著者
室町 泰徳 原田 昇 太田 勝敏
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.109-114, 1993-10-25 (Released:2019-09-01)
参考文献数
13

THIS PAPER STUDIED ON THE PARKING FARE SYSTEM THAT MADE THE MOST EFFICIENT USE OF EXISTENT PARKING FACILITIES IN THE CITY RETAIL CENTER. FOLLOWING A PRELIMINARY ANALYSIS OF PARKING USE IN THE STUDY AREA, PARKING LOCATION CHOICE BEHAVIOR AND PARKING TIME DISTRIBUTION WERE MODELLED BY THE DISCRETE-CONTINUOUS MODEL TECHNIQUE, WHICH COULD TAKE INTO CONSIDERATION THE INTERDEPENDENCY BETWEEN THE TWO. MODEL SIMULATION INDICATED THAT WELL-ADJUSTED PARKING FARE SYSTEM COULD BALANCE PARKING DEMAND BETWEEN CENTER AND FRINGE PARKING FACILITIES, AND IMPROVE TOTAL PARKING USE SITUATION, SUCH AS THE AVERAGE OF WAITING TIME AND PARKING USERS' UTILITY.
著者
藤川 奈月
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
vol.138, pp.329-357, 2021-06-25

現在,「生きづらさ」という言葉が包括的で多義性を持つ言葉として様々な人の間で使われている。にもかかわらず,専門家による「生きづらさ」の定義付けや理論構築などといった「生きづらさ」探究活動には,多種多様な「生きづらさ」のうちの一部しか反映されていない。本論文は,この現象の構造とそれを乗り越える方途の検討においてA. W. グールドナーの理論を援用することの意義と限界を探るものである。グールドナーの理論を再読し整理した結果,先述の現象の構造は,グールドナーの下部構造論の援用,すなわち,専門家とそれを取り巻く社会や人々との間の相互作用の検討によって説明可能となることが明らかになった。先述の現象を乗り越えるための方途については,グールドナーのRational Discourse論,特に,「知的対話」「限界の自覚」「非権威的理性」「明識としての知」がその一助となるものの,グールドナーの理論だけでは限界もあるということが明らかになった。

1 0 0 0 OA 神道中臣祓

出版者
内田卯之吉
巻号頁・発行日
1890
著者
中澤 満 大黒 浩 間宮 和久 山崎 仁志
出版者
弘前大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2004

年度当初に立てた研究計画ではカルシウム結合タンパク質の変異が網膜変性にどのような影響を及ぼすかを遺伝子改変動物の作成ならびにRNA技術を用いた遺伝子発現抑制によって検討することであったが、この研究の準備を進める段階でヒト網膜色素変性モデル動物に対するカルシウム拮抗薬の視細胞保護効果を明らかにする必要性が新たに生じたため、まず第一に後者の実験を行うこととした。カルシウム拮抗薬による視細胞内のカルシウムイオンの変化がカルシウム結合タンパク質などを介した視細胞保護効果を持つかどうかを明らかにすることの方が臨床研究上より重要であると判断したためである。この実験においてヒト網膜色素変性モデル動物としてrds(retinal degeneration slow)マウスを入手した。このマウスは視細胞特異的な構造タンパクであるペリフェリン・rdsをコードする遺伝子の変異を持ち、ホモ接合体では視細胞外節の形成異常から網膜変性をきたす。そのヘテロ接合体は非常に緩徐な視細胞変性をきたし、ヒト常染色体優性網膜色素変性のモデルとされる。まず、rdsマウスとbalb/cマウスとの間にrdsヘテロ接合体を作成し、そのヘテロ接合体が経時的に緩徐な網膜変性をきたすことを観察した後、このマウスに生直後から腹腔内にニルバジピン(カルシウム拮抗薬の一種)を連日投与した。薬物投与群と非投与群(対照群)の網膜変性の進行度を網膜電図のa波、b波の振幅から比較検討したところ、投与群の方が統計学的に有意に網膜変性の進行が遅延していた。この結果、rdsマウスヘテロにおいてもカルシウム拮抗薬の視細胞変性抑制効果がみられることが明らかになった。次に、カルシウム拮抗薬投与による網膜内の遺伝子発現の変化をみるためマイクロアレイ法を用いた検索を行った。現在その結果を解析検討しており、次のカルシウム結合タンパク質の遺伝子変異を導入したモデル動物の作成を準備している段階である。
著者
松永 要一 若山 彩 小澤 賢二郎 鳴本 敬一郎 杉村 基
出版者
静岡産科婦人科学会
雑誌
静岡産科婦人科学会雑誌 (ISSN:21871914)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.30-35, 2015-10

子宮の大きさ(子宮サイズ)を評価する指標として、Ellips 法を用いた子宮最大矢状面における近似楕円面積値の有用性はこれまでに評価されていない。また、子宮サイズが正常範囲内かどうかを判断するための基準となる、指標計測値の年齢別分布の報告は乏しい。本研究の目的は、Ellips 法による子宮近似楕円面積の年齢別分布を作成し、子宮サイズを評価する有用性について検討することである。 検診施設や産婦人科施設へ受診した患者の経腟超音波検査3789 画像のうち、妊娠子宮および子宮異常を除いた2099 画像を分析対象とした。Ellips 法による近似楕円面積値と子宮長径、短径の年齢別分布図を作成し、それらの変動係数を分析した。 近似楕円面積、子宮長径、短径いずれの計測値も閉経後に縮小傾向がみられた。近似楕円面積測定は子宮長径や短径と比較して変動係数が大きく、測定値の収斂性が低い可能性が示唆された。
著者
古畑 僚 岡崎 慎治
出版者
障害科学学会
雑誌
障害科学研究 (ISSN:18815812)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.55-64, 2020-03-31 (Released:2020-09-30)
参考文献数
36

ASDの限局化した興味( Circumscribed Interests;CI) とそれに関連する情動経験とASD特性との関連についてはこれまで十分に検討されていない。そこで本研究では中高生のASD児10名、TD児12名を研究協力者とし、[1] 様々な人物の表情を含む社会的な内容、[2] 乗り物や機械類等のCIに関連する非社会的な内容、[3] 家具や食器などCIに関連しない非社会的な内容の3 つの画像条件を設け、情動価、覚醒度についての主観的評価を求め、判断時の反応時間を計測した。その結果、いずれの指標においても群による差異は認められなかった。一方、SCQの合計得点と一部の画像条件における情動価、SCQの合計得点と全ての画像条件における覚醒度、限局的・反復的・常同的行動様式と複数の画像条件におけるRTにそれぞれ有意な相関が認められた。 以上より、ASD傾向が、喚起される快情動の生起や、情動の量、自らの情動を迅速に判断する能力と関連を持つ可能性が示唆された。
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.278, pp.11-13, 1999-10

8月25日,東京・臨海副都心に大型商業施設ヴィーナスフォートが誕生した。この中のメイン広場に面するのが「ウインズ サローネ」。東京・御茶ノ水でカリフォルニア料理店「ウインズ」を経営する杏花堂(東京都千代田区,小畑清一郎社長)が手掛けた新業態だ。
著者
服部 毅
出版者
一般社団法人 表面技術協会
雑誌
表面技術 (ISSN:09151869)
巻号頁・発行日
vol.59, no.8, pp.526, 2008 (Released:2009-03-25)
参考文献数
16
被引用文献数
5 4
著者
安川 慶治
出版者
関西外国語大学
雑誌
研究論集 (ISSN:03881067)
巻号頁・発行日
vol.88, pp.207-225, 2008-09

エズラ・パウンドは、1910年代のイギリスに自由詩の革新を謳うイマジズム運動を展開し、また後には独特のスタイルで長大な叙事詩『詩篇』The Cantos を綴ったことで知られるアメリカの詩人である。彼はまた、1933年にムッソリーニと面会し、イタリア・ファシズムを新しい時代の可能性ととらえ、その協力者とみなされる立場を取ったことでも知られる。第2次世界大戦後、パウンドはアメリカで13年間にわたって精神病院に拘禁されるが、その拘禁中に彼は、日本の能の形式での上演を夢見て、ソポクレスの悲劇『トラキスの女たち』を翻案・翻訳した作品を残した。自作への懐疑にとらわれ、ついに沈黙へといたる戦後のパウンドは『トラキスの女たち』に何を託したのか。本稿はパウンド版『トラキスの女たち』に、パウンドが自分自身の「悲劇」とどう向き合おうとしたのか、それを知る手掛かりを求める試みである。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.652, pp.88-91, 1999-11-01

東京・臨海副都心,青海地区にあるパレットタウンウエストモールの2〜3階部分に,20〜30代の女性をメーンターゲットとしたテーマパーク型ショッピングモール「ヴィーナスフォート」がオープンした。約4万4000m2の屋内型モールを演出するヨーロッパ風の町並みや天空システムは,米国ラスベガスにある「フォーラムショップス」を手掛けた商空間デザイナーによるものだ。