著者
高岡 昭生 岩切 浩 藤原 直樹 石川 延男
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1985, no.11, pp.2161-2168, 1985-11-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
17
被引用文献数
11

ヘキサフルオロプロペンはジアルキルアミンと発熱的に反応して付加体のα,α-ジフルオロアルキルアミンと置換体のeα-フルオロエナミンとの混合物を生成するが,このHFP-R2NH(またはHPDA)試薬はアルコールおよび力ルボン酸の良好なフッ素化剤であることがわかった。この試薬はクロロトリフルオロエテンにジエチルアミンを作用して得られるFAR(またはYarovenko試薬)よりも合成が容易でかっはるかに安定で貯蔵性に優れていた。さらにHFP-R2NH試薬にアミン類を反応させると,N2-アリール(またはアルキル)-2,3,3,3,-テトラフルオロプロピオンアミジン類が得られた。また2-アミノフェノール,o-フェニレンジアミン,2-アミノチオフェノールおよび2-アミノベンズアミドなどのオルト二官能性ベンゼン誘導体にHFPEt2NH試薬を作用させると対応する2-(1,2,2,2-テトラフルオロエチル)-置換ベンゾオキサゾール,ベンゾイミダゾール,ベンゾチアゾールおよび2-(1,2,2,2-テトラフルオロエチル)-4(3H)-キナゾリノンなどが容易に合成できた。そのう,え,HFP-R2NH試薬は尿素類と反応させるとNl,Ni-ジアルキル-N2-カルバモイル-2,3,3,3-テトラフルオロブロピオンアミジンが得られ,これをアルコキシドで閉環させ6-アルコキシ-1-アルキル-5-フルオロシトシン類を得ることができた。
著者
藤原 直子 竹下 輝和
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.73, no.632, pp.2041-2048, 2008-10-30 (Released:2009-10-28)
参考文献数
13
被引用文献数
1

In this study we analyzed characteristics of activities of junior-high-school teachers, and got some insights of the teachers-room. Teachers' time is severely restricted. Particularly, in the 10-minute-free-time they must manage many tasks, as the school building plan intends. When teachers' working space is under much attention of students, individual guidance and grading is difficult. When the teachers' rooms are separated, teachers need much time to move, so it is difficult to rest and work in the 10-minute-free-time. Also, they have less communication, and have more trouble under sudden accidents on students.
著者
飯田 貴子 藤山 新 來田 享子 風間 孝 藤原 直子 吉川 康夫
出版者
日本スポーツとジェンダー学会
雑誌
スポーツとジェンダー研究 (ISSN:13482157)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.20-35, 2018 (Released:2018-12-29)
参考文献数
20
被引用文献数
1

The purpose of this study is to examine the relationships between the knowledge about sexual minorities and gender views, homophobia, transphobia and the sense of value for sport. The participants were 2,763 college students who were in the departments related to physical education or sports in Japan at the time of study (male students: 1,493, female students: 1,270). The questions regarding sexual minorities were created by authors. The four scales used in this study include: gender views (the Short-form of the Scale of Egalitarian Sex Role Attitudes: Suzuki, 1994); homophobia (the Index of Homophobia: Hudson & Ricketts, 1980); transphobia (the Transphobia Scale: Bornstein, 1998); and the sense of value for sport (the Psychosocial Functions of Sport Scale: Spreitzer & Snyder, 1975). The result shows that those who gave more correct answers to the questions concerning the knowledge about sexual minorities tend to hold more egalitarian beliefs on gender equality. They also tend to be less homophobic and transphobic. Those students, both female and male, who had more correct knowledge about sexual orientation and biological sex tend to be significantly less homophobic and transphobic. Therefore, the result suggests that having the knowledge about the diversity of sexual orientation and biological sex is a crucial factor for the better understanding of LGBT. On the other hand, those who gave more wrong answers to the questions concerning the knowledge about sexual orientation and biological sex tend to have stronger sense of value for sport. This tendency of prejudice was more salient among male participants. The correlation between a support of sexual binary system and a stronger sense of value for sport showed in this study requires further examination.
著者
田中 伸治 藤原 直生 桑原 雅夫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.67, no.5, pp.67_I_617-67_I_624, 2011 (Released:2012-12-28)
参考文献数
10

近年歩行環境への関心の高まりに伴い,歩行者の経路選択モデルや流動シミュレーション等が活発に研究されているが,これらに大きな影響を与える経路選択肢集合を生成する手法は十分に確立していない.本研究では携帯電話端末からのGPSデータを利用して,歩行者の経路選択肢となるリンク集合を推定することを試みた.この手法は,追跡調査やアンケート調査では取得が難しい行動実績データを大量かつ継続的に得られるという利点がある.まず使用するデータの特性を考慮したマップマッチングを行い,それに基づき経路選択に利用されたリンク集合を,経路長と,接続性指標であるインテグレーション値を用いて推定する手法を提案した.その結果,後者を用いることで経路選択リンク集合をより精度よく推定できることが明らかとなった.
著者
佐藤 弘 宮脇 豊 藤原 直人 桜本 信一 岡本 光順 山口 茂樹 小山 勇 牧田 茂
出版者
日本外科代謝栄養学会
雑誌
外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.289-293, 2018-12-15 (Released:2019-02-01)
参考文献数
10

生体が手術侵襲で受けたダメージから,より早い回復を目指すことは,術後管理の最大の目標である.術後のより早期に回復を目指す体系的なプログラムにEnhanced Recovery after Surgery(ERAS®)という概念がある.このなかで早期離床を軸とした運動療法は重要な役割を担う.高度侵襲手術の1つに分類される食道癌の運動療法においても,早期離床が重要となる. 胸部食道癌手術の運動療法を早期に施行することは,従来困難と考えられていた.多職種チーム医療による周術期管理により術後第1病日から離床が施行されるようになりその安全性と効果も報告されるようになってきた.しかしながら入院中だけの介入では不十分であり,外来リハビリテーションの確立が急務である.食道癌の運動療法の実際と課題を概説する.
著者
永田 基樹 藤原 直哉 西川 功 田中 剛平 鈴木 秀幸 合原 一幸
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.295-299, 2013-05-01 (Released:2013-09-06)
参考文献数
16

東日本大震災以降,電力の安定供給は重要な課題として注目を集めている.安定性の理解のためには数理モデルの解析が必要であるが,詳細なモデルは数理的な解析が容易ではないため,現象の本質を抽出した簡潔なモデルが必要である.本研究では,東日本の送電網の接続関係を用いて,周波数同期のダイナミクスを位相モデルによって記述した.本モデルにおいて,安定供給のためには同期した定常状態の実現が必要であるが,そのための結合強度の閾値を求めた.また,周波数同期に寄与している送電線を特定し,同期への寄与の大きさについて考察した.
著者
齋藤 君枝 青木 萩子 藤原 直士 富山 智香子 岩佐 有華
出版者
千葉科学大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

東日本大震災後、応急仮設住宅居住に居住する高齢被災者に対し、睡眠障害とその関連要因を検討した。睡眠の悪化は体調、受診状況が有意に関連していた。また、抑うつの有無と睡眠の質、睡眠困難、体重の減少が関連していた。生活環境では居室、風呂、トイレ、買い物の不便が睡眠に影響していた。避難に伴う心身の不調や疾患、生活環境が睡眠の悪化に影響を及ぼすと考えられた。包括的睡眠ケアには、早期からの睡眠障害のスクリーニング、情報収集の継続、ハイリスク者に対する定期的なアウトリーチ、多職種による連携介入が必要である。
著者
元兼 正浩 波多江 俊介 梶原 健二 梁 鎬錫 畑中 大路 金子 研太 藤原 直子 佐藤 晋平
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究では教育行政における費用効果分析の可能性を試論的に追究した。特に大韓民国で40年に亘って実施されている校長資格研修に注目し、その費用と効果の関係を検証した。現職の教頭(教監)に対し、360時間、一人あたり約30万円のコストをかけて実施されている校長資格研修に実際に2ヵ月半、参与観察し、受講者や関係者にインタビューを研修後まで追跡し実施した。校長公募人事の導入や、時間数半減などの政策変更によってこの3年間でもその位置づけは大きく変質し、受講者の意識にも変化がみられるが、制度的基盤によりその外部効果性は高く、そのことが費用対効果の高さを維持できているものと結論づけられる。
著者
藤原 直子 竹下 輝和
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.75, no.657, pp.2547-2554, 2010-11-30 (Released:2011-02-25)
参考文献数
45

In this study we analyzed alteration of teachers-space of junior-high-school, where they have changed from departmentalized classroom system to special classroom system, and got some insights of the teachers' room. Since it is essential for teachers of the same school year to have much communication and cooperation for student guidance, teachers' working space should not be separated. The teachers' room must be arranged to enable them to discuss or to hold meetings freely, regardless of the school scale or the school management method. Besides, if all members are sets, it is best from overall viewpoint of the school management.