著者
近藤 有好
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR TUBERCULOSIS
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.74, no.1, pp.33-41, 1999-01-15
被引用文献数
25

Drug can cause various types of lung damages, with drug-induced pneumonitis (including acute interstitial pneumonia, usual interstitial pneumonia, desquamative interstitial pneumonia, nonspecific interstitial pneumonia, bronchiolitis obliterans with organizing pneumonia, eosinophilic pneumonia and hypersensitivity pneumonitis) being the most important among them. The incidence and the causative agents of drug induced pneumonitis have varied over time. Before 1980, anticancer agents and gold salts were the main drugs, and the number of causative drugs (61) and case reports was small. Recently, pneumonitis has increasingly been caused by Chinese herbal medicines, antibiotics, chemotherapy agents, anti-inflammatory drugs, analgesics, cytokines, and gold salts, and the number of case reports and drugs involved (177) has increased.<BR>Drug-induced pneumonitis has characteristics that depend on the causative agent. Review of our patients and reports in Japan revealed the following. Pneumonitis caused by anti-inflammatory drugs, analgesics, and antibiotics generally develops at 1-2 weeks after starting administration, and bronchoalveolar lavage and histologic examination of lung biopsies reveals the features of eosinophilic pneumonia. Such pneumonitis is associated with a high frequency of a positive drug lymphocyte stimulation test (DLST), and has a good outcome. Conversely, with pneumonitis caused by anticancer and immunosuppressive agents, the onset is often delayed and the disease has features of diffuse interstitial pneumonia and pulmonary fibrosis. The frequency of a positive DLST is low, and the outcome is generally poor. Pneumonitis induced by Chinese herbal medicines, gold salts, and antituberculosis agents has intermediate features between the above two types: i.e., it develops after 2-3 months or six months (gold salts), and resembles either eosinophilic pneumonia, BOOP or interstitial pneumonia.<BR>For <I>in vitro</I> identification of causative drugs, the DLST and the leukocyte migration inhibition test (LMIT) are generally used. The latter test is superior in sensitivity, suggesting that the mechanism of this test involves cytokines such as IL-1α, IL-1β, IL-2, TNF-α, and IL-8.
著者
野原 康弘 Yasuhiro NOHARA 桃山学院大学文学部
雑誌
英米評論 = ENGLISH REVIEW (ISSN:09170200)
巻号頁・発行日
no.10, pp.41-65, 1995-12-20

This article concerns the Numerals in Chaucer (1340?-1400), concentrating on the historical transition of the composite numerals. A numeral '24', for example. There used to be three types to read such a numeral 24: TYPE I: four and twenty, TYPE II: twenty and four, TYPE III: twenty-four. In Old English (OE) and Middle English (ME) composite numerals from '21' to '99', the units came before tens. TYPE I and TYPE II were quite common at the age of Chaucer. TYPE III, which was completely unfamiliar to people in the later middle ages in England, is now familiar to the modern ear. TYPE I is the traditional way among Germanic Languages and TYPE III comes from French language. Although TYPE I was often used until the middle of this century, TYPE III has taken its place lately. The final aim of this article is to explain why this transition occurred. I believe that a great number of TYPE III set-phrases influenced its transition.
著者
江川 温
出版者
史学研究会
雑誌
史林 (ISSN:03869369)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.p47-71, 1979-01
著者
江川 温
出版者
史学研究会 (京都大学文学部内)
雑誌
史林 (ISSN:03869369)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.p47-71, 1979-01

個人情報保護のため削除部分あり十世紀末から十二世紀にかけて西欧に展開したいわゆる「神の平和」運動については、教会史、法制史、社会経済史等の諸側面からさまざまの研究がなされてきた。特に多くの研究が、この運動が王侯による権力集中になした寄与を指摘している。本稿は十二世紀におけるフランス・カペー王権の発展とこの運動との関係を検討する。従来の研究はかかる主題を扱う場合、ラントフリーデ立法によるこの運動の継受という法制史的視角に偏しがちであったが、そうした視角は十二世紀カぺー王権を問題とする場合は不適当である。本稿では王権による、カペー家領邦の平定から王国全体への封建的宗主権の主張という歩みの中で、この運動と王権との関係を検討する。そこから次のような結論が得られる。「神の平和」運動の王権による継受は「平和のために戦う王」という王政イデオロギーを強化し、それが国王によるカペー家領邦平定活動と封建的宗主権の主張を支え、ひいては封建王政の確立に寄与した。Il y a plusieurs études qui analisent la succession du mouvement de la paix par les pouvoirs des princes territoriaux; mais beaucoup d'entre elles s'inclinent à la vision très juridique. Cette étude vise à interpréter la relation politique entre ce mouvement et la monarchie capétienne du XIIe siècle. Louis VI, qui avait montré de la bienveillance au mouvement de la paix avant son avènement, a promulgué le pactum pacis, dans l'intention de manifester que la royauté en était partisan. Et, sous l'influence du mouvement des associations diocésaines, il a fait organiser, par des évêques, les communitates des diocésains, qui ont symbolisé l'idée que l'armée royale était celle de la paix. L'idée que le roi était le guerrier pour la paix rendait grand service dans la subjugation de la principauté capétienne par le roi à la deuxième décade du XIIe siècle. Au reste, le roi, utilisant cette idéologie, cherchait à obtenir des appuis des papes et des évêques quand il querellait des princes territoriaux. L'important, c'est que l' on commençait à identifier l'idée de la paix avec celle de la hiérarchie féodale. Quand Louis VII a promulgué l'édit de Soissons en 1155, le mouvement de la paix a fini par s'absorber dans l'ordre de la monarchie féodale.
著者
小林 健一 飯倉 道雄 吉岡 亨 伊原 柾治郎
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.500-501, 1997-09-24

コンピュータが一般家庭に普及するにしたがって、デジダル・データを利用した教材も広く利用されるようになってきた。しかし、現在普及しているマルチメディア教材は、そのほとんどが、CD-ROM等のスタンドアローンでの使用を前提とした媒体に記録されている。そこで現在、コンピュータ・ネットワークを利用して教材を管理、提供する方法についての研究がさかんに行われている。本研究では、コンピュータ・ネットワーク上でマルチメディア教材を管理し、利用するための方法について検討する。
著者
国信 真吾 藤崎 博志 富永 浩之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.437, pp.55-60, 2006-12-08
被引用文献数
2

本研究室では,授業中の多様な試験に対応する記入式Web試験DrilLs-Fを開発している.DrilLs-Fでは,小問形式の大量の問題から,分野と難易度を指定して,ランダムに出題する.これまで,情報数学やC言語演習など,情報系学科での基礎科目で数年に亘って運用してきた.実施履歴を分析すると,大量の同時アクセスによる試験実施の遅延,マルチメディア出題におけるデータ転送の負荷,ページ遷移の不備による不適切な受験などの問題点が認められた.現在,これらの検討課題に対応するため,サーバ側の機能のモジュール化による試験実施の垂直分業に取り組んでいる.本論では,垂直分業のモデルを提示し,セッション管理とモジュール間通信の手法について述べる.また,クライアント側への処理の移行として,スタンドアロン対応の自宅試験を実装した.
著者
柴田 勝
出版者
日本育種学会
雑誌
育種學雜誌 (ISSN:05363683)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.77-90, 1976-06-01

アカマツ,クロマツおよびその種間交雑種であるアカクロマツの分類指標には針葉の解剖学的特性が有効とされているが,それらの遺伝様式は像どんど解明されぬまま使用されてきた。これは材料が天然生であったことに起因するが,これでは分類の正確性と客鰯性に欠ける感がある。そこで材料,分類指標に工夫をこらして新しい分類方法に主成分分析を応用した。ここではダイアレル交雑種を材料にその針葉における16の解剖学・物理学的特性値を変数として使用した。n=30,p=16の相関行列から固有値,固有ベクトル,寄与率および因子負荷最を求めた結果,第3主成分までで寄与率83%を示し情報の大半が説明された。すなわち,第1主成分(2ユ)はアカ河ツ・クロマソ判定因子,第2主成分(Z2)は雑種性判定因子および第3主成分は伸張性に関する因子と考えられた。特性値の分類は因子負荷量を使いZ1.Z2について行なったが,伸び率を除く15特性値の寄与率はきわめて高くZ1,Z2でかたりの情報を提供した。特性値は明らかに4つの因子に分類され特に樹脂道型について新知見を得た。すなわち従来アカマツ型とされていた"外位"をII型、III型およびVI型の3タイプに細分することにより,n型は中間・クロマツ寄り雑種因子を,III型ですらアカマツ寄り雑種因子を示し,VI型のみがアカマツ因子であることがわかった。主成分スコアによる原種および雑種の散布図は特異たブーメラン形分布を示し21軸上では対称的た両親のほぼ中問に位置するアカクロマツが,Z2軸上では最高の値を示してその雑種性の高いことを反映した。特に注目すべき知見は針葉のある特性に母本効果が認められた点であり,針葉の内分泌器管に細胞質遺伝のあることが示され分類学,遺伝学上興味深い問題を提供Lた。以上のことより主成分分析は林木の雑種集団および系統・品種の分類学・遺伝学的研究にきわめて有効であることが示唆された。
著者
別府 真琴 土居 貞幸 呉 教東 藤本 憲一 谷口 積三
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.21, no.8, pp.2127-2132, 1988-08-01

肝門部胆管癌手術症例11例につき検討を行った.11例のうち5例は姑息的内瘻術に終ったが,予後は平均12.8カ月(最長26カ月)で治癒切除可能症例が含まれていたことが示唆された.また切除例は6例で,乳頭浸潤型1例を除き,5例が結節浸潤型ですべてV因子陽性でStage IIIまたはIVであった.V因子陽性5症例中,4例は左または右の片側浸潤で,3例に血管浸潤側肝葉切除を施行し,そのうち左尾状葉合併切除を伴う左葉切除術(治癒切除)を施行した症例は6年8カ月後再発なく健在である.残り1例はV_3(Arh)で肝門部切除術,右肝動脈切断を行ったが,肝不全で失った.そして結節浸潤型5例全例が,ly_<1〜3>,pn_<2〜3>で,n(+)は1例であった.
著者
Charour Chaker
出版者
公益社団法人日本ガスタービン学会
雑誌
GTSJガスタービンセミナー資料集 (ISSN:13418491)
巻号頁・発行日
no.29, pp.25a-25j, 2001-01-05

ゼネラル・エレクトリック社は、世界最大クラスの115,000ポンド推力を有するGE90-115Bエンジンを開発中で、2002年に型式証明を取得します。このエンジンは、ボーイング777-300ER型航空機に採用され、日本でも、2004年より日本航空、全日本空輸にて運航されます。GE90-115Bエンジンは、GE90-94Bエンジンの派生型です。この講演では、GE90-94B/-115Bエンジン・プロジェクトの開発計画及び設計コンセプトを紹介します。
著者
古山 富士弥 吉田 俊秀 熊崎 路子 大原 孝吉
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.415-423, 1988-04-15

Wistar系ラットの体温調節能力について系統差を,とくに温熱性唾液分泌と体水分利用効率との関連において検討したので報告する. 8系統のWistar系ラットを,42.5℃-40%RHの人工気候室においたところ,体温調節能は比較的すぐれた系統と,高温非耐性の系統があったが,Crj: Wistarが最もすぐれていた. 小型ですぐれた高温耐性の系統もあり,高温耐性に特異的に貢献する機構の存在が示唆され,その一つは温熱性唾液分泌であった. 温熱性唾液分泌は,顎下腺の大きさには依存しなかった. 体温調節能の高い系統が温熱性唾液分泌および唾液塗布をおこなっているときには,体水分利用効率は高く,体温調節機構と水-浸透圧調節系の協調による高体温抑制が示唆された.
著者
辻 由希
出版者
京都大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2009

本研究の目的は、1990年代以降の日本の政治経済改革の文脈の中で政治課題となったケアや家族関連の政策形成過程における議論と、その文脈において注目を浴びた女性の代表/表象実践を、ジェンダーの視点から分析することである。2010年度は、児童虐待防止法の制定および改正過程、ドメスティック・バイオレンス防止法の制定および改正過程、および教育基本法の改正過程に関する資料を収集した。本研究では、これらの資料を言説政治という観点から分析することを通じて、政策過程における対立軸を明らかにし、その中で政治アクターによって提示された家族像を析出することを試みた。本研究の結果、1990年代以降の日本政治の展開に関して以下のような特徴がみられることが分かった。第一に、1990年代以降の日本政治の主要争点の一つとして、ジェンダー平等が存在する。90年代以降の日本では、男女の性別役割分業の改革や「男らしさ」「女らしさ」といったジェンダー規範の変容が政治的課題となり、それらの争点をめぐる政治的対立、すなわち「ジェンダー政治」が展開されてきた。第二に、ケアや家族にかかわる政策過程の横断的分析の結果、いくつかの異なる「家族」像が提示されていることが明らかになった。本研究ではそれを、家族責任の軽減・拡大と性別役割分業の維持・改革という二つの軸に沿って四つに分類し、日本のジェンダー政治における対立軸を明らかにした。第三に、以上のような政治的対立の中で、女性の政治的代表の代表/表象戦略は変容をみせている。女性の衆議院選挙候補者は、1990年代後半には男女共同参画社会の実現という政治課題と結び付けて女性の政治社会参加の必要性を強調する戦略をとることが多かったが、2000年代に入り、「子ども」や少子化対策に重点を置くことが増えてきている。
著者
永井 由佳里 田浦 俊春 向井 太志
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 = Cognitive studies : bulletin of the Japanese Cognitive Science Society (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.209-230, 2009-06-01
被引用文献数
6

The aim of this study is to clarify the characteristics of creative concept generation process in design. The authors analyzed the characteristics of the concept generation process by comparing between the linguistic interpretation task and design task, from the viewpoints of the thought types (analogy, blending, and thematic relation) and recognition types (commonality, alignable difference and nonalignable difference). In our experiment, the subjects were required to interpret a novel noun-noun phrase, create a design concept from the same noun-noun phrase, and list the similarities and dissimilarities between the two nouns. The results reveal that blending and nonalignable difference are important factors of the creative concept generation process.
著者
Ng Peter K.L. 諸喜田 茂充
出版者
日本甲殻類学会
雑誌
Crustacean research (ISSN:02873478)
巻号頁・発行日
no.24, pp.1-7, 1995-12-15
被引用文献数
2

腹部や付属肢の特徴から,石垣島・西表島産の陸生サワガニの新属(Ryukyum)がヤエヤマヤマガニNanhaipotamon yaeyamense Minei,1973に対し新設された.新属は腹板の構造,第3顎脚,雄の腹部,雄の第1腹肢・第2腹肢等にNanhaipotamonとの相違が見られる.ヤエヤマヤマガニは山間部の陸域に生息し,放卵期に湿地や水辺に集まる傾向がある.大卵を数少なく産む.