著者
後藤 佐昌子 八軒 浩子 高田 充隆
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.21-30, 2011 (Released:2012-04-27)
参考文献数
17
被引用文献数
4

To quantitatively investigate the history of medical pharmacy research in Japan,we analyzed the titles of articles in theJapanese Journal of Pharmaceutical Health Care and Sciences and the Japanese Journal of Hospital Pharmacy,the principalmedical pharmacy journals in Japan,by text-mining.All article titles (2884 articles) between 1975 and 2009 were collectedfrom article databases,and the text of titles was analyzed using the KH Coder,free software for quantitative textanalysis of the Japanese language.This software produces basic information on text data such as the rate of occurrence ofcertain words.Nine research categories were identified through multivariate analysis of frequently appearing words.Also,coding rules were created to assign article titles to these research categories,and the categorization results were analyzed quantitatively.Pharmaceutical investigation was the principal category in the 1970 s and 80 s,with the quality evaluation of drugs asthe major area of research.Articles assigned to this category accounted for 41.4% of all articles published during the period1980-1984.Articles assigned to the drug therapy category began to gradually increase in the 1990 s,and since 2000,drugtherapy has been the major area of medical pharmacy research in Japan.In addition,there has been an increase in investigationsassociated with the education of pharmacists and pharmacy students in recent yearsOur findings suggest that there has been a shift in the dominant research area of medical pharmacy in Japan from qualityevaluation of drugs to patient care.
著者
高田 尚樹 藤本 貴之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.32, pp.99-104, 2009-03-11
被引用文献数
1

近年のゲーム機は,コンピュータとほとんど差異のない性能を持ち,多様な表現が可能である.その反面,旧世代のゲーム機に愛着をもっている層も多く,旧世代ゲーム機の中古市場が存在するなど,最新型ゲームとは違った社会的意義を持っていると考えられる.本研究では,旧世代ゲーム機の代表的機種である 「初代ファミリーコンピュータ (任天堂)」 を利用した現世代コンピュータを実現し,またその意義とエンターテインメント・コンピューティング研究における今後の可能性についても言及する.The recent game machines have the same performance as computers and it is possible to express many things. But there are many fans that are attached to the old game machines and it is fact that secondhand markets for the old game machines exist. This research produces the existing entertainment computer, using 'NES (Nintendo Entertainment System)' which is a typical machine of an old game machine and this refers to the importance and future possibilities in entertainment computing study.
著者
高瀬 英希 冨山 宏之 高田 広章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.558, pp.109-114, 2008-03-20

本研究では,マルチタスク環境にスクラッチパッドメモリを活用することにより,組込みシステムの命令メモリにおける消費エネルギーの削減を目指す.固定優先度付きの周期タスクが複数存在するシステムに対応した,スクラッチパッドメモリ領域分割方針を提案する.提案するスクラッチパッドメモリ領域分割方針は,領域分割法,時間分割法,および混合分割法の3種類である.各方針について,タスクごとの領域分割およびコード割当てを同時に決定可能な整数計画問題として定式化する.評価実験を行い,提案手法の有効性を確認した.
著者
梅山 章子 高田 雅美 城 和貴
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:21862583)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.32, pp.1-6, 2010-02-25

本稿では,国立国会図書館が運営しているウェブアーカイブの WARP が抱える問題に対処するため,差分収集による新なサーバも同時に使う手法について報告する.差分収集とは,ウェブサイトの更新が行われる毎にリアルタイムで収集,保存を行い,WARP を補うサーバとなる.このサーバは,ウェブアーカイブ用アプリケーションの Wayback を用いて構築する.また,1 つのウェブアーカイブサーバとして両サーバが相対的に機能するかを確認するため,プロトタイプを設計する.この際,簡易版 WARP の構築,簡易版 WARP と差分収集サーバのインタフェースを実装する.WARP is a Web archive system in National Diet Library based on fixed interval collection. Since WARP does not have the incremental collection method, it is desired that a new incremental Web archiving system collaborates with WARP. Such the incremental collection server can be constructed with Wayback applications. Thus,we design a prototype system using WARP and the Wayback based server. Each server needs to work alone while any query must be recognized by the both servers. We use a simple WARP based server and implement the interface between the simple WARP and the Wayback based server.
著者
榎本 友理枝 石川 千里 高田 雅美 城和貴
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告バイオ情報学(BIO) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.126, pp.17-20, 2008-12-10

本稿では,芝生の色の保持と緑色塗料の関係を予測するためのモデルを構築する.モデル構築にあたって,実際に試験塗料を散布させた芝生の劣化変化の解析結果を利用する.このモデルを用いてシミュレーションを行うことにより,芝生の色の持続性と塗料の濃度の関係が分かり,芝の品質に影響を与えない緑色塗料を適切な時期に散布し,常に葉色の良い状態で芝生を維持することが可能になると期待される.By this study, we build a model to predict color maintenance for lawns and relations of the green paint. On the model construction, We use the analysis results of the deterioration change of lawns which get really scatter examination paint. We understand the durability of the color of lawns and relations of the density of paint by simulating with this model. We can scatter the green paint which does not affect the quality of the turf in an appropriate time. And it is always expected with good leaf color and can maintain lawns.
著者
高田 亮
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2016年大会
巻号頁・発行日
2016-03-10

マグマの移動は,上部地殻では岩脈を使って行われるので,応力場の変化とマグマ活動には,密接な関係がある.(1)水平方向の応力場の変化の影響は,割れ目噴火位置の変化に現れる.火山体周辺の地震活動により,例えば,地震により開放された山腹側への割れ目噴火位置のシフトなどとして,観察される(Takada,1997).世界の活動的な火山について,火山周辺の地震活動と割れ目噴火位置の時系列の変化を紹介する.(2)垂直方向の応力場の変化は,最小圧縮主応力軸の変化や,マグマの浮力と同等の応力勾配の変化として,マグマの上昇を抑制したり促進したりすることができる(Takada,1989;1999).つまり,“休眠中の火山“下のマグマ供給系に対して,ある条件の応力場変化が,深部ないし横からマグマだまりに新たにマグマを注入したりや,マグマだまり上部の地殻でマグマ上昇を促進する方向に働く.(3)休眠中の火山の例として,富士火山1707年宝永噴火に至る,応力場変化のモデルを紹介する.また,フィリピンピナツボ1991年噴火に至るプロセスをレビューする.(4)応力変化がマグマ上昇に与える影響について,ゼラチン中の液体で満たされたクラックを使ったアナログモデル実験を紹介する.
著者
吉川 聡 渡辺 晃宏 綾村 宏 永村 眞 遠藤 基郎 山本 崇 馬場 基 光谷 拓実 島田 敏男 坂東 俊彦 浅野 啓介 石田 俊 宇佐美 倫太郎 海原 靖子 大田 壮一郎 葛本 隆将 黒岩 康博 桑田 訓也 古藤 真平 小原 嘉記 坂本 亮太 島津 良子 高田 祐一 高橋 大樹 竹貫 友佳子 谷本 啓 徳永 誓子 富田 正弘 中町 美香子 長村 祥知 根ヶ 山 泰史 林 晃弘 藤本 仁文 水谷 友紀 山田 淳平 山田 徹 山本 倫弘 横内 裕人 栗山 雅夫 佃 幹雄
出版者
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009-04-01

東大寺図書館が所蔵する未整理文書のうち、中村純一寄贈文書と、新修東大寺文書聖教第46函~第77函を調査検討し、それぞれについて報告書を公刊した。中村文書は内容的には興福寺の承仕のもとに集積された資料群であり、その中には明治維新期の詳細な日記があったので、その一部を翻刻・公表した。また中村文書以外の新修東大寺文書からは、年預所など複数の寺内組織の近世資料群が、元来の整理形態を保って保存されている様相がうかがえた。また、新出の中世東大寺文書を把握することができた。
著者
須永 哲矢 堤 智昭 高田 智和
雑誌
じんもんこん2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.8, pp.381-388, 2011-12-03

言語研究資料としての電子化テキストを作成するという立場から,明治前期雑誌の異体漢字処理の在り方を検討した.現行の国内規格であるJIS X 0213 の文字集合および包摂規準が,近代の活字の電子化に対してはどの程度有効かを,明治初期の雑誌『明六雑誌』の異体漢字を例に検証した.JIS X 0213 文字集合によって『明六雑誌』の漢字の98%以上が表現できるが,言語資料として電子化テキストを使う場合には,2%近くが外字処理に回るのは望ましくない.そこで外字処理をさらに減らす方法として,包摂規準の拡張や別字での代用を提案し,それらを用いて処理した場合の効果も検証した.
著者
髙本 真寛 高田 治樹
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.86.14336, (Released:2015-11-10)
参考文献数
34
被引用文献数
2

This study used structural equation modeling to investigate directional relationships between coping with interpersonal stress and received support. One hundred and seventy-seven undergraduates who had experienced interpersonal stress during the past month answered questions about coping with interpersonal stress and received support. Structural equation modeling based on third-order moment structures was used to examine the directionality of the relationship between these two variables. The results revealed interactive associations between distancing and emotional support. Received support affected coping with interpersonal stress in terms of active coping, planning and monitoring, and positive reappraisal. These results suggest that received support functions as a coping resource.
著者
高田銀次郎 著
出版者
樺太教育会
巻号頁・発行日
1936
著者
高田 和磨 杉原 太郎 五福 明夫
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

本研究では,人狼ゲームにおける人間らしいエージェントの実現のために,人間とエージェントによるゲームプレイを分析する.ゲームの要と予想される人狼の騙りと他者への同調に注目し,騙りの有無,同調の有無に基づいた2種類の人狼エージェントを用いて人間と人狼ゲームを行う.そして,自然なコミュニケーションの評価指標としてゲームの勝敗や人狼の看破情報等をもとに人間らしいエージェントの要素を分析する.
著者
高田 英一 桑野 典子 森 雅生 関 隆宏 関口 正司 高森 智嗣
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

この研究は、我が国におけるIR及び内部質保証の在り方に関する研究である。この研究で、内部質保証を支援するIRのための人材の教育カリキュラムとデータベースの活用に関する研究も行った。また、IRによる内部質保証の実質化の支援の状況を把握するために、国立大学を対象とするアンケート調査を実施した。調査の結果、IRは内部質保証の支援を十分に実施していないことが分かった。今後は、IRは、個別の課題の調査分析にとどまることなく、全学としての内部質保証システムに位置付けて活用することが重要といえよう。
著者
高田 哲司 小池 英樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.41, no.12, pp.3265-3275, 2000-12-15
被引用文献数
21 30

計算機の運用管理においてログ情報の調査は必要不可欠である.この作業は,計算機への不正侵入の多発にともないその重要性を増しつつある.しかしログ情報の調査は退屈で単調な作業であるため,その作業を敬遠する傾向が高く,結果として種々の問題を見過ごす原因となっている.さらに,異常を表すログ情報の抽出が困難であることも調査作業を困難にする原因としてあげられる.そこで本研究ではテキストマイニングをログ情報に適用し,異常事象を表すログ情報の抽出を支援する.さらにそれらの情報を情報視覚化を用いて図化してユーザに提示することによりログ情報の認識を支援する.我々はこれらの特徴により人間によるログ情報の調査作業を支援するログ情報ブラウザ``見えログ''を開発した.本システムを利用することにより,システム管理者が異常事象を表すログに関する種々の規則を事前に定義しなくても異常を表すログ情報の抽出を可能にする.また抽出された特徴情報は,情報視覚化によって図化されるとともに文字による表示と連係して提示される.これにより個々のログ情報に関する種々の特徴を容易に把握することが可能となり,人間が様々な観点をもとに注目すべき情報か否かを判断をすることが可能となる.これらの特徴により人間によるログ情報の調査作業を支援することが可能となる.It is necessary for system administrator to investigate some log information. The reason is that log-files contain enormous information generated from an operating system and various programs and these information are useful to solve a variety of troubles on computer. Moreover, an intrusion to the computer becomes serious problem more and more.A system administrator, therefore, has to watch a log information periodically in order to find out the intrusion marks.In this research, we developed log information browsing system, which is called ``MieLog'', in order to support such task.MieLog extracts some characteristics from log information.An example of these characteristics is the number of log outputting in fixed time or the length of log text.MieLog, moreover, represents their characteristics visually with textual information.As a result, MieLog makes it easier for system administrator to investigate log information.
著者
高田功 著
出版者
農業教育会
巻号頁・発行日
1925
著者
高田 節子 田村 典子 塚原 浩子
出版者
広島県立保健福祉短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1996

田淵まさ代は日本の近代看護の黎明期にあって、大正10(1920)年英国ロンドンで開催された第2回国際公衆衛生看護講習会に参加した。大正9年赤十字社連盟第一回総会で、各国赤十字社の事業の1つに公衆衛生看護婦養成が決議され、各国から講習生を派遣し第1回は既に前年に開かれている。第1回は期日の切迫の為派遣は見送られたが、第2回講習会には女学校時代から英語の学習研鑚を積み英語力に堪能なまさ代が選ばれた。帰国後まさ代は講習会での学習とヨーロッパ各地の施設で見聞した看護事情を報告書にまとめ、いくつかの提言をしている。なかでも英語教育の必要性に関する提言は内地留学制度導入の契機となり、その制度で何人もの国際的に活躍した看護婦が生まれた。まさ代はまた救護看護婦や社会看護婦の養成に従事した。パリで事故に遭われた北白川宮妃殿下の看護に選ばれて派遣された。またシベリア派遣救護班の婦長としても活躍し、こうした功績に対して昭和12(1937)年ナイチンゲール記章が授与された。