著者
荒木 裕子 山本 直子 上浦 沙友里 江本 彩乃 丸井 正樹
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.67, 2015

<br><br>【目的】ネームはタイ北部で生産される伝統的な発酵ソーセージである。その製法は、新鮮な豚肉に食塩、にんにく、唐辛子、糯米飯を入れ常温で数日間発酵させて製造する。ネームは乳酸発酵により、pHが低下し、微生物の増殖が抑制され、完成したネームは適度に酸味があり、生食する人もいる。近年、日本でも製造され、市販品も見られるが、我が国ではネームに関する研究が少なく、安全性の検討もされていない。本研究ではネームを作製し、細菌叢の変化やpHの変化を経時的に調査した。<br>【方法】試験試料として1)ネームパウダー添加区2)ネームパウダー無添加区 3)ネームパウダー、にんにく、唐辛子無添加区の3種のネームを調製した。調製開始から完成までの4日間、24時間毎に採取して実験試料とした。細菌の測定では、一般生菌数、大腸菌群の測定、乳酸菌の測定をおこない、pHの測定も実施した。<br>【結果】ネームパウダー添加区では、ネームパウダーの主成分である無水グルコン酸により、調製後即時にpHの低下が見られ、細菌の増殖も抑制されていた。2)、3)の製法では、発酵1日目では大腸菌群が確認された。しかし、発酵の進行に伴い乳酸菌数が増加し、pHも低下した。それに伴い大腸菌群数が極めて減少した。ネームは製造手法により、発酵中の細菌叢や細菌数に差が見られたが、発酵完了時では全試料でpH低下がみられた。発酵により、ネーム本来の酸味と旨みが生じ、安全性も付加されることが示唆された。
著者
荒木 秀明 佐々木 祐二 猪田 健太郎 武田 雅史 赤川 精彦 太田 陽介 末次 康平
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.35 Suppl. No.2 (第43回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.C0983, 2008 (Released:2008-05-13)

【目的】近年、MRIの普及により脱出型または遊離型ヘルニア症例の多くが数週間もしくは数カ月の内に、症状とヘルニアそのものが消失することが報告され、積極的保存療法が提唱されている。われわれは、難治性の椎間板ヘルニアに対して吉田らの提唱する椎間板加圧療法を用いて良好な結果を得ているが、今回は非観血的に椎間板の変性を目的として温熱効果を持たせた超音波療法の効果を理学検査とMRIを用いて検討したので報告する。【方法】対象は罹病期間が3ヶ月以上で、MRI画像にてT1、T2強調でともに低信号を呈する腰痛症例である。治療肢位は棘突起間を開くように両側股関節を屈曲位での側臥位とした。超音波治療はIto社製超音波治療器を用いて、周波数1MHz、100%の連続波、強度は1.0~1.5W、5分間行った。理学療法は超音波照射後、たんぱく質の変性により髄核の縮小が起こり、椎体間の不安定性が惹起されることが予測される。この不安定性に対する安定化を目的に、多裂筋、腹横筋それと骨盤底筋の共同収縮練習を背臥位、座位、立位へと段階的に進めた。その際、疼痛が出現しないように配慮した。治療効果を判断するため各種理学検査とMRIの変化を翌日、4、8、12週間後に測定した。【結果】MRI画像は超音波照射翌日、L5/S1レベル以外ではほとんどの症例でT2強調画像は炎症反応を示す高信号に変化した。ヘルニア塊の経時的変化は、4週後に軽度縮小傾向を認め、8週後にはさらに縮小し、12週後には顕著に縮小していた。加圧療法と比較すると縮小の程度は遅いものの縮小傾向が観察された。理学検査では、翌日ほとんど変化は認められなかったが、4週後には症状は軽減し、職場復帰が可能な程度であった。12週後においても症状の改善は維持されていた。【考察】過去約20年間、腰痛症例に対する治療法は積極的な手術療法から化学的酵素療法や経皮的椎間板切除術を経過し、積極的な保存療法へと移行してきている。しかし、臨床においてはこれらの治療法を駆使しても治療に抵抗する難治性の症例に遭遇する。今回、積極的保存療法に抵抗する難治性の椎間板ヘルニアに対して、椎間板の主たる構成要素であるたんぱく質を融解させることで、炎症を惹起させ、マクロファージによる吸収を促進することを目的に超音波照射を施行した。結果は仮説を肯定するように炎症を予測させるMRI画像の変化と、経時的なヘルニア塊の縮小、消失を確認できた。画像の変化に伴い理学検査においても改善が確認された。【まとめ】積極的保存療法に抵抗する難治性椎間板ヘルニア症例に対して、非観血的な中間療法として温熱効果を持たせた超音波療法を紹介した。画像所見、理学検査所見とも良好な結果を得ることができた。今後は、症例数を増やし、レベル毎の違い、照射後の副作用の有無、長期間の予後を含め検討していきたい。
著者
中口 裕二 大野 剛 荒木 不次男 丸山 雅人
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.69, no.7, pp.778-783, 2013-07-20 (Released:2013-07-23)
参考文献数
11
被引用文献数
1

In this article, we present a physical characterization of the agility™ (Elekta). agility™ is composed of 160 interdigitating multileaf collimators (MLCs) with a width of 5 mm at the isocenter. The physical characterizations that include leaf position accuracy, leakage, field penumbra and the tongue-and-groove (T&G) effect were evaluated using well-commissioned 4, 6 and 10-MV photon beams. The leaf position accuracy was within 0.5 mm for all gantry angles and each MLC. The leakage was 0.44% on average and reached 0.47% at 10 MV: remarkably low due to a new design with tilted leaves. However, the T&G effect occurred due to tilt. It was approximately 20.8% on average and reached 22.3% at 6 MV. The penumbra width increased up to 8.5 mm at a field size of 20×20 cm at 4 MV. High position designed MLCs create a wider penumbra but show lower leakage and large head clearance. Head clearance is an important factor in stereotactic radiotherapy with multiple non-coplanar beams.
著者
高橋 透 松岡 充宏 瀬尾 克美 荒木 義則 古川 浩平 水山 高久
出版者
砂防学会誌
雑誌
砂防学会誌 (ISSN:02868385)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.35-46, 2000

It is important to predict occurring place and time of debris flow by the way of researching rainfall and morphological data. This study was carried out on the basis of investigation of hazard literature and inquiry of them to the competent firehouse, etc. Forecast model of debris flow's occurrence was created by the method of multiple discriminant analysis of geographical and rainfall factors. This model could give an effective warning and evacuation line for every debris flow with occurring potential in hazardous torrents. As a result of this research, it was shown that the precision of the predict of debris flow's occurrence by this method was higher than the standard one by only rainfall factor.
著者
キム スンヨン 杉本 俊樹 荒木 拓人
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
マイクロ・ナノ工学シンポジウム
巻号頁・発行日
vol.2014, pp._21am2-A6--_21am2-A6-, 2014

Proton exchange membrane fuel cells (PEMFCs) are useful systems because they operate at lower temperatures than other types of fuel cells. This characteristic causes water management issues. To elucidate effects of water on PEMFC performance, we developed a temperature sensor using micro-electro-mechanical systems (MEMS) techniques. This sensor was placed between the catalyst layer (CL) and the microporous layer (MPL) at the cathode. Slight effects on total cell performance were observed with the insertion of the sensor. This sensor can be applicable to typical PEMFCs without any special equipment such as a transparent separator. In-situ measurement with a temperature sensor showed that the maximum temperature rise at the cathode CL (CCL) was about 9 ℃ at 1.1 A/cm^2. The temperature sensor also showed temperature gradients between the ribs and channels. In addition, we developed a capacitance-type humidity sensor and inserted it in the channel. In-situ measurement with a humidity sensor showed a relative humidity (RH) change in the channel.
著者
渡邊 里香 荒木田 美香子 鈴木 純恵
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.1_52-1_61, 2010-03-23 (Released:2011-08-15)
被引用文献数
5 3

【目的】経験1年目と5年目の看護師の離職意向に影響する要因を検討し,若手看護師の職業継続のための職場環境づくりについて示唆を得ることを目的とした.【方法】2007年9~10月に近畿・東海・関東圏の13病院に勤務する経験5年未満の若手看護師2,443名を対象に質問紙調査を実施した.今回の分析対象は,1年目347名と5年目240名,合計587名とした.【結果】1年目,5年目に共通して離職意向と関連があった組織要因は,話しやすい雰囲気,学習意欲,休憩空間,夜勤回数,給料であり,個人要因は研修活用度であった.1年目のみ関連があった要因は助け合いと自尊感情であり,5年目のみは,話し合う場,役割達成意識,ケア物品,ケア設備,勤務の融通のよさ,年休取得率であった.【結論】職業継続のための職場環境づくりのためには,話しやすい環境づくり,業務に見合った報酬の提供,休息の確保,個人的要因に配慮した学習環境の整備が重要である.さらに1年目では,教育体制の整備,5年目では話し合える場,ライフスタイルに合わせられる勤務体制の整備が重要であると考えられた.
著者
荒木 英一 Eiichi Araki 桃山学院大学経済学部
出版者
桃山学院大学総合研究所
雑誌
桃山学院大学総合研究所紀要 = ST.ANDREW'S UNIVERSITY BULLETIN OF THE RESEARCH INSTITUTE (ISSN:1346048X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.33-46, 2009-07-20

Through the special collaborative research projects (02-R-154, 05-R-181, 08-R-199) funded by Momoyama Gakuin University Research Institute, a considerably wide-ranging business survey has been ongoing since the second quarter of 2004 with the cooperation of the Sakai City Industial Promotion Center. In this article a brief outline of our activities from April 2005 to March 2008 is given fist, and the result of an econometric analysis based on our survey data is discussed. It was discovered that the movements of some diffusion indices of our local regional economy (the south Osaka area) are significantly different from those of some similar indices in "Tankan", the single largest national business survey in Japan conducted by BOJ. The gap between the local and the national indices is widening, which implies that the local companies are becoming increasingly more pessimistic than the government's official statistics suggest. This discovery shows the significance of our unique business survey and the necessity of inquiring into the economic background to the gap.
著者
大内 弘造 佐藤 和幸 宮島 紀芳 荒木 敏明 秋山 裕一
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.76, no.12, pp.843-847, 1981

<I>i</I>BuOH及びiAmOHの高生産株を得る目的で, 清酒酵母協会701号に紫外線照射を行って突然変異を誘発し, NV及びNL含有培地で集殖することによって, NV, NL耐性株を分離した。<BR>代表的耐性株NLV90-6は親-株と同じ発酵力を持ち, NV, NL各20mM含有培地でも非含有培地における親株の増殖速度と同じ増殖能を示した。<BR>親株の<I>i</I>BuOH及び<I>i</I>AmOH生合成能はNV, NLの添加によって減少したが, 耐性株には減少しないものがあった。ただし, それらも<I>i</I>BuOH, <I>i</I>ArnOHの高生産株ではなかった。<BR>清酒もろみの発酵では親株より<I>i</I>BuOHは幾分多く, また<I>i</I>AmOHは幾分少なく生成し, A/B比には明らかな差が生じた。<BR>製成酒の官能評価では親株と同等であったが, 親株にくらべてアミノ酸度が多いことが特徴であった。<BR>清酒もろみ, 麦芽汁及びブドウ果汁の発酵中のアミノ酸消長からみて, アルギニン等の例外を除きアミノ酸の取り込みが親株よりも遅いことが推察された。<BR>NV及びNLの消費量を調べた結果, 親株の半分以下であった。また, <SUP>14</SUP>C-ラベルを使用し, バリン, ロイシン及びリジンの取り込み速度を調べた結果, 親株の1/2以下であった。<BR>以上の結果, 得られた耐性株は窒素源の膜透過性異常変異株と結論された。<BR>最後に麦芽の提供と麦芽汁の調製に御協力いただいたニッカウヰスキー株式会社辻謙二氏に感謝する。
著者
荒木 友希子
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.70, no.6, pp.510-516, 2000-02-25 (Released:2010-07-16)
参考文献数
18
被引用文献数
2

Two groups of undergraduates were asked to solve anagrams and arithmetic problems. All the anagrams were solvable but part of the arithmetic problems was insolvable. After the preliminary task, one of the two explanations was given; internal attribution participants (Internal group, N=22) were told that their failure was due to their problem-solving ability, while external attribution participants (External group, N=21) were told that they failed because some of the problems had no solution. After the explanations, the groups worked on another set of solvable problems. The test task performance of Internal group was significantly lower than that of External group (p=.05), and it was significantly lower than the group's preliminary task (p<.01). No deterioration effect was found for External group. These results supported the implications of the reformulated learned helplessness theory by Abramson, Seligman, and Teasdale (1978). In addition, relationships between performance and participants' attitude such as attributional style and optimism were examined with measurement before and after the task, but no significant correlation was found.
著者
荒木 克也 黒土 達也
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 (ISSN:09152032)
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.256, 2010

【はじめに】<BR>患者様の在宅復帰を円滑にすすめていく上で、患者様を中心とした家族、医師、看護師、コメディカルスタッフの協力・連携が重要である。しかし、患者様の疾患が重症であればあるほど在宅復帰は難しい状況が現状であり、またその家族の受け入れ次第では復帰できる可能性のある患者様も在宅復帰を困難にしていることも現状である。そのため今回、当病院においてより良く家族に患者様を受け入れていただくことを目的として家族会を開催し、実施後の家族へのアンケート調査をもとに取り組みを行った経過および結果をここに報告する。<BR>【対象】<BR>当院回復期病棟に入院中である熊本県地域連携パスBコース(当院在宅復帰率85.7%)及びCコース(当院在宅復帰率36.2%)の患者様家族を中心に声かけを行い希望者を募った。<BR>【方法】<BR>看護部からは症例を用いて説明し、医療連携室からは介護保険制度の説明、リハビリテーション室からはベットからの起き上がり方法・車椅子及びトイレへの移乗方法を中心とした実技指導方法も交えて3部門よりそれぞれの特色を生かした説明を行なった。その後、第1回の参加者12名、第2回参加者9名、第3回参加者9名の計30名の家族会に参加した方々に終了後アンケート調査を実施した。<BR>【結果】<BR>1.開催日について:良い88%その他12%2.開始時間:良い96%その他4%3.講義時間:良い88%長い8%未回答4%4.講義内容:理解しやすい66%普通34%5.実技:わかりやすかった88%普通12%<BR>【考察】<BR>今回3年分の家族会の経過を基にアンケート調査を実施し検証を行った。アンケート調査の内容に今後取り上げてもらいたい内容、その他ご意見・ご感想の欄を設けた。その意見として、退院後のリハビリテーションの実施方法、栄養面での栄養士による栄養指導、住宅改修を実際に行った前後の写真や経費、入院期間の期限、入浴介助方法などの意見を頂いた。このような意見を基に今後の展望として家族会に上記の意見を十分に取り入れていきたいと考える。また、県外の兄弟にも参加させたい、もっと頻度を増やしてほしい、退院後も定期的に行ってほしい。と積極的な意見もみられ、これは地域連携パスにおける重傷者の患者家族の意見としてはより在宅復帰が近いものになってくるのではないかと考える。今後も検証を続け、患者様家族の意見を取り入れもっと家族会がよりよいものとなり、1人でも多くの患者様が在宅復帰できるよう支援していきたいと考える。
著者
荒木 俊之
出版者
地理科学学会
雑誌
地理科学 (ISSN:02864886)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.191-204, 2012-11-28 (Released:2017-04-14)
参考文献数
18
被引用文献数
1

The purpose of this research is to clarify the locational characteristics and locational patterns of convenience stores (CVS) in Kyoto City in the 2000s (2001-2010). The findings are as follows. 1) CVS became more concentrated in the central business district in the urban core during the second half of the 1990s in Kyoto City. This tendency is also seen in the 2000s. 2) Since 2000, the proportion of CVS located on shopping streets has been decreasing. In comparison, the proportion of CVS located near railway stations has been increasing. 3) The tendency to spread into various areas progressed further. It was seen that there are diverse types of CVS in Kyoto City. Since the late 1990s and through the 2000s, the population growth of Kyoto City has occurred in the urban core along with the development of condominiums. The locations of CVS are keeping pace with the increase in population in the urban core. The locational patterns of CVS in the cities of Kyoto, Okayama, and Takamatsu were in accordance with the suburbanization of the population till the first half of the 1990s. Since the second half of the 1990s, the locational patterns of CVS in these cities were in accordance with population movement back to the city. This tendency in Kyoto City for CVS location was also seen in the cities of Okayama and Takamatsu. After 2000, when the growth in the number of CVS slowed down, the tendency between these three cities for CVS location became different.
著者
恒川 充 岡 夏樹 荒木 雅弘 新谷 元司 吉川 昌孝 谷川 武
出版者
The Japanese Society for Artificial Intelligence
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
pp.4D3E205, 2019 (Released:2019-06-01)

本研究では,定期的な健診データを用いて生活習慣病の発症を予測する手法を提案する.レセプトデータを精査して疾病の発症を特定し,それらを教師あり学習のための正例として使用した.クラスバランスが不均衡なデータであるという問題に対処するために,アンダーサンプリングとバギングのアプローチを採用した.がん以外の生活習慣病が1年以内に発症するかどうかを予測することを目的とした.提案手法のprecisionとrecallはそれぞれ0.32と0.89であった.各検査項目に閾値を設定し,それらの論理和をとるというベースライン手法と比較して,提案手法はrecallを維持しながらより高いprecisionが得られることが分かった.これは,重症化しそうな対象者の見落としを増やすことなく,保健指導の対象者数を抑えることができるという点で意義がある.
著者
荒木 健次 村山 敏夫 鈴木 誠
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.892, pp.117-130, 2005-01-31
被引用文献数
4

プリント配線基板の電源電圧や接地電圧の変動対策に追われる機器設計者が急増する中,電源系のシミュレーション技術が脚光を浴びている。デジタル・カメラやPDAなど数多くの機器の開発現場でこうしたシミュレーション技術の導入を始めているソニーが,静岡大学,静岡県立大学と共同で開発した3次元電磁界解析シミュレータ「BLESS」の詳細を明らかにする。
著者
二神 幸次郎 定金 典明 西原 茂樹 三牧 祐一 荒木 博陽 五味田 裕
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.6, pp.630-636, 2002-12-10 (Released:2011-03-04)
参考文献数
5
被引用文献数
2 2

Our hospital established a Center for Clinical Research of New Drugs and Therapeutics in April 1999. The Center consists of 6 departments : i.e. departments which help to coordinate clinical research, which help to manage the investigated drugs, preview clinical research study protocols, coordinate clinical research, educate research staff and support clinical research at other medical institutions. Pharmacists are involved in all 6 departments of the Center and have been playing various roles. Under this situation, the Institutional Review Board (IRB) started to review investigator-initiated clinical research on drugs, regarding the study protocol, written information (IC) for trial subjects and other information about the drugs beginning in January 2000. All research was performed according to the new Good Clinical Practice, but studies were initiated without providing sufficient compensation in cases of severe adverse drug reactions. The IRB reviewed thirty-four clinical research protocols from January 2000 to December 2001 and an average of 1.5 cases were reviewed by the IRB per meeting. The average reviewing time was 28 minutes (max. 68 minutes). Sixteen, eight, eight and two protocols of clinical research involved Phase III, I/II and II trials and medical instruments, respectively. Considerable clinical research has been performed by such departments as Internal Medicine I, II and Urology, in particular.We recognized that considerable clinical research has been performed with unapproved drugs at our hospital. After the IRB review, pharmacists played various important roles, e.g. dispensing test drugs, preparing some manufactured drugs and confirming the written informed consent. However, up to now the clinical research coordinator (CRC) has not sufficiently supported these studies. The CRC should thus support this research by improving the quality of these studies and the safety performance for patients.
著者
小金 一恵 二神 幸次郎 岡崎 昌利 谷口 律子 荒木 博陽 五味田 裕
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.6, pp.599-604, 2002-12-10 (Released:2011-03-04)
参考文献数
6
被引用文献数
2 1

We have recently instituted an audit system with the goal of maintaining and improving quality in pharmaceutical management and counseling services, i.e., pharmaceutical care practices. This system was created to improve the quality of record keeping for counseling services. The audit system is composed of 5 supervising pharmacists. A meeting is held once a month, and an audit is carried out concerning the patient compliance instruction documents, medication history and practice records of 2 clinical departments. In addition, methods for improving business efficiency are also discussed. We herein report on the specific guidance given to the supervising pharmacists of each clinical department, based on a total of 12 audit conferences. As a result, four problems were identified : (1) fundamental description issues, (2) record keeping modes, (3) insurance demands, (4) pharmaceutical perspective. The following improvements were instituted after notifying the relevant pharmacists and all other pharmacy staff of these problems : a reduction in the leakage of specific items, corrections of the records explaining the pharmacological effects, establishment of a drug interaction checklist, simplification of laboratory data records, simplification of the format, utilization of a problem list field, and other issues. The role of this audit system in maintaining and improving the quality of pharmaceutical management and counseling services has become increasingly important because as the counseling services for patients continue to expand.
著者
平山 八彦 杉原 太助 浜田 福三郎 金井 貞 疋田 重太郎 荒木 靖雄 博谷 和男 星 昭夫
出版者
The Japanese Cancer Association
雑誌
GANN Japanese Journal of Cancer Research (ISSN:0016450X)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.153-161, 1974-04-30 (Released:2008-10-23)
参考文献数
23

The distribution in tissues and excretion of cyclocytidine (2, 2'-anhydro-1-β-D-arabinofuranosylcytosine hydrochloride) and its metabolites in urine and feces of macaca monkeys (Macaca irus, Macaca fuscata, and Macaca mulata) and in beagle dogs were examined by the spectrophotometric assay. Distribution of cyclocytidine in plasma and tissues of rats was also examined.The administered cyclocytidine showed a half-life of 22min in plasma of dogs and monkeys, whereas the half-life of aracytidine (1-β-D-arabinofuranosylcytosine hydrochloride) was 47min in plasma of dogs and less than 5min in plasma of monkeys, because of rapid deamination of the comvound to arauridine (1-β-D-arabinofuranosyluracil) in the latter species. Cyclocytidine exhibited maximum concentration in tissues of rats and monkeys at 20 to 40min after the administration, but its metabolites, aracytidine and arauridine, were not detected in these tissues. Cyclocytidine levels in tissues diminished thereafter but were detected within the next 40 to 80min, Neither cyclocytidine nor its metabolites could be detected in the brain. When cyclocytidine was administered intravenously in dogs and monkeys, 65-85% of it was excreted in urine, almost all as intact cyclocytidine, and small amounts of aracytidine and arauridine were detected. On the other hand, the administered aracytidine was excreted only as arauridine in urine of monkeys, and aracytidine and arauridine in dogs. Cyclocytidine and its metabolites were not detected in feces of both species.It might be suggested that the distribution and elimination rate of cyclocytidine after its intravenous administration is not affected by the presence of cytidine deaminase in plasma and tissues.