著者
千葉 昭彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.99, no.390, pp.45-50, 1999-10-26

近年、地中レーダをより深い対象の探査に適用する動きが強くなってきた。それに伴い100MHz以下の低周波型地中レーダが普及し始めた。本報告では、25、50、100、200、400MHzのアンテナを持つ低周波数型パルスレーダを一般的な埋設管探査、岩盤露頭での亀裂調査、ダム堆積場での調査、砂防ダムの堤体調査及び急斜面での崩積土調査の5調査に適用した事例を紹介した。その結果、普及している数100MHz以上の地中レーダに比べて分解能は多少劣るものの、低比抵抗地盤でなければ10m以上の探査深度が確保できることが確認できた。この特徴を活かして探査目的を選べば、新たな適用分野が開かれるだろう。
著者
田澤 大輔 大野 豊
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.19, no.18, pp.29-35, 1995-03-16

現在, 光ファイバによる情報伝送では, 端末から端末への通信が主体であるが, 光ファイバを無切断で中間系から情報を注入するニーズが強くなってきた.光ファイバ中間系で情報を注入する方法としては, (1)磁界効果, (2)曲げ損失, (3)弾性振動による方法が考えられ, 本稿ではそれぞれの方法の特徴と設計法について述べる.一方, システムがシンプルな端末反射双方向通信を提案し, この一応用例として光ファイバのCATV系において家庭側からのリクエスト信号等を想定し, 実現性についても言及した.
著者
高田 考平 櫻井 義尚 鶴田 節夫 Avelino J.Gonzalez Johann Nguyen
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.33, pp.55-60, 2009-03-11

専門家達の対話がウェブベースの協調ツールに制限される複雑なプロジェクトにおいて、製品品質の確保、予算超過や遅延の防止等、プロジェクトの目的達成を保証するためには、プロジェクト管理が不可欠である。通常これはプロジェクト管理者 (PM:Project Manager) の仕事である。本論文では、状況の認識とそれに対応する知識を記号表現した文脈知識をベースとする推論である文脈ベース推論 (CxBR:Context Based Reasoning) を用いて、プロジェクトマネージャの知能を PM エージェントとして実現する方式を提案する。また、ロケット設計プロジェクトをモデルとした実験システムにより、その有効性を評価する。In complex projects that require contributions from various experts whose interaction may be limited to a web-based collaborative tool, maintaining control of a project is difficult but it is essential to ensuring that the project objectives are met. This can help avoid cost overruns, shipment delays, but most importantly, product performance. This is typically the job of a project manager (PM). In this paper, a method is proposed to construct a PM agent, which exploits Context-based Reasoning (CxBR) as a tool of choice for implementing control measures typically used by competent PMs. Effects of the proposed method are evaluated, using an experimental system modeling a rocket development project.
著者
小野寺 敦子
出版者
一般社団法人日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究 (ISSN:09159029)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.180-190, 2003-08-15
被引用文献数
7

妊娠7-8ヵ月から親になって3年間の間にどのように自己概念が変化するかに焦点をあてて検討した。自己概念は,「活動性」「怒り・イライラ」「情緒不安定」「養護性」「神経質」「未成熟」の6尺度,さらには可能自己,自尊感情の視点から縦断研究を行って検討した。その結果,女性は母親になると「怒り・イライラ」が徐々に強くなってきたと自己をとらえていたが,他の5尺度では有意な変化はみられなかった。これは男女ともに気質的な側面を示す自己概念は親になっても比較的安定していることを示している。また親になる前後にみられた自己概念全体のズレの要因を検討した。女性の場合は妊娠期における身体的・精神的戸惑いが,男性の場合は,育児の否定的側面のイメージが希薄であることと,学歴が低いことが自己概念全体のズレと関連していた。また女性は母親になると自尊感情が低くなる傾向がみられた。次に,親としての役割意識の変化を"3つの自分"という観点から検討した。その結果,男女で大きな相違が見られた。女性は母親になると「社会にかかわる自分」が小さくなり「母親としての自分」が大きくなっていた。しかし男性は父親になってからも「父親としての自分」の大きさは変化せず「社会にかかわる自分」の割合が大きくなっていた。
著者
増田 達男
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.45, pp.339-342, 2002-06-23

金沢における伝統的茶屋街のひとつである主計町の歴史地区指定に向けて行った調査結果である。平面型はほぼ一列三段の空間構成であり、一階は前から店の間、茶の間、奥の間が並んでいる。客座敷は二階であり前部と後部に設けられ、中の間で踊りが演じられた。正面意匠装置として最も古いものは繊細なキムスコであり、しかも弁殻が塗られている。白木のものは大正初期の残存建物に認められる。明治以降、ガラスの普及につれて粗格子が採用されるようになった。2階正面を代表する意匠装置は雨戸であるが、古い形式はほとんど残っていない。
著者
角野 猛 会田 久仁子 島貫 光治郎 等々力 達也
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
調理科学 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.177-180, 1985-09-20

福島県郡山市内で購入した27検体の持ち帰り弁当の細菌汚染と栄養素量の実態調査を行ない, 次の知見を得た。1. 米飯および副食総計156検体の細菌検査の結果, 一般生菌数はキャベツのせん切りが10^6/g以上見られるものもあり, 他の検体より多かった。大腸菌群はキャベツのせん切り全例と, キャベツのせん切りが付け合わせてあるシューマイ, スパゲティ, 卵焼, ハンバーグおよびコロッケからの検出率が高かった。また, 黄色ブドウ球菌は陰性であったがセレウス菌はキャベツのせん切り1検体より検出された。2. 27検体のエネルギーおよび各栄養素量の平均値はエネルギー768.5kcal, たん白質23.3g, 脂質20.3g, 糖質118.2g, 繊維0.9g, カルシウム79.1mg, 鉄2.8mg, ナトリウム1083.2mg, ビタミンA 384.0 I.U., ビタミンB_1 0.27mg, ビタミンB_2 0.26mg, ナイアシン3.6mgおよびビタミンC 7.3mgであった。これを朝, 昼, 夕食の配分を1:1.5:1.5として20代女子の昼食, 夕食と比較すると, カルシウム, 鉄, ビタミンA, ビタミンB_1, ビタミンB_2, ナイアシン, ビタミンCが不足していることになった。これらを補充するような副食物を摂取する必要があると考えられた。
著者
友次 淳子
出版者
大阪城南女子短期大学
雑誌
大阪城南女子短期大学研究紀要 (ISSN:03884929)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.35-48, 2001-02-28

歯ごたえがありもっちりしているので餠大豆といわれる大豆からはたしてもっちりした豆腐が出来るだろうか、出来れば商品価値があるだろうか、から出発した今回の研究であった。まず調理学的特性を探り、膨潤度、煮豆の固さ、成分の分析、顕微鏡組織観察を行った。また木綿豆腐、絹豆腐の粘性測定を行い次の結果を得た。餠大豆は通常の豆腐を製作する大豆より粒が大きく、成分的には二糖類のスクロース、三糖類のラフィノース、四糖類のスタキオースなどの少糖類が鶴の子大豆よりきわだって多かった。又多糖類を構成するアラビノース、ガラクトースはやや少なくマンノースは多かった。官能的にはわずかに甘味を多く感じることが出来た。又粘りにおいては豆腐では残念ながら木綿豆腐、絹豆腐ともきわだった差は見られなかったがおからにはおからとは思えないはどの粘性があった。しかし粘性を現す成分も明確に確定するにいたらなかった。粘性のあるおからを利用したコロッケやケーキなどの工夫された調理法があるのではないかと思われるが、今後の研究としたい。煮豆は官能的にも、もっちりとした歯ごたえと甘味があり味をつけなくても美味しい煮豆と感じられた。以上のことから粘性は皮の部分に集中し、煮豆を食した際の粘り感から餠大豆といわれるようになったということであろうか。豆腐工房「雨滝」では、豆腐作りに適した豆の条件や水などの複雑な条件など貴重な話を伺った。多くの消費者に好まれる理想の豆腐をプラントレベルで加工可能な適性を持つ理想の大豆には、多くの科学が存在するのである。この研究は個人特別研究費を賜りました。感謝申しあげます。
著者
大澤 啓志 勝野 武彦
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.65, no.5, pp.513-516, 2002-03-30
被引用文献数
6 6

アカガエル類2種の生息数(概数)を規定する環境要因について解析するため,多摩丘陵中南部〜三浦丘陵北部に点在する7箇所の公園・保全緑地を対象に, 1999年〜2001年にアカガエル類の卵塊数調査を実施した。7地点での3年間の卵塊数の平均はニホンアカガエルが13〜2250卵塊,ヤマアカガエルが15〜165卵塊であった。ニホンアカガエルの卵塊数は過湿田と休耕過湿田の両方の面積(rs=1.00)との,またヤマアカガエルの生息数は耕作されている水田ではなく休耕田の湿地面積(rs=0.94)との関係が強くなっていた。このように両種の卵塊数は,繁殖に使われる植生区分の面積や管理状態により規定されていた。対照に非繁殖期の植生区分は両種の卵塊数との間に関係は見られなかった。
著者
渡辺 潔 野中(旧姓:尾形) 純子 雑賀 優
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.123-129, 1996-07-30
参考文献数
22
被引用文献数
7

放牧用草種の基礎資料を得るため,主要な寒地型イネ科牧草6草種を供試し,牧草消化率の季節的変化を模擬放牧条件下で5ヵ年にわたり調査した。各草種の消化率は早春で高く,節間伸長期に一時低下したり又は低下することなく夏に向かって低下し,秋には良く回復し,晩秋には高く推移した。5ヵ年を通じての推定乾物消化率の平均値はペレニアルライグラスで際立って高く77%,次いでオーチャードグラス70%,トールフェスク69%,レッドトップとレッドフェスク67%,ケンタッキーブルーグラスでは断然低く56%であった。ペレニアルライグラスは消化率と可消化乾物収量が最も高く,それらの季節的変化も比較的小さくなった。

1 0 0 0 雨戸の問題

著者
豊田 五浪
出版者
公益社団法人日本数学教育学会
雑誌
數學教育
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.34-38, 1948-04-01