著者
長谷川 孝治 小向 佳乃
出版者
信州大学人文学部
雑誌
信州大学人文科学論集 = Shinshu studies in humanities (ISSN:24238910)
巻号頁・発行日
no.6, pp.71-82, 2019-03

本研究は,Twitter のフォロワーに対する類似性認知が他者への不寛容性を促進させるのかを検討することを目的として行われた。インターネット調査会社のモニター127名に対するWeb 調査の結果,フォロワーに対する類似性認知が高いほど,彼/彼女らに対する不寛容性も高いことが示された。また,この傾向は,孤独感の高さや自己肯定感の低さによって,調整されていた。すなわち,孤独感が高い人や自己肯定感が低い人は,フォロワーに対する類似性を高く認知するほど,それらの人々と意見の食い違いが生じた際に,不寛容性が高くなることが示された。さらに,そのような際に,フォローを解除したり,ミュートしたりする拒否行動をとるのは,不寛容性が高い人であることも示された。これらのことから,SNSを通してコミュニケーションが円滑になる反面,そこでの同質性の追求が,他者に対する寛容性を下げることにつながることが示唆された。
著者
長谷川 泉
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.36-37, 1959-08-01

明治・大正・昭和の3代に大きな足跡を残した永井荷風の死は,その孤独の死にざまの故に世間を驚かせた.いや世間は驚かなかつたかもしれないが,注目はした.身内がひとりもいない死の床の戸外には,50人余のジヤーナリストがつめかけていた.これは荷風死後のある瞬間における,荷風家をめぐる現実の姿であつた.人つ子ひとりも通らないような山奥で,身もともわからない他殺死体が見つかつて,まずジヤーナリストがかけつけたといつた環境とは全く違うのである. 老残の荷風は,みとる人もなく,ひとりで死の床に横たわつていた.発見されたのは,通勤の老婆が翌朝出勤してからのことである.荷風は長く独身で,身辺に人を近づけなかつた.女には近づいたが,共に住まなかつた.女ばかりではない,荷風の嫌人癖は徹底していた.それが荷風の方針であつたから,死の床にだれひとりいなくても荷風はもつてひとり瞑することができたであろう,恐らくは,その生涯をかえりみて,死期の後悔もなかつたであろう.その方針を貫いただけである.死に伴う必然の肉体的苦痛はあつたかもしれないが,精神のいたみは全々無かつたであろう.荷風はそのように生き,そのような最後をも自ら読んでいたことであろう.
著者
柴田 翔平 長谷川 健
雑誌
日本地球惑星科学連合2019年大会
巻号頁・発行日
2019-03-14

摩周火山は,北海道東部に位置し,山頂部に径7.5 km×5.5 kmのカルデラを有する.このカルデラは約7,600年前の大規模噴火(噴出量約20 km3)によって形成された(岸本ほか,2009,山元ほか,2010).従来の研究によるカルデラ形成噴出物の層序は,降下火砕堆積物(Ma-j~Ma-g)とそれを覆う火砕流堆積物(Ma-f)からなる(Katsui et al.1975).摩周カルデラ形成噴火の推移は,岸本ほか(2009)によって,マグマ水蒸気噴火(Ma-j)からはじまり,プリニー式噴火に移行,3層の降下軽石(Ma-i~Ma-g)を堆積させた後,噴煙柱崩壊による火砕流(Ma-f)が流下,摩周カルデラが形成されたと考えられている.一方,長谷川ほか(2017)は,Ma-fを層相の違いから7層(上位からMa-f1~Ma-f7)に細分し,摩周カルデラ形成噴火は従来の噴火推移よりも複雑であった可能性を指摘した.そこで,著者らは地質調査,カルデラ形成噴出物の粒度分析および構成物分析を行い摩周カルデラ形成噴火の推移を再検討した.粒度分析は-5Φ~4Φまでの範囲を1Φ間隔で行い,構成物分析は2~32 mmの粒子を肉眼観察で分類し,重量%を求めた.Ma-f6,Ma-f7は層相の類似する火砕物密度流堆積物(以下,堆積物を省略)で灰色軽石,縞状軽石に富み(それぞれ40~60wt%,5~21wt%),中央粒径(以下,MdΦ)は-1.00Φ~0.89Φ である.Ma-f5(降下火砕物)およびMa-f4(火砕物密度流)は火山豆石を多く含み(それぞれ89wt%,82wt%),軽石,石質岩片には例外なくシルト質火山灰が付着し,マグマ水蒸気噴火堆積物の特徴を有する.Ma-f4のMdΦは,-0.55Φ~3.22Φ であり,下位のMa-f6,Ma-f7よりも細粒な火砕物密度流である.Ma-f3は石質岩片を大量に含む(90wt%以上)礫支持の火砕物密度流で,デイサイト質岩片のほか,深成岩片,変質岩片も含み,しばしば下位層を著しく削り込む.MdΦは,-3.47Φ~-1.37Φ で,極細粒砂~シルト粒子を欠く.Ma-f2はしばしば斜交葉理をともなう火砕物密度流で,細礫サイズの石質岩片を多く含み(70wt%),軽石も含まれる(30wt%).MdΦは,-1.84Φ~1.16Φである.Ma-f1は褐色の火山灰層で,軽石および石質岩片を含み(それぞれ52wt%,48wt%),Ma-f2との層境界は不明瞭で漸移的に色調・粒径が変化する.MdΦは,-1.22Φ~1.80Φである.Ma-f3の上位には例外なくMa-f2,Ma-f1が堆積し,これらは分布域の広さからMa-fの体積の大部分を占めることが分かる.Ma-f下位の降下火砕物の構成物に目を向けると,Ma-i~Ma-gにかけて優勢な本質物質が白色軽石から,縞状軽石,灰色軽石へと変化する.Ma-f1~Ma-f7は,粒度組成および構成物組成からMa-f7~6,Ma-f5~4,Ma-f3~1にグループ分けすることができ,それぞれの境界で噴火様式が変化したと考えられる.Ma-f7~6は灰色軽石と縞状軽石が優勢で,これは下位のMa-i~Ma-gにかけて見られる本質物質の量比変化と連続的であることや石質岩片の種類も一致することから,Ma-i~Ma-f6までは一連の噴出物であると考えられる.噴出率の低下により噴煙柱が崩壊し,Ma-f7,6が流下したと考えられるが,その後,火道への外来水の相対的な流入量が増加し,噴火様式がマグマ水蒸気噴火に変化してMa-f5~4を発生したと考えられる.つづくMa-f3~1では石質岩片量が急増することと, Ma-fの大部分を占めることからカルデラ陥没開始が示唆される。Ma-f3の上位にはMa-f2,Ma-f1が例外なく堆積しており,これらに含まれる構成物は石質岩片の量比が変化するものの,その種類は変化せず,上位にかけてMdΦが細粒になることから,Ma-f3~Ma-f1は高速の火砕物密度流の流動単位,Layer 1~Layer 3(Wilson,1985)に対応すると考えられる.従来の噴火推移と合わせると,摩周カルデラ形成噴火はマグマ水蒸気噴火(Ma-j)にはじまり,プリニー式噴火に移行,降下軽石(Ma-i~Ma-g)を堆積させ,噴煙柱崩壊による火砕物密度流(Ma-f7~Ma-f6)を流下させた.その後,マグマ水蒸気噴火に移行(Ma-f5~Ma-f4),カルデラ陥没にともなう岩塊の放出と火砕物密度流が流下し(Ma-f3~Ma-f1),摩周カルデラが形成されたと考えられる.
著者
長谷川 泉
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.30-31, 1957-12-01

昔は医師が特権階級であつた.社会的名声においても,また経済的な点からいつてもそうであつた.その頃は,医は仁術ですらあつた.だが,現在では医は算術といわれるくらい,せちがらい世の中に生きることを医師も余儀なくされている.目下保険診療の単価の値上,点数の改正をめぐつて,厚生省,日本医師会,被保険者の三つ巴の論議がかわされている.厚生省案と医師会案とが真向から対立して,その帰趨は軽々に結論を下せない実情にある.かつて自由診療であつた頃の医師はまさしく特権階級であつた.だが,保険診療になつて医師の特権的な位置はゆらいでいる. 現在の医業の実情はどうなつているのであろうか.そして医師の考えていることはどのような方向であるのか?——保険問題がやかましい折からそのような基本的な課題に答える便利な調査がある.それは東大社会学尾高邦雄教授と,統計数理研究所鈴木達三博士によつてまとめられた「医師 意見 調査 報告」である.以下このデータによつて注目すべき諸点を見てゆくことにしよう.(この調査の対象となつたのは昭和30年12月31日現在の東京都内在住の男子医師で,ランダム・サンプリングの方法によつて抽出された600名である.)
著者
大森 みさき 今井 理江 佐藤 修一 堀 玲子 長谷川 明
出版者
特定非営利活動法人日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.43-48, 2000-03-28
参考文献数
18
被引用文献数
11 5

日常, 特に口臭を認めない日本歯科大学新潟歯学部の学生および職員30名の口臭の変動を口腔内の揮発性硫黄化合物の濃度を測定するポータブルサルファイドモニター (Halimeter RH17&reg;Interscan社, アメリカ) を用いた揮発性硫黄化合物量測定と官能試験によって1日5回 (朝食前, 朝食後, 昼食前, 昼食後, 夕食前) 経時的に測定しその日内変動を調べた。また, そのうち8名に対し経時的に口腔内診査を行い, 安静時唾液量, 唾液pH, プラーク, 舌苔の付着などを調べ, 口臭と臨床的パラメータの関連についても検討を行った。<BR>その結果, 性別による口臭に差がないことが明らかになった。また, 朝食前では何らかの口臭を認めることが示され, 食事の摂取によって減少する傾向がみられた。臨床的パラメータと口臭との関係では朝食前において舌苔付着量とハリメーター値との間に有意な関係が認められたが, 他のパラメータとでは有意ではなかった。これらの結果から舌苔が生理的口臭に影響を与えていることが示唆された。
著者
海野 宏至 長谷川 正裕 鈴木 慶亮 松井 佑梨世 湏藤 啓広 今中(吉田) 恭子 吉田 利通
出版者
日本関節病学会
雑誌
日本関節病学会誌 (ISSN:18832873)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.131-136, 2016 (Released:2017-07-31)
参考文献数
16

Objective: Tenascin-C (TNC) is an extracellular matrix glycoprotein. In this study, we examined the effects of full-length TNC on joint cartilage protection in murine osteoarthritis (OA) models and on synovial inflammation in OA joints. In addition, we performed an in vitro study to reveal the mechanism of repairing cartilage using full-length TNC.Methods: In this in vivo study, fourteen male BALB/c strain mice (8-weeks-old) were used. Both knee joints were exposed and the anterior cruciate ligament and medial collateral ligament were transected. 10 μg/mL of TNC were injected into the knee joint (group Ⅰ). The control group had injection of phosphate buffered saline (PBS) (group Ⅱ). Mice were sacrificed at 4 days, 2 weeks, and 4 weeks postoperatively. Cartilage was evaluated using the Mankin score, and synovitis was evaluated using the Synovitis score. An in vitro study was also performed on human cartilage specimens, which were obtained from patients who underwent total knee arthroplasty for the treatment of OA. Chondrocytes were isolated and cultured, and they were treated with 0, 1, or 10 μg/mL of TNC. We also compared the expression of many kinds of messenger RNA after exposure at each dose by real-time polymerase chain reaction. We evaluated the expression of TNC, inflammatory cytokines [TNF-α, IL-1β, NFκB], anabolic factors [TGFβ, TIMP3, bFGF], and catabolic factors [ADAMTS-4, -5, and MMP-3, -13].Results: With the in vivo study, the average Mankin scores were significantly better in group Ⅰ than group Ⅱ at 4 weeks (group Ⅰ; 1.1, group Ⅱ; 3.2 (P<0.05)). At 4 days and 2 weeks, no development of OA was found in either of the two groups. Low-grade synovitis occurred in both groups at 4 days, 2 weeks, and 4 weeks. There were no significant differences in average synovitis scores between two groups at 4 days, 2 weeks, and 4 weeks. The in vitro study revealed that TNC upregulated the expression of endogenous TNC, TNFα, IL-1β, NFκB, TGFβ, TIMP3 and ADAMTS-4, MMP-3, and MMP-13. But 10 μg/mL of TNC downregulated the expression of ADAMTS-5.Conclusion: This study has demonstrated that 10 μg/mL of full-length TNC can prevent articular cartilage degeneration for 4 weeks without promoting synovitis. The in vitro study demonstrated that TNC upregulates itself and anabolic factors. However, TNC also downregulated the expression of ADAMTS-5 which contributed to cartilage degradation.
著者
大坊 真洋 田山 典男 長谷川 辰雄 南幅 留男
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.34, no.12, pp.1937-1944, 1998-12-31 (Released:2009-03-27)
参考文献数
25

This paper describes a new approach to the X-ray computed tomography in order to find defects of the products in manufacturing industry. Our approach which is Fast Model Reconstruction Computed Tomography (FMR-CT), involves two key ideas: 1) for forward problem, integration two dimensional sinc functions along the X-ray on the sampled two-dimentional planee model and 2) for inverse problem, solving the liner inverse problem using a truncated singular value decomposition (SVD) method.Our algorithm is favorable fast computation capability because image vector can be obtained simple formula such as pseudo-inverse matrix (constant) multiplied by projection data vector, and is also compatible with multiprocessor implementations. The combination of sampling theorem and the SVD allows smooth reconstruction image with even smaller numbers of projections, because each techniques contribute interpolation and least-squares optimization, respectively.We demonstrate the cross section image which is reconstructed real projection data sets acquired by using the micro-focused X-ray TV. Further, we discuss practical determination of truncation rank with the visualization of decomposed v-singular vector and the distribution of singular values.
著者
長谷川 知子 藤森 真一郎 申 龍熙 高橋 潔 増井 利彦
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.I_227-I_236, 2012 (Released:2013-02-13)
参考文献数
26
被引用文献数
1 3

本論文では気候変化による作物収量変化が,食料消費,飢餓,マクロ経済に対してどの程度影響するのかを分析する.将来の社会経済条件の違い,気候条件や適応策の取り方などの諸条件をシナリオとして与え,これらを比較することで気候変化によってもたらされる農業部門への影響を総合的に解析する.分析には世界経済モデルと作物モデルを用いる.社会経済条件,農業に強く関連する事象としてシナリオで考慮するのは,人口,GDP,作物収量(気候変化の影響と適応策の効果を考慮)とした.結果は以下のことを示唆する.社会経済条件は栄養不足人口や食料消費にとって大きな因子である.気候影響は適応策を適切に実施する場合栄養不足人口に対して軽微な影響であるが,適応策を適切に実施できない場合大きな影響を持つ.また,作物収量変化によるGDP損失は比較的小さいことが明らかとなった.
著者
長谷川 真澄
出版者
一般社団法人 日本老年看護学会
雑誌
老年看護学 (ISSN:13469665)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.36-46, 1999
参考文献数
25
被引用文献数
5

本研究の目的は,急性期の内科治療を受けるために入院した高齢者のせん妄がどのような状況で発症するか,その発症過程と発症因子を明らかにすることである.急性期状況にある高齢者は,環境の変化に対する適応力が乏しいという特徴がある.そこで,Royの看護適応モデルを基盤に本研究の概念モデルを作成し,データ収集を行った.対象は,さまざまな疾患で内科治療を受けるために入院した44名である.せん妄は44名中8名(18%)に発症し,発症時期は全員,入院当日から3日目までの期間であった.初発症状の出現からせん妄が完成するまでの時間経過は,3つのパターンに分類できた.せん妄発症後,症状が消失するまでの終息過程もまた,3つのパターンに分類できた.せん妄発症にかかわる因子の分析で有意差(p<.05)が認められたのは,安静療法,ライン類の本数,ヘモグロビン値,脈拍数,口渇,ADL得点,不安反応,頑固・短気な性格の8因子であった.急性期の内科治療を受ける高齢者のせん妄のアセスメントは,入院・治療に伴うせん妄の発症因子だけでなく,それらのストレス因子を高齢者がどのように捉え,反応しているかという点に着目することの重要性が示唆された.
著者
長谷川 幸代
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.1, 2022-01-01 (Released:2022-01-01)

2022年1月号の特集は「デジタルレファレンスサービスの未来」です。デジタルレファレンスサービスは,電子メール,チャット,ウェブ等を利用して行われるレファレンスサービスで,様々な形態のものがあります。本誌では,2006年3月に「特集:デジタル・レファレンス・サービス」と題して記事をお届けしました。以前と今回の大きく異なる点としては,新型コロナウィルス感染症の流行による社会状況の変化があります。社会のあらゆる活動において「対面」で実施する機会が減少し,その代替手段としてインターネットを介した「オンライン」のシステムが利用されるようになりました。対面で直接コミュニケーションを図ることができず,困難が生じることもある反面,時間や距離による問題が解消され,便利になった点も多くあります。そして,対面の活動が再開されてもなお,オンラインの活動を継続する風潮も見られます。図書館のサービスにおいてはどうでしょうか。来館型のサービスを一時休止した図書館が多くあり,利用者からサービスの再開を待ち望む声もあがりました。そこで,どのようにサービスを継続するかが検討され,オンラインを活用した新たなサービスを実施するケースも見られています。特に図書館における「レファレンスサービス」では,対面でのレファレンスインタビューが重要である一方,デジタルレファレンスサービスの利用によって,来館に困難があってもサービスの利用機会が得られ,サービス提供の拡張につながることが期待されます。また,頻度が高く即答可能な質問に自動応答することで,効率化も進むものと考えられます。本特集では,まず小田光宏氏から総論としてデジタルレファレンスサービスの今後を見据える目的で,アナログからデジタルへの転換,接続に関する情報を整理する論考を提供していただきました。小田氏には,2006年の特集の際にも執筆いただいており,その流れを汲みながら現在と未来を考察する内容となっております。次に,海外でのデジタルレファレンスサービスの事例として,松野南紗恵氏からコロナ禍におけるヴァーチャルレファレンスサービスの動向を,調査結果の事例を交えて解説いただきました。また,渡邊由紀子氏からは大学図書館の事例として,九州大学附属図書館での非来館型のサービスの拡張について解説していただきました。最後に,齋藤泰則氏からはヴァーチャルレファレンスの展望について,自動化に関する解説と展望を述べていただきました。デジタルレファレンスサービスは,ある程度の歴史がありこれまでも利用されてきましたが,今回の特集が歴史的流れと今までにないコロナ禍の状況におけるデジタルレファレンスサービスの現状を概観し,さらに今後の展開を考える契機となれば幸いです。(会誌編集担当委員:長谷川幸代(主査),青野正太,海老澤直美,南雲修司)
著者
伊達 学 長谷川 博
出版者
日経BP社
雑誌
日経ニューメディア (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1596, pp.11-12, 2018-02-12

サイバーエージェントの子会社でインターネットテレビショッピング会社の「買えるAbemaTV社」は、2018年2月1日にインターネットテレビ局「AbemaTV」を通じて番組の配信を開始した。同社はサイバーエージェントとテレビ朝日、ロッピングライフの3社が2017年12月1日に…
著者
菅村 峰洋 長谷川 博
出版者
日経BP社
雑誌
日経ニューメディア (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1503, pp.13-14, 2016-03-07

日本テレビ系列のローカル局27社は、日本全国の旅をテーマにした番組である「What's hot in Japan」を共同で制作し、海外に販売するという取り組みを実施している。「What's hot in Japan」は、各局が過去に放送した旅番組や、ワイド番組の旅コーナーを再編集…

1 0 0 0 OA 亡友帖

著者
長谷川鉄之進
巻号頁・発行日
vol.長谷川鉄之進筆跡,
著者
長谷川 高生
出版者
日本法政学会
雑誌
法政論叢 (ISSN:03865266)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.80-90, 1998

Muchos filosofos de nuestro tiempo usan el concepto analogo a [circunstancia]-Umwelt de E.Husserl, Welt de M.Heidegger, environment de W.James, Basyo de K.Nisida-. El filosofo espanol, J.Ortega y Gasset da, igualmente al concepto de [la vida], mucha importancia al de circunstancia. Por consiguiente, considero en este estudio la idea de circunstancia como el concepto basico de la filosofia politica de Ortega, en torno a los puntos sobre ego y circunstancia en la vida humana, la constitucion de circunstancia (perspectivismo), y la estructura del mundo circunstancial. En el capitulo segundo, considero ego y circunstancia en la vida humana, con referencia a la frase de "Yo soy yo y mi circunstancia, y si no la salvo a ella no me salvo yo." Y se discute que su pensamiento de la vida humana supera antagonismo entre dos opiniones sobre el ser, es decir, el realismo del tiempo antiguo y medieval y el idealismo del moderno, y que pretende [convivencia] de sujeto y circunstancia. En el capitulp tercero, se propone el perspectivismo como la teoria de conocimiento para constituir esta circunstancia. los perspectivos vividos por cada uno, se complementan uno a otro, y captan la verdad perfecta mas armonica. Y el perspectivismore suelve la oposicion filosofica entre el relativismo que cae en el esceptismo y el racionalismo que no tiene en cuenta la diversidad humana, y tiene elca racter de [tolerancia] que implica ambos. Ortega hace mucho caso de [un ver que es mirar] de que [interpreta viendo y ve interpretando]. En el capitulo cuarto, se muestra cuatro leyes estructurales y anatomicas de contorno circunstancial. Lo primero es que el mundo consiste del mundo superficial y el [compresente]. Lo segundo es que este mundo nuestro se establece por tres planos, en primer lugar el mundo de la cosa que nos ocupa, en segundo el horizonte a la vista, y en tercer termino el mas alla latente ahora.Terceramente, este mundo es constituido por la perspectiva de [mi aqui]. En cuarto lugar, nuestro mundo se organiza en [campos pragmaticos]. En el capitulo quinto, como las cosas que ex-isten en este mundo, Ortega muestra minerales, vegetales, animales y humanas. Indica que el mundo humano es el compresente con los otros, diferentemente del mundo mineral y vegetal que tiene una direccion unica desde nosotros y del animal que co-existe con nosotros pero se limite. Aparte de relaciones interindividuales o formas de convivir, por ejemplo, padres e hijos, amantes, y amigos, lo social que representa el [uso] es una casi-naturaleza y nos permite la casi-convivencia con el desconocido. Los usos son realidades mecanicas o irracionales, extraindividuales o impersonales. Pero pueden automatizar la conducta de la persona y concentrar la vida humana y creadora en ciertas direcciones. Con esto en la estructura de circunstancia, el individuo y la sociedad se actuan, y la minoria selecta y las masas forman el dinamismo de la sociedad historica.