著者
二神 幸次郎 西原 茂樹 定金 典明 谷口 律子 荒木 博陽 川崎 博巳 五味田 裕
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.27, no.6, pp.589-593, 2001-12-10 (Released:2011-03-04)
参考文献数
4
被引用文献数
5 5

During a three-week long practical training program for pharmacy students at our hospital, senior pharmacy students had a one-day observation of pharmacists performing new drug investigations. Using a questionnaire survey we investigated whether the observation of the work of clinical research coordinator (CRC) influenced the student's understanding of the new drug investigation procedures. The observation of CRC's work consisted of counseling/interviewing prior to the doctor's consultation and visiting a clinical laboratory to observe new drug investigations. The items evaluated were impressions of the clinical investigation of new drugs, precautions for preparing investigational drugs, understanding the new Good Clinical Practice (GCP) guidelines and other important aspects in the clinical investigation. Each group consisted of 26 students. Only 10 out of 26 students observed counseling/interviewing before the doctor's consultation with CRC. The impression of the clinical investigation procedure in group I, which observed the CRC's work was more favorable than in group II, which did not observe it. The understanding of the important aspects of the clinical investigation procedures in group I was markedly better than in group II. We thus consider that the observation of the CRC work is very useful for students not only to learn new drug investigation procedures, but also to understand the meaning of the new GCP guidelines.
著者
荒木 信之 朝比奈 正人
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.624-627, 2018 (Released:2019-05-15)
参考文献数
56

Article on novel development of neurological treatment published in 2017 were reviewed.Neurogenic orthostatic hypotension (OH) and postprandial hypotension (PH) : According to the Grading of Recommendations Assessment, Development and Evaluation (GRADE), abdominal binder, midodrine and droxidopa were assessed as strong recommendation for OH, and acarbose as strong recommendation for PH.Postural tachycardia syndrome (PoTS) : Ivabradine showed a possibility of effectiveness for PoTS, but.droxidopa did not improve significantly.Vasovagal syncope : Fluoxetine improved vasovagal syncope in patients with anxiety. Dual–Chamber pacing significantly reduced the recurrence of vasovagal syncope.Urinary disturbance : Solifenacine increased maximum cystometric capacity, and injection of onabotulinum toxin A reduced frequency of urinary incontinence.Chronic constipation : Lubiprostone increased spontaneous bowel movements in diabetic patients with constipation. Low dose linaclotide improved chronic idiopathic constipation. The phase II trial suggest that a clinically optimal dose of elobixibat is 10mg/day for Japanese patients with chronic constipation. Naldemedine significantly increased spontaneous bowel movements in patients with opioid–induced constipation.Anhidrosis : Degranulation and shrinkage of dark cells in eccrine glands and elevated serum carcinoembryonic antigen were seen in patients with acquired idiopathic generalized anhidrosis (AIGA). The Japanese guideline of AIGA was revised in 2017.Hyperhidrosis : Percutaneous and oral oxybutynin administration improved hyperhidrosis.
著者
荒木 徹 沖宗 正明 松元 鉄二
出版者
医学書院
雑誌
臨床泌尿器科 (ISSN:03852393)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.157-159, 1984-02-20

尿道下裂,Peyronie病,尿道狭窄などの原因がなく勃起時にだけ陰茎が弯曲する先天性陰茎彎曲症には通常Nesbitの手術1)が行われる。最近われわれも勃起時腹側に弯曲する本症の1例をNesbitの方法で治癒させえた。この際,矯正が満足できるものとなつたか否かを術中に人工勃起を作つて確かめ,また陰茎海綿体白膜上の血管と神経の損傷を防ぐために生食水を注入してこれらを遊離して手術を行い好結果を得たので報告する。
著者
保田 隆 渡辺 泰雄 四辻 彰 林 敏雄 南 新三郎 岡本 世紀 山城 芳子 荒木 春美 伊東 優子 本村 桂子
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.36, no.Supplement9-Base, pp.95-109, 1988-12-30 (Released:2011-08-04)
参考文献数
12

新ピリドンカルボン酸系合成抗菌剤T-3262のin vitroおよびin vivo抗菌活性をnorfloxacin (NFLX), ofloxacin (OFLX), ciprofloxacin (CPFX) を対照薬剤として比較した結果, 以下の成績を得た。1) T-3262はグラム陽性菌およびグラム陰性菌に対して広い抗菌スペクトラムを有していた。グラム陽性菌に対しては, すべての対照薬剤より強い抗菌力を示し, またグラム陰性菌に対しては CPFXとほぼ同程度, NFLX, OFLXより優れた抗菌力を示した。2) T-3262はPseudomonas aeruginosaを含むブドウ糖非醗酵菌, Bacteroides fragilisを含む嫌気性菌に対しても強い抗菌力を示した。3) T-3262はmethicillin耐性ブドウ球菌およびnalidixic acid耐性グラム陰性菌に対しても強い抗菌力を示した。4) T-3262の抗菌力に及ぼす諸因子の影響では培地の種類, ヒト血清添加の影響はほとんど受けず, 培地pHがアルカリ性側のとき抗菌力が強まった。5) T-3262の作用は殺菌的であった。6) グラム陽性菌およびグラム陰性菌を用いたマウス実験的全身感染症でT-3262は優れた治療効果を示した。特にグラム陽性菌においてすべての対照薬剤より優れた治療効果を示した。
著者
桧森 拓真 木村 泰知 坂地 泰紀 荒木 健治
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.645-652, 2019-04-15 (Released:2019-04-15)
参考文献数
13

本研究では,地方議会会議録に含まれるテキストの発言箇所を自動で推定する.実験のデータセットは,平成23年4月から平成27年3月までの4年間の4つの自治体の議会会議録であり,青森県,東京都,大阪府,福岡県の会議録に対して,人手で発言文と発言以外の文にアノテーションを行った.「4年間のデータを利用した発言文の推定実験」では,学習データと評価データに「同一自治体のデータ」を利用した実験,および,「異なる自治体のデータ」を利用した実験を行なった.実験の結果,SVMの平均正解率が最も高く,それぞれ,0.985,0.951となった.また,少量の学習データによる「1年間のデータを利用した推定実験」では,LSTMとSVMの比較を行った.比較実験の結果,LSTMの平均正解率が0.926となりSVMの平均正解率よりも6.1ポイント上回る結果となった.

1 0 0 0 OA 笠の舎 31巻

著者
荒木田麗女
出版者
巻号頁・発行日
vol.[1],
著者
豊田 幸吉郎 荒木 英仁郎
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械學會誌 (ISSN:18838715)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.114-119, 1951

研究目的1.フライヤーのバランスを数式により解明する。2.その理論を適用したフライヤーの長所、短所を全て検討する。3.理論によつて新型フライヤーを試作し、上記を確認して発表する。研究結果1.本理論を適用したフライヤーは欠点がなく下記の長所を有す。2.振動を全く生じない。随つて粗紡機の全フライヤーを同一方向に装備し得てドブイングに便である。特にラ_ジパツケイジの軍列フライヤー粗紡機には必要である。又軸受その他に対する振動による害を著しく減少し得る。3.プレツサーは圧力を及ぼさす粗糸張力と風圧によりボビン暦に接して回転する。無圧力に原因する粗糸の喰込みはなく、又捲取量の減少もない。反つて從來のプレツサーの加圧の変動によるゲレン斑及び加圧による粗糸捲面への有害摩擦等をなくする利点を有す。4.製作誤差によるアンバランスの力が相対する2方向に出るので、多数を用いる粗紡機においては互に打治す作用となる故、製作誤差許容範囲を大きくとり得る。5.プレツサーはそれ自体のみでバランス試験し得る故、製作工程も簡明になり且検査も著しく樂であり、プレツサーの互換性上も有利である。
著者
荒木 陽一 村上 健二 井上 昭司
出版者
農林水産省中国農業試験場
雑誌
中国農業試験場研究報告 (ISSN:09134239)
巻号頁・発行日
no.21, pp.41-58, 2000-12

湿害防止に有効な遮根シートを含め,各種資材を活用した圃場条件下における湿害防止技術について,根系の異なるスイートコーン,ホウレンソウならびにシュンギクを供試して検討した.また,湛水処理が根の酸素消費量に及ぼす影響を検討した. 1.スイートコーンの場合,栽培期間中の降雨とそれによる地下水位上昇の影響は高畝,ポリマルチならびに雨よけハウスのいずれによっても同程度に軽減された.遮根シートの敷設は土壌の乾燥を助長し,生育,収量の低下をもたらした. 2.ホウレンソウでは,雨よけハウスが最も効果的で,次いで遮根シート>ポリマルチ>高畝の順であった.遮根シートの敷設は露地の場合有効であったが,雨よけハウスでは土壌の乾燥による生育の抑制を引き起こした. 3.シュンギクはホウレンソウと同様の反応を示した. 4.根の酸素消費量からみると,湛水処理による影響はホウレンソウが最も大きく,次いでシュンギク,スイートコーンの順であった. 5.湛水処理による1株当たりの根の酸素消費量の減少は根量の減少によるもので,いわゆる根の呼吸活性(単位乾物当たりの酸素消費量)の低下によるものではなかった.
著者
神山 剛一 安部 達也 鉢呂 芳一 國本 正雄 荒木 靖三 高野 正博
出版者
日本大腸肛門病学会
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.10, pp.867-872, 2011 (Released:2011-11-02)
参考文献数
44
被引用文献数
4

便失禁の保存的治療では,まず患者の生活習慣を調べた上で食物繊維摂取を促し,便を軟化させるコーヒーやアルコールなどは控えるよう指導する.これに加え薬物療法が選択されるが,軟便が漏れる場合はロペラミドが有効とされ,一方ポリカルボフィルカルシウムは便の性状に関係なく便失禁を改善させる.これら基本的なアプローチで改善しない場合,より専門的な介入の適応となる.便失禁に対するバイオフィードバック療法(以下BF療法)は症状の改善に有用で,海外では広く認められた方法である.当院では薬物療法で改善しなかった54名にBF療法を施行し,Wexner's scoreを9から3へ改善させることができた.他にアナルプラグや逆行性洗腸があるが,いずれも脊髄障害患者や直腸切除後といった特定の対象者で有効性が得られている.