著者
井上 智嗣 田中 満 萩原 良道
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
計算力学講演会講演論文集 (ISSN:1348026X)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.19, pp.729-730, 2006-11-02

Direct numerical simulations (DNS) have been conducted for the heat transfer in pseudo-turbulence induced by small contaminated bubbles. The void fraction ranges from 1.5% to 9.0%. Air bubbles with a diameter of 500μm, are considered. We imposed a constant temperature gradient in the vertical or horizontal directions. Computational results show that the heat transfer in the case of vertical temperature gradient is highly enhanced by a bubble in pseudo-turbulence. With the increase in void fraction, the heat transfer is attenuated in the case of vertical gradient while the heat transfer is enhanced in the case of horizontal gradient.
著者
田中 英高
出版者
大阪医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

ODは起立循環反応が異なる4つのサブタイプがこれまでに報告されている。我々は非侵襲的連続血圧・心拍反応と近赤外分光計による脳血流を評価し、さらに新しい2つのサブタイプ、すなわちHyper-response型、脳血流低下型の存在を見出した。OD症状を持つ疾患群478名における各サブタイプの頻度は、起立直後性低血圧22.8%、体位性頻脈症候群20.7%、遷延性起立性低血圧5.0%、神経調節性失神1.0%、Hyperresponse型9.4%、脳血流低下型5.6%であった。新しいサブタイプはODの15%を占めると考えられ、新しい診断・治療法の開発が必要である。MemCacによる自律神経機能解析では、POTSは立位で著しい低下を認め、迷走神経活動の異常減少が推測された。Head-uptilttrainingを実施したところ、POTSにおいて治療効果を認め、起立後の心拍増加の改善、起立時間の延長を認め、臨床的に有用と考えられた。
著者
田中 繁
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.64, no.10, pp.1018-1022, 1995-10-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
11

大脳皮質視覚領には,さまざまな視覚情報に関する地図が存在する.本解説記事では特に,物体が視野内を運動するときめ方向につい之の情報表現がmiddletemporal area(MT)内にいかにして自己組織化されるのか,という問題を取り上げ理論脳科学における最近の進展の一端を紹介したい.
著者
山口 敬太 田中 倫希 川崎 雅史
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D2(土木史) = Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. D2 (Historical Studies in Civil Engineering) (ISSN:21856532)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.39-54, 2015
被引用文献数
3

本研究は,戦前の大津における都市計画街路と湖岸埋立及び遊覧施設計画の内容と策定意図,実現過程を明らかにし,これらを通じて近代大津の都市建設の理念,実現の手段と主体のはたらきを明らかにするものである.大津では明治末年以降,市会を中心に湖岸埋立・道路整備構想が数度立案され,昭和初期には琵琶湖の風致整備を基軸とした近代的「遊覧都市」の建設という理念が確立し,このもとに都市計画街路網・埋立計画や遊覧施設計画が策定された.これらの計画は名勝地の連絡による遊覧交通系統の充実と,遊覧施設や湖岸の風致の整備を意図したものであった.湖岸埋立と逍遙道路は公有地の売却益による事業収入をもとに戦前から戦後にかけて実現した.これは市,県の遊覧都市建設という理念の共有に基づいた長期にわたる協働的推進によるものであった.
著者
清水 哲 横山 日出太郎 松川 博史 城島 標雄 有田 峯夫 須田 嵩 五島 英迪 松本 昭彦 田中 耕作 萩原 明 井出 研 近藤 庸人
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.46, no.7, pp.923-927, 1985-07-25 (Released:2009-02-20)
参考文献数
6

乳癌集団検診の二次検診において,コンタクトサーモグラフィーを,マンモグラフィー,エコーグラフィーと共に補助診断法として用い,その有用性,限界について検討を行なった.使用したサーモブレートは,イタリアFinpat社製 “Breast Thermo Detector” であり今回は特に,腫瘤部の温度の高低に注目して診断した.その結果,乳癌症例の正診率は全体で68%, T>2cmでは86%, T〓2cmでは38%であった.病理組織学的には,線維腺腫,乳腺のう胞腫との鑑別は容易であったが,乳腺症との鑑別は難しかった.したがって,コンタクトサーモグラフィーは乳癌の精密検査法としての利用価値は低いとおもわれた.しかし,触診の補助診断法として用いることにより,手軽で安価な検査法としての利用価値があるのではないかと考えられた.
著者
田中 豊人 高橋 省 大石 眞之 大橋 則雄 中江 大 小縣 昭夫
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本トキシコロジー学会学術年会 第37回日本トキシコロジー学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.387, 2010 (Released:2010-08-18)

【目的】ネオニコチノイド系農薬の殺虫剤であるクロチアニジンについて行動発達毒性試験を行い,マウスの次世代の行動発達に及ぼす 影響の有無について検討する。 【方法】クロチアニジンを混餌法によりCD1マウスに0(対照群),0.002%,0.006%,0.018%となるように調製してF0世代の雌に妊 娠期及び授乳期に投与して,次世代マウスの行動発達に及ぼす影響について検討した。 【結果】F1世代の授乳期における仔マウスの体重は用量依存的に増加した。また,授乳期間中の行動発達では雌仔マウスの7日齢時正向 反射が用量依存的に促進された。探査行動についてはF1世代の雄仔マウスの平均移動速度が用量依存的に増加する傾向が見られた。さ らにF1世代の自発行動では雌成体マウスでは投与によると思われる影響は見られなかったが,雄成体マウスでは総移動距離・水平移動 回数・移動時間・平均移動速度・一回あたりの平均移動時間・立ち上がり時間・一回あたりの平均立ち上がり時間が中濃度投与群で促 進される傾向が見られた。 【まとめ】本実験においてクロチアニジンの妊娠期及び授乳期投与により,次世代マウスの行動発達に対していくつかの影響が観察され た。本実験で用いられたクロチアニジンの用量はADI値を基に算出された(0.006%がADI値の約100倍相当)ものであるが,実際の人 の摂取量はADI値の1/25以下であるので現実的なクロチアニジンの摂取量では人に対して影響を及ぼさないものと思われる。
著者
田中 真 相原 優子 池田 祥恵 相原 芳昭
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.14-20, 2011 (Released:2011-01-20)
参考文献数
11
被引用文献数
1 7

3テスラMRIにて正常者とパーキンソン病(PD)例の黒質神経メラニンをneuromelanin-related contrast(NRC)として画像化し半定量した.正常加齢でNRCは増加した.PDで高度に減少し,重症度・罹病期間と負相関をみとめた.幻覚あり群で高度に低下し,嗅覚障害の有無で差がなく,レム睡眠行動異常で中間的な値を示し,症状発現時期に依存すると推定した.PDのNRCの減少は腹外側から正中に向かって進行した.レビー小体型認知症で減少しているがPD症状があるとより高度に減少した.NRCは既知の病理所見と整合性をみとめたが,NRCの意義や特異性および近縁疾患での検討を重ねる必要がある.
著者
田中 穣 中丸 幸治 大野 義夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.59, no.10, pp.1494-1500, 2005-10-01

Natural object modeling is in high demand in the application of computer graphics, especially in movies and games. Research on photoreal expression of food is, however, still rare. We focus on noodles because they are widespread while modeling realistic noodles is difficult. We propose an algorithm for automatic placement of noodes and provide a user interface for rendering an arbitrary form of noodles. A user can capture, move, and twist noodles by using a mouse as chopsticks and/or a fork.
著者
田中 千里
出版者
京都大学
雑誌
中世哲学研究 : Veritas (ISSN:02873788)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.26-38, 1998-11
著者
田中 均
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.284-288, 2005
参考文献数
12

図書館の理想や実態は, 利用者に正確に伝わっているとは言えない。図書館の存在やサービス, 社会的意義は何故理解されないのであろうか。これからの図書館広報のあり方を考察するために, 図書館における広報活動とPR活動の意義・必要性, 方法論を整理し, 現代的課題として情報化社会における利用者の意識の変化, 公聴活動の重要性, 広報内容の充実と注意点, パソコン利用, ウェブコンテンツJISを取り上げる。加えて改革の進む動物園から旭山動物園の事例を分析して, 堅実な理念に基づいた理想的な図書館の実現へ向けた図書館職員一丸となった努力が重要であることを明らかにする。
著者
田中 宣一
雑誌
日本常民文化紀要
巻号頁・発行日
vol.24, pp.35-52, 2004-03
著者
田中 祐之 伊藤 世人 花田 茂久 北出 有
出版者
日本膜学会
雑誌
(ISSN:03851036)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.86-90, 2015 (Released:2015-05-14)
参考文献数
4

The influence of addition of sodium hypochlorite and sodium bisulfite to reverse osmosis (RO) process was examined quantitatively by parallel tests of several pilot-scale UF+RO units. The differential pressure of RO elements and modified Biofilm Formation Rate (mBFR) clearly showed that the addition of these chemicals could be the trigger of the biofouling. In addition, chemical free pretreatment processes of RO are now being established according to the levels of the seawater quality measured by the rapid and easy biofouling risk assessment method which was newly devised.
著者
田中 佑子
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.43-53, 1996
被引用文献数
1 2

This study examined the effects of family separation on tanshin-funin employees' organizational commitment and family commitment, and of both commitments on their primary appraisal and stress reactions. Subjects were 247 tanshin-funin employees, who transferred without the accompaniment of their family, 239 taido-funin employees, who transferred taking their family, and 225 non-transferees. Factor analysis found four factors for organizational commitment; "continuance commitment", "work willingness", "value acceptance" and "utilitarian commitment". Four factors were found for family commitment: "mental bonding", "work willingness", "group orientation", "reason-ability of family" and "utilitarian commitment". Two factors were found for a primary appraisal: "their own problem" and "a family and domestic problem". The results indicated that: (1) "work willingness for organization" and mental bonding" became stronger due to family separation. (2) Tanshin-funin employees' "value acceptance" "group orientation" and both "utilitarian commitments" significantly influenced stress reactions through "their own problem" or "a family and domestic problem".
著者
田口諒 田中成典 北川悦司 吉田博哉 中村健二
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.917-918, 2012-03-06

近年,工事現場や自宅などの様々な場所で距離計測が行われている.このような状況の中,コンピュータとデジタルカメラの発展に伴い,写真を撮影するだけで距離計測が可能な写真測量が注目されている.しかし,写真測量は,研究者や測量会社などの専門機関以外ではあまり利用されていない.そこで,本研究では,撮影方法の工夫やスマートフォンの特性を利用することで,専門知識がない人でも容易に距離計測できるアプリケーションの開発を目指す.さらに,計測用途に応じて,単写真とステレオ写真を使い分ける機能も開発する.なお,開発には,手軽に素早くゲーム感覚で利用できるWindowsPhoneを用いた.