著者
縣 正樹 臼坂 高司 工藤 雄司
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.30, pp.70-71, 2014-08-09

情報社会の「影」への正しい理解と対処法の習得は,情報社会に主体的に参画するために必要な素養であると言えるが,情報モラルに関する教育は,他の分野より軽視されがちな傾向にある.本研究では,情報モラル教育を行う教科書に記述される単語を,学校種別,出版教科書会社ごとに分析・分類し,体系的な情報モラル教育に資することのできる基礎的資料の作成を行った.共通の単語に着目した分析結果から,中学校「技術料」教科書と高校「情報科」教科書の間には一定の体系性があることが明らかになった.
著者
米盛 徳市 波平 宜敬
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.29, pp.170-173, 2013-11-09

本研究では急速に教育現場で利活用が進んでいるICT機器の電子黒板(IWB)とタブレット端末が、如何に琉球大学の島嶼防災研究センター(波平センター長)の光ファイバーインターネット回線とホワイトスペース通信によるスーパーWiFi無線通信を用い、島嶼地域の遠隔防災教育に役立てるかを模索するものである。本稿では、全学部の組織的な取組、防災遠隔教育の概念や構想が中心となることから電子黒板、タブレット端末、PC等の詳細な利活用の内容には触れていない。琉球大学が沖縄県の唯一の国立大学法人としての大規模な地域貢献活動の一環と位置付けている。
著者
宇都宮 由佳
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.27, pp.264-265, 2011-08-20

情報のリテラシーとモラルについて,日本とタイの中学生を対象に,2009年〜2011年に質問紙調査・聞き取り調査を実施し,両国の実態と問題点を抽出した.情報リテラシーについて,日本に比べタイは,メディア・インターネットへの接触時間も長く,パソコンスキルがあった.情報モラルについては,両国ともに自己防衛や他者への配慮は意識されていた.しかし,アイドルなど画像の無断使用,音楽・ソフトなどコピー譲渡などの認識が低く,特にタイでは日本に比べ著作権に対する意識が低かった.インターネット情報の活用・信用は,テレビに次いで両国とも高く,インターネットへの接触時間が長いほどネット情報を信頼していた.しかし,複数の情報源と比較して正しい情報を得ようとする者は少なく,情報を鵜呑みにしている恐れがある.