著者
武村 康弘 板倉 直明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.282, pp.171-174, 2008-10-31

ジェンガゲームにおける手の動作に注目し,肘着き有無の姿勢の違いによる人差指と親指の震えを解析した.実験では,被験者5名に対し,3軸加速度センサを用いて指の震えを測定し,同時に,呼吸センサ,脈波計,発汗計を用いて他の生理的指標も測定した.その結果,手の静止状態では,肘着き有りは無しより震えが小さく,また,手の静止状態だけで比較すれば,肘着き有りにおいて,ブロックを取る直前の静止状態で,両指の震えに増大傾向があることが分かった.
著者
井原 雅行 小林 稔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.158, pp.41-46, 2006-07-07

筆者らは,多人数から特定個人に向けてのコミュニケーション(N-to-1コミュニケーション)をサポートするタンジブルメディアの一例として「寄せ書き」に着目し,タブレットコンピュータを用いた電子寄せ書きツールを開発している.N-to-1コミュニケーションでは,遠慮等の書き手同士の社会心理がメッセージに影響する.本稿では,電子寄せ書きツール評価実験における被験者の事前主観評価と事後主観評価の比較から,N-to-1コミュニケーションツールのデザイン要件と,電子メディアを用いたN-to-1コミュニケーションの可能性を分析する.描かれる文字の大きさ,メッセージ領域の大きさ,位置の観点から,書き手同士のコミュニケーション心理を分析する.
著者
井原 雅行 小林 稔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.95, pp.1-6, 2006-06-08
参考文献数
18
被引用文献数
2

筆者らは,多人数から特定個人に向けてのコミュニケーション(N-to-1 コミュニケーション)をサポートするタンジブルメディアの一例として「寄せ書き」に着目し,タブレットコンピュータを用いた電子寄せ書きツールを開発している.本稿では,電子寄せ書きツール評価実験における被験者の事前主観評価と事後主観評価の比較から,N-to-1 コミュニケーションツールのデザイン要件と,電子メディアを用いたN-to-1 コミュニケーションの可能性を分析する.メッセージの分量と書く際の所要時間,および,後でメッセージを書く人への配慮に関して,電子的に寄せ書きを行う場合の意識調査を実施した結果,年齢や性別によって傾向が異なることが確認された.
著者
石橋 拓也 山本 景子 倉本 到 辻野 嘉宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.25, pp.59-64, 2012-05-07
参考文献数
4

混雑中の公共交通機関において,立ち続けることは疲労と退屈さを感じさせる.しかし,通勤・通学時には時間や路線の制約から常に座席に座ることは難しく,無理に座ろうとするとマナーの問題が発生する.筆者らは以前,積極的に立ち続ける動機を与える手法として,加速度センサを用いてユーザの立ち座りを判別し,立ち続けることに対する報酬として育成ゲーム上のキャラクタを成長させるエンタテインメントシステムを提案・実装した.本稿では,実際の通学環境におけるシステムの有効性評価実験を行った.その結果,座席がほぼ埋まっている程度の混雑時において,ユーザを積極的に立ち続けさせる効果があることがわかった.
著者
山口 史朗 大立目 寛明 池内 公 大谷 昭仁 宮城 幸一郎 谷口 晃
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-03-27

近年、光通信技術の発達に伴い光設計器の分解能や繰り返し再現性、確度等に高度な要求がなされてきている。このような市場要求に答えるためのキーテクノロジーとして、光学部品を高精度かつ高確度で位置制御することが望まれている。従来、微小領域の位置決めはピエゾ素子により行われてきた。しかしながら、ピエゾ素子による位置決め制御は繰り返し再現性や温度安定性に劣る上、電圧を印加した直後からドリフトが発生する等の問題がある。そこで、我々は金属の熱膨張の線形性に注目し、これを応用して高安定、高精度なアクチュエータを実現する方法について検討した。本報告では熱膨張をアクチュエータとして用いることの有用性について実験的に確認したので報告する。
著者
山本 哲也 櫻井 仁夫 廣川 二郎 安藤 真
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播
巻号頁・発行日
vol.97, no.453, pp.59-65, 1997-12-18

方形キャビティモデルを用いた超小口径ラジアルラインスロットアンテナ(RLSA)の全波動解析をモーメント法により行い、開口径が小さい場合に特に顕著となる、軸対称性や曲率の影響の評価を行った。まず、内部界の軸対称性が保持されない配列の場合の比較として、スロットを開口画面に3素子配置した場合、及びスロッ卜ペアをスパイラル状に配列した場合の計算値と実験値の比較を行った。次に、軸対称性素子が配列された場合の比較として、スロットペアを同心円上に配列した場合の計算値と実験値の比較を行った。なお、ここではスロットと導波路終端の特性に着目するため、中央給電部そのものの反射ほ抑圧したものを用いている。以上の結果から、特に、開口径が極めて小さく、素子配列が非対称の場合や、まだ、今回初めて解析を行った解放ピンの場合にも、本解析モデルが大変有効であることが分かった。素子のパラメータを変化させ、最適な素子配列の決定を行うことが可能であることを確認した。
著者
堀 豊彦 花澤 徹郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.1, 1996-03-11

高速ディジタル移動通信は令後期待されるシステムの1つである。今回はディジタル移動通信のベアラモードにおいてイシターネット接続時に適用されるTCP/IPプロトコルを利用した時の伝送特性を明らかにしたので報告する。
著者
古川 久夫 宮口 庄司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.222, pp.167-172, 2007-09-13
被引用文献数
5

OBNは流通EDIなどを支援する企業専用IP網として1999年9月から商用提供されており、IP-VPN網構造の、情報安全性を重視する管理IP網である。OBNが使われている電子マネー決済、クレジッドカード決済、ASPサービスの通信枠組み例を報告する。
著者
角井 素貴 柏田 智徳 重松 昌行 西村 正幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, no.1, 1997-03-06

近年の通信容量の需要急増に伴い, WDM光伝送システムの広帯域化が求められている。例えばITU推奨の100 GHz波長間隔で32波WDM伝送を行うには, 25 nmの帯域が必要となる。フッ化物EDFAはこうした要求への有力な解の1つとして知られるが, コストや信頼性面では未だ石英系EDFAが有利と思われる。本稿では, 石英系EDFの中で, Al添加EDFとP/Al共添加EDFを組み合わせたハイブリッドEDFAにおいて, 広帯域化を目的として組成最適化を行った結果を報告する。
著者
谷川 昌司 福島 邦彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.76, no.10, pp.2215-2222, 1993-10-25
被引用文献数
8

ネオコグニトロンはパターン認識能力をもった階層型の神経回路モデルである.ネオコグニトロンの中間層にはさまざまな種類の部分特徴を抽出する細胞(特徴抽出細胞)が存在している.特徴抽出細胞は可変入力結合をもっており,特徴抽出細胞の結合荷重は抽出する特徴の種類ごとに異なる.この結合荷重は,教師なし学習法によって決められ,ある標準的なパターンが刺激として与えられたときに,細胞が最大出力を出すように調節される.この標準的なパターンからどの程度変形した特徴までを同じ特徴であるとみなすかの度合(特徴選択性)は,特徴抽出細胞のしきい値によって調節することができる.本論文では,ネオコグニトロンの中間層において,特徴選択性を定めるしきい値が認識率にどのような影響を与えるかを調べる.そして,従来のネオコグニトロンでは学習段階のしきい値と認識段階のしきい値を同一にしていたが,認識段階のしきい値を学習段階のしきい値よりも小さく設定することによって,認識率を大きく向上できることを明らかにする.
著者
木村 大助 鈴木 陽一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.251, pp.57-64, 2001-08-03
被引用文献数
5

人間が自然な状態で音を聴取する際には, 無意識のうちに頭部を動かしている場合が多い.この点に着目し, 頭部運動と音像定位の関係についての研究が進められているが, 聴覚ディスプレイシステムに代表されるような仮想音源による音像定位システムにおける頭部運動の影響について詳細に検討した研究はほとんどみられない.そこで我々は, 実音源と仮想音源を用いた音像定位実験により, 頭部運動の有無が前後誤判断及び定位精度に与える影響を分析するとともに, 音像提示時における頭部運動のパターンについて考察した.その結果, 実音源, 仮想音源に関わらず, 頭部運動により前後誤判断, 定位誤差が減少した.これらの結果は, 仮想音源を用いた音像定位システムにおいて, 頭部の動きに追従して音像を移動させることが重要であることを示している.
著者
菅野 沙也 伊藤 貴之 高村 大也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.52, pp.71-74, 2014-05-17

本研究では文書の印象や感情に基づいて楽曲生成を行う.前処理としてコードとリズム進行のデータを作成しておき,さらにユーザーごとの感性データを取得しておく.これは一人ひとりによって異なる音楽的感性を考慮し,ユーザーそれぞれに対応した楽曲を提供するためである.文書を入力するとまず形態素解析と感情極性を用いた文書解析をすることで印象値を取得し,次にこの印象値から場面ごとのコードとリズムの進行を決定する.これらを合成することで生成された楽曲がユーザーごとに提供されることとなる.入力文書の印象や感情を楽曲を用いて表現することでさらなる印象理解を促すことを目的とした.
著者
中野 浩嗣 オラリウ ステファン
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.481, pp.25-32, 2000-11-27

本論文では、シングルホップの1つのチャネルをもつ無線ネットワーク上にn台のステーションが存在する場合に、リーダ選択を行う省電力確率プロトコルを提案する.提案するプロトコルは、全てのステーションが台数nを知っている場合に、任意のf(f&ge;1)に対して確率1-1/fで、O(log f)時間でリーダ選択を行い、また、どのステーションも高々O(log log f+log f/log n)回の送受信を行う.どのステーションもnを知らない場合、提案するプロトコルは、平均O(log n)時間でリーダ選択を行い、また、確率1-1/fで、O(min((log n)^2+(log f)^2, f^<3/5>olg n))時間動作し、どのステーションも高々O(log n+log f)回の送受信を行う.
著者
福田 直樹 伊藤 孝行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.90, no.9, pp.2324-2335, 2007-09-01
被引用文献数
5

本論文では,10,000〜100,000を超えるような多数の入札がある組合せオークションに対して,勝者決定の近似解法を提案し,その特性を評価する.提案アルゴリズムでは,従来手法のLehmannアルゴリズムにおける入札ソート順位の決定因子に着目し,更に山登り法及びシミュレーテッドアニーリング(SA)による解の洗練を行うことで,安定して高い最適性を持った解を得る.入札数が1000程度の場合に,本提案手法では最適解に対して平均して0.997程度の総落札額が得られる解を見つけられることを示す.更に,従来の最適解探索手法と比較して十分に高速に動作し,10,000を超える入札数をもつオークションに対して数秒(入札数10,000)から数分程度(入札数100,000)の実用的な時間で計算が行えることを示す.本近似解法の限界点の一つとして,本近似解法を用いた組合せオークションが一般には真実申告最良とはならないことを,Monotonicityという条件が成り立たないことから示す.一方で,真実申告最良とはならないものの,本近似解法の一部では,解探索の過程におけるランダム性を排除し順序性を保存することで,近似解に対して特定の好ましい性質を満たすことを示す.
著者
川島 永嗣 片山 順一 諸冨 隆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.612, pp.23-30, 2001-01-26

表情に注意を向けていない場合の表情処理の特性を検討するためにBruce & Young(1986)の顔認識モデルにおけるいくつかの段階に課題を設定し, 12名の被験者からERPを記録した.既知性判断課題, 及び男女判断課題ではERP上に表情による差は見られなかったが, 物・顔判断課題では表情による差が見られ, その差は快-不快次元に沿った形で生じた.よって, 全く表情に注意を向けていない場合にも, 快-不快次元に沿った形で自動的, 前注意的に表情の処理がなされており, 既知性判断や男女判断といった高次な認知処理段階ではなく初期知覚の段階に情動が関与することが示唆された.
著者
堀 貴明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.153, pp.35-40, 2011-07-14

本稿では,音声認識アルゴリズムの最近の進展について概説する.音声認識に関連するアルゴリズムは数多く存在するが,本稿では入力音声に対して最も尤もらし単語列を探索するデコーダ技術に着目する.近年の大語彙連続音声認識のデコーダは時間同期Viterbiビーム探索がベースとなっており,多くの場合,音響モデルには隠れマルコフモデル,言語モデルには単語Nグラムが用いられる.そして,このデコーダを動作させる現在最も有力なアプローチは重み付き有限状態トランスデューサ(Weighted Finite-State Transducer: WFST)による音声認識である.本稿ではWFSTを中心に近年のデコーダ技術を紹介すると共に,コンセンサスデコーディング,並列化,探索最適化,テンプレートベース音声認識といったWFST以外の話題にも触れ,今後のデコーダ技術の展望について述べる.
著者
伊沢 亮一 班 涛 井上 大介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICSS, 情報通信システムセキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.315, pp.19-24, 2012-11-15

パッカ特定にはPEiDと呼ばれるシグネチャベースのツールが利用されることが多い.対象のファイルにシグネチャが含まれるかを完全一致で検査するため,シグネチャに1バイトでも誤りがあるとパッカを特定することができない.これに起因して,誤りが含まれないようにするために長いシグネチャを作成することが難しく,偽陽性率(False Positive率)が高いことが問題となっている.本稿では,PEiDの課題を改善するという立場で,String-Kernel-Based SVMを用いたパッカ特定手法を提案する.学習データにはPEiDのシグネチャと同様にパックされたファイルのバイト列を用いるが,SVMには完全一致のような制約がないため,より長いバイト列をパッカの特定に利用できる.評価実験では,5クラス問題においてAccuracyが99.84%でパッカの特定が可能であることを示す.提案手法はマルウェアに施されているパッカの特定に利用し,マルウェアの解析に役立てることを目的としている.
著者
MIN Byongseok KIM Seungjong MANDAL Mrinal JEONG Jechang
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
IEICE transactions on communications (ISSN:09168516)
巻号頁・発行日
vol.88, no.8, pp.3443-3450, 2005-08-01
被引用文献数
1

Animation video is becoming very popular with the availability of low cost computing resources. The cell animation is a popular method, used for producing animation video. In order to efficiently encode these videos, conventional video codecs, such as AutoDesk Animation Pro FLC, Intel Indeo 5, and MPEG-4 can be used to achieve high compression. However, when cell animation videos are compressed at very low bit rate by these traditional codecs, objectionable artifacts, e.g., false color, blurred contours, and blocking artifact, are severely occurred. In this paper, we propose an efficient compression method for cell animation images. The proposed method employs hybrid coding scheme which includes intraframe and interframe coding modes. The intraframe mode consists of color quantization, adaptive differential pulse code modulation, forward classification, and Golomb-Rice coding. The interframe coding consists of block-based techniques and exploits the characteristics of motion. Simulation results show that the proposed method provides superior performance over AutoDesk Animation Pro FLC, MPEG-1, Intel Indeo 5, and MPEG-4 standards.
著者
津田 侑 遠峰 隆史 井上 大介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICSS, 情報通信システムセキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.502, pp.77-82, 2014-03-20

個人情報やプライバシーに係る情報がユーザ自身により書き込まれるSNSでは,攻撃者にそれらの情報を窃取される恐れがある.実際に,情報窃取用の不正なアカウントを作成しユーザと友達関係を構築することで,公開されたプロフィール情報以外に友達のみに限定公開されたものまでも窃取する方法が存在する.本研究ではSNSの特性を活かし, SNS上のユーザらが協力して不正アカウントを報告し合うシステムを提案する.本システムでは,友達申請を受けた時点でそのアカウントが不正なものかどうかの判定基準をユーザに示し,不正アカウントの報告を促す.報告された不正アカウントは他のユーザにも共有され,ユーザ同士で注意喚起することを可能とする.本研究の最後では,実際に7人のFacebookユーザが本システムを用いて収集した不正アカウントを分析し,それらのプロフィール情報の特徴やそれらが行う友達申請行為に着目した考察を述べる.