著者
新木 悠斗 上道 茜 山﨑 由大 金子 成彦
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.84, no.861, pp.17-00507-17-00507, 2018 (Released:2018-05-25)
参考文献数
8

As a method for mining offshore gas fields, a floating production, storage and offloading (FPSO) system is attracting attention. However, sloshing in the oil-gas separator installed in FPSOs excited by sea waves is expected to cause significant difficulties. To suppress sloshing wave heights, one possibility may be to install perforated plates in a tank. In this study, a method is proposed for the accurate estimation of the first resonant wave height in the horizontal cylindrical tank with a perforated plate under pitching excitation in less time. To accomplish this purpose, the pressure loss due to the perforated plate in the open channel must be estimated accurately. Therefore, the pressure loss is modeled using steady CFD calculations considering the effects of the distribution of the flow velocity and the distribution of the inflow angle. The first order sloshing wave height is calculated in the theoretical analysis by substituting the pressure loss calculated in steady CFD. The wave heights determined using the pressure loss utilized by steady CFD are compared with the experimental value measured with a small-scale model. Using the method proposed in this study, the first resonant wave height of sloshing wave height is calculated accurately in less time.
著者
竹柴金作 著
出版者
寿永堂
巻号頁・発行日
1888
著者
金田 房子 カナタ フサコ Fusako KANATA
雑誌
清泉女子大学人文科学研究所紀要
巻号頁・発行日
vol.38, pp.1-21, 2017-03-31

矢口一彡(一七八七~一八七三)は、群馬県高崎市の八幡八幡宮の神職を務める一方で、俳諧宗匠・寺子屋宗匠として、地域の啓蒙活動に尽力した。一彡は、とくに俳諧に熱心で、はじめ地元高崎を中心とする平花庵の人々と交流し、のち天保の三大家の一人である鳳朗に熱心に学ぶ。晩年は自らも俳諧宗匠として近隣の人々の指導にあたった。 一彡の文化活動は、「矢口丹波記念文庫」として子孫の宅にまとまって保存されている。筆者はこれらの資料から、かつて一彡の生涯を「矢口一彡年譜稿―上毛八幡矢口家蔵書から―」(『国文学研究資料館紀要』39 平成25年3月)として時系列にまとめた。こうした文化的な活動の中で、具体的にどのような人々と交流したのかについては、同文庫に保存されている短冊類や書簡、月並俳諧の募句広告といった一枚物の資料を参考とすることができる。これらに記される人物を調べることで、一彡の活動の具体像を明らかにしてゆく。 所蔵される短冊はおよそ百枚、各々の作者を調べ、伝記のわかる二十名について、個々に紹介する。これによって見えてくるのは、主として白雄―碩布―逸淵―西馬とつながる春秋庵系の俳諧グループにつながりのある人々との交流である。また、月並俳諧の募句広告からも、一彡が晩年に逸淵門の点取俳諧に参加していたことを知ることができる。 一方で、書簡には、和算家との関わりを示すものがある。これは、紹介状として書かれたもので、一彡が務めた神社に算額も残る上州の和算家岩井重遠から、江戸の和算家馬場正統に宛てたものである。馬場正統は錦江と号し、俳諧宗匠としても著名であった。 江戸時代末期の北関東における村の文化活動を明らかにする手がかりとして地方俳諧宗匠の活動に注目し研究を進めるなかで、本稿では残された資料から浮かび上がる交友関係に焦点をあてた。
著者
金 鉉哲
出版者
慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所
雑誌
メディア・コミュニケ-ション (ISSN:13441094)
巻号頁・発行日
no.53, pp.65-76, 2003-03

1 はじめに2 近代メディアと少女のイメージ3 「女子高生」のイメージマップ4 女子高生イメージのコントラスト5 おわりに
著者
金子 正勝
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.49, no.11, pp.989-1001, 1991-11-01 (Released:2009-11-16)
参考文献数
87
被引用文献数
3 8

Recent development in the synthetic chemistry of the antitumor antimetabolites of nucleic acid related compounds has been reviewed. In addition to the methodology of the synthesis of antimetabolites from the point of synthetic chemistry, the antitumor activities and the mechanisms of them have also been mentioned.
著者
長光 郁実 金子 弥生
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.85-89, 2017

<p>東京都市域の微小面積を利用する食肉目動物の生息状況を明らかにするため,東京農工大学府中キャンパス内の3ヶ所の樹林地において,2014年7月12日から9月3日の約2ヶ月間に,自動撮影法による調査を行った.タヌキ(<i>Nyctereutes procyonoides</i>),ニホンアナグマ(<i>Meles anakuma</i>),ハクビシン(<i>Paguma larvata</i>)の3種の野生中型食肉目動物の生息が確認された.本キャンパスにおけるニホンアナグマの確認は本調査が初めてであった.タヌキでは幼獣が撮影されたことから,繁殖が行われたと考えられた.</p>
著者
吉田 光司 金澤 弓子 鈴木 貢次郎 根本 正之
出版者
日本雑草防除研究会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.63-70, 2009

ナガミヒナゲシが国内で急速に帰化している原因を,実験によって求めた種子発芽特性から考察した。野外の播種実験の結果,6月の種子散布後,散布当年の秋季と翌春に多くの出芽をみた。次に室内で,異なる温度と水分条件に貯蔵した種子を定期的に取り出す発芽試験を行った。その結果,(1)種子を湿潤・暖温条件に2∼3ヶ月間貯蔵してから5°Cで発芽させた場合,(2)湿潤・暖温条件に3ヶ月間貯蔵した後に湿潤・冷温条件に半月∼1ヶ月間貯蔵してから10∼20°Cで発芽させた場合,(3)30°C/10°Cの変温条件で発芽させた場合に高い発芽率を示した。これらの野外と室内の発芽実験の結果から,自然環境条件では夏季の暖温湿潤条件を経て地温が低くなる秋季と,冬季の冷温を経て地温が上昇する春季に多く発芽することが確かめられた。また,高温や室温の乾燥条件に約3年間貯蔵した種子や,暗条件ではほとんど発芽しなかったことから,土中では埋土種子となって長期間残ることが予測された。試験から得られたナガミヒナゲシの発芽条件から国内の分布を説明できた。また,同種が多く分布している国内外の地域の年平均気温と年間降水量は一致した。
著者
吉田 光司 金澤 弓子 鈴木 貢次郎 根本 正之
出版者
日本雑草防除研究会
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.63-70, 2009 (Released:2011-03-05)

ナガミヒナゲシが国内で急速に帰化している原因を、実験によって求めた種子発芽特性から考察した。野外の播種実験の結果、6月の種子散布後、散布当年の秋季と翌春に多くの出芽をみた。次に室内で、異なる温度と水分条件に貯蔵した種子を定期的に取り出す発芽試験を行った。その結果、(1)種子を湿潤・暖温条件に2〜3ヶ月間貯蔵してから5℃で発芽させた場合、(2)湿潤・暖温条件に3ヶ月間貯蔵した後に湿潤・冷温条件に半月〜1ヶ月間貯蔵してから10〜20℃で発芽させた場合、(3)30℃/10℃の変温条件で発芽させた場合に高い発芽率を示した。これらの野外と室内の発芽実験の結果から、自然環境条件では夏季の暖温湿潤条件を経て地温が低くなる秋季と、冬季の冷温を経て地温が上昇する春季に多く発芽することが確かめられた。また、高温や室温の乾燥条件に約3年間貯蔵した種子や、暗条件ではほとんど発芽しなかったことから、土中では埋土種子となって長期間残ることが予測された。試験から得られたナガミヒナゲシの発芽条件から国内の分布を説明できた。また、同種が多く分布している国内外の地域の年平均気温と年間降水量は一致した。
著者
金森 史枝
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集 第68回(2017) (ISSN:24241946)
巻号頁・発行日
pp.83_3, 2017 (Released:2018-02-15)

本研究の目的は、大学在学中の体育会運動部と体育系サークルとの所属の違いが大学時代の過ごし方及び社会人となった現在における仕事の取り組み状況にどのような差をもたらしているかを明らかにすることである。体育会運動部所属であった社会人(男女各100名)と体育系サークル所属であった社会人(男女各100名)の計400名のアンケート調査(4件法)データを基に分析した。所属(体育会・サークル)と勉強との両立の有無(二値化)を独立変数、仕事の取り組み状況についての各質問項目の回答得点(高いほどポジティブ)をそれぞれ従属変数とした2×2の分散分析を男女別に行った。その結果、有意な交互作用がみられた項目における単純主効果検定により、サークル所属群では勉強との両立の有無で有意な得点差がみられなかったのに対し、体育会所属群では勉強との両立が非両立より有意に高い得点を示した。また、体育会所属の両立群がサークル所属の2群(両立/非両立)より高得点を示す一方、体育会所属の非両立群は4群中最低得点であった。以上から、社会人としての仕事の取り組み状況に関する体育会運動部所属効果はとりわけ勉強との両立が規定要因となることが示唆された。
著者
金森 雅夫 鈴木 みずえ 田中 操
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.214-218, 2002-03-25 (Released:2009-11-24)
参考文献数
10
被引用文献数
30 75

高齢者が定期的にペット型ロボットAIBOとの活動に参加することで Quality of Life, 孤独感などに何らかの影響を及ぼしたと考えられるので報告する.施設高齢者では, AIBO活動中の評価の1回目と20回目を比較すると「発語」,「感情語」,「満足度」が有意に上昇していた (p<0.05). AKO孤独感尺度は3.33 (±2.16) から1.00 (±1.26) と有意に減少していた. SF-36のAIBO活動前後の比較を示したが, 日常役割機能 (身体) (RP) は活動前と比べると活動後が有意に上昇していた. カテコラミン濃度変化と相関する唾液 Chromogranin A (CgA) では, ロボット活動の対象群は活動直前と比べると有意に低下していた (p<0.01).症例1: 女性, 68歳, 慢性関節リウマチ, AKO孤独感尺度が減少し, 心がやすらぐと訴えた.症例2: 女性, 74歳, 頚椎骨軟骨症, AKO孤独感尺度が5点から2点と減少した. 他の入所者とのトラブルで塞ぎ込んでいたが, 後半はロボット活動に積極的に参加した.症例3: 男性, 84歳, 脳梗塞による体幹機能障害, AKO孤独感尺度は6点から1点と減少, ロボットと一緒に歌うなど表情が明るくなった. 家庭の親子間の会話の量が非常に増えた.以上の結果からペットロボットは動物と違い細菌感染の危険が全くないため, 医療機関では無菌室, ICU,痴呆病棟, 小児病棟における動物介在療法の代償として, あるいはロボット技術の進歩によってさらに別の心理社会療法として活用される可能性が示唆された.
著者
川口将吾 金森亮 伊藤孝行
雑誌
研究報告知能システム(ICS)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.3, pp.1-6, 2012-10-17

平成 21年より低炭素社会の実現に向けて太陽光発電の余剰電力買取制度が開始された.現在では,電力会社が家庭の太陽光発電設備で作られた電気の余剰電力を買い取る場合,その価格は法令で定められる条件により設定される.しかし,本論文では電力会社が動的に電力の売買価格を変動させる事を想定したエージェントシミュレーションを行い,買取価格の変動を分析し,買取価格が変動する場合の影響を明らかにする.
著者
金田一 淳司 岸 邦宏 佐藤 馨一
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.399-406, 2004-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
12

都市の交通渋滞対策として, 環状道路の整備が推進されているが, ほとんどの都市で建設が進んでいないこのような中, 札幌では約70年の歳月を要したが, 日本初の一般道路による環状道路が実現した.研究成果は, 札幌環状通完成までの札幌の都市建設や都市・道路計画などを対象に, 歴史的背景, 史実, 計画の変遷を計画史の視点より研究した.その結果, 戦時体制下の国防, 防空と防火の思想を背景とした火防線を理想型の環状系広路として計画し, 実現性を踏まえた「アーク (環状系) 道路」を配置し, その思想を今日まで持続した点にあったとともに, 計画史的評価による新たな事業評価も可能であることを明らかにした.
著者
金子 充 平野 寛弥 堅田 香緒里
出版者
立正大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究では、イギリスにおける批判的社会政策論、すなわちマイノリティ等のヴァルネラブルな人々の差異・アイデンティティに配慮した社会政策を構想する研究潮流を支える視点および鍵概念(「普遍主義」「互酬性」「シティズンシップ」)の整理と再検討をおこなった。近年のわが国および先進諸国の社会政策(公的扶助制度や失業者・生活困窮者支援策)では就労自立を重視した政策展開がなされているが、これらは能力に応じて就労または活動への従事を求める給付としての性格が強く、限定的な意味での普遍性や、個人単位において権利と義務を対応させる互酬性に依拠した政策展開をしていることが考察された。
著者
栗原 愛 長谷川 晃 根建 金男
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.174-177, 2010-11-20 (Released:2011-02-15)
参考文献数
8
被引用文献数
5 12

The Experiences Questionnaire measures decentering, the state of observing thoughts and feelings as temporary events in the mind. This study developed the Japanese version of the Experiences Questionnaire (JEQ). The fit indices in confirmatory factor analysis (n=297) suggested an acceptable fit to a model consistent with the original. The correlations (n=411) between the J-EQ and the Acceptance and Action Questionnaire- II, the Affective Control Scale, the Ruminative Response Scale, and the Cognitive Control Scale showed adequate construct validity. Internal consistency (n=411) and test–retest correlations of factors (n=54) indicated good reliability of the J–EQ. The J–EQ can be used to examine the influence of decentering on psychopathology.
著者
金井 嘉彦
出版者
一橋大学
雑誌
一橋論叢 (ISSN:00182818)
巻号頁・発行日
vol.120, no.3, pp.416-431, 1998-09-01

論文タイプ||論説