・発行日
no.595, pp.158-163,29〜35, 2002-05
著者
木村 研一 矢野 忠 山田 伸之 今井 賢治 廣 正基 渡辺 一平
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.279-291, 1998-09-01 (Released:2011-03-18)
参考文献数
46

皮膚交感神経機能に及ぼす鍼刺激の効果を検討するためにSSR (sympathetic skin response) 、SFR (sympathetic flow response) 及び手掌部の精神性発汗量を指標に検討すると同時に各指標間の関連性についても併せて検討した。被験者は健康成人男性10名、平均年齢24.7±3.1歳 (mean±SD) とした。実験は無刺激対照群 (以降、対照群) と鍼刺激群を設定し、同一被験者を対象とした。SSRは記録電極を左手掌部中央に、基準電極を同側中指爪上部に貼付し、SFRはレーザードップラー血流計のプローブを左示指指腹に装着した。精神性発汗波はハイドログラフを用い、右手掌部に1cm2のカプセルを装着した。各指標は同時測定し、電気刺激は前額部正中線上に刺激間隔および刺激強度をランダムに変更して行い、各反応を誘発し。記録した。尚、対照群は安静負荷前後、鍼刺激群は鍼刺激前後で測定を行った。鍼刺激は右側の合谷穴にステンレス鍼 (セイリン化成) を刺入し、鍼響を得た後1Hzの雀啄刺激を1分間行った後に、10分置鍼した。結果は以下の通りであった。 (1) SSR、SFR及び手掌部の精神性発汗波はHabituationを起こすことなく記録できたが、各々の相関関係は小さかった。 (2) SSR及び精神性発汗量は鍼刺激後有意に抑制されたが、SFRは無刺激及び鍼刺激の両方で抑制された。以上のことから鍼刺激は皮膚交感神経機能を抑制する作用があることが示唆された。
著者
亀山 剛 渡辺 一雄
出版者
広島大学総合博物館
雑誌
広島大学総合博物館研究報告 (ISSN:18844243)
巻号頁・発行日
no.3, pp.7-22, 2011

絵下山公園は原爆爆心地から12.4kmにある広島市営公園でギフチョウの生息地である。この山頂部に2006年デジタルテレビ放送所の鉄塔および局舎が完成した。ギフチョウの行動研究と並行して,工事の影響を極力抑える努力を試み『ギフチョウの住む自然豊かな都市近郊型公園』の創成を目指している。本稿ではギフチョウの生息条件について総論を試み,保全の具体策と工事前後の飛翔,産卵状況の変化,今後の課題を述べる。ギフチョウは一時的に減少したが最近2,3年,回復しつつある。今後,適切な生息環境と景観の整備により里山のシンボル,ギフチョウの生息環境を保持した都市近郊型公園を目指したい。減少の原因は気候の異常変動と巨大鉄塔出現による飛翔・産卵行動の変化が考えられた。行動の変化を『飛翔パターン全体を認識・記憶する生理メカニズム』の存在とそのトータルな変更ととらえ,適応行動の遺伝という観点から仮説を立てて論じた。Mt. Ege ("Ege-san" in Japanese; alt. 593 m) is located near Hiroshima City, 12.4 km from the atomic bomb memorial dome. The municipal park at the summit, is a popular Hiroshima sightseeing spot and a habitat of Luehdorfia japonica, a butterfly that is a symbol of the concept of "satoyama" (the area between mountain foothills and flat, arable land). In 2004, construction was begun of a digital TV tower at the summit area. At this time, we reviewed the principle habitat of Luehdorfia with a focus on their flight behaviors. We described successive changes related to individual numbers, ovipositions, and flight behaviors during the construction. The food plant, Asarum hexalobum, was transplanted to the area, and advice was offered to those involved with the construction on how to create and/or maintain a good habitat. Although the population of the butterflies temporarily diminished during the construction, its current status indicates a tendency toward recovery. We are planning to produce a unique natural park, in which Luehdorfia can be observed flying amongst the cherry blossoms in the spring.
著者
増田 一 大堀 隆文 渡辺 一央
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.2, pp.397-404, 1994-02-25
被引用文献数
5

KL(Karhunen-Loeve)変換を可能とする3層構造ニューラルネットを提案した.このニューラルネットは次の構造的特徴を有する.(1)入力層N(=入力次元数)個,中間層R(≦N)個,出力層N行×R列個の線形ユニットをもつ.(2)出力層第r(=1,2,…,R)列ユニット群は,中間層第rユニットと係数ベクトルW_r={W_<nr>;n=1,2,…,N}を介して結合し,かつ出力層内で同行前列ユニットから係数1の加算的結合を受ける.(3)中間層第rユニットは,入力層全ユニットと従属的係数W_r/∥W_r∥^2(∥・∥はノルム)を介して結合する.この並列出力形ニューラルネットの入力層-出力層各列間で恒等写像学習を行わせると,大局最適解に心ず収束し,収束後中間層第rユニットから入力標本の第r次KL変換成分が直接得られることを理論的に示した.また,高速な収束が期待できる簡単な学習則を示した.更に,(1)入力標本群の共分散行列Cが正則,(2)Cが非正則,(3)Cが多重の固有値をもつ,三つの場合についてシミュレーションを行い,理論の妥当性と学習の高速性を検証・確認した.
著者
小船 雅義 渡辺 一郎 芦野 園子 奥村 恭男 高木 康博 山田 健史 小船 達也 大久保 公恵 進藤 敦史 中井 俊子 國本 聡 平山 篤志
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.41, no.SUPPL.3, pp.S3_114-S3_117, 2009 (Released:2015-01-23)
参考文献数
4

植込み型除細動器 (ICD) は心室頻拍/細動 (VT/VF) に基づく突然死の1次/2次予防に有効な治療法であることが示されている. しかしながら, ICDの植え込みを施行したにもかかわらず救命困難な症例も存在する. 今回, VFに対しICDが作動したにもかかわらず死亡した2症例を経験したので報告する.  症例1 : 56歳, 男性. 陳旧性心筋梗塞後の低心機能症例で, VTに対しICD植え込みを施行したが, 約1年後, 心肺停止 (CPA) にて搬送され死亡した. ICDの記録にてVFによる作動が確認された.  症例2 : 69歳, 男性. 2004年4月にCPAで当院搬送され救命され, 冠攣縮性狭心症に伴うVFに対しICD植え込みを施行した. 心機能は良好であり狭心症治療薬の服用も励行していたが, 再びCPAとなり死亡した. ICDの記録にてVFによる作動が確認された.  結語 : 冠動脈攣縮に伴うVF症例および虚血性心疾患に基づく重度の低心機能例ではICDが作動してもVT/VFが停止しない場合もあり, 冠攣縮の薬物コントロール, あるいはアブレーションなどの心室性不整脈に対する対策が望まれる.
著者
宮縁 育夫 渡辺 一徳
出版者
特定非営利活動法人日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.25-32, 2000-03-10
被引用文献数
3

Jigoku spa is located west of Ikenokubo basin of Yomineyama volcano, southwestern part of the central cones of Aso volcano. In this basin, "Ikenokubo tuff ring" and two smaller maars were developed. Two layers of ejecta, about 10^5 m^3 in bulk volume, formed by phreatic explosions were found in this area. They are very poorly sorted and mainly composed of altered fine-grained ash including lithic fragments. Kikai Akahoya ash erupted about 6,300 years BP (^<14>C) is intercalated between two layers of phreatic ejecta in thick ash layers from Nakadake, the only active central cone. Based on ^<14>C ages of buried Andisols and the succession of the deposits, the eruption ages of the two ejecta are estimated at about 10,000 years BP for older deposit and at about 4,500 years BP for younger one. Distributions of thickness and maximum grain size of the lithic fragments suggest that the both of two phreatic ejecta were exploded not from "Ikenokubo tuff ring" and two maars but from the Jigoku explosion crater in the western area. Ejecta correlative to the "Ikenokubo tuff ring" Iies under the older of the phreatic ejecta layers. Consequently, the eruption age of "Ikenokubo tuff ring" is probably older than 10,000 years BP. Frequency of phreatic explosions, Iarger than 10^5 m^3 in volume, is considered to be once in about 5,000 years. This fact is noteworthy for volcanic hazards assessment in the surrounding area of Jigoku spa and adjacent Tarutama spa.
著者
石坂 信也 渡辺 一徳 高田 英樹
出版者
日本第四紀学会
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.91-99, 1992-05-30 (Released:2009-08-21)
参考文献数
25
被引用文献数
3

熊本平野とその周辺には多くの活断層が存在することが知られている. 筆者らは, 熊本平野やその周辺に掘られた多数のボーリングの中で重要なもの50本余りのコアを, 改めて詳細に観察した. ボーリングコアには, 約6,300年前に鬼界カルデラから噴出したアカホヤ火山灰, 約30万年前以降に阿蘇カルデラから噴出したAso-1~Aso-4火砕流堆積物などの重要な鍵層が認められる. それらの放射年代と深度の差異から, 熊本平野における最近の約15万年前以降の第四紀層の沈降速度を見積もることができた. 平野南部での平均沈降速度はおよそ0.2~0.5mm/年であり, そこは, 熊本平野の周辺で確認されていた活断層による木山-嘉島地溝 (渡辺ほか, 1979) およびその西方延長部にあたる. 平野西部での沈降速度はおよそ0.2~0.3mm/年である. これらの沈降は, 熊本平野地下の活断層の動きによって引き起こされていると考えられる.
著者
後藤 治男 岡 育生 渡辺 一志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.96, no.431, pp.111-115, 1996-12-14

アーチェリーは視覚を用いて的を狙うスボーツであるため,視覚障害者が参加することが困難である.著者のうち2名は,先に赤外線センサーを用いて的の方向を聴覚情報に変換する装置を開発している[1].本稿では,新たに磁気方位センサーを用いて的方向の視覚情報を音の高低の聴覚情報に変換する視覚障害者のためのアーチェリー補助システムの概要について述べる.アイマスクを着用した試射結果より,本システムの有効性を示すと共に、改良すべき箇所、ならびに問題点を明らかにする.
著者
渡辺 一弘 岩田 一幸 丹代 優香 西澤 信 山岸 喬 吉沢 逸雄
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
衛生化学 (ISSN:0013273X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.258-262, 1992-06-30
被引用文献数
11

The effects of soluble sodium alginate of average molecular weight (A.M.W.), 1×10^4 (AG-1), 5×10^4 (AG-5) or 1×10^5 (AG-10) on the excretion of ^3H-labeled cholesterol, Trp-P-1 and aflatoxin B_1 in rat were compared with those of commercially available sodium alginate (A.M.W. : 2.7×10^6,AG-270) and polydextrose. In rats administered ^3H-cholesterol, the simultaneous administration of AG-10 or AG-270 (100mg/kg) significantly increased the amount of isotope excreted in feces. The administration of AG-5 or AG-10 (1000 mg/kg) after the administration of the tested compounds increased the amounts isotope excretion into feces, and decreased significantly those into urine. The administration of AG-1,however, showed no effect. These results indicate that AG-5 and AG-10 exhibited the same accelerating effects on the excretion of the tested compounds as AG-270.
著者
杉浦 ミドリ 松本 昭子 渡辺 一功 根来 民子 高江洲 悦子 岩瀬 勝彦
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.226-230, 1985 (Released:2011-09-13)
参考文献数
12

歳以降の予後の明らかとなった1歳未満発症の熱性けいれん33例と無熱性けいれん133例を以下の4群に分類して, 成因, 臨床像, 発作像, 脳波, 長期予後について比較検討を行った.A群, 38℃ 以上の有熱時のみのけいれん, B群, 有熱けいれんで初発したが経過中無熱けいれんに移行したもの, C群, 無熱けいれんのうち, 3歳未満で発作消失し精神運動発達正常のもの, D群, 無熱けいれんのうちC群を除いたもの.熱性けいれんの48.5%で無熱けいれんが発症した.A, D群はそれぞれ特異的な特徴を示し, B群は両群の中間的な特徴を示した.C群はA群とは明らかに異なり, D群の予後良好なものと同一の範疇に位置づけられるであろうと考えられた.
著者
山岡 久俊 今井 岳 渡辺 一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

近年,高齢者がロボットと触れ合うことで自発性,社会性回復などの効果をもたらそうとするロボット・セラピーが広まりつつある.人とロボットとのインタラクション,それによって生じる愛着や感情移入によるセラピー効果を検証するため,筆者らが開発を行っているテディベア型ロボットを用いて,認知症高齢者を対象としたロボット・セラピー実験を介護施設にて実施した.実験結果とセラピーの実施を通じて得られた知見を報告する.