著者
細川 護熙
出版者
中央公論新社
雑誌
中央公論 (ISSN:05296838)
巻号頁・発行日
vol.129, no.11, pp.62-65, 2015-11
著者
細川 英雄
出版者
言語文化教育研究学会:ALCE
雑誌
言語文化教育研究 (ISSN:21889600)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.58, 2017 (Released:2018-06-05)

本稿では,人間の学としての言語文化教育学の歴史的な展開として,学習者主体からことばの市民への教育理念の変容を論じた。いわゆるコミュニケーション能力育成が目的化されてきた1970年代から80年代以降,90年代後半から打ち出された言語文化教育の思想は,これまでの言語教育の範疇を超え,ことばと文化の教育を人間科学として捉えようとする,言語教育上のポリティクスだったといえよう。1995年の「学習者主体」提案から20年,教育技術方法主義と文化本質主義に陥った日本語教育を捉えなおすための,自己・他者・社会をつなぐ理論的な枠組みとして,言語能力向上の先に存在する,人間形成の課題としての「ことばの市民」という教育概念の意味とその位置づけを提案し,その社会変革理念がどのように具体的な活動実践と結びついていくかという課題を,言語文化教育学のポリティクスとその実践の方向性として示した。
著者
ウッドワード ヘーゼル ローランド フィトン マックナイト クリフ メドゥズ ジャック プリチェット キャロライン 尾城 孝一 細川 真紀 手塚 敬子 砂押 久雄
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.303-311, 1998-05-01 (Released:2017-05-25)
参考文献数
21
被引用文献数
2

電子ジャーナルに対するエンド・ユーザの反応の調査を目的としたCafe Jusプロジェクトのこれまでの調査結果について考察を加えた。電子ジャーナルへのアクセス, 雑誌の利用方法, ヒューマン・ファクター, 財政的問題, さらには, 電子出版の環境下における, 図書館員, 雑誌取次業者, 出版社のこれからの役割についても論じた。
著者
細川 義洋
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.176-183, 2014-01-15

年々増加の一途を辿る情報システム開発を巡る紛争例を元に,東京地方裁判所でIT専門の民事調停委員を務める筆者がシステム開発におけるユーザとベンダの責任の考え方,開発プロジェクトを円滑に進めるための注意点等を論じる.数多くのIT紛争に共通する問題であるシステム開発プロジェクトにおける『専門家責任』や『瑕疵』の考え方について,裁判所が出した判決を元に解決する他,補足として,不幸にも紛争に陥ってしまった場合の心構えについても記述する.
著者
砂川 憲彦 真鍋 知宏 半谷 美夏 細川 由梨 奥脇 透 広瀬 統一 中山 晴雄 武冨 修治 笠原 政志 眞下 苑子 増島 篤
出版者
一般社団法人 日本アスレティックトレーニング学会
雑誌
日本アスレティックトレーニング学会誌 (ISSN:24326623)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.155-171, 2022-04-30 (Released:2022-06-05)
参考文献数
43

一般社団法人日本臨床スポーツ医学会および一般社団法人日本アスレティックトレーニング学会は,スポーツ外傷・障害調査の標準化に向けた有識者によるワーキンググループ(WG)を2020年12月に立ち上げ,本邦のスポーツ現場の実態に即した調査の実施方法について検討した.WGではスポーツ外傷・障害および疾病調査が国内の大学スポーツ現場において前向きに実施されることを想定し,基本項目についてノミナル・グループテクニックおよびデルファイ法を用いて検討した.その結果,記録者の属性,調査対象の定義,記録項目,疫学データの表現方法,収集されたデータの取り扱いに関する留意事項などに関する全8つの推奨文をまとめた.
著者
西本 祥大 福田 仁 福井 直樹 上羽 佑亮 濱田 史泰 樋口 眞也 帆足 裕 細川 雄慎 古谷 博和 上羽 哲也
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
pp.10686, (Released:2019-10-01)
参考文献数
16
被引用文献数
1

要旨:症例は16 歳女性で,両側もやもや病の保存的加療中に過眠症発作を来した.過眠発作の形式と脳波所見はナルコレプシーに類似していたが,診断基準からはナルコレプシーの診断に至らず,中枢性過眠症と診断した.右大脳半球に血行再建術を行ったところ,過眠発作が消失したため,本症例はもやもや病による症候性過眠症と診断した.脳血管障害による過眠症は稀ではあるが,もやもや病と中枢性過眠症とでは血行動態に類似する点もあり,もやもや病による血行力学的脳虚血が中枢性過眠症を引き起こす可能性がある.
著者
細川 大瑛 平山 和美
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.168-177, 2020-12-25 (Released:2021-01-09)
参考文献数
24

記号,人物,風景,物品に関する意味記憶障害について解説した.意味記憶障害は,感覚の種類を超えた問題として起こる.記号の意味記憶障害では,記号とそれが指し示す事柄との対応ができなくなる.責任病巣としては左の側頭葉先端部が重視されている.人物の意味記憶障害では,人の顔,声,職業など種々の知識が失われる.風景の意味記憶障害では,ある場所の景観,聞こえる音,所在地など種々の知識が失われる.いずれも,右の側頭葉先端部が重視されている.物品の意味記憶障害では,物の形,出す音,用途など種々の知識が失われる.両側の側頭葉先端部病変が重視されている.