著者
高田 誠二
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.46, no.9, pp.574-578, 1998-09-20 (Released:2017-07-11)
参考文献数
5
被引用文献数
1

気体の状態方程式に現われる定数R(いわゆる気体定数)は, 教育上どのように扱われているか-それを概説した上で, 計測上の問題を吟味し, 併せて, 定数の意味, 記号および数値の科学史上の知見を紹介する。
著者
保坂 純男 細木 茂行 高田 啓二 原田 達男 加藤 恵三
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.54, no.10, pp.1885-1890, 1988 (Released:2009-10-08)
参考文献数
6
被引用文献数
2 2

A prototype scanning tunneling microscope (STM) was developed to apply the STM technology for practical micro surface observation. The features of the instrument are : (1) A 3-dimensional piezo inchworm mechanism to approach and select observation area, (2) a conversion technology of tunneling current fractuation to gap fractuation and (3) an automatic approach system of electrochemically etched probe tip to tunneling effect region. Various STM images were obtained both with atomic scale and μm scale. Among them are (7 × 7) reconstructed Si (111) surface, groove shape of soft X-ray gratings and groove shape of an optical disc, which were compared with SEM and TEM images. The STM is found to be practical to evaluate an extremely fine surface structure formed with recent ultra precision technology.

2 0 0 0 OA 神経毒性試験

著者
高橋 宏明 高田 孝二
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.131, no.6, pp.462-467, 2008 (Released:2008-06-13)
参考文献数
8

農薬などの化学物質の安全性評価の分野では,脳神経系の機能,形態,発達への影響を体系的に評価するガイドラインが整備されている.その特徴は,一般毒性試験を1次スクリーニング試験と位置づけ,成獣期ならびに発達期のガイドラインを揃えることによって,脳神経系への影響を段階的に評価することにある.本稿では,神経毒性に関連するガイドラインを紹介し,世界的な標準であるOECDガイドラインに基づいて哺乳動物を対象にした神経毒性試験を解説した.
著者
高津 和紀 高田 宗樹 平田 隆幸
出版者
福井大学大学院工学研究科
雑誌
福井大学大学院工学研究科研究報告 (ISSN:2433815X)
巻号頁・発行日
no.68, pp.1-11, 2020-03

Sota Fujii is a professional shogi player who has achieved renewal of historical records. As Fujii is a young man, his brain is in the growing stage. Therefore his ability of shogi is improving with his brain growth. Analysis using shogi AI characterizes the future of the player's shogi quantitatively. There is a possibility that we can detect the rapid growth of the young player by analyzing only a few games. In this study, Fujii's ability was evaluated by analysis of records of shogi using multiple shogi AI.
著者
平山 史朗 島袋 公史 藤﨑 拡憲 今村 健二 高田 稔 山﨑 裕子 渡邉 英夫
出版者
日本義肢装具学会
雑誌
日本義肢装具学会誌 (ISSN:09104720)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.57-61, 2020-01-01 (Released:2021-01-15)
参考文献数
6

今回,脳卒中発症後に初回に処方される短下肢装具(以下,AFO)について全国的にアンケート調査を実施した.全国の回復期リハ病棟を有する病院410病院に依頼し,回答が得られた109病院のデータを分析したところ,処方された割合が多かった順にシューホーンAFO, 両側金属支柱AFO, オルトップAFO, タマラック·ジレット継手AFO, ゲイトソリューションと続き,これらの上位5つの装具だけで全体の8割以上を占めていた.1病院で処方されるAFOの種類は平均で4.7種類であった.また,長下肢装具処方後,AFOにカットダウンした構成AFOの部分は両側金属支柱AFOが7割以上と大勢だった.今後は,有効回答率を増やす工夫を行いながら大規模に,組織的に,また定期的に全国調査することが望ましいと思われた.
著者
高野 浩一 森下 宗彦 山本 正彦 山県 香 高田 勝利
出版者
The Japanese Respiratory Society
雑誌
日本胸部疾患学会雑誌 (ISSN:03011542)
巻号頁・発行日
vol.15, no.11, pp.769-774, 1977-11-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
12

BCG-CWS was administered in 30 patients with primary lung cancer, and in most cases this was in conjunction with other therapeutic procedures such as irradiation, chemotherapy and/or surgery.Oil-attached BCG-CWS was prepared by homogenizing 4mg of BCG-CWS, two drops of mineral oil and 2ml of 0.2% Tween 80 saline.Two hundred μg of BCG-CWS was injected intradermally every week. In patients with carcinomatous pleuritis, 400μg of BCG-CWS was injected into the pleural cavity every week.Prolonged survival periods in advanced lung cancer cases treated with BCG-CWS was observed in comparison with historical controls. Most of the patients showed increased PPD skin reaction and increased in vitro PHA response after BCG-CWS administration.As adverse reactions, minimal skin ulceration was observed in 37% of the patients, and fever in 57% after repeated intradermal injection of BCG-CWS, none of which necessitated the interruption of immunotherapy. No serious side effects, however, have been observed during the BCG-CWS treatment.
著者
田中 究 前田 潔 北山 真次 高田 哲 富永 良喜 加藤 寛
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2004

被虐待児童の評価として、既に十分に確立している精神疾患概念(診断基準)を用いて評価し、被虐待児童の精神症状、心理的影響について、その成育史上の特徴との関連を明らかにすることは有用であると考えられ、調査を実施した。本調査は兵庫県児童擁護連絡協議会および神戸市養護施設連盟に加盟する児童養護施設(28施設)において行ったものである。その結果、児童養護施設には高率に被虐待児が入所しており、また何らかの精神症状、精神疾患を持つものも高率におり、児童養護施設はもはや生活施設としてではなく、療育・治療の施設としての位置づけがなされなくてはならない状況であった。また、2施設においては悉皆調査を行い、児童の精神医学的診断を質問紙法(子ども用面接(ChIPS))でおこない、加えて児童の観察および診察および事例検討を通して精神科医および小児科医、臨床心理士が評価を行った。また、この評価と生活状況、養育環境および虐待体験の有無、虐待の種類などについて検討し、統計学的解析を行った。この結果、児童養護施設入所時のうち被虐待児の割合は70%認め、何らかの精神症状を持つ児童が74.7%認めた。その内訳は反応性愛着障害35%、注意欠陥多動性障害23%、反抗挑戦性障害28%、行為障害28%、全般性不安障害16%、気分変調・抑うつ状態16%、遺尿(夜尿)18%、解離症状24%、感情コントロール不全16%、知的障害19%などを認めた。さらに、乳児院を経て入所した児童は、反応性愛着障害、注意欠陥多動性障害、反抗挑戦性障害で有意に多かった。これらの児童への治療は、身体医学的治療(薬物療法)および精神医学的治療を医師らがあたり、心理学的治療(遊戯療法、芸術療法、認知行動療法、など)は臨床心理士等に業務依頼し、経時的にこれらの症状評価を行った。研究協力者として加藤寛氏(兵庫県こころのケア研究所研究部長)、井上雅彦氏兵庫教育大学発達心理臨床研究センター准教授)に評価、治療等へのご協力を頂いた。
著者
高田 秀重
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.332-337, 2021-05-15

【ポイント】◆全てのプラスチックは遅かれ早かれ劣化しマイクロプラスチックとなり,生態系の隅々まで汚染する.◆マイクロプラスチックは食物連鎖における化学物質,特に添加剤の運び屋になり,ヒトの免疫系への影響が危惧される.◆人類の健康,温暖化抑止のためにも,流域単位で物資が流通・循環するような分散型持続可能な社会の中に,プラスチックフリーを位置付ける必要がある.