著者
今間 俊博 齋藤 隆文 神谷 由季
雑誌
研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.2, pp.1-7, 2011-08-28

実写動画映像と比較して,アニメーションは元々動作における誇張・省略が多く,動きが記号化されている.キーフレームをそのまま補間して動画を作成する欧米のアニメと比較して,日本アニメには,動きの記号化傾向が顕著である.日本では,毎年多くの新作アニメが公開されている.その多くは手描きセル (タッチ) アニメであるが,3DCG 使用アニメの公開も増加している.しかし,記号化傾向が大きい日本のアニメは,動きに関しては 3DCG 化すると全く違ったテイストになってしまう.本論文は,それらの問題点と,解決法に対する取り組みである.It compares with the live action movie, as for the animation, there are originally much exaggeration and omission in case of operation and a movement is symbolized. The animation in the Europe and America does Key-Frame as directly to go to in-between and create the video. It compares with that and as for the Japanese anime, the symbolization tendency of the movement is remarkable. In Japan, a lot of new animation movie is made every year. The almost movie is cel anime by hand-drawing. The made on 3DCG animation, number is increasing. However, it has become a completely different taste when making anime in Japan with lot of symbolization tendency 3DCG about the movement. This paper is those problems and efforts to the approach.
著者
齋藤 隆平 石井 悠太 上條 拓人 大槻 明
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.180-186, 2016

メディアミックスとは,一つのコンテンツに対して映像や音楽など多方面に広報戦略を行うことであり,妖怪ウォッチやポケモンはこの成功事例として文部科学省サイトで報告されている.メディアミックスの効果測定手法についても提案されているが,メディアミックスの効果を時系列に実施された個々のメディア戦略単位で測定する先行研究は殆ど無いため,本研究では,妖怪ウォッチを題材として,ゲームの販売本数を目的変数に設定し,さらにメディアミックス戦略の実施状況を時系列の説明変数として設定して重回帰分析を行うメディアミックスの効果測定法(モデル)について提案する.本モデルを用いて2013 年7 月~2014 年7 月における妖怪ウォッチのゲーム販売データを分析した結果,販売本数に最も影響を与えていたメディア戦略についての示唆を得ることができた.
著者
有松 優行 渥美 生弘 諏訪 大八郎 大熊 正剛 土手 尚 石田 惠章 齋藤 隆介 古内 加耶 小林 駿介 伊藤 静 德山 仁美 中安 ひとみ 出口 美義 光定 健太 角屋 悠貴 武田 栞幸 田中 茂
出版者
日本脳死・脳蘇生学会
雑誌
脳死・脳蘇生 (ISSN:1348429X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.91-94, 2022 (Released:2022-08-26)
参考文献数
8

【目的】本人,家族に臓器提供の意思があったが虐待の可能性が否定できなかったために臓器提供に至らなかった1例を報告する。【症例】13歳,男性。現病歴:自宅内で首を吊っていたところを発見され,救急搬送された。経過:搬送後に経口挿管を行い,アドレナリンを投与し自己心拍が再開した。入院4日目に脳幹反射が消失し,CT検査で脳浮腫,脳波で平坦脳波を確認した。本人の保険証に臓器提供の意思が確認され,家族にもその意思があった。しかし,来院前日に父親が患者を叱責した事実が明らかになった。警察と児童相談所へ照会を行い,院内の倫理委員会で,虐待の事実は確認できないが可能性が否定できないとされた。「法的脳死判定マニュアル」1)で,脳死判定の除外例に「被虐待児,または虐待が疑われる18歳未満の児童」をあげていることから,脳死判定を行わず臓器提供も行わない方針とした。【まとめ】虐待の否定ができないことが臓器提供を行うことができないことに直結する現制度は,患者本人の意思を尊重できない可能性がある。
著者
松邑 勝治 植松 利晃 國岡 崇生 治部 眞里 堀内 美穂 山田 直史 坂内 悟 齋藤 隆行
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.9, pp.336-342, 2011-09-01

独立行政法人科学技術振興機構(JST)が提供するJ-GLOBALは,産学連携や研究課題立案における課題探索(抽出)において業種を超えた情報収集や,新たな発想を支援するサービスである。JSTは,J-GLOBALを介してJST内外のさまざまな専門的なサービス等と連携し,質の高い科学技術情報をより効果的に流通させることで,わが国のイノベーション創出に貢献することを目指している。本稿ではJ-GLOBALが実現している"統合検索"機能を中心に,サービスの現状,今後の展望について紹介する。
著者
齋藤 隆彦
出版者
広島大学大学院教育学研究科
雑誌
広島大学大学院教育学研究科紀要. 第二部, 文化教育開発関連領域 (ISSN:13465554)
巻号頁・発行日
no.61, pp.113-122, 2012

We propose that students should develop "the ability to learn by focusing on similarities." "The ability to learn by focusing on similarities" is the potential to find similar elements among different things, situations, or phenomena, and then to associate or analogize them with each another. This skill enables us to apply the knowledge developed in a certain genre to another one, thereby leading to "cognitive fluidity" and "bricoleur."In this case study, we showed students some pictures of lunch dishes and a washbasin one by one, and finally had them determine the similarities between the pictures and a human face. By extracting certain elements and ignoring others, students experienced how to recognize the objects in which they found "similarities." Through a simplified activity, students came to be aware of "finding similarities."
著者
参鍋 篤司 齋藤 隆志
出版者
経営行動科学学会
雑誌
経営行動科学 (ISSN:09145206)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.85-90, 2007-01-31 (Released:2011-01-27)
参考文献数
13
被引用文献数
3

The purpose of this study is to investigate whether employees' job satisfaction has affected labor productivity.Using a unique data set which comprises survey data on about 60000 Japanese union workers from 1990 to 2004, we find a positive and significant relationship between Job Satisfaction and per capita operating profits which is used as a proxy variable of labor productivity. Concretely, it was shown that if the company succeeded in raising average Job Satisfaction 0.1 point, per capita operating profit goes up by 1.48 million Japanese yen. In order to control potential simultaneity problems, we implement Two Stage Least Squares estimation and use marriage rate as an Instrumental Variable.
著者
齋藤 隆則
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.19-27, 1984-01-25 (Released:2010-02-26)
参考文献数
23

二つの破壊様式を有する粘弾性モデルを用いて, 高分子材料の破損包絡線を定式化した. 破壊様式の一つは “粘性破壊” といい, 粘性流動による材料の実質上の破損である. 他の様式は “弾性破壊” といい, 蓄積エネルギーによる界面の切り離れである。次いで “二様式のうち与変形速度に対して最小の破壊ひずみを与える様式が実現する” という “最小破壊ひずみ基準” を設けて, 破壊様式間の遷移を調べた. 主な結果は次のとおりである.非橋かけ無定形高分子の粘性流動的変形では, ひずみ速度の全域にわたり粘性破壊である. 橋かけ高分子の粘弾性的変形においては, ある臨界ひずみ速度で粘性破壊から弾性破壊様式への遷移が生じ, しかも橋かけ密度vの増大につれて破損包絡線の形が変化する. また包絡線の最右端における破壊ひずみがv-1/2に比例することを理論的に示し, 何人かの研究者による実験結果との一致を見た. 更に破損包絡線の形と位置を左右する因子について考察した.
著者
齋藤 隆之
出版者
国際医療福祉大学
雑誌
国際医療福祉大学紀要 (ISSN:13424661)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.13-27, 2007

目的:社会福祉におけるニーズとは,要援護者の社会生活上望ましい状態と現状との乖離状態に対し,それを充足させるため必要とされるものと捉えられる。本研究は乖離状態にある脳性マヒ者の性生活に対し,当事者サイドから実態を明らかにすると共に,そこに存在するニーズを導き出すことで,通常の性生活を送るに困難な状況を解決・改善する一つの契機とすると共に,当然あるべき生活の一側面として位置づけられることを目的とする。方法:当事者への非構造化面接手法によるインタビュー調査を通し「個人・環境状況→社会生活ニーズ→サービスニーズ」という手順を踏み,具体的社会資源の利用要求であるサービスニーズを明らかにした。結果:明らかになった性生活ニーズは社会資源の分類枠組みに分類してみると,それが可能であった。つまり,性生活は生活の一部に位置づけられるといえる。一方で,既存の支援の枠組みからは抜け落ちている現状が浮き彫りとなった。
著者
野田 浩司 齋藤 隆之 高橋 光成 中森 健之 稲田 知大
出版者
東京大学
雑誌
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
巻号頁・発行日
2020-10-27

大口径の大気チェレンコフ望遠鏡を用いた観測により、高エネルギーガンマ線で見える宇宙の極限現象、特に突発天体と暗黒物質の理解を進める。本研究では、現在稼働中のMAGIC望遠鏡に加え、次世代計画チェレンコフ望遠鏡アレイ(CTA)の大口径望遠鏡1号基を用い、また同望遠鏡2~4号基の設置・調整を行う。現行の望遠鏡によって明らかになった様々な宇宙現象の理解を更に深め、CTAによる研究へと継続・発展させていく。 MAGIC・CTAともにスペイン・ラパルマ島で進行中の国際共同実験であるため、観測地現地や欧州各国にある関連研究所に直接赴いて研究を進め、今後同分野でリーダーシップを発揮していく。
著者
齋藤 隆広
出版者
関西法政治学研究会
雑誌
憲法論叢 (ISSN:24330795)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.29-49, 2005-12-17 (Released:2018-01-10)

Act on the Protection of Personal Information was enacted in December 2003. This study aims to analise the backgrounds of the Act and how to deal with the issue in relation to personal information based on the guidelines and precedents which are applied to medical institutions.
著者
川本 真哉 河西 卓弥 齋藤 隆志
出版者
経営史学会
雑誌
経営史学 (ISSN:03869113)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.23-39, 2019 (Released:2021-09-30)

Mergers of regional banks through pure holding companies have been increasing since the latter 1990s. Such mergers were examined for this study, with emphasis on determinants of such mergers and banks’ post-merger business performance.A cause of the increase in mergers is that, in addition to the conventional methods of mergers, a ban on the method using a bank holding company was lifted in 1998. In advance of empirical analysis, we reviewed changes in bank mergers after lifting of the ban. We categorized merger methods into (1) business consolidation, (2) combination by establishing a holding company, and (3) purchase of a bank by an existing holding company, which revealed that many mergers in recent years used the second method.Subsequently, we examined determinants of becoming a merging bank and a merged bank. Our estimation revealed that a regional bank with low local market power and particularly intense competition with large banks was more likely to become a merging bank. The results for efficiency suggest that a bank that had raised profitability through a merger was less likely to become a merged bank. Another finding was that a bank with a high baddebt ratio was more likely to participate in a merger as a merged bank.Additionally, we divided and assessed the sample to ascertain whether the form of merger and other conditions created differences in the subsequent business performance. First, results suggest that, as forms of merger, business consolidation was more likely to promote corporate downsizing than establishing a holding company. Secondly, analysis of the holding company method performed by dividing sellers and buyers revealed an increase in buyers’ net interest spread and sellers’ rationalization effects. Differences between mergers within an area and between areas included net interest spread growth in the former and active restructuring in the latter.

1 0 0 0 中尊寺總鑑

著者
齋藤隆三 柴田常惠撰
出版者
大塚巧藝社
巻号頁・発行日
1925
著者
松田 英樹 高橋 良知 細野 浩平 藤井 直哉 齋藤 隆明
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
no.70, pp.24-29, 2019-12

ピカルブトラゾクス水和剤を土壌にかん注した後に作付けした葉菜類に残留するピカルブトラゾクスとその代謝物であるTZ-1Eは定量限界未満となり,その結果,ピカルブトラゾクスとTZ-1Eをピカルブトラゾクスに換算したものの和は全ての試験区で残留基準値を下回った。本剤を土壌かん注し,約2か月経過した後のピカルブトラゾクスの減衰率は95.1~98.6%で,TZ-1Eは定量限界未満となった。そのため,水稲育苗ハウス内で使用したピカルブトラゾクス水和剤が土壌中に混入して,後作葉菜類を栽培した場合でも,残留基準値を超過するリスクは低いと考えられた。