著者
宮谷 徹彦 川井 久嗣 渡邊 淳 今泉 市郎 安部 俊二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SST, スペクトル拡散 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.98, no.595, pp.45-50, 1999-02-18

基地局間非同期W-CDMAのロングコード同定について、MF以外に同定用の相関器を必要としない同定回路を提案し、試作装置にて評価したので報告する。提案方式では、MFのシフトレジスタを一時的なメモリとして利用し、任意位相を生成可能な拡散符号生成器を使用する事で、ロングコードの高速同定が可能となる。室内実験の結果、Eb/No=10dBの1波静的環境下、4グループ、128ロングコードの条件にて、770[msec]で同定が終了する事を確認した。また、周波数オフセットに対して、±0.5[ppm]まで耐え得る事を示している。
著者
灰野 正絋 山口 元男 元垣内 敦司 三宅 秀人 平松 和政 澤木 宣彦 家近 泰 前田 尚良
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ED, 電子デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.57, pp.41-46, 2000-05-11
参考文献数
6

W / n-GaN接合の電極特性の評価とELOによるWN_xマスクの埋め込み構造の作製を行った。W / n-GaN接合はWの蒸着温度の上昇とともに良好なショットキー特性を示した。この接合をH_2、N_2+H_2、NH_3+H_2雰囲気中で熱処理を行った。H_2処理では、Wが分解し、GaN表面は荒れていた。N_2+H_2処理では、Wが粒界化し、GaN表面上にGaN針状結晶(whisker)が認められた。NH_3+H_2処理では、WがWN_xとなっており、WN_x / n-GaN接合はショットキー特性を維持した。また、WN_xをマスクに用いたELOを行ったところ、触媒作用によるGaNの分解が減少し、良好な埋込み構造を得ることができた。
著者
平山 知央 松野 典朗 藤井 正浩 樋田 光
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.553, pp.65-70, 2002-01-10

2段パワーアンプにおいて、バイアス条件を調整して初段と終段で生じる相互変調歪みを相殺し、高出力時における効率を向上させる手法を提案した。初段・段間整合回路、バイアス回路を内蔵したW-CDMA用パワーアンプInGaP/GaAs HBT MMICに本手法を用いることにより、電源電圧3.6Vにおいて出力26dBm、効率44%、利得27.9dBm@ACPR=-35dBcという高効率動作を達成した。
著者
山崎 勝弘 古川 知之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム
巻号頁・発行日
vol.94, no.384, pp.9-16, 1994-12-09
被引用文献数
2

過去の並列プログラムを極力再利用して並列プログラミングの負担を軽減させる方法について述べる。事例ベース推論は知識獲得の隘路を軽減させる手法として、裁判や故障診断などの実規模の問題に適用されてきた。本研究では並列プログラムの構造を解析して、その骨格を示すスケレトンを作成し、それに細部の肉付けを行って、並列プログラムを作成する手法について検討する。スケレントンにはタスク分割、同期、並列化手法など並列プログラムの最も重要な部分が含まれる。事例はスケレトン、プログラム本体、及びインデックスから成る。新たな問題に対して、類似したスケレトンを事例ベースから検索し、それに自動修正, 派生的類推による修正/ユーザによる修正を行って、並列プログラムを生成する。
著者
平井 俊男 岩橋 直人 樋口 宜男 匂坂 芳典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.78, no.11, pp.1572-1580, 1995-11-25
被引用文献数
15

日本語合成音の自然性向上を目指して,音声の基本周波数(以下,F_0)制御のための規則を自動的に抽出する方法を提案した.本方法は,(1)十分な量の音声データのF_0時系列パターンを藤崎モデルによりパラメータ化し,(2)このパラメータの値を言語情報から推定する規則,すなわちF_0制御規則を統計分析手法により抽出する,という二つのステップからなる.この方法を話者1名による読上げ文200文に適用し,得られたF_0制御規則を解析することで,言語情報とパラメータ値との関係を導出した.その結果,(1)先行フレーズのモーラ数が少なくなるほど当該フレーズ指令は小さくなること,(2)アクセント句内の高く発音される部分のモーラ数が多くなるほどアクセント成分が小さくなるという関係があること,が明らかとなった.(2)の関係は,従来少数サンプルの分析結果で得られていた知見を詳細化したものとなっており,本手法によって妥当なF_0制御規則の抽出を自動的に行える可能性があることを示したものと考えられる.
著者
古川 亮 今井 正和 烏野 武
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.6, pp.1054-1063, 1996-06-25
参考文献数
13
被引用文献数
20

連続画像から物体の運動を解析することは, 重要でかつ困難な問題であり, これに対して多くの研究がなされてきた. 本論文で提案するActive Tubesは, 非剛体物体の運動を解析するためのモデルの一つである. このモデルは, Kassらの提案したSnakesを時間軸に沿って重ねたものとみなすことができ, Snakesと同様のエネルギー最小化の手法を用いて時空間画像中の物体を抽出する. 当初, Active Tubesの収束アルゴリズムとして, Greedy Algorithmを用いていた. しかし, Greedy Algorithmはノイズなどの影響を受けやすいため, 新しいアルゴリズムとしてRandomized Greedy Algorithmを提案する. 提案されたアルゴリズムはGreedy Algorithmと同程度に高速である上に, ノイズに対してより頑健である.
著者
松田 直寿
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ
巻号頁・発行日
vol.96, no.577, pp.7-9, 1997-03-14

1996年11月18日から20日まで米国サンディエゴ市で第2回目の"International Conference on the Science and Technology of Display Phosphors"が開催された。発表件数はポスターを含めて約90件。蛍光体関係では、新蛍光体、FED用蛍光体、蛍光体合成、蛍光体表面およびコーティングのセッションが開かれた。参加者数は211名で、昨年より若干増えている。参加者の国別内訳では、米国の次に韓国からの参加者が多い。
著者
関 孝夫 伊藤 崇之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.605, pp.65-70, 2001-01-24

CGアニメーションによる運動の再現やジェスチャ認識等を目指して、画像からの人の動き計測の様々な研究が行われている。従来の単眼視時系列画像を使用した手法では、3次元動作への未対応、推定結果のずれの累積といった問題がある。本稿では、単眼視時系列画像からスティックモデルの状態を確率的に推定する方法を用いて、3次元的な動き追跡を可能にする手法について報告する。実験室で撮影された動画像に本手法を適用し、2次元及び3次元の基本的な動作について、本手法の有効性を示す。また、動作の速い場合にもモデル推定にずれが少ないことを示す。
著者
藤吉 弘亘 梅崎 太造 今村 友彦 金出 武雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.6, pp.1627-1634, 1997-06-25
被引用文献数
19

本論文では, ナンバープレートの重心位置を出力するように学習させたニューラルネットワークを使用して, プレート領域を抽出する方法を提案し, その有効性を示す. 学習パターンの提示位置は, 乱数で与えられるため, 毎回異なるパターンがニューラルネットワークに学習され, 汎化能力の高いニューラルネットが形成される. 学習パターン中に含まれるナンバープレートの最適学習面積, バンパーとヘッドライト部分の抑制学習による効果, および学習パターンの拡大縮小と濃度値変換による効果について検討する. 地下駐車場で撮影された595台の車に対して評価実験を行った結果, それぞれ98.5%, 98.7%および100%の検出率を得た.
著者
太田 慎司 大関 武雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SAT, 衛星通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.666, pp.71-76, 2003-02-21

IEEE Communication Society主催の国際会議「IEEE Global Communications Conference 2002」が、11月17日から21日の日程で、台湾・台北市のTaipei International Convention Centerにおいて開催された。初日と最終日にチュートリアル21件、残り3日間でシンポジウム80件とワークショップや特別セッション6件がパラレルに実施された。本橋では、会議の概要を含め、衛星通信関連技術、無線伝送技術、コンテンツ配信技術の動向について紹介する。
著者
加藤 松明 吉原 圭介 高橋 伸宏 橋本 英一 西田 信一郎 木村 真一 中須賀 真一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.88, no.1, pp.13-20, 2005-01-01
被引用文献数
6

本論文では,低コスト・高機能・短期開発を実現する50〜100kg級小型衛星バスシリーズの研究の中で,シリーズ初号機として開発したマイクロラブサット1号機(以下μ-LabSat)が果たした役割について述べる.まず,μ-LabSatのシステム概要について述べ,次にμ-LabSatシステムの中で,低コスト・高機能を実現するために新たに採用した設計方針や技術について述べる.また,これらの技術が適用されたμ-LabSat上で実施された宇宙実証実験について述べる.
著者
飯島 泰蔵
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.78, no.6, pp.722-727, 1995-06-25
被引用文献数
11

自然観測法の理論については,過去数年にわたって一連の論文を発表してきたが,その理論体系をもとにしてその重要な応用面の一つである一般波形の受理と生成の問題について,述べるものとする.この問題については,かつて多項式波形の場合に限った理論を発表したことがあったが,今回はこれを一般波形の場合に大きく拡張した理論について論じ,その全貌を明らかにする.
著者
原 英夫 田中 義人 蛭子 健太郎 浜垣 秀樹 大山 健 日比野 優 松元 貴志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路
巻号頁・発行日
vol.98, no.459, pp.1-6, 1998-12-11

これまで、シンクロナスバスでは、クロックスキュー、バス上の信号遅延などの問題によりモジュール数、または、転送速度に制限がでてきた。そこで、我々は、転送用クロックとデータ、信号が常に同一モジュールから出力されるソースシンクロナスバスを用いたデータ収集システムの開発を行っている。本稿では、高エネルギー物理学実験のフロントエンド読み出しシステム用として9Uサイズのカスタムバックプレーンを持つソースシンクロナスバスを用いたモジュール開発について報告する。
著者
興梠 正克 蔵田 武志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.75, pp.75-80, 2006-05-19
参考文献数
4

本稿では、GPSと自蔵航法を組み合わせた組み込み型歩行者ナビシステムについて述べる。GPSによる測位は、その条件によっては必ずしも十分な精度が得られない。そこで、人に装着された自蔵式センサ(加速度・ジャイロ・磁気方位センサ)を用いて歩行動作を計測し、人の相対的な歩行移動ベクトルを推定する。この推定結果とGPSによる測位結果を相補的に組み合わせることで測位精度を向上させる。GPSによる測位ができない屋内環境においては、事前に環境中に埋め込まれたRFIDタグによる測位を行ない、デッドレコニングの結果と統合することで、GPSの場合と同様に相補的に測位精度を向上させる。本手法を装着型組み込みシステムとして実装し、評価した。
著者
本間 雅行 田村 亮 戸川 望 柳澤 政生 大附 辰夫 佐藤 真琴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.224, pp.7-12, 2008-09-22

近年のディジタル機器においては,多種多様で,膨大なデータを短時間で処理することが要求されている.このような要求に応える新たなアーキテクチャとして,多数の演算器を並列に動作させることができる再構成型プロセッサがある.ここでは,ディジタルメディア処理向け動的再構成プロセッサFE-GA(Flexible Engine/Generic ALU array)に注目する.現在,FE-GAの開発ツールに関してはまだ確立されていない.そこで本稿では,FE-GAへの設計を容易にし,開発コストを軽減するFE-GAマッピングアルゴリズムを提案する.このアルゴリズムは特定のデータフローグラフ(DFG)を入力とすることで,FE-GAへのマッピング結果を生成,変換し,FE-GA専用のアセンブリ言語を自動生成するものである.この自動生成したアセンブリ言語をFEEditorと呼ばれる専用ツールに読み込ませることでマッピング自動化を実現する.提案手法では,DFGの入力側から出力側に向かってレベル順にノードを一つ一つFE-GAの演算セルアレイに配置配線していく.最初にマッピングするノードを優先的に左上にマッピングすることとし,それ以降のノードは,マッピングしたいノードの入力データを出力するノードの位置により,その位置を決定する.この過程を繰り返すことでマッピングを実現する.8つのDFGに対し提案手法を適用しサイクル数および実行時間を算出した.すべてのDFGでマッピングを実現することができた.
著者
朝廣 雄一 宮野 英次 宮崎 修一 吉牟田 拓朗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.405, pp.15-22, 2006-11-27

グラフ上での地図作成問題とは,探索者が未知のグラフの全ての頂点を訪問することによりグラフ構造を調査する問題である.探索者は辺の存在とその長さをその端点を訪れるまで判らないとする.探索者は,できるだけ短い経路を通ることにより全ての頂点と辺を調査して,出発点まで戻って来なければならない.本問題に対する最も単純な方法の一つは,最近傍アルゴリズム(NN)であり,まだ訪れていない頂点の中で探索者の現在の場所から最も近い場所に移動する戦略である.重み付き最近傍アルゴリズム(WNN)は,NNの拡張であり,ある重み付きの距離により次の移動場所を決める.平面グラフにおいては,重み3であるWNNが16競合であることが知られている.本稿ではサイクルグラフについては,NNの競合比が1.5となること,その解析が厳密であることを示す.また,サイクルグラフに対してはWNNの中でNNが最適であることを示す.さらに,本問題に対しては,1.25競合よりも良いアルゴリズムが存在しないことを示す.
著者
鶴田 茂之 木下 健太郎 中林 竜也 岸田 悟
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.6, pp.93-97, 2011-04-11

新規の不揮発性メモリやスイッチング素子として期待されるCB-RAM (Conducting Bridge Random Access Memory)において,従来用いられてきた固体電解質をCMOSプロセスへの親和性の高い酸化物に置き換えた場合でも類似のスイッチング現象が生じることが報告された.しかし,酸化物を用いたCB-RAMのメモリ特性に関する報告はまだ少ない.本研究では,Cu/HfO_2/Pt構造の電気特性及びデータ保持特性を評価した.バイポーラ型の抵抗変化が確認され,動作電圧は±1 V程度と固体電解質系のCB-RAMに比べて高く,ノイズマージンの確保に十分な値が得られた.データ保持エラーは主に低抵抗が高抵抗に変化することで生じることから,熱拡散による金属フイラメントの断裂がエラーの主要因と考えられる.低抵抗状態の抵抗が低いほど,即ち,フィラメントの太さが太いほどエラーが起こりにくいことも示された.
著者
松島 祐輔 井上 光平 浦浜 喜一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.107, no.358, pp.17-22, 2007-11-22
被引用文献数
3

簡略化した入力画像を竹ヒゴで編み込んだような画像を生成するノンフォトリアリスティックレンダリング(NPR)技法を提案する.白と黒の2色,あるいは白,灰色,黒の3色の竹ヒゴを用いる.本NPRは,縦ヒゴと横ヒゴの色の配置と,竹ひごの編み方すなわち横と縦の竹ヒゴの各交差点でどちらの竹ヒゴを上に通すかとを決める問題となる.本論文では,この組合せ問題の近似解を求める簡単な解法を提案する.竹組みのラン長が短くなるような編み方を平滑化フィルタに基づく反復解法で求める.得られた2値あるいは3値のモザイク画像と,編み方の波板状の凹凸画像から,バンプマッピングや画像積により,竹編み風の画像を生成する.
著者
高橋 信行 佐々木 隆志 川原 稔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.213, pp.41-46, 2011-09-15

視覚障がい者がeラーニングを活用して効率的に学習できるようにするためには,ユーザビリティの高いWebページを提供する必要がある.著者らは,Webデザインがユーザビリティに与える影響を明らかにするため,全盲者,ロービジョン者,晴眼者を被験者とし,2種類のWebデザイン(表形式リンクメニュー,縦列形式リンクメニュー)において,ターゲットリンクを探しクリックする課題の遂行時間,フォーカス遷移記録,アンケート調査結果を分析することにより,実証的にユーザビリティの評価を行い,視覚障がい者向けのeラーニングを構築する際の配慮点について考察した.その結果,全盲者では晴眼者のようなデザインによる影響を受けなかった.ロービジョン者では,観測されたデータのばらつきが大きく,一定の傾向を見出すことはできなかった.