- 著者
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蒔苗 直道
- 出版者
- 筑波大学
- 雑誌
- 若手研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2008
本研究では,数学教育における「数学的な考え方」に焦点をあてて,戦前から戦後への数学教育の連続性について考察を行っている。乗法の意味の拡張は,数学教育の指導の進展としてとらえられ,戦後の「数学的な考え方」をとらえる上での一つの視点とされている。この点について,戦前から戦後へと一貫する指導の改善を論点にまとめている。また,特徴的な教材を昭和22年の国定教科書『算数』から取り上げ,現在の数学教育への示唆として「算数的活動」の意義をまとめている。