著者
池田 佳樹 辻村 壮平 佐野 友紀 安江 仁孝 今西 美音子 平手 小太郎
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.82, no.741, pp.2799-2806, 2017 (Released:2017-11-30)
参考文献数
23
被引用文献数
3 3

In this research, we conducted an interview survey using the evaluation grid method with elements of additional signs posted at the station as elements. As a result, we clarified the evaluation structure of preferable additional signs for users in the station and extracted considerations to be addressed for a better sign plan. The findings obtained are summarized below. · From the perspective of evaluating the additional sign of the station user, the four perspectives of "time reduction", "sense of security", "fatigue reduction" and "reliability" came up in this survey, and we found that these four factors are important. ·In order to raise the credibility of additional signs it is important to make it permanent rather than handwritten or handmade. ·In order to realize the movement smoothness contributing to above the three high-level concepts of "time reduction", "feeling of security", and "feeling of fatigue", “ease of finding" and "ease of judging the direction to the destination" is important. ·In order to achieve "ease of finding", "expression on the board surface itself and contents in the board" and "proper sign arrangement within the view" are important. ·The contents and directions drawn on the additional sign are easy to understand, making it easier to understand intuitively, and as a result it is easier to judge the direction of the destination. As a concrete design method of the "easy to understand contents and directions", " expression about contents in the board " and "proper sign arrangement on the plan of the station." are important. Compiling also the knowledge obtained in the past research, there were things that could be useful knowledge not only for additional sign but also for official sign , as described below. ·It is important to show the information that we want to emphasize in the sign beyond the height of the line of sight. ·The size of letters on the signboard surface and the posting height of the sign influence "attractiveness". ·"Enhancing movement smoothness" by the additional sign leads to an increase in the comfort of stations such as spiritual clearance and convenience as a result. We are considering "preference" from the results of an interview survey using elements of additional signs in this research. But from now on, based on the fact that differences in purpose affect the evaluation on the same sign, we want to explore better information provision methods for station users by considering the design and planning method each use purpose of the signs, such as assuming the situations at the time of using the station or conducting experiments using different elements.
著者
高辻 正基
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.68, no.8, pp.909-913, 1999-08-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
8
被引用文献数
1

異常気象,土地浸食などの環境問題や人口増大の影響で, 21世紀前半以降の人類の食糧問題が懸念されている.従来の土地利用型農業だけでは,特に日本の食糧を支えきれない可能性がある.そこで,植物工場のような超集約的食糧生産技術の実用化が期待される.応用物理的技術の応用として,発光ダイオードやレーザーダイオードを植物栽培用の光源として利用する可能性について論じる.
著者
大辻 彩音 河本 大地
出版者
奈良教育大学次世代教員養成センター
雑誌
次世代教員養成センター研究紀要 = Bulletin of Teacher Education Center for the Future Generation (ISSN:21893039)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.285-290, 2021-03-31

学校統廃合により学校区が広域化した十津川村の地域学習がどのように変化していったのかを、副読本の分析をもとに明らかにする。大きな変化は、説明文を中心とした読み物教材の形から、インタビュー内容の掲載や、子どもたちに自分たちで調べる、やってみることを促す記述の増えた教科書準拠型になったことである。また、内容の変化としては、歴史についての記述が減り、暮らしに関することや環境・災害に関する記述が増えた。さらに、学校統合前後でも、副読本の内容の変化が見られた。
著者
辻祐喜 十鳥弘泰 大津金光 大川猛 横田隆史 馬場敬信
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.373-374, 2013-03-06

新規アーキテクチャの開発では,評価条件を変えながら繰り返しシミュレーションを行う必要があり,プログラムの種類や規模によってシミュレーションが長時間に及ぶことがある.中にはシミュレーションが長時間経過した後,初めて発現するバグがあり,このバグの原因場所を特定する方法の1つに,シミュレーションを最初からやり直し,バグが発現した場所付近で変数等の値を調べる方法があるが,実行が長時間に及ぶプログラムにおいてこの方法は非効率といえる.そこで,本稿では任意の場所で実行中のプロセス状態を保存し,保存した状態から実行再開することでバグの原因場所を見つけるまでの時間を短縮する方法を提案する.
著者
川井田 政弘 福田 宏之 川崎 順久 塩谷 彰浩 酒向 司 辻 ドミンゴス 浩司 甲能 直幸
出版者
The Japan Society of Logopedics and Phoniatrics
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.11-17, 1991
被引用文献数
1 2

非特異性喉頭肉芽腫の5例に対して副腎皮質ステロイド薬の吸入療法を主体とした保存的治療を行った.3例が挿管性, 他の2例が特発性の肉芽腫であった.挿管性肉芽腫の1例はネブライザーを用いて, dexamethasoneの吸入を行ったところ, 約6ヵ月間で治癒した.他の4例はbeclomethasone dipropionate inhaler (BDI) を用いて外来通院で治療したところ, 約1ヵ月ないし3ヵ月半で治癒した.なお, 全例とも不要な咳払いや大声を避けるように指導した.非特異性喉頭肉芽腫の発生原因として, 声門後部の微細な損傷と咳嗽や咳払いによる同部の強い閉鎖に起因する悪循環が考えられた.副腎皮質ステロイド薬の吸入療法では抗炎症作用による直接作用とともに, 間接作用としてこの悪循環を断ち切ることも効果発現に関与していることが考えられた.このうち, BDIの吸入療法は外来でも簡便に行うことができ, 治療法のひとつとして有用と思われた.
著者
辻 哲夫
出版者
岩波書店
雑誌
科学史研究 (ISSN:00227692)
巻号頁・発行日
no.34, pp.5-11, 1955-04
著者
桧 学 中西 和仁 岸本 誠司 牛尾 信也 北村 溥之 東辻 英郎 林 正彦 玉城 進 上原 範子 松浦 健次郎 西条 秀明
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.74, no.4special, pp.537-563, 1981 (Released:2011-11-04)
参考文献数
25

におい刺激でおこるめまいの機序を明かにし, その診断法, 治療法を開発する目的で一連の検査が行われ, 次の成果がえられた.(1) におい負荷平衡試験を考案した. この検査では, アリナミン (Diallyl sulfide) 溶液2ml (10mg) のアンプルより1mlをとり出し, それをしみこませた綿花 (1cm3) を被検者の鼻孔前1cmの箇所におき, 口を軽くとぢ, 安静呼吸で60秒間鼻呼吸を命ずる. 刺激中止後10分で愁訴, とくにめまいの変動を問診で確かめ, 各種平衡機能検査で客観化する.(2) (1) で述べた検査を正常成人に実施したがめまいの誘発や平衡失調の出現はなかった. しかし, 頭頸部外傷によるめまい例に施行すると, 次の成績がえられた.1) 受傷後, ある種のにおい物質に過敏となり, それを嗅ぐとめまいをおこした経験のあるものにのみ上述の平衡試験は陽性所見を示した.2) におい負荷平衡試験が陽性所見を示したものはすべて“アドレナリン負荷平衡試験; 桧, 他”が陽性所見を示した. この際, 両者の平衡試験で誘発される平衡失調は, その潜時, その形において相似する傾向を示し, 何れも delayed response を示す傾向が強かった.3) におい刺激で誘発される平衡失調型は病巣の局在と密接に相関した.4) 上肢小脳症状検査で陽性所見を示したものはにおい負荷平衡試験が陽性であることが多く, かつ前者の症状がつよいものほど後者の試験の陽性頻度が高かった.5) 我々が発表した“心因性めまい検出を意図した平衡試験”でA型平衡失調 (心身症型) を示すものは, におい負荷平衡試験で陽性所見をうることが多かった. しかし, A型平衡失調を示すものでも後者の平衡試験が陰性のものもあり, B型平衡失調 (非心身症型) を呈するものでも後者の平衡試験が陽性であることが少なくなかった.6) におい刺激で誘発されるめまい. 平衡失調の治療には cloxazolam (Benzodiazepime 系 minor tranquilizer) は効果がある. しかし, 小脳機能異常を有する例ではその効果を期待しがたい.以上の成績とこれまでにえた動物実験の成績より次の結論をのべた.(1) におい刺激でめまいが誘発される機序のうち, 大脳辺縁系 (とくに扁桃核) 中にふくまれる交感成分の活動性亢進は重要な因子である.(2) におい刺激で誘発されるめまいの機序のうち, 小脳は primary neural element ではない. しかし, その何れかの神経要素に作用し, 機能異常を助長して, におい刺激によるめまい・平衡失調の出現に促進的役割を果す.(3) 心身症によるめまいの機序とにおい刺激で誘発されるめまいの機序は overlap し, 相互に影響を与える可能性はあるが, それぞれの機序が独立した面をもつことを肯定すべきである.(4) 中枢神経系の交感神経成分の活動性抑制を目的とする操作はこの種めまい. 平衡失調の治療法として有用性がある.
著者
辻内 琢也 鈴木 勝己 辻内 優子 鄭 志誠 熊野 宏昭 久保木 富房
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.46, no.9, pp.799-808, 2006-09-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
17
被引用文献数
2

「医療人類学」は社会・文化人類学の一分野として,健康や病いと社会・文化システムとの関係を探求してきた.本稿では,はじめに病いの経験の社会的・文化的な相互作用を明らかにするうえでとても有用な,(1)多元的ヘルスケアシステム,(2)説明モデル・アプローチ,(3)病いの語りと臨床民族誌,という三つのキーコンセプトについて解説する.次に,われわれがこれまでに取り組んできた,医療人類学的アプローチを応用した質的研究3点を具体的に提示し,物語りに基づく医療(ナラティプ・ベイスト・メディスン; NBM)の理論的骨格の一つとも言える,「医療人類学」の目指す学問的姿勢を明らかにする.
著者
阪口 雅弘 辻本 元
出版者
独立行政法人理化学研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

犬においてワクチン接種後の副反応としてアナフィラキシーなどワクチン成分に対するアレルギー反応が認められている。このワクチン接種後の副反応の原因アレルゲンを検討したところ、ワクチンに含まれる牛胎児血清(FCS)成分が原因であることをこれまでに明らかにした。本研究においてはFCS中の原因アレルゲンを検討した。ワクチン接種後アレルギー反応を起こした犬血清を用いたImmunoblot法により、FCSを解析した。68kDaに強いバンドが、75kDaに弱いバンドが検出された。分子量から68kDaのタンパクとして牛血清アルブミン(BSA)が疑われたため、精製BSAに対するImmunoblot法を行ったところ、BSAに対する強いバンドが検出された。以上の結果から、BSAがFCS中に存在するアレルゲンの1つとして同定された。初めてワクチンを接種する犬においても副反応が起こることや犬の食物アレルギーの原因として牛肉が最も多く報告されている。これらの理由からワクチンを接種前に犬が牛肉等のアレルギーに感作されていた可能性があると考え、牛肉成分中のアレルゲン成分を解析した。牛肉アレルギー犬の血清を用いたImmunoblot法では、牛肉アレルギーの犬において67-kDaと55-kDaに陽性バンド認められた。精製タンパクを用いたimmunoblot法により、67-kDaのバンドはBSA、55-kDaのバンドはbovine gamma- globulin (BGG)であることが判った。BSAおよびBGGは、牛肉アレルギーの犬における牛肉成分中のアレルゲンであることが同定された。市販の犬用ワクチン中には多量のBSAおよびBGGが含まれていることから、本研究結果はワクチン接種後アレルギー反応と牛肉アレルギーの関連性を示唆している。
著者
辻 唯之
出版者
香川大学経済研究所
雑誌
香川大学経済論叢 (ISSN:03893030)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.p357-382, 1994-10
著者
辻本 綾子 辻本 義和
出版者
日本ペット栄養学会
雑誌
ペット栄養学会誌 (ISSN:13443763)
巻号頁・発行日
vol.22, no.Suppl, pp.suppl_37-suppl_39, 2019-06-30 (Released:2019-07-24)
参考文献数
2

糖尿病の猫には炭水化物を制限した高蛋白・低炭水化物食を処方するが、基礎疾患や併発疾患を有する場合があり、その際にはそれらに対する食事療法を優先すべきであるとされている。しかし腎臓病用療法食は低蛋白食で脂質と炭水化物の割合を増やしており、理論上は血糖値が増加しやすい組成となっている。従って一般的にはインスリン投与量は増量した方が良いと推察されるが、今回、腎臓病用療法食に変更し十分な水和をしたことで、血糖値が上手くコントロールできるようになり、インスリン投与量を減量できた猫の2症例を報告する。
著者
辻田 哲平 アルタンゲレル オドプレブ 堀合 泰生 安孫子 聡子 近野 敦
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集 2017 (ISSN:24243124)
巻号頁・発行日
pp.1A1-P12, 2017 (Released:2017-11-25)

Although how to perform tasks at disaster sites has been actively discussed, there is little debate on important issues such as how to deliver robots to disaster sites. We propose to drop a humanoid robot with a parachute from an airplane as one of the methods of delivering robots. In this research, we aim to establish a method to absorb the shock at the time of landing by whole body motion for preventing the damage to the robot. As an early stage of this research, drop tests using a small one-legged robot were conducted. From the viewpoint obtained by these experiments, we designed a parachute landing motion for the small robot heuristically and succeeded in reducing the impact force to 40%.