著者
八村 広三郎 関口 博之 英保 茂
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.335-336, 1993-09-27
被引用文献数
1

我々が絵画をひと目見たときに感じる印象には、色彩、構図、対象物の形状、筆のタッチ、技法、描かれている事物、テーマ、寓意など、さまざまな要因とレベルに基づくものがあるが、それらの中でも、色彩分布に基因するものが最も直接的、直感的に我々の感覚に受け取られる。実際、新聞や雑誌などにおける絵画の評論文についての調査では、色彩に関連した用語が高頻度で使用されていることが分かっている。ここでは、絵画で使用されている色彩の分布に基づいて、絵画の印象を表現するいくつかの「感性語」を抽出する。なお、本研究は、絵画を見たときの第一印象で得る「感性」と、画像としての絵画に含まれる「特徴」との関係について解明する研究の一部分であって、将来的には、絵画の他の要素、すなわち、構図やテキスチュアなどにより得られる印象と一緒に総合的に取り扱われる。本報告はその中間報告である。
著者
大﨑 敏郎 渡部 俊也 関野 勝弘
出版者
研究・技術計画学会
雑誌
年次学術大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.26, pp.757-760, 2011-10-15

一般講演要旨
著者
関 喜史 福田 一郎 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

SNSなどのWebサービスにおいて、ユーザ同士の交流を活性化させるためにユーザ推薦機能がある。 過去提案されてきた手法は既存の友人関係ネットワーク全体を利用するものがほとんどだが、本研究では多くのSNSに存在するコミュニティ機能のネットワーク構造を利用し、関係の属性を生かしたユーザ推薦手法を提案する。

2 0 0 0 OA 少年科学世界

著者
関口定伸 著
出版者
広文堂
巻号頁・発行日
vol.3 (ラジオのお話), 1925
著者
河内谷清久仁 古関 聰 小野寺 民也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.44, no.15, pp.13-23, 2003-11-15
被引用文献数
1

Javaでは言語の性質上,オブジェクトに対するロック操作が頻繁に行われる.これを高速化することは,システム全体の性能向上に非常に重要である.オブジェクトがそれぞれどのスレッドにロックされているかに着目した調査を行ったところ,特定のスレッドにのみ頻繁にロックされているという「スレッド局所性」が見られることが分かった.この性質に着目し本論文では,各オブジェクトごとに特定のスレッドに「ロック予約」を与え,ロック処理を高速化する手法について述べる.予約を持っているスレッドは,従来よりも軽い処理でそのオブジェクトのロックを行える.具体的には,従来ロック処理に不可欠と考えられていたcompare_and_swapなどの不可分命令ではなく,単純なメモリアクセス命令でロックを獲得/解放できる.予約者以外のスレッドがロックを行った時点でロック予約が解除され,以後そのオブジェクトは従来の方式でロックが行われる.この予約ロック機構を,IBM Java VMとJITコンパイラに実装し,いくつかのベンチマークを走らせたところ,従来のロック手法に比べて最大で53%の性能向上が確認された.In Java execution, lock operations are performed very frequently to realize exclusive oper-ations among multiple threads. Therefore, accelerating the lock performance has been very important to execute Java-based applications faster. We investigated the lock behavior of Java programs, focusing on the relation of each object and threads acquiring the object's lock. It turned out that for many objects, the lock is acquired by only one thread specific to the object, even in multi-threaded Java programs. By utilizing the thread locality, this paper shows a novel ultra-fast locking technique for Java. The algorithm allows locks to be reserved for threads. When a thread attempts to acquire a lock, it can do without any atomic operation if the lock is reserved for the thread. Otherwise, it cancels the reservation and falls back to a conventional locking algorithm. We have implemented the lock reservation mechanism in IBM's production virtual machine and JIT compiler. The results show that it achieved performance improvements up to 53%.
著者
関 晃仁 奥富 正敏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:18827810)
巻号頁・発行日
vol.45, no.13, pp.1-10, 2004-12-15
参考文献数
13
被引用文献数
12

本論文では,車載ステレオカメラを使った道路平面上の障害物検出手法を提案する.まず,ステレオ動画像を用いて,画像間の射影変換を求めると同時に,空間中の道路平面部分に対応した領域を抽出する.次に射影変換行列を特異値分解することで,抽出した道路平面の法線ベクトルを算出する.その法線ベクトルを利用して入力画像と抽出した平面領域画像を,仮想的に道路平面を上方から見た画像に変換する.その画像を利用して道路平面領域とその時間的変化を求めることにより,空間中での障害物の位置と相対速度の検出を行う.また平面の傾きに対する射影変換行列の収束性に関して検討し,それを元に射影変換行列推定時の初期値を定めることで,処理のロバスト性を向上させている.最後に,車載カメラによる実画像を用いた実験を通じて,本手法の有効性を示す.In this paper, we propose the method for an obstacle detection on the road plane using the stereo cameras mounted on a vehicle. We first estimate planar regions using projective transformation matrix. By singular value decomposition of the matrix, we get the normal vector of the planar regions and the distance from the optical center of the primary camera to the plane. Then, we make a virtual projection plane (VPP) image which is equivalent to the top view of the road scene. Obstacles are detected by checking the change of the planar regions using the VPP image. Finally, we present the experimental results of obstacle detection with our method.
著者
関 成人
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.129, no.5, pp.368-373, 2007 (Released:2007-05-14)
参考文献数
13
被引用文献数
1

排尿障害は蓄尿(尿をためる)障害と排出(尿を出す)障害に大別される.蓄尿障害には排尿筋の収縮を抑制する薬物(抗コリン薬や平滑筋弛緩薬)あるいは膀胱出口部抵抗を増強する薬物(α1およびβ2受容体作動薬)が用いられ,排出障害には排尿筋収縮を増強する薬物(コリンエステラーゼ阻害薬など)ないし膀胱出口部抵抗を減弱させる薬物(α1遮断薬や抗男性ホルモン薬)が適用される.しかし閉塞性疾患(前立腺肥大症など)と合併する過活動膀胱に代表される,蓄尿および排出障害が混在する病態における抗コリン薬の有用性は十分確立されておらず,その使用は慎重に行う必要がある.排尿障害の薬物治療における問題点としては,排尿筋収縮力障害に対する有効な薬物に乏しいことと,有病率の高い過活動膀胱に対する第一選択薬である抗コリン薬の有害事象が挙げられ,抗コリン作用とは異なる作用機序を有する治療薬物の臨床応用や開発が進められている.
著者
関 朋宏
出版者
千葉大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2009

申請者は過去3年間を通じて研究課題にあるペリレンビスイミドのJ会合体の構築・内部構造の解明、更にはその機能材料化に取り組んだ。残念ながら、見出したペリレンビスイミド分子の合成が非常に困難であり、内部の構造を詳細に調査できるだけのサンプル量が得られていなかった。しかしながら、これまでに得られた知見を最大限に活かして大量合成が可能な一つの合成経路を確立することに成功し、内部構造の解明および機能材料化を急ピッチで調査中である。一方昨年度までの研究を通じて、ペリレンビスイミド色素においては元来困難とされてきた「塗布法により薄膜形成が可能な二次元層状構造の創製」、および「最低ゲル化濃度が低く透明なゲル材料の構築」に成功した。これらの系の分子レベルでの集合構造を精査し、光学的・電子的特性、および材料特性との相関を明らかにした。前者に関しては、半導体有機エレクトロニクス材料としての応用展開を見出し、溶液塗布法により作成可能な有機薄膜トランジスターデバイスの活性層への適用に成功した。一方後者の系では、ゲルの分子レベルの配列とよりマクロな層構造との明確な相関関係を解明することに成功した。得られた成果は、機能性の色素分子から望みのゲル材料の形態を構築させるための重要な分子設計指針を与えた。本研究を通じて、ペリレンビスイミドの機能化を目指した合成の高収率化、分子レベルの集合構造と光学的・電子的特性との相関の解明、有機エレクトロニクス材料としての有用性の証明に成功した。更なる詳細な調査によって、他の色素材料の構築にも適用可能な分子設計指針の確立が期待される。
著者
今関 雄人 高田 眞吾
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.50, no.12, pp.3041-3051, 2009-12-15

Webアプリケーションは機能の追加や変更が非常に多いという特徴がある.このため,回帰テストが非常に重要である.Webアプリケーションの回帰テストを支援するツールとして,クライアントからの入力を保存し,それを再現してテストを再実行するものがある.さらに,これらのツールは再実行時の実行結果を検査することも可能である.しかしながら,これらのツールは,クライアントサイドの入出力にのみ着目しており,サーバサイドの入出力を扱うことができない.そこで,本論文ではサーバサイドの入出力を考慮したWebアプリケーションの回帰テスト支援ツールを提案する.本ツールは入出力としてHTTPリクエスト/レスポンス,データベース,セッション変数,サーバ時刻を扱う.本ツールはこれらの入力を保存し,それを再現してテストを再実行することができる.さらに,本ツールはこれらの出力を保存し,再実行時の出力と比較することにより,テスト結果を自動的に検査することができる.これらの機能により,Webアプリケーションの回帰テストを自動的に行うことができる.The regression testing of Web applications is very important because, compared with general applications, their requirements change more frequently. Some regression test support tools can save the input and re-execute previous tests by restoring saved input. Furthermore, these tools can automatically verify the re-executing output using assertion. However, these tools focus only on client side information and do not handle server side information. In this paper, we propose a regression test tool forWeb applications, which supports both server side and client side information. For input and output, our tool handles HTTP request/response, database, session variable, and server time. Our tool can save and restore these inputs, save the resulting outputs and compare previous outputs with re-executing outputs for verification. These functions make possible the automatic regression testing of Web applications.
著者
関西 剛康
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.69, no.5, pp.687-690, 2006 (Released:2007-11-13)
参考文献数
13
被引用文献数
2 2

After the Onin civil war (1467-77) in the mid-Muromachi era, Zen temples were restored comprehensively, from buildings and rooms, to gardens, which is the background of the dry landscape garden. The objective of this study is to explore the methods for producing the scenic composition of dry landscape gardens, which were developed mainly in the Zen sect. In order to study these production methods, the authors delved into the shoin style of architecture accompanied with dry landscape gardens, the characteristics of the rooms inside the buildings, how landscape paintings of Zen art that were developed to ornament the rooms were produced, and what kinds of characteristics are possessed by the pictoral composition of the landscape paintings. As a result, it was analogized that the similarities between dry landscape gardens and landscape paintings are not only the subject matter but also the characteristics of their components.
著者
小林 敏男 金井 一頼 淺田 孝幸 高尾 裕二 関口 倫紀 椎葉 淳 伊佐田 文彦 栗本 博行 松村 政樹 平山 弘 朴 泰勲 寺川 眞穂 古田 武 前中 将之 中田 有吾
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

グローバルニッチ戦略とは,自社の開発技術を評価する特定顧客に対して,そのニーズに叶った製品を開発・供給していく過程で,事業として存続しうる売上規模を獲得でき,その状態を持続可能にすることによって,当該製品が属する市場において参入障壁が高い小市場を形成でき,グローバルな多地域への展開が可能となる戦略のことである。ニッチ市場は,既存市場のセグメント分析から存在論的に発見できるものではなく,特定顧客との密接な協働から形成しうる過程論的な市場である。