1 0 0 0 青い花

著者
ノヴァーリス[著] 田中克己訳
出版者
第一書房
巻号頁・発行日
1936
著者
田中 勝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.306, pp.279-286, 2014-11-17

平行移動を指数関数からτ-拡張型指数関数へ拡張することでτ-情報幾何学の定式化を与える.この拡張された平行移動をτ-アファイン構造とよび,τ-アファイン構造をもつアファイン空間をτ-アファイン空間とよぶ.τ=sのτ-アファイン空間の元に対してτの値を1-sに置き換える操作をHolder共役とよび,縮約をτ=sで得られた量とそのHolder共役量を用いて定義する.互いにHolder共役なスコア関数の縮約はFisher計量を与え,平行移動の下で不変な量になっている.これが大域的ゲージ変換としてτ-アファイン構造を捉えることを可能としている.τ-対数尤度のくり込みを考え,エントロピーを定義する.このくり込みを用いて期待値を新たに定義する.くり込まれたτ-対数尤度との縮約を正規化したものが,エスコート分布の役割を担うことが示される.新たな期待値によりエントロピーを評価することで共形エントロピーを定義する.ところが,τ-対数関数には二種類の恒等式が存在し,それに応じた非加法性をエントロピーはもつことになる.τ-アファイン構造に基づいたτ-情報幾何学では,指数型分布族と非指数型分布族とを区別なく取り扱うことができ,従来の情報幾何学とは大きく異なる.
著者
田中 愛治 日野 愛郎
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.201-224, 2015

政治学におけるCAI調査は,とりわけ選挙調査の文脈で発展してきた.本稿は,選挙調査におけるCASI調査の取り組みを概観し,CASI調査には,集計の迅速さ,設問や選択肢のランダム化,回答に応じた質問内容のカスタマイズ,回答時間の測定,画像や動画を用いた調査実験の実装,社会的望ましさバイアスの軽減,代表性の担保という7点のメリットがあることを論じる.一方,コストの高さや回収率の低さといったデメリットがあることも指摘する.その上で,回収率の低さというデメリットは代表性を損なうことにつながるのか,そして,CASI調査は,社会的望ましさバイアスを軽減するというメリットをどの程度活かしているのかを,過去に実施された選挙後の世論調査と公式発表されている選挙結果を比較して検証した.その結果,回収率の高低は,必ずしも投票率の乖離(回答データにおける投票率と実際の投票率の差)や得票率の乖離(回答データにおける各党の得票率と実際の各党の得票率の差)に結び付いていないことが明らかになった.一方,CASI調査は,投票率,得票率のいずれにおいても最も選挙結果との乖離が小さい調査モードであることが明らかになった.ただ,コストの高さという課題は残っている.
著者
田中 直彦
出版者
The Japan Society of Ultrasonics in Medicine
雑誌
超音波医学 (ISSN:13461176)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.315-328, 2008
被引用文献数
1

<B>はじめに</B>:通常のカラードプラ法により検出出来る最大の血流速は,エイリアシングによって制限されている.そこで,エイリアシングを生じることなく,高速度の血流速を推定する広帯域ドプラ法を考案した.<B>方法</B>:提案する方法では広帯域パルスを送波し,得られる広帯域エコー情報の全てを用いて速度を推定する.受波したエコー信号はフーリエ変換し,クロススペクトルに変換する.クロススペクトルの位相は周波数の関数であり,これを直線近似した時の傾きが反射体の平均速度に対応する.反射体の速度がナイキスト限界より大きい場合,クロススペクトルの一部の位相が±πradを越えて折り返す.この折り返した位相を,広帯域のエコー情報を用いて修正することでエイリアシングを回避する.反射体の速度は,折り返しの修正された位相の傾きから求められる.<B>結果</B>:本方法により速度推定範囲が従来法の約3倍に拡大出来ることを,計算機シミュレーションで確認した.また,雑音や反射体速度のばらつきに対して,良好な頑健性を持っていることが確認出来た.<B>結言</B>:ナイキスト限界を越えることの出来る血流速推定法を示した.本方法により,エイリアシングの生じないカラードプラ診断装置が実現出来る可能性がある.
著者
北 佐枝子 Heidi Houston 田中 佐千子 浅野 陽一 澁谷 拓郎 須田 直樹
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2019年大会
巻号頁・発行日
2019-03-14

The slip on the plate interface has the potential to affect the stress field and seismicity within the subducting slab. Several studies have examined the interaction of slow slip phenomena with intraslab earthquakes [Nankai and Tokai regions, Han et al. 2014; Mexico, Radiguet et al. 2018, 2018 JpGU meeting; New Zealand, 2018, Warren-Smith, 2018 AGU meeting]. Kita et al. [2018, SSJ meeting] reported the stress change in the whole slab associated with ETS times based on stress tensor inversion results. However, we find a clear double seismic zone under Kii Peninsula, as also noted in a previous study [e.g. Miyoshi and Ishibashi, 2004]. Therefore, we here examine seismicity rate variations, stress changes, and b-value variations of seismicity separately for the upper plane events and oceanic mantle ones relative to ETS timings beneath the Kii Peninsula. We use the JMA earthquake catalog, the NIED tremor catalog, the upper surface of the Philippine sea plate estimated by Shibutani and Hirahara [2016], P-wave polarity data by NIED, and a stress tensor inversion code [Vavrycuk, 2014].We determined the timings of ~30 large ETS beneath the Kii Peninsula from 2001 to 2017, and categorized slab seismicity relative to the occurrence times of nearby the ETS (i.e., 60 days before or after). We then combined or stacked the slab seismicity based on these relative occurrence times. The rate of seismicity both in the upper plane events and in the oceanic mantle ones after the ETS timings clearly decreased, compared to the rate before the ETS timings. The peaks of b-values of seismicity both in the upper plane events and oceanic mantle ones were found to occur 1.5 months before ETS. A change in stress orientations before and after the ETS was seen in the oceanic mantle, and a relatively small change was seen for the upper plane events. The stress change in the upper plane events appears to be larger in the region updip of the ETS zone. The results of our study suggest that the aseismic slip on the plate boundary may affect the stress field and the occurrence of seismicity within the subducting slab beneath the Kii Peninsula. Fluid migration from the oceanic slab into the ETS zone on the plate boundary could be related to the interaction of slow slip phenomena with intraslab earthquakes.
著者
渡邊 芳之 瀧本 孝雄 サトウ タツヤ 田中 信市
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
pp.28.1.11, (Released:2019-06-18)

日本パーソナリティ心理学会(旧・日本性格心理学会)初代理事長で本学会名誉会員でもある詫摩武俊先生のご逝去については,パーソナリティ研究第27巻1号の訃報でお知らせしたとおりです。訃報記事で予告しましたように,本号では詫摩先生にゆかりのある3人の本学会会員から寄稿を得て追悼特集とし,会員の皆さまとともに詫摩先生を偲びたいと考えます(渡邊芳之)。

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著者
田中 はるみ
出版者
関西大学史学・地理学会
雑誌
史泉 (ISSN:03869407)
巻号頁・発行日
no.83, pp.1-17, 1996-01
著者
義江 龍一郎 田中 英之 白澤 多一
出版者
一般社団法人 日本風工学会
雑誌
日本風工学会年次研究発表会・梗概集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.12, 2007

狭い土地に人口が集中し、高層ビルが密集して建ち並ぶ香港では、風通しの悪さやエネルギー消費の急速な増大なども相まって、汚染質の滞留やヒートアイランド化が深刻な問題となっている。こうした問題を解決すべく、香港政府都市計画局では「都市通風換気アセスメントシステム:Air Ventilation Assessment System(AVAS)」の制定を目指している。本研究ではAVAS制定のための基礎情報を提供するために、(1)高層密集市街地での風通しの現状、(2)建蔽率と建物高さの変化が街区内の風通しと温度場に与える影響、以上を明らかにするために、高層密集市街地をモデル化した風洞実験を行った。その結果、高層密集市街地であっても、その風速比はグロス建蔽率で整理できることが確認された。また、建物高さの変化を利用することで、都市空間の風通しが改善され、建蔽率を小さくするよりも効率よく温度場が改善されることが明らかになった。
著者
黒澤敏文 志築文太郎 田中二郎
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.93-94, 2013-03-06

本稿では、キートップの引っ掻きによる入力手法について述べる。本手法では、ユーザはキーボードのホームポジションに手を置いた状態から1本の指を用いて上下左右のいずれかの方向へ向けてキートップを引っ掻く。この動作により、ユーザがキーボード上のホームポジションから手の位置を動かさずに方向の入力を行う事を可能とする。引っ掻く動作の認識に、ユーザがキートップを引っ掻いた際に生じる音(引っ掻き音)を用いる事とした。引っ掻き音を取得するために、我々はキーボードにピエゾピックアップを装着した。方向の識別に用いる特徴量として引っ掻き音の周波数成分を用い、識別器としてサポートベクターマシンを用いた。
著者
伊藤 亜希 小林 正治 松崎 英雄 田中 潤一 大畠 仁 高野 伸夫 齊藤 力
出版者
特定非営利活動法人 日本顎変形症学会
雑誌
日本顎変形症学会雑誌 (ISSN:09167048)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.229-237, 2007-12-15 (Released:2011-02-09)
参考文献数
29
被引用文献数
3 8

This study investigated the relation between personality characteristics and types of jaw deformities and evaluated the influence of orthognathic surgery on personality characteristics.The subjects consisted of 52 patients (16 males and 36 females) in whom jaw deformities were surgically corrected and the mean age at surgery was 26.3 years. They were divided into four groups based on the types of jaw deformities such as mandibular protrusion with or without maxillary retrusion, mandibular retrusion with or without maxillary protrusion, open bite and asymmetry.Personality characteristics were analyzed using Minnesota Multiple Personality Inventory (MMPI) and Rosenberg's Self-Esteem Scale before and six months after surgery, and the Kruskal Wallis test and t-test were used for statistical analyses.Preoperative MMPI scores were not significantly different from normal values of their generation as a whole, but the distribution of Depression Scale and Self-Esteem Scale scores among the four groups were significantly different. The Depression Scale score in the asymmetry group was higher than those in the other groups and the Self-Esteem Scale score in the asymmetry group was lower than those in the other groups. After surgery, the Depression Score decreased in the asymmetry group and the Self-Esteem Scale score increased in all groups except the open bite group.In conclusion, it is considered that patients with asymmetry are likely to have an inferiority complex and orthognathic surgery for such patients has a favorable effect on personality characteristics because the deformity and the change of full-face appearance are easily recognized by themselves.
著者
神先 凌太朗 中島 遼 井上 綾 田中 瞭 小島 未央奈
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

概要: ①人工知能(AI)が発達した未来社会においては, AIが裁判官を務める場合が考えられる. そこで本稿では, 裁判官とAI裁判官である場合の二つの状況において信頼度に影響を与える指標を明らかにしたい. 今回用いた指標は従来から言われている誠実さ, 能力(中谷内, 2018)に加え, 思いやりであると考えた. 思いやりという指標は裁判の現場でも述べられており(最高裁判所資料, 2013), Mayer(1995)の信頼に影響する能力, 正直さに加え慈悲という項目をおいていることとも関連が深い.②:結果としては,裁判官,AI裁判官, のどちらにおいても思いやり条件で信頼度を高めるという有意差が見られた. しかし思いやり条件下において, 誠実さ, 能力も同様に上昇した. そのため, 思いやりが誠実さ, 能力に影響し, その片方, あるいは両方を経由して信頼度に影響していないとは言い切れない結果となった.
著者
田中 文也 和田 正昭 吉野 哲夫 木村 清志 岩槻 幸雄
出版者
日本動物分類学会
雑誌
タクサ:日本動物分類学会誌 (ISSN:13422367)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.23-27, 2011-08-20 (Released:2018-03-30)
参考文献数
16

A single specimen of a carangid fish, Alepes kleinii (125.1mm in standard length), was collected by a small set net at depths shallower than 8m off the northeastern Kadogawa Bay, Kadogawa-cho, Miyazaki Prefecture, Pacific coast of Kyushu Island, Japan. Alepes kleinii is distinguishable from its congeners by the following combination of characters: two rows of small conical teeth arranged irregularly in a narrow band on upper jaw but those on lower jaw in a single series, a diffuse dusky blotch present on upper margin of opercle, and straight part of lateral line starting behind below origin of second dorsal fin. The specimen represents the reliable record of the species from Japan.
著者
三上 敦大 大村 いづみ 田中 洋亘 滝口 緑
出版者
市立室蘭総合病院
雑誌
市立室蘭総合病院医誌 = Journal of Muroran City General Hospital (ISSN:02892774)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.43-47, 2011-10-31

平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、東日本は甚大な被害を受けた。地震・津波の恐怖、家族や住居、会社の喪失、長期化する避難所生活など様々な要因が重なり、被災者は皆精神的ストレスを抱えているものと思われる。そのような状況に対し、全国各地の「こころのケアチーム」が被災地で支援活動を展開した。このたび我々は道の要請にて「北海道こころのケアチーム第16班」として宮城県気仙沼市に派遣され支援活動を行った。相談の中で、支持的受容的な心理的サポートを必要とするケース、それに加え薬物療法が重要となるケースをそれぞれ経験した。その中でこころのケア活動による支援の必要性と、周囲の偏見により支援を求めにくい状況が実感された。
著者
綿貫 翔 田中 智大 丸谷 靖幸 谷口 陽子 星野 剛 岡地 寛季 小坂田 ゆかり
出版者
水文・水資源学会
雑誌
水文・水資源学会研究発表会要旨集
巻号頁・発行日
vol.31, 2018

水文・水資源学若手会(以降,若手会)は,主に水文・水資源学会(以下,本学会)に所属する博士課程学生・20代から30代の若手研究者を中心に構成され,2009年に発足した研究グループである.ここ数年の若手会は,発足当時の学位を取得したメンバーが主だった会を主催し,研究面での意見交換や共同研究の可能性など議論してきた.しかしながら,総会の活動報告で,若手会のメンバーが工学に偏っているという指摘があり,試行錯誤しながら,勉強会や現地見学会を企画してきた.<br><br>本学会の創立30周年にあたる本年は,学会誌に特別号が組まれ,その中で若手研究者による総説原稿執筆の機会をいただいた.この機会を活用することで,より幅広い若手研究者との協働の場が得られ,また現在までの研究の軌跡を残すことができると考えられる.<br>そのため,これらの背景を踏まえ,本グループ活動では,工学系以外を背景に持つ人との人脈の作成・拡大を目的として,その人脈によって見識を広げ,水文・水資源学に応用するために勉強会や討論会を通じて,議論することを目指した.さらに,上記の背景から多数の若手研究者による総説を本学会30周年記念号に寄稿した.
著者
田中哲郎著
出版者
オーム社
巻号頁・発行日
1955