著者
近藤
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
no.253, pp.250-251, 1903-03-26
著者
中村 雅典 近藤 信太郎 江川 薫 曽我 浩之 八木 秀樹 伊藤 恒敏
出版者
昭和大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

我々は、骨破壊を伴う重症リウマチ性関節炎(RA)患者腸骨骨髄における著しい好中球造血の亢進とその好中球による骨破壊の可能性を示した。また、破骨細胞による骨吸収を強力に抑制するaminobisphosphonate(ABP)をコラーゲン誘導関節炎マウスに投与しても骨破壊が抑倒されないことも見いだしている。そこで、好中球による骨破壊の可能性を詳細に検討する目的で、コラーゲン誘導関節炎マウスにABPを投与した時の破骨細胞によらない骨吸収機構を好中球の動態を中心に検索すると共に顆粒球と骨との共培養による骨破壊についても検索を行った。ABP投与群・非投与群共に骨破壊を伴う関節炎が認められ、ABP非投与群に比してABP投与群では炎症が悪化する傾同にあった。骨破壊部位を観察すると、ABP非投与群では多数の酸性フォスファターゼ(ACP)強陽性の破骨細胞が骨表層に認められるのに対し、ABP投与群では破骨細胞は少数存在するもののACP活性は弱く、また骨表面から遊離していた。骨破壊部位には顆粒球が集積し、超微形態学的に骨表面に集積する好中球のrupture、細胞内顆粒の骨周辺への散在、コラーゲン線維が消失が認められた。好中球と骨との共培養系では、in vivo同様骨基質からのコラーゲン線維の消失が認められ、好中球の持つMMP-2,9やelastaseに対する阻害剤添加実験でコラーゲン線維消失が抑制されることが明らかとなった。以上の結果から、骨破壊に好中球が直接関与することが示された。
著者
近藤 義広 越田 博之
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.82, no.844, pp.16-00173-16-00173, 2016 (Released:2016-12-25)
参考文献数
10
被引用文献数
1

In order to evaluate the cooling performance of the porous metal fins, both the friction factor and heat transfer coefficient were taken into account. In this study, we compared six porous metal fins and four kinds of heat exchangers made of porous material. Moreover, we proposed a new model which predicts the cooling performance of the porous metal fins. Friction loss factor of porous metal fins became predictable in less than ±10% error by using effective cross-sectional flow area and Ergun coefficient in Forchheimer-extended Darcy model. Heat transfer coefficient of porous metal fins can be predicted within an error of 10% by our model. The predictive model has two assumptions. One is that the perimeter in the porous metal fin per cross-sectional area of porous metal fin is independent of the heights of fins and number of porous cells. Another assumption is that heat transfer coefficient of porous metal fin is also independent of the heights of fins and number of porous cells as long as the velocity is same.
著者
村木 一郎 近藤 弘 篠田 健一
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.22-26, 1962-01-05 (Released:2011-09-02)
参考文献数
17
被引用文献数
2

乾電池用電解二酸化マンガンの品質性能を迅速に評価する方法として,二酸化マンガンによる過酸化水素の分解反応に関する研究をおこなった。二酸化マンガンによる過酸化水素の分解能試験は,NH4Cl 5~10%溶液中で,試料粒度,採取量および温度などを規定しておこなえば,再現性のある満足な結果が得られる。この方法で電解二酸化マンガン,および天然二酸化マンガンなど数種の試料について,比較試験をおこない,これらの結果と電池放電性能の関係を検討した結果,各試料の運酸化水素分解能の順位は放電性能の順位と全く一致することを認めた。NH4Cl,ZnCl2,およびNH4Cl-ZnCl2などの各溶液中における二酸化マンガンによる過酸化水素の分解反応について研究した結果,NH4Clは分解反応の促進剤であり,ZnCl2はその抑制剤となることを認めた。また,これらの機構について考察をおこなった。

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著者
近藤乙吉 著
出版者
玉木源郎
巻号頁・発行日
1917
著者
近藤 陽介 泉地 正人 山本 貴生 平野 尚彦
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.133, no.5, pp.510-517, 2013-05-01 (Released:2013-05-01)
参考文献数
13

This paper provides a new method to estimate very high frequency (VHF) conducted noise from power electronic devices using numerical analysis. The switching waveforms generated by power semiconductor devices, which are the main noise sources, are calculated by a circuit simulation that uses semiconductor device models. The transfer functions from noise sources to voltage measurement points are calculated by the S-parameters on a power electronic device. The S-parameters are calculated by a 3D electromagnetic simulator. The combined results of circuit simulation and electromagnetic analysis create a good correlation with the actual experimental result in the frequency range of 200MHz and below.
著者
松本 隆之 北川 貴士 木村 伸吾 仙波 靖子 岡本 浩明 庄野 宏 奥原 誠 榊 純一郎 近藤 忍 太田 格 前田 訓次 新田 朗 溝口 雅彦
出版者
日本水産工学会
雑誌
水産工学 (ISSN:09167617)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.43-49, 2013-07-15

メバチThunnus obesusおよびキハダThunnus albacaresは三大洋の熱帯域を中心に温帯域にかけて広く分布し,日本をはじめとする各国により漁獲され,マグロ属魚類の中でもっとも多獲さる重要種である。大型魚,特にメバチは主としてはえなわ漁業で,小型魚はまき網,竿釣り等の漁業で漁獲される。日本沿岸においては,小型の竿釣り,曳縄等の漁業でも漁獲されており,それらの漁業にとっても重要な魚種である。しかしながら,これら2種については資源の減少もしくは低水準での推移が見られ,その動向には注視する必要があり,また,資源学的研究の強化,およびより精度の高い資源評価が望まれる。そのためには,移動,遊泳行動等の生物学的パラメーターのより詳細な解明も必要である。
著者
近藤 大介 加藤 正吾 小見山 章
出版者
森林立地学会
雑誌
森林立地 (ISSN:03888673)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.9-16, 2008-06-25
被引用文献数
1

ブナ天然林における維管束着生植物・つる植物の生育環境を明らかにするために,岐阜県白川村のブナ天然林に100m×100mの調査地を設置し,胸高直径50cm以上の樹木に着生・登攀する維管束植物の種名・着生部位を調査し,あわせて森林の上層・下層の維管束植物リストを作成した。調査地には,着生植物43種,付着根型つる植物3種,上層木4種,下層植物99種が出現し,森林全体では111種が存在した。着生植物のうち31種は上層木または下層植物に含まれる種で,調査対象樹木上のみに出現したのは12種であった。調査対象樹木上に生育する着生植物の種数・出現数は,調査対象樹木の胸高直径が大きくなるほど増加する傾向がみられた。着生位置の高さ2〜4mの範囲では積雪の沈降圧により,着生植物が少なかった。高い頻度で出現した4種の着生する高さに着目したところ,ノキシノブ・ホテイシダに比べて,オシャグジデンダ・ヤシャビシャクは調査対象樹木の低い部位に分布していた。また,ヤシャビシャクが主に大枝の分枝点に着生していたのに対して,ほかの3種は幹や枝に多く着生していた。ブナ天然林の大型樹木によって作り出される多様な樹上の構造と環境の垂直分布が,そこに生育する着生植物の空間分布に影響していた。
著者
安藤 寿男 七山 太 近藤 康生 嵯峨山 積 内田 康人 秋元 和実 岡田 誠 伊藤 孝 大越 健嗣
出版者
茨城大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

日本各地の白亜系~現世カキ化石密集層や現生カキ礁において,産状や堆積構造の観察,カキ類の形態・生態調査から,個々の密集層や礁の形成過程を復元し,形成要因を考察した.道東の厚岸湖では現世カキ礁を含む完新世バリアーシステムの堆積史や海水準変動を復元し,パシクル沼では縄文海進初期の津波遡上による自生・他生カキ化石密集互層を認定した.また,九州八代海南部潮下帯のカキツバタ礁マウンドの地形や生態を調査した.
著者
鳥居 新平 坂本 龍雄 平山 耕一郎 深尾 敏幸 近藤 直実
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.605-620, 1999
被引用文献数
15

小児気管支喘息を持つ親又は保護者が記入する,身体,社会,家族,感情,個人の発展の5つの項目からなるQOL (quality of life)調査票を作成した.回答は最大の支障を1点,支障なしの5点の5段階評価とし,4歳未満は23問,4歳以上は31問とした.本報告は初診時のデータに基づき,反復再現性等の信頼性,因子的妥当性を検討した.2週間発作発現の回数が安定していた喘息患児,4歳未満8例,4歳以上26例の級内相関係数は0.879,0.793を示し,再現性を示した,喘息患児102例,健常児40例,感冒等の罹病中の非喘息患児12例のQOL総合点のCronbachαは0.6329〜0.8829で内的一貫性を示した、喘息患児の個人の発展項目以外の身体,社会,家族,感情との関連質問の回答は健常児と比べ有意(p<0.05)に低下した.因子分析により,QOLを構成する5つの項目および項目内の各機能が累積寄与率60%以上で確認され,本QOL調査票は再現性,構成上の信頼性,因子的妥当性を有し,経時的な治療法のなかで調査票の適用が可能と考えられ,喘息管理と治療目標のあり方を検討する上で有用な調査票と考えられた.
著者
近藤 康生 ステース グレナス
出版者
日本貝類学会
雑誌
貝類学雑誌Venus : the Japanese journal of malacology (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.67-76, 1995-03-31
被引用文献数
6

トヘロアはニュージーランドの開放海岸潮間帯に密集層を形成して生息するチドリマスオガイ科の大型二枚貝である。オークランド北西のムリワイ海岸でその生息位置, 方位, 運動能力を観察した。多くの個体は, 殻を海岸線と平行, または背縁を海側に向けている。これらの殻の向きは, 波に洗い出された貝が引き波に流されながら再びもぐる向きと一致しており, 最も開放的な海岸の潮間帯に適応したトヘロアが, 頻繁に洗い出されているという事実とよく合う。トヘロアは, Stanley(1970)の潜入速度の指標値で, 2-11を示し, 急速潜没二枚貝であることが確かめられた。幼貝の指標値は特に大きく, 二枚貝の中で最もすばやくもぐるナミノコガイ科の値と同程度に達する。一方, 底質にもぐる深さは, 平均的な殻サイズ10cmの個体で約10cmであり, 開放海岸潮間帯の二枚貝としては例外的と言えるほど深い。物理的に不安的な生息場所である浅海砂泥底の内生二枚貝に普通に認められる適応型は, 底質に浅くもぐりながら洗い出されてもすばやくもぐる能力を発達させるものと, 洗い出される危険をほとんど回避できるほど深くもぐるかわりに再潜入能力を放棄するものの二つであるが, トヘロアは両者の折衷した特異な適応を示している。
著者
粕谷 貴司 近藤 正芳 茂手木 直也 松岡 康友 矢野 雅 秋山 貴紀 境野 哲 貞田 洋明 堀越 崇 畠山 英之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ASN, 知的環境とセンサネットワーク
巻号頁・発行日
vol.114, no.65, pp.45-46, 2014-05-22

スマートシティを実現する技術の1つとして注目を集めているMQTT(MQ Telemetry Transport)を建築設備システムへ適用した。また、建築設備への適用を目的に仕様策定が進められているIEEE1888とMQTTの連携をクラウド環境において実現し、ビル設備・スマートシティへの適用に充分なスケーラビリティ、堅牢性、相互接続性を持つことを検証した。
著者
近藤 悠介 中野 美知子 吉田 諭史
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究の目的は、スマートフォンやパソコンで使用されるようになってきている音声認識技術を利用し、英語学習者のスピーキング能力を自動的に採点するシステムを開発することである。本研究では、設定された状況において適切な発話が求められる課題を用いて英語学習者のスピーキング能力の自動採点を試みた。音声認識技術は外国語の音声の認識において話されている状況や内容によって精度がかなり下がる。本研究で作成した課題のうち、認識の精度が高い課題においては、自動採点システムが算出するスコアは、実際に運用できる精度のものが得られた。
著者
近藤 卓 飯尾 秀一 昼間 勝 古濱 庄一
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.63, no.610, pp.2209-2214, 1997-06-25
参考文献数
4
被引用文献数
1

In order to facilitate practical application of hydrogen fueled engines with external mixture formations. it is necessary to determine the cause of backfire and to identify appropriate countermeasures. It has been found in our study that one of the causes of backfire is attributed to the electric discharge which occurs after the ignition of the spark plug when the pressure in the cylinder becomes low enough to discharge the electric charge remaining in the ignition system. The electric charge in the plug cable remains much longer when hydrogen is used as the fuel than when gasoline is used. In other words, the number of ions produced from hydrogen-air combustion after the ignition of the spark plug is less than that from gasoline-air combustion, so it is difficult for the ion current to flow out through the gap of the spark plug. It has been found in our experiments that backfire takes place when the electric discharge occurs during the intake stroke and that engine operation could be performed up to an excess air ratio of λ=1 without any backfire at a low engine speed when the ignition system was modified such that no electric charge remained in the spark plug cable.
著者
吉川 敏一 内藤 裕二 近藤 元治
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.84, no.7, pp.1186-1191, 1995-07-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
11

活性酸素は脂質,蛋白,核酸など生体の多くの分子を標的とし反応する.それゆえ多彩な活性を有し,組織障害性因子として炎症,虚血,癌といった病態生理に関与し,また,バイオシグナルとして種々の生理機能の調節も行っている.活性酸素は,環境因子のみならず多くの生体内酵素系,ミトコンドリアなどより生じるが,炎症,虚血疾患においては好中球の関与が極めて重要である.スーパーオキシドとnitric oxide(NO)との相互反応も重要であり,それらが同時に生じるような場では,その微小循環系への影響,細胞障害性の二面より検討する必要がある,このような活性酸素の動態を生体における抗酸化防御機構との関連で検討することは,疾患の病態解明,治療につながる可能性がある.
著者
近藤 伸彦 Nobuhiko KONDO
出版者
大手前大学CELL教育研究所
雑誌
大手前大学CELL教育論集 = Otemae University CELL journal of educational studies (ISSN:21894027)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.11-18, 2016-03-31

近年のICTの発展により、教育におけるビッグデータは現実的なものとして顕在化し、その活用により教育改善をおこなう試みが大きな注目を集めている。海外ではいち早く教育ビッグデータに対するアナリティクスの研究と実践が行われ、国内においてもその必要性が急速に認識されつつある。本稿では、大学における教育ビッグデータの活用について整理するため、種々のアナリティクスと教学IRに着目して、発展の経緯や、分野間の関係性などについてまとめる。さらに、大手前大学におけるアナリティクスや教学IRの現状と展望について述べる。
著者
山内 勇人 曽我 進司 河野 秀久 近藤 俊文 佐山 浩二 丹下 宜紀 藤田 繁
出版者
社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.69, no.7, pp.840-843, 1995-07-20 (Released:2011-09-07)
参考文献数
12
被引用文献数
1

We report a case of tsutsugamushi disease found in south western Shikoku. A 64-year-old male who lived in Towa Village in Kochi, developed a fever and headache on April 6, 1994, and was admitted to Uwajima City Hospital on April 15, with a ten-day history of illness. He had an eschar on the right anterior side of the breast and an enlargement of the right axillar lymph node, without a rash. Laboratory data showed mild liver injury and atypical lymphocytes with 6% in peripheral blood. After his blood was drawn for rickettsial isolation, the minocycline was administered. His symptoms improved rapidly and was discharged in good condition.We successfully isolated the causative agent, Rickettsia tsutsugamushi, and designated it as the Shiba strain. High antibody titer against the Kato, Karp and Gilliam strains was detected in serum on admission and increased during the course of the disease.In Shikoku, tsutsugamushi disease is rare and only 13 cases were reported during last ten years. Especially in south western district of Shikoku, there have been no case reported since 1960. This case is important epidemiologically and suggests that we should pay attention to this disease.
著者
佐藤 保則 近藤 稔和 大島 徹
出版者
金沢大学
雑誌
金沢大学十全医学会雑誌 (ISSN:227226)
巻号頁・発行日
vol.105, no.4, pp.530-537, 1996-08-01
被引用文献数
2

自殺者総数は1,374例(男841例,女533例)であり,年次別にみると177~221例の間を推移しており,年間平均は196例であった.季節では春と秋に多発する傾向がみられ,曜日別では月曜に最も多く土・日曜には少なかった.又,自殺の最も多い年齢層は男女とも50歳代であり,60歳代迄の全年齢層で男の自殺者数が女を上回っていたが,70歳代以降では女の方が多かった.自殺手段は男女とも縊頸が過半数(男59.9%,女54.0%)を占め,次いで男ではガス(10.9%),女では入水(21.0%)が多かった.自殺の場所は屋内,特に自宅屋内が多く,発見者の多くは自殺者の同居家族であり,自殺者の58.2%は無職者であった.自殺の動機は病苦,精神疾患の順に多く,最近の不況を反映して経済的理由が漸増する傾向がみられた.又,10.2%の自殺者が過去に自殺企図歴を有していた