著者
阿部雅史 山本 優 大野 晋 源栄 正人
出版者
日本建築学会
雑誌
学術講演梗概集. B-2, 構造II, 振動, 原子力プラント (ISSN:13414461)
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.539-540, 2005
被引用文献数
2

科研費報告書収録論文(課題番号:15560480・研究種目:基盤研究(C)・15~17/研究代表者:源栄, 正人/1978年宮城県沖地震における仙台地域の地震動分布再現の高精度化と被害分布の評価)
著者
尾崎 敦夫 古市 昌一 阿部 一裕 中島 克人 田中 秀俊
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.2810-2818, 1999-06-15
被引用文献数
5

渋滞解消のための実時間信号制御や 広域な交通網整備などの用途への活用を目指した大規模交通シミュレータを開発した. 本シミュレータは提案した時空間オブジェクトモデルを基礎にインテル社製のMIMD型高並列計算機Paragon上に開発したものである. 本シミュレータの性能評価の一環として 並列処理の単位となる粒度に関して 高性能を得る最適な粒度を求めるための負荷バランス方式の実験を行った. 負荷バランス方式は 道路網を細かく分割して 各プロセッサヘラウンドロビンに割り振る多重マッピング方式を採用した. 横浜市の中心部4km×2km四方の領域の実データを使用し Paragonの32プロセッサを用いて 多重マッピング方式を適用した場合に 約3 000台の車と約1 400の信号付き交差点を実時間実行できることが分かった. このケースでは 負荷バランスを考慮しない単ーマッピング方式と比べて約2倍の性能向上が達成できている.We developed a large scale car traffic simulator based on a Space-Time Object model. The target application of this simulator is real time traffic lights control, design of road network and so on. In this paper, we discuss issues in implementation and the performance evaluation of the simulator. We also present the results of static load balancing. Two mapping schemes have been applied for estimation of the performance of load balancing. One is a one-to-one mapping scheme, in which one sub-road is mapped onto one processor. Another is multiple mapping scheme, in which more than two sub-roads are mapped onto one processor. The simulator based on multiple mapping can simulate about 3,000 cars and 1,400 traffic lights at real time speed on 32 processors of Intel Paragon using the actual road map of a 4km × 2km area in the heart of Yokohama city. The performance of the simulator based on multiple mapping is about two times faster than that of one-to-one mapping in this case.
著者
阿部 又信 入来 常徳 舟場 正幸
出版者
Japanese Society of Animal Science
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.60-65, 1992
被引用文献数
2

ホルスタイン種成雌牛延べ13頭を供試し,脂肪酸Ca塩(CSFA)の脂肪酸組成,粒度,ペレット加工,および給与量が酸分解エーテル抽出物(AEE)の消化率およびTDN含量に及ぼす影響について検討した.試験1,2ではいずれもパーム油を原料とし,約45%が2mm以上の大きさの不定形粒状CSFA(PFA-L)と,約85%が2mm以下の不定形粒状CSFA(PFA-S)のAEE消化率を求めた,いずれにおいても基礎飼料にCSFAを0または400g/日ずつ添加し,AEE消化率は400g給与時とOg給与時の糞中AEEの差をCSFA由来のAEE摂取量で除して求めた.その結果,PFA-LとPFA-SのAEE消化率はそれぞれ84.0および94.3%であった.同様にして,試験3ではPFA-Sを径5mmのペレットに加工した場合(PFA-SP)のAEE消化率を求めた結果,98.0%であった.試験4では,約39%が2mm以上の不定形粒状で牛脂を原料とするCSFA(TFA-L)を200または400g/日給与した場合のAEE消化率を求めた結果,それぞれ76.7および66.1%であった.供試CSFAのAEE含量と400g給与時の消化率からそれぞれのTDN含量を求めると,PFA-L;158,PFA-S;178,PFA-SP;179,TFA-L;126%となり,CSFAの粒度と脂肪酸組成はTDN含量に影響するが,ペレット加工しても負の影響はないことが示唆された.また,給与量も影響を及ぼしうるが,パーム油を原料とするCSFAの場合にはその影響は小さいと考えられた.
著者
阿部 貴志
出版者
新潟大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

環境メタゲノム資源から、連続塩基・アミノ酸組成に基づく一括学習型自己組織化マップ(BLSOM)を基に、環境中の微生物叢のための生物系統推定ソフトウェア、地球環境改善に役立つ新規微生物ゲノムの検出手法、ならびに、それらが持つ環境浄化システムに関与する有用遺伝子候補の探索手法を開発した。新規性の高いゲノム断片配列を微生物ゲノム別に再構成するための手法が開発でき、環境が保有する環境浄化システムを構成する微生物や代謝遺伝子セットの全体像が把握でき、様々な微生物が持つ環境浄化システムの全体像把握に向けた情報学的スクリーニング法としての活用も期待できる。
著者
阿部 正臣 梶原 洋子 〆木 一郎
出版者
文教大学
雑誌
文教大学教育学部紀要 (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.124-134, 1988-12 (Released:2012-09-25)
著者
阿部 圭一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.496-499, 2014-04-15

インターネットは人の思考様式と人間関係にマイナスの影響(副作用)も及ぼす可能性がある.それをデータ的に実証することは難しいが,いくつかの状況証拠と推論を示す.この問題は,幼児期からICTの影響下にある青少年にとっては,これまでの大人以上に深刻になり得る.採り上げる問題は次のとおり.情報のリアルタイム化,情報の断片化,言語能力の退化の恐れ,時間の消費とネット依存,人間関係の希薄化.そのような副作用があるかもしれないという前提に立って,どのような情報教育を行うべきかについて若干の提案を行う.ただし,この問題は情報教育だけで解決できるものではなく,社会全体としての取り組みが必要である.
著者
阿部 美知子 久米 光
出版者
日本医真菌学会
雑誌
Medical Mycology Journal (ISSN:21856486)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.19-25, 2013 (Released:2013-03-08)
参考文献数
14
被引用文献数
1
著者
鷲塚 昌隆 平賀 義裕 古市 浩康 泉 順吉 吉長 幸嗣 阿部 亨 田中 芳明 玉木 元
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.111, no.2, pp.117-125, 1998-02-01
被引用文献数
6

今回我々は,エタノールによるマウスの行動障害に対し,酵素阻害薬を用いてエタノールおよびアセトアルデヒドの関与と,蛋白加水解物である肝臓水解物の作用について検討した.さらに,エタノールあるいはアセトアルデヒドによるマウスの致死毒性およびラットの肝毒性に対する肝臓水解物の作用について検討し,以下のような結果を見いだした.1:エタノール5ml/kgの経口投与によって歩行および摂食に対する障害が認められた.2:これらの障害に対して,肝臓水解物は経口投与により用量依存的な改善作用を示した.3:アルコール脱水素酵素阻害剤の前投与によって肝臓水解物の改善作用に明らかな減弱が認められたが,アルデヒド脱水素酵素阻害剤の前投与では肝臓水解物の改善作用に影響は認められなかった.4:エタノール10m1/kgを経口投与した時に生じる正向反射の消失および死亡に対し,肝臓水解物は改善作用を示さなかった.一方,アセトアルデヒド1.8ml/kgを経口投与した時に生じる正向反射の消失および死亡に対し,肝臓水解物は用量依存的な改善作用を示した.5:アセトアルデヒド1.2ml/kgを1時間間隔で2回経口投与した時に認められる血清中のGPT活性の上昇に対し,肝臓水解物は抑制作用を示した.以上の結果から,肝臓水解物はエタノールにより引き起こされる毒性症状に対して改善作用を有し,これらの改善作用は主にアセトアルデヒドの毒性軽減に起因することが示唆された.
著者
佐川 浩彦 酒匂 裕 大平 栄二 崎山 朝子 阿部 正博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.4, pp.753-763, 1994-04-25
被引用文献数
58

聴覚障害者と健聴者のコミュニケーション支援を目的として,手話通訳システムの開発を行っている.手話通訳システムでは手話から日本語への変換を行うために,手振りの情報からその中に表現されている手話単語を認識する必要がある.本システムでは,データグローブから入力した手話パターンと,あらかじめ登録してある手話単語パターンを音声認識で一般的な連続DP照合を用いて照合することにより,手話単語を認識する.しかし,データグローブからの入力データ量が多いため,通常の連続DP照合ではリアルタイムな認識が困難になる.そのため,手話パターンの動的な特徴に基づいたパターン圧縮を行い,圧縮パターン同士を直接照合する圧縮連続DP照合を開発した.本方式の有効性を検証するため,単語数17語の連続手話認識実験と単語数620語を用いた大語い手話単語認識実験を行った.この結果,従来の連続DP照合の認識率と比較して精度の低下がなく,認識時間としては実測で約1/16に短縮できることが確認できた.更に,大語い認識実験においても98.7%の認識率が得られ,本方式の有効性を確認できた.
著者
澤村 豊 間瀬 誠子 髙田 教臣 佐藤 明彦 西谷 千佳子 阿部 和幸 増田 哲男 山本 俊哉 齋藤 寿広 壽 和夫
出版者
園芸学会
雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science (ISSN:18823351)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.222-226, 2013 (Released:2013-10-12)
参考文献数
17
被引用文献数
4 13

ニホンナシは配偶体型自家不和合性を有し,結実には他家受粉が必要となる.本研究では,ニホンナシの自家和合性個体を作出するため,自家不和合性品種の‘幸水’にガンマ線を緩照射し,その‘幸水’より採取された花粉を無照射の‘幸水’に受粉し,交雑実生を獲得した.その結果,自家受粉で 74.4%の結実率を示す自家和合性個体 415-1 を得た.PCR 法により S-RNase の遺伝子型を解析したところ,415-1 は‘幸水’と同じ S4S5 であった.415-1 の自家和合性が花粉側変異,花柱側変異の何れによるものかを受粉試験により調査した.415-1 に同じ S 遺伝子型をもつ品種(‘秀玉’および‘王秋’)の花粉を受粉しても結実が確認できなかったことより,415-1 の S4- および S5-RNase は機能していると考えられた.一方,‘秀玉’および‘王秋’に 415-1 の花粉を受粉したところ,種子を有する果実の結実が確認された.これらの結果から 415-1 は花粉側の自家和合性変異体であると判断した.