著者
片桐 麦 佐藤 良太 大池 正信 鈴木 芳人 鹿野 満 内田 龍男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.146, pp.1-4, 2009-07-16

スクリーン下側からのプロジェクタ光のみを観察者の存在する正面方向に拡散させるスクリーンを考案した。これにより明るい環境下における高いコントラスト比を有するフロントプロジェクションディスプレイを実現した。
著者
三宅 純平 竹内 翔大 川波 弘道 猿渡 洋 鹿野 清宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.422, pp.1-6, 2009-01-22
被引用文献数
2

本論文では,ユーザの手動登録に依存しない流行語・新語などに対する自動読み付与の手法を提案する.音声認識の大きな課題として,未知語処理が挙げられる.特に,流行語・新語は正しい読みが得られず,未知語として扱われることが多い.近年,流行語などの読み訂正処理として,「はてな」のようなキーワードと読みがペアで登録されている集合知サイトを利用した読み付与による音声認識辞書の修正が提案されている.しかしながら,集合知サイトに基づく読み付与は,匿名ユーザの手動による登録に強く依存しているため,迅速な読みの登録やその読みの正しさが保証されないという問題がある.そこで,括弧表現に基づくWebテキストマイニングによる読みの自動抽出及び,その読みの信頼度計算を行なうことで,ユーザによる登録に非依存な自動読み付与の手法の提案を行なう.評価実験では,従来手法である「はてな」を用いた読み付与と提案手法との読み付与との性能比較を行い,提案手法は従来手法と同等またはそれ以上の性能を得ることができた.特に一般性が著しく改善された.
著者
鹿野 豊
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
大学の物理教育 (ISSN:1340993X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.75-78, 2022-07-15 (Released:2022-08-15)
参考文献数
25

1.はじめに教えるとは 希望を語ること学ぶとは 誠実を胸にきざむことという言葉は,フランスの詩人ルイ・アラゴン「ストラスブール大学の歌」1)の一節である.私は
著者
鹿野 和彦 大口 健志 林 信太郎 宇都 浩三 檀原 徹
出版者
特定非営利活動法人 日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.373-396, 2002-11-29 (Released:2017-03-20)
参考文献数
82
被引用文献数
5

An alkali-rhyolite tuff-ring is newly identified in the western end of the Oga Peninsula and named as Toga volcano in this paper. The existence of this maar-type volcano at the Toga Bay has been suspected for a long time because of the elliptical embayment reminiscent of a maar and the distribution of the Toga Pumice localized along the bay coast. The Toga Pumice is cornposed mainly of pumice and non- to poorly-vesicular glass shards, but many pumices of lapilli size are rounded and fines are poor giving a sandy epiclastic appearance to the deposit. In our latest survey along the bay coast, the Toga Pumice is found to be in direct contact with the basement rocks. The contact steeply inclines at 40-50° and envelopes an elliptical area 2.0 km×2.4 km covering the bay and bay coast to form a funnel-shape structure. The basement rocks at the contact are brecciated to a depth of several tens of centimeters, or collapsed into fragments to be contained in the Toga Pumice. The beds inside the inferred crater incline toward the center of the crater at 10-30° or much smaller angles, presumably reflecting a shallow concave structure infilling the more steeply sided crater. The deposit is thinly to thickly bedded to be parallel- to wavy- or cross-stratified, inversely to normally graded with many furrows, rip-up clasts and load casts, and is sorted as well as fines-depleted pyroclastic flow deposits and/or pyroclastic surge deposits. These features are characterisitic to turbidites and indicate the place of emplacement was filled with water. Constituent glass shards are, however, commonly platy or blocky and likely to be phreatomagmatic in origin, and pumice lapilli are interpreted to have been originally angular but rounded by repeated entrainment and abrasion in multiple phreatomagmatic eruptions and succeeding emplacement in the crater lake. A pyroclastic surge deposit (Oga Pumice Tuff) correlative in composition and age to the Toga Pumice occurs at Anden and Wakimoto, 11 km and 15 km east of Toga, respectively. The juvenile pumice lapilli are angular to subrounded, in contrast with the pumice lapilli of the Toga Pumice.
著者
鹿野 美由紀
出版者
大妻女子大学人間生活文化研究所
雑誌
人間生活文化研究 (ISSN:21871930)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.25, pp.314-318, 2015-01-01 (Released:2020-03-14)
参考文献数
1

平安貴族女性の正装である裳唐衣装束は袴,単,袿,表着,唐衣,裳などから構成されている.その中で今回は,袿と衵の着用について着用実態の若干の整理と用例の分析を行った. 袿と衵を辞書で確認すると区別は,袿は裾の長いもので女性用のものとし,衵は裾の短いもので男性や幼童用のものとされている.しかし王朝物語を確認すると,袿の着用者にも男性はおり,同様に衵の着用者にも女性は見られる.また被物として使われることが多く,これは男女ともに贈られていた.また有職故実書で書かれていた説明も矛盾しているものも多く,実際の形状・着用について不明なことが多い.そのことを受けてか,現代の辞典類や注釈書類類の説明も曖昧なところが多くなっている.この研究の目的は,文学作品と古記録における用例の分析を行って,「衵」の着用実態の若干の整理と検討をしていくことである. なお,今回は特に男性の着用について検討を行う.そのため,童と僧侶の着用の用例は除いた.
著者
坂野 秀樹 武田 一哉 鹿野 清宏 板倉 文忠
出版者
電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J81-A, no.2, pp.261-268, 1998-02

スペクトル包絡と音源の独立操作により, ある話者の音声を別の話者へと連続的に変化させる音声モーフィングを提案する.本手法では次の手順で音声モーフィングを実現する.1)時間領域におけるDPマッチングにより単位波形の対応をとる.2)単位波形をスペクトル包絡と音源に分離する.3)周波数領域のDPマッチングにより周波数軸を非線形に伸縮し, スペクトル包絡間の対応付けを行う.4)スペクトル包絡および音源の補間を行う.5)位相情報を付与し, 単位波形を得る.6)PSOLA法により合成する.この手法を用いることによって自然音声の時間的変化に比較的近い補間が可能となり, 音声の調音結合部分をモーフィングにより生成する実験を行った結果, ケプストラム距離において従来法に比べ1.9dBひずみを減少させることができた.また, 対比較試験では男性から女性へのモーフィングにおいて89%, 女性から男性へのモーフィングでは93%の割合で本手法の方が品質が良いと判断されており, 本手法の有効性が示された.
著者
吉永 真理 野井 真吾 鹿野 晶子 大西 宏治 そとあそびプロジェクト・せたがやのメンバーと世田谷区子ども若者部児童課のみなさん
出版者
昭和薬科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

自然環境に恵まれた都心部で1776組の親子を対象にした質問紙調査を行なった。子どもたちが放課後を過ごす場は低学年では学校や公園で、高学年は塾や習い事の頻度が高く、外遊びが少ない実態が明らかになった。体を動かして遊ぶ、自然環境で遊ぶ、水辺で遊ぶ時間が多いほどSDQの情緒、仲間関係、向社会性は良好だった。ゲーム時間は多動に関連していた。DSM-5/ADHDでは、からだを動かして遊ぶ時間が30分以上であると不注意傾向が少なくなることが示された。まち探検&遊び活動のアクション・リサーチでは活動量の個人間のばらつきが大きく、最後の30分間に活発に活動している群は不活発群より有意に覚醒度が上昇した。
著者
鹿野 真人 高取 隆 小針 健大 佐藤 廣仁 木田 雅彦
出版者
日本喉頭科学会
雑誌
喉頭 (ISSN:09156127)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.16-23, 2016-06-01 (Released:2016-10-28)
参考文献数
24
被引用文献数
12 13

In 2007, we reported a newly-developed surgical airway-opening technique(cricoid fenestration)using a partial resection of the cricoid cartilage to form a stoma. From 2006 to 2014, a total of 57 cricoid fenestration procedures were performed at our hospital. The reasons for surgery included cervical disturbances such as low-set larynx, obesity, short neck, thyroid tumor, cervical abscess, and tortuous brachiocephalic and common carotid artery. Surgeries were also performed in high-risk patients who required long-term airway management, hemostasis, and urgent airway establishment. In this study, only one patient developed subcutaneous emphysema as an intra- or postoperative complication.Cricoid fenestration enables us to easily create a stoma at a higher level of the cricoid cartilage without transecting the thyroid gland. In addition, this technique can quickly establish a controlled airway with a low risk of intraoperative bleeding. Finally, long-term airway management can be performed easily using this technique without tube-related complications including scarring or stenosis, despite the resection of the cricoid cartilage. Cricoid fenestration is therefore considered to be a safe and effective surgical airway-opening technique.
著者
木村 浩和 菅沼 常徳 小方 宗次 和久井 信 鹿野 胖 浅利 昌男
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.123-127, 1994-02-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

日本猫51例の単純X線フィルムについて, 椎骨数ならびに頸椎・胸部構造・腎陰影の3部位などを計測して基準値の設定を試みた. 脊柱管の高さと後頭骨~C1幅の比は1: 0.61, 脊柱管の高さとC1~C2最小距離の比は1: 0.19であった. 気管・胸大動脈・後大静脈の太さはほぼ等しく, 肺静脈・肺動脈の太さは第8~ 第10肋骨の最も細い部位にほぼ等しかった. 日本猫は米国産雑種猫に比べ胸郭の深いことが特徴的であった. 腹部VD像における第2腰椎縦軸と左右腎陰影長径との比はそれぞれ1: 2.38および1: 2.49で, 第2腰椎横径と左右腎短径との比はそれぞれ1: 3.03および1: 3.05であった化側面像では, 第2腰椎長径と左右腎の長径との比は1: 2.39, 第2腰椎短径と左右腎短径との比はそれぞれ1: 5.20および1: 5.25であった.
著者
土居 秀幸 菊地 永祐 日野 修次 伊藤 丈 高木 茂人 鹿野 秀一
出版者
日本陸水学会
雑誌
日本陸水学会 講演要旨集 日本陸水学会第68回大会 岡山大会
巻号頁・発行日
pp.141, 2003 (Released:2004-11-26)

潟沼は平均pH 2.2の強酸性湖である.潟沼において,炭素安定同位体比を用いて堆積有機物起源の解析を行った.また,潟沼はその生物相が単純であることから,堆積有機物起源の詳細な解析が可能である.一般に酸性湖沼は非調和型湖沼であり,堆積有機物の起源は周りから供給される有機物が多い.しかし炭素安定同位体比解析の結果,潟沼の堆積有機物は周りの森林からの有機物由来のものは少なく,その多くは底生珪藻と植物プランクトン(内生産性の有機物)に由来することが分かった.この要因としては,潟沼が流入河川を持たないこと,珪藻と植物プランクトンの生産が大きいことが考えられた.