著者
荒木 功平 奥村 謙一郎 安福 規之 大嶺 聖
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.I_267-I_272, 2012

地球温暖化等の気候変動に伴う大雨の頻度増加が指摘されるようになり,各種産業への影響等が懸念されている.特に沖縄県では,亜熱帯特有の高温多雨気候により,土壌侵食を受けやすく,農地や開発事業地等から流出する赤土等は1950年代頃から問題化しているが,未だ解決に至っていない.沖縄のみならず亜熱帯化が懸念される九州地方においても侵食を受けやすい土壌を有している.<br> 本研究では,50年,100年スケールで年平均気温や激しい雨の年間発生日数の経年変化を調べ,九州の亜熱帯化の現状把握を試みている.また,亜熱帯地域である沖縄県国頭郡宜野座村の農地で土壌侵食実験環境を整備し,降雨量~土壌水分~土壌侵食量関係の計測および考察を行っている.
著者
小濱 優子 荒木 こずえ 島田 祥子 藤村 真希子 赤坂 憲子 森末 真理
出版者
川崎市立看護短期大学
雑誌
川崎市立看護短期大学紀要 (ISSN:13421921)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.61-68, 2006-03-31

2002年度から、本学での授業や行事等にメディカルアロマセラピーを取り入れ、活用してきた。成人看護学の授業、オープンキャンパス、公開講座などである。本稿は、その実践内容について紹介し、看護基礎教育における意義について考察したものである。アロマセラピーが注目される今日、アロマセラピーの正しい知識や精油を用いるときの注意点を教えることは、さまざまなトラブルを予防する上で重要である。授業に取り入れることで、学生の五感を使いリラクゼーションを感じ取る体験学習となっていると思われた。また、コミュニケーションの手段として、教育現場のメンタルケアの補助としてなど、その活用の幅が広い。看護の質を高めるツールとしても大きな可能性を感じている。
著者
荒木 信夫
出版者
日本自律神経学会
雑誌
自律神経 (ISSN:02889250)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.59-63, 2019 (Released:2019-07-01)
参考文献数
19

片頭痛に伴う症状には,自律神経の異常を示唆するものが多く認められる.前兆のある片頭痛患者の発作間欠期において,交感神経系の機能低下,およびsubstance-PやCGRPなどニューロペプチド系の機能低下および脱神経過敏,NO産生亢進およびNOの血管拡張作用の増強が存在することが示された.また,発作間欠期において発汗機能も低下していた.一方,片頭痛の頭痛発作時には,交感神経機能低下の状態が改善していることが確認された.脳血流を検討した結果,片頭痛発作時には視床下部を中心とした血流低下がみられた.髄液減少症の検討で,体位性頻脈症候群患者では髄液産生が充分でなく低髄液圧による起立性頭痛を呈することが示唆された.
著者
荒木 不次男 大屋 夏生
出版者
熊本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では,放射線治療患者のQOLの向上を目指して,画像誘導放射線治療(IGRT)による位置決めX線CBCTの被ばく線量評価及び線量と画質の最適化を図るために,以下の事項を明らかにした. (1) kV-CBCTの簡便な吸収線量計測法を開発し,線量と画質の最適化を行った.(2) kV-CBCTの患者体内の線量分布をMonte Carlo simulation及び放射線治療計画装置から算出し,治療線量とCBCT線量の加算から直腸や水晶体等のリスク臓器の被ばく線量を線量体積ヒストグラム(DVH)から定量的に評価した.(3) kV-CBCT,MV-CBCT,MV-FBCTの被ばく線量を算出した.
著者
荒木 一視
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.100002, 2015 (Released:2015-10-05)

報告者は日本の近代化を担った工業労働者に対する食料供給はどのようにして担われたのかという観点から研究を進めてきた。その過程で,米の海外植民地依存が都市労働者の食料供給を支えたことが浮かび上がってきた。特に朝鮮からの米移入の重要性は際立っている。その反面,朝鮮の農民への食料供給はどのようにして担われてきたのかという関心は決して高くなかった。 戦間期の東アジアを巡る主要な食料貿易としては①朝鮮から日本(内地)への米,②台湾からの米,③同様に台湾からの砂糖,④満洲からの大豆等がよく知られており,それらに関する先行研究も多い。実際,1932年には①が約108万トン,②が約51万トン,③が約80万トン,④が46万トンなどとなっている。戦間期を通じて米需要全体の1~2割程度がこれら植民地から供給され,内地の食料需要を支えた。これに対して,朝鮮農民の食料需要がどのようにして支えられたのかに着目したとき,22万トン(1932年)もの輸入量がある満洲から朝鮮向けの粟貿易が重要な役割を果たしているのではないかと考えた。戦後,十分な議論がなされたとはいえない満洲から朝鮮に送られた粟に焦点を当てて,そのフードチェーンの解明に取り組んだ。(本報告は戦間期の統計に基づいた研究であり,朝鮮や台湾は当時の植民地の呼称として使用した。同様に満洲や奉天(瀋陽)などの標記についても,もととなる統計に従って,そのまま使用した。)  戦間期の朝鮮・満洲間の貿易は「満洲国」建国以前の1932年までのそれ以降に大きく分けることができる。それ以前の1920年代を中心とした時期は,満洲から朝鮮への輸入が卓越する時期,それ以後は逆に満洲向けの輸出が卓越する時期である。前者の時期には粟,柞蚕生糸,豆粕,木炭,石炭などの輸入品,後者の時期には,金属,薬剤,車両,木材,衣類などの輸出品が主力であったが,期間を通じて最大の貿易額を維持したのが粟で,輸入額1千万円を超える品目は移輸出入を通じて他にはない。 この時期の満洲の主要な貿易港は,大連,営口,安東(丹東)の3港であり,大連は最大の貿易量を誇り,営口は主として中国との貿易,安東は朝鮮との貿易を担った。安東と鴨緑江を挟んで向かい合うのが朝鮮側の新義州で,ここが朝鮮側の対満洲貿易の主要貿易港となった。なお,貿易港とはいうものの貿易量の大半は鴨緑江橋梁を利用した鉄道によるものである。1911年の同橋梁の完成により京義線(京城・新義州)と安奉線(安東・奉天)が連結され。貿易の中軸を担うようになった。 『新義州税関貿易概覧』による1926(昭和1)年と1939(昭和14)年の食料貿易状況は以下の通りである。1926年の輸出では魚類,果実,1939年では米,りんご,1926年の輸入では粟,1939年では粟,黍,コウリャン,蕎麦,大豆,小豆が主用品として取り上げられている。 まず輸出品であるが,1926年の魚類はシェア5割の釜山を最大の産地とし,仕向先は大連と奉天でほぼ5割を占め,それに安東や撫順が続く。果実では黄海道のリンゴ産地,和歌山県のミカン産地から安東向けが中心である。1939年の米は平安北道各地から安東,奉天,ハルピンさらに天津に仕向けられている。リンゴは黄海道や平安南道から安東,奉天,ハルピン,新京向けが中心となる。いずれも主要な農業産地や有力漁港から満洲の大都市向けに輸出されている。 次に輸入品であるが,両年を通じて粟は四平街や奉天など京奉(新京・奉天)線沿線各地を中心として,ハルピンや通遼,白城子など満洲各地から集荷され,朝鮮各地に仕向けられている。平安北道が4割近くのシェアを持つものの,仕向先は平安南道,黄海道,京畿道,忠清北道・南道,全羅北道・南道,慶尚北道・南道,江原道,咸鏡北道・南道と全道に及ぶ。その一方,当時大人口を擁した京城や,仁川,釜山,平壌などの入荷量は決して多くない。これは輸出品が主として大都市に仕向けられていたのとは対照的である。例えば,魚類の場合,連京線(大連・新京)沿線の9駅を含む合計15駅が仕向先となっているのに対し,粟の場合は京義線の27駅を始めとして,朝鮮全土に広がる幹線・支線を合わせて33の鉄道路線の合計154駅が仕向先としてリストアップされている。これは仕向先が新義州や平壌に集中する蕎麦などとも異なり,産地と都市の消費地を連結するチェーンというよりも,産地と農村の消費地を連結するチェーンと見なすことができる。当時の朝鮮からの米移出を支えた背景に,大量の満洲粟の輸入と朝鮮全土の農村部への供給があったことを指摘できる。
著者
岡部 正人 江上 寛 並川 和男 高城 克義 由布 雅夫 光野 利英 川村 亮機 荒木 昌典 堀江 二郎 大塚 宗臣
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.35, no.10, pp.933-938, 1981

骨盤内臓器全摘, 回腸導管造設術を6例に行つた. 原疾患は直腸癌が3例で, S状結腸癌, 直腸癌局所再発, 子宮癌再発後のIrradiation necrosisが各1例であつた. 男性4例, 女性2例で, 年令は39~75才であつた. 骨盤底会陰部を含む臓器全摘を5例に, 骨盤底会陰部保存臓器全摘を1例に行つた. 尿路変更は回腸導管で行つた. 術後早期の重篤な合併症はなかつたが, 会陰瘻孔, 開腹創感染, 骨盤底感染, 直腸吻合部のminor leakageが各1例ずつあつた. 合併症に対してはそれぞれ瘻孔切除, 感染創開放, 中心静脈栄養を行い良好な結果をえた. 手術死亡はなく, 生存は現在3例で, 1例は術後4年6ヵ月, 他の2例は術後4ヵ月経過している.<br>死亡3例の死因は1例が癌性胸膜炎による呼吸不全で, 2例が肝転移であり, それぞれ術後6ヵ月, 7ヵ月, 1年6ヵ月で死亡した.
著者
野本 直樹 多川 正 荒木 信夫 大久保 努 上村 繁樹
雑誌
宇部工業高等専門学校研究報告 (ISSN:03864359)
巻号頁・発行日
no.66, pp.5-9, 2020-03

To investigate the hygienic environment in Peru, we visited Cusco sewage treatment plant. The altitude of Cusco sewage treatment plant is 3,193 m being considered that it is one of the treatment plants installed at the highest elevation in the world. It is the newest plant in Peru and the present facility has run since 2014. The treatment type is trickling filter with PVC media. One of the features for being installed at high altitude is installing blowers to supply oxygen despite that trickling filter substantially does not need aeration. It is because of the low oxygen concentration in the air at high altitude. It should be noticed that the plant was entirely controlled by modernized and sophisticated system despite that it was built in developing country.
著者
上村 繁樹 大久保 努 多川 正 大野 翔平 荒木 信夫
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会誌 (ISSN:18835864)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.303-312, 2017
被引用文献数
1

インドネシア,ジョグジャカルタのスクナン村では,住民による革新的なごみマネジメント・システムが運営されている。住民は,家庭ごみを,プラスチック,紙,金属・ガラス,生ごみに分別し,資源ごみは売却され,生ごみはコンポストにされて肥料として利用されている。また,プラスチック袋等のごみから作られた工芸品 (エコ雑貨) を生産・販売するなど,さまざまな工夫を凝らしたリサイクル活動がなされている。この活動によって,村に収入が入るだけではなく,村の生活環境も大幅に改善された。本稿では,この地域密着型ごみマネジメント・システムの詳細を紹介するとともに,途上国の農村における廃棄物管理のあり方について考察する。
著者
北村 歳男 高木 克公 山鹿 眞紀夫 森澤 佳三 井手 淳二 荒木 崇一 田上 学
出版者
日本肩関節学会
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.1-4, 1994-09-01 (Released:2012-11-20)
参考文献数
8
被引用文献数
1

The purpose of this research was to clarify the causes of numbness and pain by traction of the upper limbs. We stretched the nerves in the upper limbs of rats by utilizing the flail of the shoulder girdle, and measured the blood flow of the brachial plexus and the median nerve. The model animals,32 wistar rats, were inserted with steel lines to the radius and ulna. These steel lines were drawn in the direction of a shoulder abduction of 80 degrees. A decrease and recovery of the blood flow were measured using the hydrogen gas clearance method.The blood flow of the subepineural space in the brachial plexus decreases sharply in conditions with looseness of the plexus.The blood flow of the intrafuniculuse in the brachial plexus decreases like a straight line in those states without looseness of the plexus. The blood flow of the subepineural space in the median nerve decrease like a straight line, too. The decrease rate of the subepineural space was sharper than that of the intrafuniculuse. As for the recovery rate, there was no significant difference in either site.One of the factor that causes nervous and functional imbalance with a slight traction is a sharp reduction of the blood flow in the subepineural space of the brachial plexus.
著者
副島 義久 下永吉 耕一 高嶋 研介 原 道也 山下 信哉 吉村 豊暢 森沢 佳三 高岸 直人 竹下 満 友清 哲 大田 佳介 荒木 義雄 上田 章雄 尾上 敏博 蒲原 光義
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.932-937, 1986

We examined the shoulder function of the 458 aged (50-80) and 1264 children (6-12) who had no complaint about their shoulders. The purpose of this study is to determine the normal limit of ROM, muscle power and instability for criteria of shoulder functions. Holding the dumbbell in 90&deg; elevation, serial elevation of the shoulder, and ROM were evaluated in each age group. In addition, inferior instability of the shoulders were examined in children. Shoulder function of the aged seemed to be dependent on personality rather than their ages. All the children have had full ROM, but muscle power was influenced by their age. 4.7% of children has inferior instability of the shoulder.
著者
木村 恒久 荒木 英一郎 横引 貴史
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2018年大会
巻号頁・発行日
2018-03-14

DASテクノロジーは、2011年頃から石油・ガス産業において、パイプラインのモニタリングや侵入者を感知する目的で導入されている。近年では“heterodyne Distributed Vibration Sensing”(以下、hDVS)と呼ばれる位相差データを用いる最新の光ファイバーセンシング技術の適用により、Vertical Seismic Profile(以下、VSP)を含むサイスミックデータ取得ができるようになった1)。そのhDVS装置を使った自然地震に近いCross-well VSPのデータ、および波を観測したデータをJpGU-AGU2017にて紹介し、リアルタイムに地震と津波を同時に観測することができる可能性について述べた2)。2017年9月、海洋研究開発機構(以下、JAMSTEC)の協力の下、JAMSTEC所有の海底光ファイバーケーブルを使った地震観測の実証実験を行った。豊橋沖に敷設してある海底光ファイバーケーブルのうち、光学長が約17kmのシングルモードファイバーを実験に選んだ。そのファイバーに第三世代のhDVS取得装置をつなげ、バックグラウンドノイズを測定する目的でhDVSの連続測定を実施した。本稿では、その連続測定データを用い、自然地震波の観測が行えるか検証した結果を報告する。豊橋沖に敷設してあるJAMSTEC所有の海底光ファイバーケーブルは、本来、通信用のケーブルとして使われていたものである。一般的な通信用光ファイバー仕様のFC/PC型のコネクターが用いられていたが、このタイプのコネクターは、コネクターでの光パルスの反射が大きく、その反射がデータに影響を与える。それ故、ファイバーセンシングの分野では、その使用を極力避けるが、少なくとも2箇所にFC/PCが使われ、その一つを反射の少ないFC/APC型に交換し改善を図った。バックグラウンドノイズの連続測定は、9月25日夕方から26日朝にかけて、約14時間に渡り実施した。今回記録したデータを見ると海岸から水深の浅い5km近辺までのファイバーには、波の動きを示すデータが定常的に記録されていた。測定データを詳細に調べると、9月25日11:54:55 UTC(9月25日20:54:55 JST)に記録されたデータ、およびそれ以降のデータに自然地震波と思われる波形が確認できた。気象庁の震源リストのデータと参照したところ、駿河湾で発生した以下の地震記録と同一であると考えている。(2017年9月25日 20時54分49.7秒 緯度34°53.3'N 経度138°31.8'E 深さ215km M3.9 震央地名 駿河湾)今回記録された自然地震波を図1に示す。8.1kmより遠方のファイバーにノイズが目立つが、その原因は、FC/PC型のコネクターにおける強い反射とファイバーの末端での反射が原因と考えられる。測定パラメータは、ゲージ長40 m、空間サンプリング10 m、および、サンプリング周期が2 msであり、1ファイルのレコーディング時間を30秒とした。hDVS第三世代の装置を使って記録できる最大のファイバー長は16.5kmで、17km全てに渡っての記録はできなかった。観測されたデータから解析した海岸近辺においてのP波の到達時刻は9月25日20:55:21 JST、S波の到達時刻は20:55:44 JSTである。海底光ファイバーケーブルは、海岸線から真っ直ぐに太平洋を南に向かって敷設されているが、P波とS波の両者とも、16km先の沖に比べて海岸部の方にP波で0.4秒、S波で1.0秒早く到達したので、地震は海底光ファイバーケーブル対し、東西方向から若干北寄りで起きたことがうかがえる。つまり、震央が駿河湾であったことを裏付けることになる。防災科学技術研究所(以下、防災科研)が公開しているHi-netによる連続波形画像との比較も行った。愛知県には21の観測点が存在し、豊橋にも観測点があるが、その連続波形記録を参照したところ、hDVSの測定データとほぼ一致することを確認した。今回、海底光ファイバーケーブルで観測された海底地震の記録は、筆者が認知する限りでは、DASテクノロジーを使った世界で初めての事例である。本観測結果より、hDVSを用いた測定手法は、海底光ファイバーケーブルにつなげることによって、波のモニタリングを行いながら自然地震波の観測システムとしても利用できる可能性が示された。謝辞:リファレンスとなる地震情報は、気象庁、および防災科研のデータを用いました。これらの機関に対し感謝の意を表します。引用文献:1) Kimura, T., Lees, G., and Hartog, A. JpGU 2016 (RAEG 2016), Optical Fiber Vertical Seismic Profile using DAS Technology STT17-12, Extended Abstract.2) Kimura, T, JpGU-AGU 2017, Progress of Seismic Monitoring System using Optical Fiber and DAS Technology STT59-04, Potential for Real-Time Earthquake Monitoring using Optical Fiber Network and DAS Technology SCG72-P03, Potential for Real-Time Tsunami Monitoring using DAS Technology HDS16-P01.
著者
川本 芳 白井 啓 荒木 伸一 前野 恭子
出版者
Primate Society of Japan
雑誌
霊長類研究 (ISSN:09124047)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.53-60, 1999 (Released:2009-09-07)
参考文献数
18
被引用文献数
11 11

An adult male captured at Nakatsu village, Wakayama Prefecture, was identified as an interspecific hybrid between the Japanese and Taiwan macaques. Electrophoretic analysis of diagnostic blood proteins (adenosine deaminase, ADA; NADH-dependent diaphorase, DIA; transferrin TF) strongly supported the occurrence of hybridization between native Japanese macaques and artificially introduced Taiwan macaques in the prefecture. The male had a Taiwanese-like mitochondrial DNA. This suggested that the hybrid resulted from a mating between an immigrant male of Japanese macaque and a group-member, female Taiwanese macaque in the northern area of the Arida River.
著者
荒木 智子 青木 光広
出版者
札幌医科大学保健医療学部
雑誌
札幌医科大学保健医療学部紀要 (ISSN:13449192)
巻号頁・発行日
no.5, pp.91-95, 2002-03

競泳では四肢の使い過ぎ症候群が高頻度に発生すると報告されている。今回、大学水泳部における水泳による障害発生について部員41名にアンケート調査を行い、障害発生状況を把握し、その原因と予防対策を考察した。合宿前の障害既往は19名にみられ、合宿期間中に30名に新たな障害が発生した。障害部位は肩が有意に多く、次いで腰、膝の順であった。また経験年数が長いほど、中級者・上級者ほど高率に障害が発生した。水泳競技で高率に障害が発生する我々の結果は、水泳障害を調査した他の研究と一致していた。障害は練習開始早期に発生し、経験者ほど高率で肩関節に多いことから、合宿前より既に障害の下地が存在し、それが合宿の集中練習で悪化する状況が示唆された。この結果から、水泳合宿による障害予防には過剰負荷を起こさない練習計画と、技量に合わせた練習量の調節が必要であると考えられた。また重症化を防止するためには、障害に対する適切な対応と過剰負荷状態を早期に検出できる判定基準が必要と考えられた。It is reported that overuse injuries frequently occur in the competitive swimmers. In this report, the incidence of swimming injuries on intensive training for university students was investigated using the questionnaire. We analyzed the results and found characteristic features of 41 competitive swimmers in university students. On the bases of these results, the measure for prevention of swimming injuries was discussed. The history of previous injuries before intensive training was seen in 19 swimmers. The swimming injuries occurred in 30 swimmers during this intensive training term(four days). Incidence rate of shoulder injury was greater than that of other injuries, followed by low back and knees. Moreover, the most frequent injuries were seen in the middle and high level swimmers and were found in experienced swimmers longer than 10 years. Our results agreed with those in other literature in which swimming injuries were investigated. It is proved that swimmers who had long swimming experiences. Therefore, over loading on the shoulder by intensive training was considered to be a major pathogenic factor. To solve this problem, arrangement of adequate training schedules that take the level of each swimmer into consideration and suitable conditioning prior to or after the onset of injuries are required. Further, it is thought that the standard to detect overload condition of swimmers should be made in order to find injuries before they got worse.
著者
荒木直範 著
出版者
都村有為堂出版部
巻号頁・発行日
vol.第2編, 1927