著者
久野 純治 前川 展祐 進藤 哲央 棚橋 誠治 戸部 和弘 津村 浩二 大村 裕司 阿部 智広 Beye F. 永田 夏海 村松 祐 榎本 成志 冬頭 かおり
出版者
名古屋大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2011-04-01

テラスケール新物理のフレーバーの物理を行った。標準模型を超える理論に電気双極子能率やレプトンフレーバーを破る過程などの希過程は感度があり、観測量と理論のパラメータの関係を整理し、超対称模型や拡張ヒッグス模型など様々なテラスケールの模型に対して制限を与えるとともに、観測されたヒッグス粒子やLHC実験での新粒子探索の結果との整合性を明らかにした。拡張ヒッグス模型において電弱バリオン数生成の可能性を明らかにした。LHC実験の結果をもとに現実的な大統一模型を明らかにし、陽子崩壊について将来探索との関係を行った。現実的なフェルミオン質量を予言する模型の構築も行い、宇宙レプトン数生成の可能性を示した。
著者
阿部 隆 Abe Takashi
出版者
新潟大学大学院現代社会文化研究科
雑誌
現代社会文化研究 (ISSN:13458485)
巻号頁・発行日
no.42, pp.115-132, 2008-07

The national bank regulations were promulgated in November, 1872, and a national bank only for four lines was established contrary to my expectation. However, the later business situation was full of dullness, and it fell on the deficiency of the system, and the Ministry of Finance was pressed for the review of the regulations. Because the revision of the regulations was performed in 9, and the relaxation of the establishment condition was shown, 153 national banks were born in the whole country. Each national bank has its own characteristics in the process of establishment, attributes of the founders or executives and business situation of afterward. I investigate the characteristic of two national banks of Hokkaido established in the different situation this time and analyze it.
著者
宇都木 望 阿部 眞理
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.12, no.12, pp.98-101, 2007-03-30
被引用文献数
2

現在の普及型車いすは、冷たく地味であるといったイメージをもたれている。また、座面、背面かシート状になっているため、乗車している人の姿勢を崩すといった機能面での欠点も有している。そこで、本研究では、木材や紙材等の自然素材を主材料とし、感触や乗車時の姿勢の保持といった要素に配慮しながら、小回りの利く家庭用の車いすを提案した。使用した素材は、ブナ、キリ、コルクといった木材、紙材、フエルト材で、部材ごとに使い分けた。乗車時の姿勢の保持については、座面および背面を固定型とすることで解決し、さらに、家庭用といった用途にあわせ、狭いスペースでも小回りが利くよう車いすを改良した。自然素材を多用し、一般家庭内でも走行しやすい工夫を施した人にやさしい車いすの提案である。
著者
阿部 ひと美 今井 正司 根建 金男
出版者
日本カウンセリング学会
雑誌
カウンセリング研究 (ISSN:09148337)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.1-9, 2011 (Released:2012-02-29)
参考文献数
23

役割固定法(fixed-role therapy: FRT; Kelly, 1955)は,構成主義的な理論のひとつであるパーソナル・コンストラクト理論(personal construct theory: PCT)に基づいた心理的介入技法である。本研究では,演じる役割を決定する手続きに実験参加者の意思決定を取り入れるという改良を加えたFRTを開発し,その社会不安に対する効果を実証的に検討することを目的とした。実験参加者は,社会不安傾向が高い大学生であり,改良型FRT群(11名),従来の標準的な手続きにのっとった標準型FRT群(10名),統制群(11名)に割り振られ,2週間にわたる実験に参加した。その結果,改良型FRT群,標準型FRT群では,統制群と比較して社会不安が有意に低減した。また,改良型FRT群では,標準型FRT群と比較して,社会不安が有意に低減する傾向が示された。さらに,PCTに基づいたアセスメント法であるレパートリー・グリッド法を用いた評定の結果,改良型FRT群では,標準型FRT群よりすぐれた効果が示された。したがって,改良型FRTはすぐれた社会不安低減効果を有することが示唆された。
著者
阿部 恵介 桧垣 博章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.244, pp.31-36, 2013-10-17

車輛の動線が交差する交差点では, 交通信号機によって片方の動線の交通流を一時停止することによって車輛の衝突を回避する. しかし, 物理的な信号機は, 設置, 維持, 管理のコストが大きく, 自然災害等による破損の影響が大きい. 本論文では, 車載コンピュータ間の車車間通信によって, 車輛の走行状態に基づいて協調的に生成された赤信号情報の集合である仮想信号機による車輛衝突回避手法を提案する. ここでは, 衝突回避を可能とするための車載コンピュータ間通信距離を導出し, 赤信号情報生成プロトコルを構成する. ここでは, 各車輛の走行状態によって赤信号を生成することで, 衝突回避を前提として赤信号時間を短縮することを可能とする. また, 互いに整合しない複数の信号が一時的に生成される場合でもこれを検出し, これらを生成した車載コンピュータ間の協調によって調整可能であることを示す.
著者
中本 幸一 藪内 健二 尾崎 辰典 原 央哉 岸田 貴成 阿部 一晴 北村 章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.367, pp.37-42, 2010-01-14

車載システムやプロセス制御システムなど分散組込みシステムの規模と複雑さが増加している.さらにより環境に配慮した,もしくは安全な制御のために数多くのセンサーデータからデータが収集されネットワークを介してコンピュータに送られる.こうしたシステムを高品質,高生産性で開発するために,筆者らは仮想的なソフトウェア実行環境を開発している.この環境では,多くのCPUシミュレータやデバイスシミュレータを統合し,ネットワークワイドなシミュレーション機能を提供する.本報告では,本仮想実行環境の中でCPUシミュレータ,通信ミドルウェア,ハイブリッドなソフトウェア実行環境について現状を報告する.
著者
鈴木 豊 阿部 賢史 山田 英一 秋山 承太郎 雨海 正純
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPM, 電子部品・材料 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.265, pp.45-48, 2005-09-01

近年半導体パッケージの統合化、微細化、小ピッチ化に伴い開発されたスタック・ダイ・パッケージの内部構造の影響が与えるダイのストレスについて、ストレスセンサーを使用して定量的に評価した。ストレス測定は信頼性試験下で行い、各試験下におけるダイのストレスを測定した。また、4点曲げ試験との相関を取ることで、ストレスセンサーの定量的な応力の測定を行った。
著者
小笠原 徳子 高野 賢一 阿部 亜由美 才川 悦子 海崎 文 関 伸彦 吉野 真代 今野 綾美 山内 誠 新谷 朋子 四ツ柳 高敏 氷見 徹夫
出版者
日本小児耳鼻咽喉科学会
雑誌
小児耳鼻咽喉科 (ISSN:09195858)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.360-365, 2013 (Released:2014-03-20)
参考文献数
17

先天性小耳症は発生頻度の低い稀な先天奇形であるが,外表奇形として出生直後より認識され,聴力評価などで耳鼻咽喉科を初診することが多い。外表奇形に対する手術は本邦では形成外科で施行される。今回我々は当院形成外科にて耳介形成術を施行した患児73例に対して,外表奇形の分類,聴力評価,味覚障害の有無,顔面神経麻痺の評価,中耳・内耳奇形の有無について解析を行い,外表奇形とそれぞれの項目に関して比較検討をおこなった。さらに国内外における従来の報告と本解析に相違があるかを検討した。  小耳症は,片側小耳症が90%をしめ,多くは外表奇形に対する治療が中心となる。しかしながら,聴力の継続的評価や真珠腫性中耳炎の早期発見,外耳道形成術,伝音再建の適応など耳鼻咽喉科医が把握,対応する事項の重要性が再認識された。
著者
阿部 仲麻呂
出版者
上智大学
雑誌
カトリック研究 (ISSN:03873005)
巻号頁・発行日
vol.72, pp.45-81, 2003-08-01

Motivation Opening up the possibility of life while ascertaining the structure of the Absolute Awakening (Hongaku) is a common human task. Putting that in philosophical parlance, one should be conscious of the Absolute Awakening (the Root of all self-formation) . In this way, the consciousness of being is given life as a "common basis for fundamental existence" which can be called "Shinnyo". This can becomes a point of contact between philosophy and theology. Theme The subject of this paper is a search for "circle-structure" and the "possibility" of Absolute Awakening based on the epistemology of Asvaghosha's Discourse on the Awakening of Faith in the Mahayana. The problem of theology in Japan has epistemological elements in it. Premise Artists in Japan's medieval period tried to pursue a "spiritual philosophy of self-awareness (jikaku) which is open to everyone". This attitude is a point of contact between the Christian faith and Japanese aesthetic thought. Contents In chapter one, I survey the state of research concerning "Hongaku" thought which in the philosophy of Asvaghosha's Discourse on the Awakening of Faith in the Mahayana was made central concept in the logic of "Awakening" in the Japanese medieval period. In chapter 2, I present an outline of the hermeneutic of a language for understanding. I will go on to refer to the epistemological possibility of the" Logical understanding". In chapter 3, I write about the common topos of the understanding of life in Buddhism and Christianity. In chapter 4, I suggest a possibility of "Hongaku" thought. Further Remarks It is indispensable to understand the awareness and the practice of "the Absolute Awakening" in the progress of Japanese culture from ancient times to the contemporary age in order to trace the effect of the philosophy of Mutai Risaku and Nishida Kitaro and of "Hongaku" thought. One can see that there is a similarity between the structure of thought seen in Christian theology's concept of 'the indwelling of the Holy Spirit in the deepest recesses of the human spirit' and the concept of the "Indwelling of Buddha in human nature" peculiar to "Nyoraizo" thought. Conclusion My conclusion is that the epistemology of Asvaghosha's Discourse on the Awakening of Faith in the Mahayana opens up the possibility of life through ascertaining the circle-structure of the Absolute Awakening.
著者
阿部 恭子 沼田 憲治 大野 範夫 小笹 佳史
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.30, no.7, pp.415-420, 2003-12-20

脳卒中片麻痺患者のいわゆるプッシャー現象が損傷半球側や特定領域, 視空間失語の有無に無関係に出現し体幹の非麻痺側傾斜に対し強い恐怖心を持つとする報告がある。このことは, プッシャー現象の発現要因の一つに心理的要因が影響していることを示唆している。このような心理的傾向は, 明らかに本現象を認めずとも, 立ち直り・平衡反応に左右非対称性が認められる片麻痺患者にも内在している可能性が推察される。本研究は, 明らかなプッシャー現象を認めない脳卒中片麻痺患者の体幹傾斜時における内省報告から, 立ち直り・平衡反応の非対称性と心理的要因との関連性を検討することを目的とした。対象は脳卒中片麻痺患者30例, 座位で体幹を左右に傾斜させた時の内省報告の結果, 麻痺側, 非麻痺側傾斜に対する「怖さ」を示す内容から5群に分類された。そのなかで麻痺側に比べ非麻疹側の傾斜に対しより恐怖心を示した症例が30例中15例と高い割合で存在した。さらにこれら15症例の中で非麻痺側傾斜時に体幹の抵抗を示す症例が10例であった。これらのことからプッシャー現象の有無に関わらず, 非麻疹側傾斜に対する「怖さ」は片麻疹患者に共通する一つの病態であることが推察される。今回の結果は, 片麻痺患者の体幹機能を評価する場合, 左右体幹筋活動のみならず, 左右への傾斜に対する心理的な側面も踏まえることの重要性が示唆される。
著者
阿部 温子
出版者
桜美林大学
雑誌
国際学レヴュー (ISSN:09162690)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.89-112, 2003-03-31

グローバリゼーションが喧伝される中、国境を越えたヒトの移動も活発化しているが、国家、特に先進諸国家はモノや資本の移動と比べ、一般に移民や難民の流入を歓迎していない。他方国家は、高度な技術をもった労働者を国内のみならず国外からも惹きつけることで、自国経済の成長を支えることをも求められている。このような世界規模での変化の中、従来の国民国家に課された役割とは異質な役割が、現在の国家には期待されていると考えられる。先進諸国においてはいずれも、移民・難民に関わる問題が、政治および社会における最重要課題の一つと見なされている。日本の場合、欧米諸国に比べれば移民問題の政治化の度合いは弱く、移民に関わる様々な課題について、外国入集住地域では地方政治レベルでの議論が活発となっているものの、全国レベルでの議論は未だ成熟していない。この小論では、かかる日本の状況を整理し、国家の移民政策がどのような指針に基づいているのか、もしくはその指針がどのように変化してきているのかを追う。日本の状況を考察するにあたり、諸外国との比較も有用であるが、かつて移民送出国であったが今では逆に移民流入が大きな社会政治問題となっている西ヨーロッパ諸国との比較が、アメリカ、オーストラリアといったいわゆる伝統的な移民国家との比較よりも、国家に対する期待について考察するのに興味深い分析が可能であろう。
著者
宇田川 義夫 中村 敏一 寺川 陽 阿部 徹
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土と基礎 (ISSN:00413798)
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.16-18, 2001-10-01

This research aims at verifying the effectiveness of the river revetment work with porous concrete for the restoration of ecosystem and is based on a site investigation on the restoration of ecosystem at river revetments of precast and cast-in-place porous concrete. As a result, the restoration effect of ecosystem was confirmed with time after construction. Moreover, it was suggested that the succession of vegetation may possibly be kept in the midst by adjusting the void content and that the river revetment work with porous concrete may be applicable to biotope.
著者
阿部 亮吾
出版者
人文地理学会
雑誌
人文地理 (ISSN:00187216)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.307-329, 2003
被引用文献数
2 2

This paper argues the issue of female migrant workers who have been remarkable under the globalization, particularly paying attention to the condition of Filipino women, because the Republic of Philippines has been systematizing and promoting the exportation of manpower, and sending many Filipino female domestic workers to developed areas in Asia, the Middle East, and other western countries. However, Japan excludes domestic workers selectively through its strict immigration policy. As result, a great number of Filipino females who come to Japan are only entertainers like dancers and singers. In this context, Japan is unique compared with other countries. Most entertainers work at Philippine Pubs in different cities all over Japan. Therefore, the unique urban nightscapes of Philippine Pubs are built in local urban spaces.I explored the politics of space of Philippine Pubs, which is an important component of local urban space, and the politics of positioning Filipino female entertainers who work there, through a case study of Sakae Walk Street where many Philippine Pubs are located in Nagoya City.First, my study showed that the present location of Philippine Pubs in Sakae Walk Street used to be an entertainment area (Snack town) in the outskirt of downtown Sakae District. With the decline of this area, Philippine Pubs, where cheaper and younger entertainers are a main character, started to mushroom and eventually replaced the old entertainment town.Second, my study revealed that two agents concerning the formation of this space of Philippine Pubs in Sakae Walk Street have respectively constructed each representations of 'ethnicity' of the entertainers. Employers and talent agencies have constructed this 'ethnicity' showing imaginative geographies of exotic, sexual and southern countries, through the formation of space, particularly aspects of landscape-appearance, standing signboards, advertising boards-. Immigration/police have doubly constructed 'ethnicity' as 'victims' or 'wrongdoers' through the formation of space of control against this space of Philippine Pubs by executing the surveillance and exposure activities around Ikeda Park. Local inhabitants in Sakae Walk Street also support these activities.In conclusion, I hope to suggest that the politics of the formation of local space of Philippine Pubs, being mutually compositional with the politics of the social construction of representations about 'ethnicity', is one of the processes of othering entertainer. And also, the spaces, which two above-mentioned agents have formed, are mutually negotiative rather than parallel. This makes the politics of the formation of this space of Philippine Pubs and also the process of othering entertainers multidimensional.
著者
阿部 宜輝 木原 満 小林 勝 松井 伸介 浅川 修一郎 長瀬 亮 冨田 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OFT, 光ファイバ応用技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.32, pp.39-42, 2008-05-08
被引用文献数
4

現状の現場組立コネクタは、光ファイバ端面間のPhysical Contact (PC)接続を実現するために、端面を研磨した光ファイバと屈折率整合剤を用いた構造である。今回、光ファイバ端面の研磨と屈折率整合剤を使用せずにPC接続を実現する新しい構造の現場組立コネクタについて検討した。光ファイバ端面を研磨せずにPC接続を実現する光ファイバ端面形状と光コネクタの構造の設計と評価結果について報告する。