著者
影山 隆之 河島 美枝子 小林 敏生
出版者
大分県立看護科学大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

勤労者のコーピング特性を評価するための既存の質問紙にはさまざまの問題があった。これらを参考に、職域健診や健康教育場面で使いやすい6尺度20項目からなる新しい簡易質問紙を試作した。これを勤労者集団に適用しては信頼性と妥当性を確認する作業を、数回繰り返した。最終的に、18項目からなるコーピング特性簡易評価尺度(BSCP)を完成した。BSCPの下位尺度(積極的問題解決、解決のための相談、気分転換、視点の転換、他者への情動発散、回避と抑制)には十分な内的一貫性と構成概念妥当性が認められ、また因子構造妥当性に男女差がないことも確かめられた。さらに、職業性ストレスや抑うつとBSCP下位尺度との間には中程度の相関があることや、職業性ストレスと抑うつとの関連をコーピング特性が媒介していることも認められ、職業性ストレス過程モデルとの理論的一致が確認された。BSCPを用いた研究の結果、コーピング特性は、喫煙・飲酒習慣・自殺に関する態度などと関連している可能性がある他、病院看護師の喫煙行動が交替制勤務に伴う眠気に対する対処行動の一種である可能性も示唆された。BSCPの再現性の検討、および大集団における標準化の作業は研究期間中に終了できなかったが、近日中に実行する準備を進めている。BSCPは、職業性ストレスに起因するストレインの予測、勤労者の健康問題関連行動・態度の関連要因分析、職場の「ストレスマネジメント研修」の教材などとして、実用的なツールであることが示唆された。
著者
萬行 英二
出版者
国際大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

多くの発展途上国で、女性は男性と比較して、教育水準が低く、自己申告の健康状態が芳しくないという結果が出ている。既存文献は、その原因として、家父長制(男子は成人後、実の両親と同居し、女子は成人後、義理の両親と同居)のもとで、未成年時の子供に対する、親の投資が男子を優遇し、女子に不利になるようにするインセンティブが作用することが一因であるとしている。本研究で調査するラオスは、アジアでは稀にみる家母長制の慣習の民族が大多数であり、ラオスにおける家計内資源配分を調査することは、既存文献の仮説(家父長制が男子優遇の家計内資源配分の一因である)を検証する意味で、意義深くもあり、興味深い。ラオスにおける家計内の食料配分を分析した結果、男性の食料消費は、女性の食料消費よりも、家計一人当たり食料消費についての弾力性が高く、特に、壮年期男性の食料消費についての弾力性が高いことがわかった。既存文献では、家計内における消費弾力性が高いことを家計内の地位が低いことの兆候とするものが多いが、理論モデルによる分析は、家計内における消費弾力性が高いことは、必ずしも、家計内での地位が低いこととはならないことを示しており、今次の分析結果から、ラオス壮年男性の家計内での地位について結論を導き出すことは困難である。
著者
風間 計博
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

日本のカツオ一本釣り漁船に出稼ぎに来ているキリバス人乗組員は、言葉さえ通じ難い異文化環境下において、時間感覚や所有観念の差異に根ざした人間関係の悪化、飲酒に起因する問題行動により、頻繁に解雇されてきた。雇用されるにあたり、キリバス人にとって、船上の労働における技能や専門知識の習得以前に、文化的・認識論的な差異が大きな問題である。そしてこの差異は、ホスト社会の人々と太平洋島嶼部から来た出稼ぎ者との間に、容易には越え難い深い溝として存在している。
著者
引網 宏彰 柴原 直利
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

褥瘡モデルラットを用いて、漢方方剤・帰耆建中湯の褥瘡に対する効果を検討した結果、帰耆建中湯は炎症性サイトカインの産生を抑制し、線維芽細胞が筋線維芽細胞に形質転換することを促進し、皮膚潰瘍の経過の終盤には細胞外マトリックスの再構築を促進させる作用を有する可能性が考えられた。帰耆建中湯は褥瘡治療において、貴重な経口治療薬になりうることが示唆された。
著者
大須賀 健 高橋 博之 川島 朋尚
出版者
国立天文台
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

ブラックホールおよび中性子星周囲をターゲットとした大規模数値シミュレーションを実施し、超臨界円盤からは連続光による輻射力で、亜臨界円盤からは束縛ー束縛遷移吸収による輻射力で加速されたアウトフローが噴出することを解明した。また、発生したガス噴出流が流体不安定で小さなガス片に分裂することも突き止めた。強磁場中性子星の場合は、磁極からガスが降着することも示した。活動銀河核やX線連星で観測されるアウトフローや光度変動を説明できる新たな理論モデルを構築したのである。
著者
宇根 ユミ 共田 洋
出版者
麻布大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究は、両生類の新興病原体であるカエルツボカビ(Bd)が在来種に与える影響を宿主と寄生体の双方を解析・評価し「なぜ日本の両生類は死なないのか」その機序解明を目的とする。その結果、ITS-1領域の違い基づくBdハプロタイプごとに、その形状、増殖態度および病原性が異なり、国内では弱毒性Bdを主流とした多種類のハプロタイプのBdが自然界で維持されていることを明らかにした。免疫抑制モデルを用いた感染実験で、一過性の不顕性感染であったことから、在来種のBd抵抗性には免疫以外の生体防御機構も働いている可能性が示唆された。また、ツボカビ症でみられる電解質の変化は皮膚の水透過性異常に起因するものと推察した。
著者
津田 祥美
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

エボラウイルスの主要標的細胞はマクロファージや樹状細胞であるとされているが、エボラウイルスが感染した宿主体内で実際にマクロファージや樹状細胞でどのように増殖しているのか、また致死的病態にどのように関与しているのかは未だ不明である。本課題ではエボラウイルス病の病原性発現メカニズムを明らかにするために、エボラウイルスの初期標的細胞を同定し、病態形成に重要な宿主応答を解明することを目的とした。これまでの研究において作出したマクロファージや樹状細胞特異的に増殖が抑制された組換えウイルスと親株となるマウスに致死的病原性を示すマウス順化株をマウスに腹腔内感染した。感染初期における腹腔内細胞の解析により、感染1日後から少ないものの感染細胞が検出された。感染3日後、5日後には感染は腹腔内細胞から全身臓器に広がっていた。感染細胞をフローサイトメトリー等を用いて解析した結果、その多くがF4/80陽性のマクロファージ細胞であることがわかった。一方で、マクロファージや樹状細胞特異的に増殖が抑制された組換えウイルスの腹腔内でのウイルス増殖は親株に比較して増殖が抑制されていることが確認された。臓器におけるウイルス増殖を比較したところ、マクロファージや樹状細胞特異的に増殖が抑制された組換えウイルスは親株と比較して明らかに減弱したウイルス増殖が確認された。すなわち、エボラウイルスはマクロファージ系細胞に非常に感受性が高く、マウス腹腔内に摂取されたエボラウイルスは腹腔内でマクロファージで増殖することで効率よく全身臓器に伝播していくことが示唆された。
著者
杉浦 謙介
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

少数民族に関する東ドイツの地域的・思想的背景としてつぎの点を挙げることができる:・フーヘルが60歳で亡命するまで住んだブランデンブルク州のヴェンデン人は、ザクセン州に住む同じスラブ系のゾルベン人に対して共同意識と対立意識をもち、また、ドイツ民主共和国時代には社会主義的民族政策のなかでゾルベン人に包摂されたことで、ヴェンデン人としてのアイデンティティを強くもつようになった。・東ドイツのジプシー(Sinti/Roma)は、ナチス時代に迫害を受け、さらに、ドイツ民主共和国時代には少数民族保護政策からはずされた。・ドイツ民主共和国では、ナチス時代のユダヤ人迫害は西側の資本主義者の責任とされた。ユダヤ人は社会主義者とともに迫害され、戦い、社会主義国家を作った者とみなされたが、同時に、アメリカ合衆国やイスラエルとの結びつきから社会主義国家の敵ともみなされた。また、ユダヤ人は、社会主義的民族理論にしたがって、ユダヤ教を信じる宗教集団と位置づけられた。上の点がフーヘルの少数民族観および詩作品につぎのように反映している:・フーヘルはヴェンデン人を原風景の重要な形象としている。そして、ゾルベン人とは区別している。第2次世界大戦直後においては少数民族および民衆の象徴的存在と位置づけた。しかし、ドイツ民主共和国時代には体制に保護されたヴェンデン人(ゾルベン人)に背を向けた。・ジプシーはナチス時代ばかりではなく、ドイツ民主共和国時代も迫害されたが、同じように迫害されたフーヘルは、自分をジプシーに投影するようになった。・フーヘルは、ナチスによるユダヤ人迫害については言及していない。1度だけ自分の詩の注釈に「Auschwitz」を用いたことがあるが、この語もユダヤ人迫害問題とは関係ない。また、フーヘルは、現実世界のユダヤ人の形象ではなく、旧約聖書のユダヤ人の形象を詩に用いた。
著者
黒川 昌彦 渡辺 渡 吉田 裕樹
出版者
九州保健福祉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

ウイルス感染症に対して有効な汎用的経口アジュバントの開発を目指して、細胞性免疫を賦活化できる経口抗原を検討し、その免疫賦活化作用を明らかにすることを目的とした。本研究では、主な宿主免疫防御機構が遅延型過敏反応である単純ヘルペスウイルス(HSV)経皮感染マウス用いて、乳酸菌06CC2株やモリンガ葉水エキス(AqMOL)が、これまで報告したプロポリスAF-08と同様に、腸管免疫を介したTh1免疫誘導によりHSV感染マウスの感染病態を軽症化することを明らかにした。したがって、これら3種のサプリメントが、腸管免疫を介して細胞性免疫を賦活化できる汎用的経口アジュバントとして利用できる可能性を示唆した。
著者
横山 正俊 中尾 佳史 橋口 真理子
出版者
佐賀大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究では、子宮頸癌およびその前癌状態である子宮頸部異形成における緑茶ポリフェノールEGCG(エピガロカテキンガレート)とPDE5阻害剤(vardenafil)を併用による治療の可能性を検討した。今回、HPV 16/18陽性の子宮頸部発癌モデルにおいて、PDE5阻害剤5μMを併用することでEGCG 10μMという低濃度でも90%程度の強い増殖抑制効果が認められた。また、子宮頸癌症例においてHPVタイピングにて40歳未満の若年者の子宮頸癌は、91.7%がHPV16あるいはHPV18陽性であることを確認した。この新規治療法はHPV16/18 陽性の若年子宮頸癌効果が期待できることが示唆された。
著者
木村 万里子
出版者
くらしき作陽大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究課題では、未利用海産藻類糖タンパク質に結合するアスパラギン結合型糖鎖の化学構造を明らかにするとともに、免疫活性等の生理活性についての解析を行った。まず、褐藻類、緑藻類および紅藻類をミキサーで破砕後、ペプシン消化を行い、その消化物からゲルろ過とイオン交換により糖ペプチドを調製した。糖鎖をヒドラジン分解によりペプチドから遊離させ、還元末端を蛍光標識した後に高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって各々の化学構造を決定した。その結果、未利用海藻からは動植物に普遍的に存在するハイマンノース型糖鎖が多量に見出されたものの、陸生植物に特徴的なキシロース・フコース含有の糖鎖の存在は認められなかった。その一方、動植物由来の糖タンパク質糖鎖に対して作用する糖質分解酵素群に抵抗性を示す糖鎖の存在が示唆された。更に、ホンダワラから調製した糖ペプチド画分がヒト単球を活性化することが認められた。
著者
秋吉 英雄 吉田 真明 川向 誠
出版者
島根大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-07-18

一般的に藻食性魚類と記載されている魚種を網羅的に調べ,そのほとんどが雑食性魚で,藻食性に特化した魚類は非常に少数であると考えられた.雑食性魚類の特徴である無胃魚および長い腸は必須の構造であるが,胃腺を認めない胃様の腸膨大部がほとんどの海水魚種に存在していた.この膨大部の働きとして魚体の浸透圧調整機構に関与(海水飲)していると推察された.ゲノムインフォマティクス解析によって,腸管内微生物の遺伝子配列を解読.その系統的多様性と機能遺伝子の同定を行った.イソギンポ科の藻食性魚類であるヨダレカケ,藻食性+雑食性魚のホシギンポ,雑食性で藻食性でないヘビギンポ科のヘビギンポの腸内容物からDNAを抽出,16S rDNA V4-V5領域を増幅して次世代シーケンス(Illumina Miseq) により網羅的に配列を大量決定し,3種の腸内微生物叢を比較した.ホシギンポは,複数の微生物叢,ヘビギンポは単一の微生物叢であった.一方,藻食性魚類のヨダレカケは,多数の微生物叢を構成しており,Proteobacteria門,Spirochaetes門,Bacteroidetes門,Deferribacteres門,Verrucomicrobia門が見出され,特徴的な菌種ではTenericutes門等,反芻胃や無酸素の深海中などから発見される系統を認めた.これらの結果より,雑食性魚と藻食性魚の腸内微生物叢は明らかに異なっていた.ヨダレカケの腸内微生物の培養では,単離した各株の16S rDNA領域を増幅しDNA配列を決定し,Vibrio属,Shewanella属,Pseudomonas属の細菌と推定した.嫌気条件より得られたアガロースゲル分解細菌は,Vibrio alginolyticusと高い相同性を示し,珪藻分解性細菌を一群に持つPseudoalteromonas属,Bacillus sp.Vibrio sp.Shewanella sp.と高い相同性を示す株を得た.好気条件より得られた未知菌株はVibrio sp.V859,Vibrio sp.V639,Vibrio harveyi,Pseudoalteromonas sp.JL-S1と高い相同性を示した.
著者
安藤 馨
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

第一に、法的言明について真理性を発話者・評価者へと二重に相対化する型の意味論的相対主義の適用可能性を検討した。その結果、法実証主義的な規約主義と適合的な外見にもかかわらず、不同意の存在が説明できないという古典的難点が必ずしも克服されないことから、固有の理論的長所が意外に乏しいことが明らかとなった。第二に、法的判断と判断主体の行為者性(agency)の問題を検討した。行為者の単位については、方法論的個人主義の再検討を通じて団体の実在を認めつつ、その構成員と全体の間の義務の相克について明らかにした。また、命令説から制裁説までの法モデルのスペクトラムと法的主体の行為者性の内在的連関を明らかにした。
著者
森田 栄伸
出版者
島根大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

花粉に感作され、果物、野菜を摂取時に口腔アレルギー症候群を示すことは花粉-食物アレルギー症候群として知られている。研究者は、オオアワガエリやカモガヤなどのイネ科花粉に感作され、小麦製品の摂取によりアレルギー症状をきたす患者6名から血清を収集して、小麦抗原に対する免疫ブロットを行い、小麦水溶性分画に反応するIgEを保有していることを見出した。患者血清をあらかじめオオアワガエリ花粉抗原と混合処理をした後免疫ブロットを行ったところ、オオアワガエリ花粉抗原の濃度に依存して、小麦水溶性分画に反応するIgE量は減少したことから、患者IgEが認識する小麦アレルゲンはイネ科花粉との交差反応することが確認された。電気泳動による免疫ブロットを行い、患者IgEが認識する25kDaと35kDaのタンパク質を同定した。質量分析によりそれぞれチオールレダクターゼとペルオキシダーゼIと確認した。精製ペルオキシダーゼIを用いてCAP-FEIAを作成し、イネ科花粉による小麦アレルギー患者6名、小麦依存性運動誘発アナフィラキシー患者18名、加水分解コムギアレルギー患者11名、イネ科花粉症患者11名、牛肉あるいは甲殻類アレルギー患者22名の反応を検討した結果、ペルオキシダーゼI特異的CAP-FEIAのイネ科花粉小麦アレルギー患者の検出感度50%、特異度100%であった。このことから、ペルオキシダーゼI特異的CAP-FEIAはイネ科花粉による小麦アレルギーの診断に有用であると結論した。
著者
伊藤 和行
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

本研究では,17世紀科学革命の核心とも言える力学の誕生過程に焦点を定め,基本的物理概念-「重さ」,「物質量」,「速さ」,「加速」,「力」,「モーメント」-に関して,ガリレイから,カヴァリエリ,トリチェッリ,デカルト,ホイヘンス,ニュートンらにおける,それらの概念の変遷を検討した.とくに数学的運動論の提唱者であるガリレイに関しては,速度概念とその数学的表現に関して大きな問題を抱えていたことが明らかになった.ガリレイは加速運動の考察において瞬間的速度を表すために「速さの度合」という中世的概念を用い,それを「不可分者」という数学的概念によって扱おうとしたが,それが含む理論的問題点のために彼の落下法則の証明は不完全なものとなっていた.ガリレイの直面したのは無限小量をどのように理解し,数学的に処理するかという問題だった.ガリレイの落下法則はホイヘンスやニュートンにおいても,一定力下の加速運動の法則として,一般的な加速運動の考察の出発点となっていたが,無限小量の導入によりガリレイの証明はまったく過去のものとなった.ニュートンの最大の功績は重量と質量の概念的区別をし,運動法則を定式化したことであるが,彼の第二運動法則が解析化され,力学体系の核心となるにはまだ半世紀を要するのであり,18世紀の解析力学の発展過程に関するさらなる研究が必要である.本研究ではガリレイの主要著作,および他の科学者の力学関係著作に関して,コンコーダンスを作成した.報告書ではとくに約2,000語を選び,各人ごとにまとめてある.このコンコーダンスは後日Webサイトにおいて公開する予定である.また約20,000語に及ぶ全体のコンコーダンスもWebサイトにおいて公開することを計画している.