著者
高橋 桂子
出版者
新潟大学
雑誌
新潟大学教育人間科学部紀要. 人文・社会科学編 (ISSN:13442953)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.65-74, 2005-10

イギリス在住のRapoport夫妻によるDual-Career Families(1969)を嚆矢として,夫婦ともに雇用者かつ専門的職業に従事する家族に関する研究が始まる。当初の研究関心は,夫婦がどうやって家庭生活を維持・形成しているのか,夫婦役割への期待,結婚満足度やストレスなど心理学的アプローチが多かったが,研究蓄積に従い,,機会均等との関連,配偶者の転勤に対する対応,有子デュアル・キャリア・カップルへの社会・経済的支援の在り方へと移行していく。
著者
高橋 昌彦
出版者
大分県立先哲史料館
雑誌
史料館研究紀要 (ISSN:13419838)
巻号頁・発行日
no.20, pp.1-12, 2016-01
著者
高橋 修
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.106, no.12, pp.836-852, 2000-12-15
被引用文献数
3

関東山地秩父帯南帯および四万十帯北帯に分布する中生代付加コンプレックスを, 前期ジュラ紀から後期白亜紀にかけて形成された15のユニットに区分した.それらの復元された海洋プレート層序から, 関東山地では, ジュラ紀全般(第I期)および後期白亜紀(第III期)の付加体が連続的に形成された時期と, 最後期ジュラ紀〜前期白亜紀の, 付加体形成の減衰の時期(第II期)が認められた.後者(第II期)は, 秩父帯付加コンプレックスと四万十帯付加コンプレックスの境界に一致している.また, 復元された海洋プレート層序は, 秩父帯および四万十帯付加体を形成した二つの異なったプレート(イザナギプレートおよびクラプレート)の沈み込みを示唆する.上述した付加の減衰は両プレートの沈み込みの変換期に起こった可能性がある.このように, 付加体の研究は, 中生代のアジア東縁のプレート運動史を考える上で, 重要な示唆を与えてくれる.
著者
吉本 充宏 古川 竜太 七山 太 西村 裕一 仁科 健二 内田 康人 宝田 晋治 高橋 良 木下 博久
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.109, no.10, pp.595-606, 2003-10-15
被引用文献数
5 18

鹿部冲の海底に分布する北海道駒ヶ岳火山1640年の岩屑なだれ堆積物を調査した音波探査の結果,海底岩屑なだれ堆積物の分布の末端部を確認することに成功したこれらは溶岩流などに認められる急勾配の末端崖は示さないものの,傾斜の変化を示す海域に分布する流れ山は岩屑なだれ堆積物分布末端部では存任せず,流走距離に反比例して規模・分布頻度が小さくなる傾向を示す海域における岩屑なだれ堆積物の分布は,主方向が北東方向と東方向の双頭状の分布を示し,給源からの最大水平流走距離は約20km,最大幅は約15km,分布面積は約126km^2であるH/L比は0.06であり,海底を流走した岩屑なだれは同規模の陸上岩屑なだれより流動性が高い傾向がある実際に海中に流入した体積は,探査から求めた海底地形データによって見積もった体積に,薄く広がった部分と流れ山の体積を加えた0.92〜120km^3と見積もられた
著者
可児 瑞夫 可児 徳子 高橋 美次 磯崎 篤則 飯野 新太郎
出版者
一般社団法人 日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.150-159, 1980 (Released:2010-03-02)
参考文献数
21
被引用文献数
1

フッ素含有洗口液によるう蝕予防法の基礎的研究の一環として, 現在臨床で行われているフッ化物洗口法に準じてintact enamelを材料としてin vitroで実験を行い, X線マイクロアナライザによるエナメル質中のフッ素の分析ならびに微小焦点X線回折法によるX線緒晶学的検索を行った。新鮮抜去永久歯を材料とし, フッ素含有洗口液はリン酸酸性フッ化ソーダ溶液 (pH5.0, フッ棄濃度500ppm) を川いた。X線マイクロアナライザ分析は島津製 (EMX-SM型) を用い, フッ棄, カルシウムならびにリンの線分析を行った。X線結晶学的には微小焦点X線発生装置 (Microflex) および細束X線ヵメラ (Microfocus Laue Camera) を用いてエナメル質の微小部分のX線回折を行った。得られた回折像をMicrophotometer (MP-3型) にてチャート化し, 反応生成物の同定と結晶性の評価を行った。軸方向別の結晶性はhydroxyapatiteの (310), (002) 回折線の半価幅の実測値で表現した。その結果, X線マイクロアナライザによる線分析ではフッ素含有洗口液作用により, エナメル質表層のフッ素量の増加が認められた。内層へのフッ素の浸透も経時的に増加した。エナメル質平滑面のみならず裂溝部にもフッ素取込みのあることが示され, 特に表層下脱灰のある部分では非常に高い濃度のフッ素が認められた (Fig. 2)。X線回折法による検討の結果ではフッ素含有洗口液の影響でエナメル質表層の結晶性向上が認められた。反応生成物は検出されなかった。内層では軸方向の結晶性向上が示唆された (Fig. 3, 4, 5)。
著者
寺元 郁博 吉田 智一 高橋 英博
出版者
農業情報学会
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.33-43, 2007 (Released:2007-04-10)
参考文献数
12

本稿では,WWWベースのアプリケーション開発の分野で注目されている,Ajaxと呼ばれる技術を利用したコンテンツ開発で開発効率を向上させるためのライブラリとして開発したROCOCOライブラリと,Google Maps APIの利用に特化した上位ライブラリのROCOCO Google Mapsについて報告する.ROCOCOライブラリは,XML HTTP通信,JSONP通信,グラフ表示およびマトリクス表示の各機能を持つ.またROCOCO Google Mapsは,生成時に基本的な操作を行うためのメニューを自動生成する機能と,メッシュ塗り潰し画像と地図とを重ね合せて表示する機能を持つ.また,ROCOCO Google Mapsを用いることによる開発効率向上を確認するため,このライブラリを用いて,Webサービスが提供されている水稲生育予測システムおよび露地野菜適作判定支援システムを利用したAjaxコンテンツを開発し,これらのコンテンツ開発ではコード行数が大幅に減少し,コンテンツ開発の効率が向上したのを確認した.
著者
高橋 弘
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
産業・化学機械と安全部門講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.17-18, 2012-10-17

ドライブ装置(Power Drive System,PDSと略されることが多い)とは,モータを可変速度制御するものであり,ファン,ポンプ,搬送装置をはじめとして,エレベータ・工作機械・電車・電気自動車・ロボットなどにも使われている.このドライブ装置に関する国際規格というのは,IEC(国際電気標準会議)において,IEC61800シリーズとして規定されている.この報告は,ドライブ機能安全規格であるIEC61800-5-2を実装したドライブを開発する上で,抽出された課題を検討したものである。
著者
中路 重之 梅田 孝 坂本 十一 高橋 一平 辨野 義己
出版者
弘前大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2006

本研究では、各食物繊維摂取後の呼気中に排出される水素、メタン濃度から、大腸内の発酵の有無と程度を推測し、腸内細菌叢をいくつのパターンに区分することを目的とする。平成19年度は、ラフィノース、難消化性澱粉の検討を行ったが、20年度はペクチン、セルロース、ラクツロースその検討を行った。平成21年度の実験手順は以下の様であった。(1) 対象者を3グループ(ペクチン、セルロース、ラクツロース)にわけ、各グループに各食物繊維20グラムを摂取させる。(2) 食後呼気採集バックで終末期呼気を300cc採集。操作を39分毎に食後15時間迄実施。(3) 呼気ガス中の水素、メタン濃度をガスクロマトグラフィーにて測定。(4) 同時に全対象者の腸内細菌(光岡方式による13種類)を培養法で同定。(5) その結果、水素発酵の有無で以下の3パターンに分類された。1群 : ラクツロース・ペクチン発酵、セルロース非発酵群(4例)2群 : ラクツロース発酵、ペクチン・セルロース非発酵群(7例)3群 : ラクツロース・ペクチン・セルロース非発酵群(3例)腸内細菌叢に関して3群を比較すると、Clostridia(lecithinase negative)が1群で他の群より有意に高い陽性率を示した。そのためクロストリジウムが呼気水素の上昇(発酵の有無)に関係する可能性が示唆された。以上より、食物繊維摂取後の呼気水素を測定することで、腸内細菌の状態を推測する可能性が示唆された。
著者
高橋 昭夸
出版者
東京女子大学
雑誌
日本文學 (ISSN:03863336)
巻号頁・発行日
pp.45-67, 1953-07-10