著者
清水 まり恵 中村 淳子 内野 郁代 津久井 和夫 佐竹 正博 中村 榮一 柏瀬 貢一 田中 秀則 植木 純一 峯元 睦子 市原 孝浩 菅原 直子 栗田 裕子 中島 文明
出版者
日本組織適合性学会
雑誌
日本組織適合性学会誌 (ISSN:21869995)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.11-19, 2003

<p>我々は日常, HLA-A, B, C検査に血清学的検査法とDNAタイピング法を, HLA-DRB1検査にDNAタイピング法をそれぞれ実施している. DNAタイピング法としてはPCR-microtiter plate hybridization(PCR-MPH)法とPCR-single-strand conformation polymorphism(PCR-SSCP)法を通常用いている. これらのタイピングで, HLA抗原型またはHLAアリルが確定できなかった場合に, sequencing based typing(SBT)法によりHLAアリルの確認を行なっている. SBT法で新対立遺伝子を含むヘテロ接合体が検出された場合は, 新対立遺伝子を含む一方の染色体の遺伝子領域を増幅し, その塩基配列の決定を行なった. それらのアリルのうち, 7種類がWHO HLA命名委員会によりそれぞれ公認, 命名された(A*0259, A*020107, B*5609, B*5131, B*5205, DRB1*1444, DRB1*1445). A*0259は, A*020101と比較して第2エクソンに位置する塩基125のGがAに置換することにより, コドン18のGlyがSerに変異していた.</p>
著者
岩谷松平, 田中嘉藤治 編
出版者
岩谷松平[ほか]
巻号頁・発行日
vol.第4師団之部, 1906
著者
田中 秀和 三上 明子 藤澤 哲也 若林 進
出版者
Japanese Society of Drug Informatics
雑誌
医薬品情報学 (ISSN:13451464)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.111-120, 2017 (Released:2017-12-27)
参考文献数
10

Objective: There are prescription medicines with design-like (misunderstanding) bisection lines although these are not admitted as bisection lines according to dosage instructions.  We often find differences in identifying bisection lines among medical facilities in case of same tablets.  We conducted a survey about identifying bisection line-like design on tablets by pharmacists and investigated the reason for the discrepancy in identification among information service facilities.Methods: We conducted an online survey for pharmacists at hospitals, clinics, and pharmacies.  We selected the discrepancies in identification among the facilities involved in drug information services.Results: In this survey, 65.2% of pharmacists were aware of design-like bisection lines that are not permitted as bisection lines.  Further, 30.3% could not confirm if these were real bisection lines or design-like bisection lines by judging only from their surfaces.  The examination of two online media and a book offering drug information service showed different definitions depending on medicines.  These entities say they have obtained information by their own ways of source from pharmaceutical manufactures and sellers.Conclusion: Even for pharmacists, it is difficult to distinguish actual bisection lines from design-like bisection lines.  The differences in identification among facilities dealing with medical information services are undesirable issues.  Regulations by GMP or other legal methods are required for appropriate information control by pharmaceutical manufacturers and sellers.
著者
田中 久美子 石田 英敬
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.13(2003-CE-073), pp.75-81, 2004-02-06

語学学習をweb上で支援するツール天神を紹介する。教員が用意したさまざまな問題に対し学生が解答を入力て学習を行なう一方で、教員は学生の学習の進捗状況や達成度を管理・評価する。語彙、文法、作文のほか、リスニングなどマルチメディアにも対応している。また、自動採点機能を備えており、教員の負荷を減らすと共に、解答入力後ただちに自動採点の結果が学生に提示され、学生による自学自習を促進する点に本システムの特徴がある。本稿では、システムの全容を紹介し、1学期間の初等フランス語の授業における運用例を紹介する。
著者
伊津美 孝子 真嶋 由貴恵 前川 泰子 嶌田 聡 田中 典子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.39, pp.37-39, 2011-05-07
参考文献数
3
被引用文献数
1

本研究の目的は,新人看講師を対象にeラーニングを活用後の看護技術修得状況を実技試験の結果から検証することである.方法は,新人看護師30名に,試験方法を説明し,その1ヶ月後「自己自由学習活動に関する自記式質問紙調査」を行った.その結果eラーニングを活用した看護技術の修得状況は,活用しなかった技術と比較すると高い修得結果を示した.eラーニングの活用は,看護技術修得に効果的な影響を及ぼす可能性があることが示唆され,今回のeラーニングシステムが特徴的な機能の効果があったと考えられる.
著者
真鍋 勝 後藤 哲久 田中 健治 松浦 慎治
出版者
農林省食品総合研究所
雑誌
食品総合研究所研究報告 (ISSN:03019780)
巻号頁・発行日
no.38, pp.p115-120, 1981-03

わが国で発見されたKAは,マイコトキシンという言葉が使われだした10数年前からこの範ちゅうに入っているが,実験動物に対する毒性が弱く,これによる事故が報告されていないことから余り問題にされていなかった。近年突然変異原性を有することがAmes testで明らかにされたことより,現在わが国の発酵工業で使用されている麹菌の中よりAsp. oryzae(149株),実験室保存のAsp. flavus(46株),Asp. tamarii(9株)について,KAとAFの産生能を検討した。1. Rec-assay法を使用してKA,AFを含む13種のマイコトキシンのDNA作用を検討し,KAとAF-B1を含む7種が陽性であることを明らかにした。2. 供試菌204株についてAF産生能を試験した結果,Asp. oryzaeとAsp. tamariiの全供試菌株には産生が認められず,Asp. flavus46株中24に産生が認められた。3. KA産生能試験は,坂口培地を使用し,30℃,14日間培養し,培養液を硫酸第二鉄で呈色し比色定量した。Asp. flavusとAsp. tamariiの全供試菌は,KAを産生し,最高産量は40mg/ml培養液以上であった。Asp. oryzae149菌株中105株にKAの産生が認められ,残りの44株(約30%)に産生が認められなかった。
著者
河口 篤志 濱﨑 透 稲垣 英人 田中 利幸 平松 剛 増田 義彦
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.739-744, 2018 (Released:2018-07-25)
参考文献数
5

シリンダ変形予測計算において,シリンダヘッドガスケットを構成するゴムコーティングや金属プレートの個々の材料特性を考慮可能なシリンダヘッドガスケットモデルを提案し,実測と検証を行った.その結果,提案モデルによって組み付け時のシリンダヘッドガスケット接触面の摩擦せん断力予測精度が向上することがわかった.
著者
杉森 一哉 沼田 和司 岡田 真広 二本松 宏美 竹林 茂生 前田 愼 中野 雅行 田中 克明
出版者
公益社団法人 日本超音波医学会
雑誌
超音波医学 (ISSN:13461176)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.225-236, 2019

<p><b>目的</b>:慢性肝疾患患者にガドキセト酸ナトリウム(gadolinium ethoxybenzyl diethylenetriaminepentaacetic acid: Gd-EOB-DTPA)での核磁気共鳴画像 (magnetic resonance imaging: MRI)(EOB-MRI)および造影超音波を施行して,早期肝細胞癌(early hepatocellular carcinoma: eHCC)や高度異型結節(high grade dysplastic nodule: HGDN)と再生結節(regenerative nodule: RN)の鑑別に有用な特徴的所見を調査した.<b>対象と方法</b>:最大径が1 cm以上でかつ病理学的に診断された平均腫瘍径がそれぞれ15.5 mm,15.1 mm,14.8 mmの早期肝細胞癌(100結節),HGDN (7結節),RN (20結節)を後ろ向きに検討した.これらの結節のEOB-MRI肝細胞相の信号強度所見と,造影超音波動脈相の所見を用い,RNに特徴的な所見について検討した.<b>結果</b>:早期肝細胞癌100結節中98結節は,EOB-MRIの肝細胞相で低信号(n=95),等信号(n=2),高信号(n=1)を呈し,HGDN 7結節は,低信号(n=6),または高信号(n=1)を呈し,造影超音波動脈相においてはいずれも求心性血管を認めた.早期肝細胞癌1結節では,EOB-MRI肝細胞相で低信号を呈し,造影超音波動脈相で遠心性血管と求心性血管の両方が観察された.RN 20結節中18結節と早期肝細胞癌の残りの1結節ではEOB-MRIで結節中心に小さな低信号域を伴い,周囲は高信号を呈した.残り2結節のRNでは肝細胞相で高信号のみを呈し,造影超音波動脈相で遠心性血管が観察された.結節中心部の小低信号域は,造影超音波動脈相では中央から辺縁に向かって走行する肝動脈とそれに伴走する門脈に一致していた.<b>結論</b>:EOB-MRI肝細胞相および造影超音波動脈相での中心部の血管構造所見は,RNに特徴的な所見である可能性がある.</p>
著者
田中 百香 藤井 佑梨奈 曽我 聡起
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会年次大会発表原稿集
巻号頁・発行日
vol.4, pp.69-70, 2015

<p>小学生が水族館などの施設見学をする際に、より深く理解してもらうためにデジタル教科書を利用することで、紙の教材では得られない情報の提示が可能になると考えている。</p><p>そのため、我々はApple社が無料で提供しているマルチタッチブック作成アプリケーションであるiBooksAuthorを用いて、HTMLwidgetをiBooks Author内に埋め込み、クイズ形式で理解を深めることが可能なデジタル教科書を作成する。ほかに、HTMLwidgetではHTML5を用い、小学生がタッチや移動などの操作を行うことで、より楽しくゲーム感覚で学べるようなものを検討している。また、先般iBooks AuthorコンテンツがiPhoneにも対応したことにより、i P h o n eで気軽に利用してもらえるようなデジタル資料となっている。本発表では、施設見学に来た小学生向けデジタル教科書を試作し、実演を交えて紹介する。</p>
著者
鈴木 正彦 荒井 千春 手塚 春樹 中澤 美科 田中 睦子 河野 健治 花輪 剛久 中島 新一郎
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.6, pp.623-629, 2002-12-10 (Released:2011-03-04)
参考文献数
7

Regarding the management of blood preparations, since September 1995 the Ministry of Heath, Labour and Welfare has had to make and/or to keep documentary records such as the product name, date of dispensing, the patient's name and lot number and so on. At Yamanashi Medical University Hospital, to cope with deleterious accidents caused by blood preparations, we developed a new system for the management of blood preparations. This system consists of a printing system for confirmation labels for blood prescriptions and a computerized management system concerning the medication. In this study, the effect of this new management system on the rational use of blood preparations was evaluated. Compared with the former system, the time required to dispense blood preparations decreased from about 500 to 170 seconds per case. Furthermore, based on a questionnaire to medical doctors and/or nurses, it appeared that this system could reduce the time required to manage blood preparations and improve the rational use of injectable drugs.
著者
田中 慶 木浦 卓治 杉村 昌彦 二宮 正士 溝口 勝
出版者
農業情報学会
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.1-12, 2011
被引用文献数
4

水稲生育予測モデルSIMRIWを利用した水稲栽培可能性予測ツールを開発した.このツールは,SIMRIWを全球に適用して,栽培可能地域,最適移植日,最大収量を地図上に表示するWebアプリケーションである.研究者向けのモデルであったSIMRIWを,政策決定者や農家向けの意思決定支援ツールとして利用できるようにした.すでにSIMRIWは作物モデル開発フレームワークを利用して,Webアプリケーションとして実装されていた.全球を対象としたシミュレーションにおいて,条件を変えて大量にモデルの繰り返し実行を行うための,モデル実行エンジンの改良が行われた.また,モデルの気象データ取得元であるMetBrokerが全球の1度グリッドの気象データを新たに扱えるようにした.栽培可能性は水稲生育モデルの移植日を365日間すべてで計算し,収量を得られるかで判定される.同時に8品種(ジャポニカ米5品種,インディカ米3品種),気候変動に対応したCO<sub>2</sub>濃度2パターンと気温加算値3パターンで計算を行った.モデルの計算結果はXML形式のファイルで記録され,Flash版やGoogle Earth版のデータビューワで閲覧できる.<br>
著者
田中 清一 石井 和夫
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.15-17, 1953-07-01 (Released:2011-01-25)
参考文献数
11

Both germicidal Lamps made in Japan and the United States were effective in killing bacteria in the air and the tin-foil can prepared for the dried milk packaging, but less effective in fluid milk and dried milk except the mold in butter.In case of granular sugar, the thin layer of sugar and long time of irradiation neccesary to destroy bacteria and mold appeared to make this procedure difficult commercialy.American niade apparatus was stronger than Japanese one in its killing power.
著者
後藤 牧生 田中 達哉 南 雅範 山本 治男
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 25.28 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.49-53, 2001-03-16 (Released:2017-06-23)

カラー複写機の色補正処理は, カラースキャナからの入力信号RGBをカラープリンタへの出力信号CMYKに変換する。色補正処理RGB→CMYK変換のうち, スキャナ部の変換(RGB→L^*a^*b^*)を入力モデル, プリンタ部の変換のうちCMY信号(L^*a^*b^*→CMY)を出力モデル, K信号の変換(L^*a^*b^*→K)を黒生成モデルとして, それぞれニューラルネットワークを用いて3つの独立したモデルを構築した。この3つのモデルを使用して色補正を行うことにより良好な複製画を得ることが可能となった。

1 0 0 0 鏡灣漁唱

著者
田中壤[著]
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
1904
著者
鈴木 秀典 山口 智 宗岡 寛子 佐々木 達也 田中 良明 中澤 昌彦 陣川 雅樹 図子 光太郎
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.129, 2018

<p>フォワーダの積載性能が長尺材の集材生産性に与える影響を明らかにするため、大型(最大積載量6,000kg)と中型(同4,800kg)のフォワーダを対象として、材長ごとの生産性を調査した。長尺材として6mと8m材を集材し、比較のために4m材も集材した。集材作業は、13tクラスのグラップルによるフォワーダへの積込み、実走行、グラップルによる荷おろし、空走行の各要素作業に区分した。先山と土場の各グラップル操作も含め、1人作業として生産性を比較した。その結果、大・中型機とも4m材を生産したときに最も生産性が高く、6m、8mと材が長くなるにつれ低下した。しかし、大型機では8m材の生産性が4m材の約7割だったのに対し、中型機では約6割と積載性能によって低下率が異なった。各作業における材長の影響は積込み作業で大きく、長尺材になるほど時間がかかる傾向がみられたが、走行や荷おろし作業への影響はそれほど大きくなかった。長尺材の生産性は大型機の方が高く、また、長尺材になったときの生産性低下率も大型機の方が小さいため、長尺材の集材には大型機の方が適しているといえる。</p>
著者
田中 康一
出版者
(財)東京都老人総合研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1996

大脳皮質シナプスにおけるアセチルコリン合成活性やそのレベルには加齢変化はないものの、脱分極刺激によるアセチルコリン放出が老齢シナプスにおいて低下することが種の違いを超えて認められた。この老齢シナプスにおけるアセチルコリン放出低下は、放出のトリガーとなるカルシウムイオン流入低下によることがカルシウムイオン蛍光指示薬を用いた実験で明らかとなったため,シナプスにおける電位依存性カルシウムチャネル(VDCC)の加齢変化を調べることを目的とした。大脳皮質シナプス膜のVDCCサブタイプの分布を各サブタイプに特異的なブロッカーを用いて調べたところ、L型チャネルが27%,N型チャネルが32%,P型チャネルが27%,Q型チャネルが23%であった。個体の老化によってP型チャネルの分布は全VDCCの16%となり,成熟期のラットに比べて著しく減少していた。さらに,シナプス膜への放射標識ブロッカーの結合実験によって,VDCC密度の加齢変化を検討した。その結果,25ヶ月齢では、L型,N型,Q型チャネルのBmax値,すなわち最大結合サイト数が6ヶ月齢に比べそれぞれ50%,35%,52%と顕著に減少していた。このVDCC密度の減少が、カルシウムイオン流入低下の直接の要因となっていることが推察された。また,L型チャネルブロッカー結合に対するKd値が老齢シナプスで成熟動物シナプスに比べて大きな値を示すことが認められた。この結果は、L型チャネルのブロッカーを結合するサブユニット(おそらく、α1サブユニット)の加齢による構造変化を反映している可能性を示唆していると思われる。以上,本研究の結果から、大脳皮質コリン作動性シナプスにおけるアセチルコリン放出低下とそれに伴うシナプス可塑性の加齢低下の根底には、電位依存性カルシウムチャネルの分布や密度の異常が関与していることが強く示唆された。