著者
邉 吾一 谷本 安浩 橋本 美穂
出版者
公益社団法人 日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.287-292, 1998-03-15 (Released:2009-06-03)
参考文献数
2
被引用文献数
1 1

The first experiment for obtaining the static transverse shear modulus and failure strain of CFRP Laminates is presented in this paper. In order to obtain these values, the difference in vertical displacement of two points on the neutral axis of a short beam specimen is measured by a newly devised electro-optical extensometer. The transverse isotropy is first confirmed by our proposed method. Furthermore, the experimental results of transverse shear modulus and failure strain are compared with those based on a classical lamination theory and a three dimensional FEM code, respectively.
著者
中村 国則
出版者
The Japanese Group Dynamics Association
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.12-22, 2002-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
25

従来の社会的認知モデルは, 主に社会的対象の性質に注目し, 処理過程を記述している。しかしこれまで, 同じ対象に対する評定であっても客観的な数値に基づいて行うか (客観的評定), 主観的な印象に基づいて行うか (印象評定) によって評定結果が相違することが知られている。従来の社会的認知モデルでは, この相違を説明できない。本研究の目的は, 両評定の相違の背後に存在する処理過程を検討することである。本研究は, 代替帰結効果 (Windschitl and Wells, 1998) に基づいて, 両処理過程の相違を関連する事象間の比較プロセスの相違と解釈し, 2つの実験を行った。実験1では, 関連する比較事象が存在しない状況で, 実験2では, 関連する比較事象が存在する状況で, 被験者は架空の国における疫病対策プログラムの効果を評価することを, 両評定で求められた。その結果, 実験2において両評定の相違が確認された。以上の結果から, 客観的評定と印象評定との相違を確認し, 両評定の相違が比較プロセスの影響にあることを示した。また, 社会的認知に対する幾つかの示唆を論じた。
著者
Masafumi YAO Kyosuke YAMAMOTO Takashi KIMURA Munehiko DOMBO
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
Food Science and Technology Research (ISSN:13446606)
巻号頁・発行日
vol.14, no.6, pp.589, 2008 (Released:2009-02-18)
参考文献数
26
被引用文献数
9 11

The anti-rhinitis properties of Sparassis crispa were investigated in mice. To examine the immunomodulative activity of oral administration of S. crispa, splenocytes obtained from ovalbumin-sensitized BALB/c mice fed S. crispa were restimulated in vitro with the same antigen. Oral administration of S. crispa induced IFN-γ, but inhibited IL-4 and IL-5 secretion, and suppressed ovalbumin-specific IgE secretion by ovalbumin-stimulated splenocytes. The effects of S. crispa were further investigated by using the allergic rhinitis model in BALB/c mice. Nasal symptoms, sneezing and nasal rubbing induced by ovalbumin challenges were inhibited by oral administration of S. crispa in a dose-dependent manner. Furthermore, ovalbumin-specific serum IgE levels were diminished in this model. These results demonstrated that S. crispa may be effective in suppressing symptoms of allergic rhinitis through its immunomodulating activities.

1 0 0 0 OA 漢文叢書

出版者
有朋堂
巻号頁・発行日
vol.第24 (春秋左氏伝 下), 1927
著者
森本 弘一 大木 規子 飯盛 香織
出版者
奈良教育大学教育学部附属教育実践研究指導センター
雑誌
教育実践研究指導センター研究紀要 (ISSN:09193065)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.83-92, 1997-03-31

幼児教育を中心とした初等教育で原体験の必要性が叫ばれている。原体験とは、自然環境を触覚・嗅覚・味覚を伴う視覚・聴覚の5官(感)で知覚することを重視したものである。しかし、子どもたちの生活環境の変化とともにそれを行うことが難しくなってきた。そこで、幼稚園生活の中で原体験を取り入れることができるよう原体験ワークシートを作成した。ワークシートの有効性を検証するために奈良教育大学教育学部附属幼稚園で実践を行った。検証したワークシートは、カタツムリ、ザリガニ釣り、草笛を作る・クズの葉鳴らし、クスノキのにおいと樟脳の舟、ムクロジのシャボン玉である。ワークシートにより、子どもたちの反応に違いはあるが、いずれも子どもたちの満足度は高く、ワークシートの有効性が確かめられた。幼稚園の実情や幼児の実態に合わせながらワークシートを取り入れたさまざまな保育が展開されることを期待する。
著者
野中 俊介 尾棹 万純 嶋田 洋徳
出版者
日本カウンセリング学会
雑誌
カウンセリング研究 (ISSN:09148337)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.87-98, 2019-10-31 (Released:2022-02-19)
参考文献数
49

ひきこもり支援の初期段階においては,家族を介して間接的に支援せざるを得ないことが多い。 しかしながら,家族を対象とした心理的支援のどのような要因がひきこもり状態の改善に影響を及ぼすのかは明らかにされているとはいいがたい。本論考の目的は,ひきこもり者の家族を対象とした心理的支援を系統的に展望し,どのようなアプローチがひきこもり状態の改善に影響を及ぼすのかを予備的に検討することであった。文献収集においては,心理的支援の前後でひきこもり状態の改善を検討しており,日本語または英語でピアレビュージャーナルに公刊されていること,ひきこもり者の家族を対象としていること,という条件を満たす心理的支援の10本の研究を分析対象とした。χ2分析の結果,家族を対象とした心理的支援手続きのうち,「対応レパートリーの拡充」または「家族内相互作用の変容」を含む場合は含まない場合よりも,ひきこもり改善を示す者が多いことが明らかにされた。今後は,対応レパートリーや家族内相互作用に焦点を当てたアセスメントおよび介入研究を実施して知見を蓄積し,改善プロセスを明らかにする必要がある。
著者
町野 ひろみ 野村 理 和田 簡一郎 熊谷 玄太郎 田中 直 浅利 亨 石橋 恭之 花田 裕之
出版者
弘前大学大学院医学研究科・弘前医学会
雑誌
弘前医学 (ISSN:04391721)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2-4, pp.108-112, 2021 (Released:2021-03-15)
参考文献数
9

目的 : 津軽地方での外傷診療において,我々はりんご農作業に関連した頚髄損傷をしばしば経験するが,その受傷機転や臨床像には不明な点がある. 本調査の目的は,りんご農作業により生じた頚髄損傷の受傷機転と臨床経過を明らかにすることである. 対象と方法 : 2015年1 月から2019年8 月までに弘前大学医学部附属病院高度救命救急センターに搬送された,りんご農作業に関連した頚髄損傷症例を対象とした.診療録より患者の属性,発生月,受傷機転,神経学的重症度および予後についての情報を抽出した. 結果 : 同定された10例のうち9 例が男性であり, 5 月と6 月に多発した( 7 例).受傷機転は2 つに分類され,乗用草刈 機運転に関連するもの( 5 例)と梯子などからの墜落( 5 例)であった.退院時のAmerican Spinal Injury Association Impairment Scale( AIS) は,Aが1例,Bが2 例,Cが2例,Dが3例,Eが2例だった. 結語:りんご農作業に関連する頚髄損傷は5 から6 月に好発し,乗用草刈機運転,梯子上の作業中に発生していた.重 症例も観察され,予防策の構築が急務である.

1 0 0 0 OA 秋田県史

著者
秋田県 編
出版者
秋田県
巻号頁・発行日
vol.第2冊(藩治部3・4), 1917
著者
甘 青 小谷 一孔 宮原 誠
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.14, no.29, pp.1-6, 1990-05-29 (Released:2017-10-06)

The research on interleaving informations further into the micro-aperture of NTSC spectrum space is held out presently. The goal of this paper is to give the quantitative analysis about this aperture while the image moves. We show one important result. The S/N of the signal interpolated in the aperture is over 20dB when the vertical and horizontal speed is within 0.41 ine/frame and 0.6 pixel/frame respectaly: very low speed of about 10' /sec with 4H viewing distance. The obtained result is applicable to the disscussion of Y/C separation based on frame memory comb-filter, and shows us the importance of the intrafield Y/C separation.
著者
蓼沼 克嘉 鈴木 潤 新井 修 黒澤 きよ子 吉田 幸介
出版者
日本海水学会
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.103-112, 2003 (Released:2013-02-19)
参考文献数
10
被引用文献数
2

海洋への大気CO2の吸収を促進させる方法として, 海水に含まれるCaイオンと炭酸種イオン (HCO3-, CO32-) を電気化学処理により反応させ, 炭酸カルシウム (CaCO3) を生成させることによって海洋表層の炭酸濃度を低下させる検討を行った. 海水を多孔質隔膜を介してフロー型電解処理した結果, カソード側で多量のH2ガスと2~20μmサイズのCaCO3微粒子が生成し, アノード側では少量のO2ガスが発生した. この電解処理によるCO2の気相への放出は無く, しかも生成CaCO3を沈降分離したカソード液とアノード液の混合海水のpHは8.3~8.7となり, 供試海水 (pH 8.1前後) に比ベアルカリ性となった. 海水の電解処理によって生成した沈殿物はaragonite-CaCO3とbrucite-Mg(OH)2が混在しており, 電解処理条件によってその生成量, 化学組成等が様々に変化した. 海水の電解処理によって海洋表層の炭酸イオンをCaCO3として沈降・海底堆積 (安定な固体の炭酸塩として生物圏から隔離) させれば, 表層海水の大気中CO2の吸収が促進されるものと考えられる, この方法は, 海洋表層の炭酸の深海への移動速度が遅いことに起因する大気中CO2の蓄積による地球温暖化問題の対策方法の一つとして利用できる可能性がある.
著者
Ijima,Isao
出版者
日本動物学会
雑誌
日本動物学彙報
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, 1916-06-24
出版者
丸善
巻号頁・発行日
1906
著者
佐藤 潤四郎
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:00090255)
巻号頁・発行日
vol.63, no.704, pp.39-42, 1955-01-01 (Released:2010-04-30)
参考文献数
16