著者
武藤 毅 近藤 隆史 柴田 拓伸 曽根 大紀 藤田 達也 桐生 稔 木越 英夫 小鹿 一 山田 靜之
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.37, pp.230-235, 1995

Constituents of the Japanese sea hare Dolabella auricularia collected in Mie Prefecture, Japan were examined by using bioassay, and new cytotoxic depsipeptides, dolastatins G (1) and H (14) and isodolastatin H (15) were isolated. Dolastatin G (1) showed cytotoxicity against HeLa-S_3 cells with an IC_<50> of 1.0μg/mL. On the basis of 2D NMR technique, dolastatin G (1) has proved to be a 35-membered cyclic depsipeptide which consists of a hexapeptide and two new hydroxy acids. The absolute stereochemistry of the hexapeptide moiety was determined by the chiral HPLC analysis of amino acids obtained by acidic hydrolysis of dolastatin G (1). The absolute stereochemistry of two hydroxy acid parts was determined by the enantioselective synthesis of two corresponding fragments obtained by degradation of dolastatin G (1). For the purpose of confirming the stereostructure of dolastatin G (1), synthetic studies on dolastatin G (1) have been carried out. Three subunits, 7, 10, and 11, were synthesized, coupling of which gave seco acid 13. The synthesis of dolastatin G (1) from seco acid 13 is in progress. A 1:1 mixture of dolastatin H (14) and isodolastatin H (15) showed potent cytotoxicity against HeLa-S_3 cells with an IC_<50> of 0.00381μg/mL. On the basis of spectroscopic data, dolastatin H (14) has proved to be a linear tetrapeptide which contains two unusual amino acids and is esterified at the C-terminus by the primary hydroxyl group of 3-phenyl-1,2-propanediol. Isodolastatin H (15) is the structural isomer of dolasatin H (15), in which the tetrapeptide is esterified at the C-terminus by the secondary hydroxyl group of 3-phenyl-1,2-propanediol. The absolute stereochemistry of dolastatin H (14) and isodolastatin H (15) was unambiguously determined by the enantioselective total synthesis.
著者
勝田 早希 福島 若葉 近藤 亨子 松永 一朗 撫井 賀代 廣田 良夫
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.59, no.7, pp.447-456, 2012 (Released:2014-04-24)
参考文献数
26

目的 基本健康診査による健診情報を活用し,都市部住民における喫煙習慣と生活習慣病の関連を検討する。方法 複数年度の健診情報を連結した縦断研究である。2001年度に大阪市全24区の保健センター(現:保健福祉センター)で基本健康診査を受診した63,704人のうち,年齢40~74歳であり,医療機関で疾病治療中でない者を抽出した。さらに,当該年度の健診情報に基づき,以下のいずれかの項目に該当する者を除外した。(1)Body Mass Index≧25 kg/m2,(2)空腹時血糖≧126 mg/dl または随時血糖≧200 mg/dl,(3)HDL コレステロール<40 mg/dl または non-HDL コレステロール≧170 mg/dl,(4)収縮期血圧≧140 mmHg または拡張期血圧≧90 mmHg,(5)問診票の既往歴欄で,「糖尿病•脂質異常症•高血圧•脳卒中•心筋梗塞•狭心症•その他の心臓病」のいずれかについて既往「あり」と回答。曝露要因は,2001年度の健診受診時の喫煙状況,1 日の喫煙本数,Brinkman Index である。結果指標は,2004年度あるいは2005年度の基本健康診査情報(保健福祉センター実施分)に基づき,新規に確認された(a)肥満,(b)糖尿病,(c)脂質異常症,(d)高血圧,とした。解析には多重ロジスティック回帰モデルを用いた。結果 2001年度の健診情報に基づき定義した対象者15,639人のうち,2004年度あるいは2005年度に健診を受診し,各結果指標の有無を追跡できた者は,肥満:9,327人,糖尿病:9,273人,脂質異常症:9,273人,高血圧:9,323人であった(追跡率:約60%)。(a)肥満:喫煙状況,1 日の喫煙本数,Brinkman Index について有意な正の関連を認めた。(b)糖尿病:男性でのみ,喫煙状況と Brinkman Index について有意な正の関連を認めた。(c)脂質異常症:喫煙状況,1 日の喫煙本数,Brinkman Index について有意な正の関連を認めた。(d)高血圧:喫煙との有意な関連を認めなかった。結論 都市部の基本健康診査受診者において,喫煙が肥満,脂質異常症のリスクを高めるという結果を得た。また,男性で喫煙による糖尿病のリスク上昇が示された。本結果は,今後の特定健康診査において,喫煙に関する保健指導の基礎資料となると期待される。
著者
近藤 日出夫
出版者
日本犯罪社会学会
雑誌
犯罪社会学研究 (ISSN:0386460X)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.134-150, 2009-10-20 (Released:2017-03-30)

本研究は,発達的背景と問題行動歴に着目して,殺人を犯した男子少年の類型化を試みるとともに,殺人に至る機制の違いなどを明らかにすることを目的とした.2001年から2006年までの5年間に,殺人を犯して少年鑑別所に収容された男子少年73人を分析の対象とした.彼らが発達過程のどの時期に,どのようなリスク要因等を被ってきたのかを,家庭環境,学校場面,問題行動歴などの領域ごとに調査し,そのデータに潜在クラス分析を適用することによって,殺人少年の類型化を試みた.分析の結果,外在化型,内在化型,遅発型の3類型を導き,それぞれの発達経路なども踏まえて,その特徴を明らかにした.外在化型は早期から窃盗や暴力などを繰り返していたグループであり,不良交友関係を背景とした集団による殺人が多かった.内在化型は,家庭や学校場面における不適応状態が慢性化していたグループであり,単独犯や親族殺が多かった.遅発型は,本件直前までは何とか表面的な適応状態を維持できていたグループであるが,集団追従的又は状況圧力に耐え切れずに本件に至る場合が多かった.

1 0 0 0 OA 日本史記

著者
近藤瓶城 編
出版者
前川文栄堂[ほか]
巻号頁・発行日
vol.下篇巻1,2, 1884
著者
宮本 定明 近藤 晴香 松崎 慧太
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第28回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.207-212, 2012 (Released:2013-07-25)

半教師付き分類に関する研究は数多いが、異なる技法間の関連を示したものや汎化能力を調べたものなどの考察は比較的少ない。本報告では、これらの方法論的考察を行い、異なる方法が同一の解を与える場合や、汎化能力が比較的簡単にわかる場合を示す。また、K-meansの変形技法として、 逐次的クラスタリング(on-line K-means)を拡張しつつ、半教師を導入 する方法についても考察する。
著者
近藤 治
出版者
鷹陵史学会
雑誌
鷹陵史学 (ISSN:0386331X)
巻号頁・発行日
no.42, pp.1-53, 2016-09
著者
近藤 治
出版者
鷹陵史学会
雑誌
鷹陵史学 (ISSN:0386331X)
巻号頁・発行日
no.42, pp.1-53, 2016-09

1 0 0 0 防災堤防

著者
近藤 泰夫
出版者
The Society of Sea Water Science, Japan
雑誌
日本塩学会誌 (ISSN:03695646)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.137-153, 1955

昭和21年12月21日の土佐沖地震を起因とする地盤沈下の問題が中国及び四国の海岸に関係する各種構造物に対して重大な影響を与えたので、学術振興会を始め建設省中国四国地力建設局その他の各種機関を通じて、沈下の調査とその対策について研究が行われた。学振第33特別委員会第4分科会 (塩田) 及び四国地方地盤沈下調査委員会の塩田部会において、塩田外堤の現状、対策、維持管理等について行つた調査はこれである。<BR>昭和28年9月25日台風13号は愛知三重両県下の海岸堤防に莫大な災害を与えたので、その後旧計画について建設省関係各機関の協力によつて斬新な理論的考察がなされた、その一部を本講に紹介する。<BR>最後に昭和29年9月13日台風12号及び同年9月26日台風15号が香川県下に与えた災害及びその後旧対策について言及したい。
著者
近藤 悟
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
研究技術計画 (ISSN:09147020)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.265-273, 1988

国や民間企業が将来の技術開発計画を立案する際には、今後の技術発展の方向を把握しておく必要があり、この技術発展の方向を予測する重要な活動がいわゆる「技術予測」である。この技術予測の手法にはいろいろなものが開発されている。ちなみに科学記述庁では、昭和46年以来、約5年ごとに「デルファイ法」により技術予測調査を実施してきており、昭和62年9月に第4回目の予測結果を発表した。この技術予測調査は世界でも類を見ない大規模なもので、国や民間企業での技術開発計画立案の羅針盤として期待されている。科学技術庁の今回の技術予測の特徴や読み方(企業の技術開発計画への活用等)については、いくつか報告がなされている。しかし、「デルファイ法」についての手法面からの分析はほとんどなされていないのが現状である。今後より有効な技術予測を実施して、その結果を技術開発計画に活用していくためには、手法面についても検討しておく必要がある。本論文では、特に予測された「実現時期」に着目して、実現時期やそのバラツキと回答特性との関連、高い信頼性が得られると思われる回答者数や予測期間、楽観的予測と悲観的予測との比較、繰返しアンケート調査の収れん効果等いくつかの面から、科学技術庁の技術予測調査結果を題材に、「デルファイ法」の手法に対する考察を試みた。
著者
近藤 直樹 藤澤 純一 荒井 勝光 近藤 利恵 和田 庸子
出版者
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
雑誌
臨床リウマチ (ISSN:09148760)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.323-328, 2011-12-30 (Released:2015-12-30)
参考文献数
7

トシリズマブ使用下に肺炎を生じた関節リウマチの2例を経験した.2例とも臨床症状は肺炎発症前より持続していた(症例1;全身倦怠感,悪寒,発熱,症例2;咳,痰,呼吸困難)が,初診時のCRPは陰性でありトシリズマブ投与の影響でマスクされていた.白血球数および好中球分画の上昇が見られ,肺炎発症前と比較しても高い上昇率を示していたことから,これらは肺炎の診断の一助となると思われた.2例とも肺炎軽快後RA疾患活動性が上昇し1例(症例1)はトシリズマブ再開,1例(症例2)はエタネルセプトへ変更した.
著者
近藤治著
出版者
講談社
巻号頁・発行日
1977
著者
近藤 幸雄 亀井 嘉文
出版者
近畿産科婦人科学会
雑誌
産婦人科の進歩 (ISSN:03708446)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.331-334, 1972-07-01 (Released:2011-10-11)
参考文献数
12

妊娠10ヵ月初期の経産婦で, 陣痛が発来し, 破水して分娩陣痛がはなはだ強くなっても一向に先進部は下向せず, このとき漸く産婦はこの妊娠6ヵ月のときに, 子宮頚管無力症のためにShirodkar手術を受けたと言明. その縫合糸の切断. その後も陣痛は持続的過強であるので吸引分娩で2, 360gの男子を前方後頭位で娩出. 児は死亡していた. その後産褥期に内診すると外子宮口と思われる部の中に横走する中隔らしきものあり, 分娩後1ヵ月目に診察すると横走中隔と思われたものは子宮腟部であって, その上に本来の外子宮口あり, 中隔の下の外子宮口と思われた部が縫合痕の部に生じた裂口であることが判明した例である.
著者
近藤 史人 古川 忠始 吉田 信人 川口 恭則 串戸 一浩 鈴木 常彦
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.36-36, 2002

1976年,R・ドーキンスによる「利己的な遺伝子」の発表以来,文化遺伝子,ミームの概念は,S・ブラックモア,R・ブロディ,佐倉統などにより掘り下げて論じられてきた.ここではミームの発生過程を伝統的ダーウィニズムの模倣-変異-淘汰による偶然の産物とするにとどめず,I・プリゴジン,S・カウフマンの自己組織化の論理をミームにも適用し,マルチエージェントが自己触媒となり,散逸構造を形成するプロセスと仮定して考察する.環境に対する全体最適の価値観を自己触媒のモメンタムと捉えることで,21世紀型のサステイナブルな創発型組織モデルを形成し得るミームマネージメントの可能性を考察する.

1 0 0 0 OA 現代女子算術

著者
近藤耕蔵 著
出版者
晩成処
巻号頁・発行日
1925